XMで複数口座を使い分ける!リスク分散と利益最大化の3口座戦略
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FXでたった一つの口座だけで戦い続けることは、武器を一つしか持たずに戦場へ出るようなものです。日本人トレーダーから圧倒的な人気を集めるXMでは、最大8つまで口座を持つことができ、これを活用しない手はありません。
本記事では、リスクを分散しつつ利益を最大化するための、XMでできる複数口座使い分け戦略や具体的な運用術などを解説します。
この記事の見出し
XMで複数の口座を使うメリット2選
XMで複数の口座を使う主なメリットは、以下の2つです。
- 資金を分けてリスク分散できる
- トレードスタイルごとに有利な運用が可能
単一の口座ではどうしても解決できない問題が、複数口座を活用すれば劇的に改善できます。
資金を分けてリスク分散できる
複数の口座を持つ最大のメリットは、資金を用途別に「完全分離」できる点にあります。短期取引で思わぬ損失を出した際、長期保有ポジションの証拠金まで食いつぶし、両方ロスカットされる共倒れのリスクを避けられるからです。
例えば、口座Aには「短期取引用の10万円」を入れて高いレバレッジをかけた取引を行い、口座Bには「スイングトレード用の10万円」を入れて低レバレッジで運用するとします。この場合、もし口座Aがロスカットになっても、口座Bの資金は1円たりとも傷つきません。
このように、口座を分けることで、一つの失敗が全資金に波及することを防ぐ、最強のリスクヘッジとなるのです。
トレードスタイルごとに有利な運用が可能
複数の口座を使いわけることで、スキャルピングやデイトレード、スイングなど、時間軸の異なるトレードスタイルを有利に行えます。
トレードスタイルが異なれば、最適な口座タイプも異なります。スキャルピングならスプレッドが狭い口座、長期保有ならスワップポイントが有利な口座が必要です。これらを一つの口座タイプで行うのは、コスト面で大きな損失を生みます。
例えば、スキャルピングには手数料無料かつ低スプレッドの「KIWAMI極口座」を使い、スワップポイントを積み上げたいスイングトレードには「スタンダード口座」を使うといった具合です。
適材適所の口座を用意することで、トレードスタイルごとに最適な取引ができます。
XMの複数口座使い分け戦略
XMには「スタンダード」「マイクロ」「ゼロ(Zero)」「KIWAMI極」の4つの口座タイプがあります。上級戦略として推奨するのは、4つの口座を目的別に保有する「4口座ポートフォリオ」です。
それぞれの特徴を活かした具体的な使い分けを見ていきましょう。
- スタンダードまたはマイクロ口座:ボーナス特化の資金ブースト役
- ゼロ(Zero)口座:指標発表時のスナイパー
- KIWAMI極口座:取引コスト削減とマイナススワップ対策
スタンダードまたはマイクロ口座:ボーナス特化の資金ブースト役
スタンダードまたはマイクロ口座は、豊富なボーナスをフル活用し、証拠金をブーストさせるために使います。
スタンダード口座やマイクロ口座の最大の特徴は、入金ボーナスと取引ごとのポイント還元(XMP)です。スプレッドは広めですが、それを補って余りある魅力があります。自己資金が少ない段階や、リスクを取って大きく攻めたい局面では、ボーナスが証拠金として大きな役割を果たします。
例えば、入金100%ボーナスを活用すれば、5万円の入金でボーナスの5万円が加わり、有効証拠金10万円でスタートできます。さらに、ここで得た利益やXMPは、後の取引の原資となります。
ボーナスを活用して証拠金を増やせるスタンダード口座やマイクロ口座は、ポートフォリオの土台として必ずどちらか一つは持っておくべき口座です。
ゼロ(Zero)口座:経済指標発表時のスナイパー
ゼロ(Zero)口座はECN方式ならではの約定力を活かした、経済指標発表時専用の口座として利用します。
スプレッドがほぼゼロに近い代わりに外付け手数料がかかるこの口座は、KIWAMI極の登場により影が薄くなりました。しかし、取引の透明性が高いECN方式であるため、雇用統計などの重要指標発表時や、相場が急変動する際でも約定力が安定しやすい傾向にあります。
例えば、雇用統計や政策金利発表時や地政学的リスク発生時などのスキャルピングに使用します。常時使う口座としては魅力が薄いかもしれませんが、ゼロ口座はここぞという時の「精密射撃用」として控えておくと、戦略の幅が広がります。
KIWAMI極口座:取引コスト削減とマイナススワップ対策
XMでメイン口座として利用すべきなのが、KIWAMI極口座です。
KIWAMI極口座は「低スプレッド」「取引手数料無料」「スワップフリー(一部通貨ペア)」という、トレーダーにとって夢のような条件を備えています。スタンダード口座のような入金ボーナスはありませんが、取引コストの安さは長期的な利益に直結します。
例えば、ドル円やユーロドルのデイトレードを繰り返す場合、スタンダード口座と比較して1取引あたりのコストが大幅に低くなります。また、マイナススワップが発生しないため、ドル円の売りポジションなどでもコストを気にする必要がありません。
KIWAMI極口座はボーナスに頼らず、純粋な値幅取り(キャピタルゲイン)で利益を積み上げるための主力として活用しましょう。
手法(トレードスタイル)別の複数口座運用術
次は具体的な「手法(トレードスタイル)」に合わせた運用術を解説します。ご自身の手法に合わせて複数の口座をうまく使い分けましょう。
- スキャルピング・デイトレード・EA(自動売買):KIWAMI極口座
- スイング・長期保有:KIWAMI極口座とスタンダード口座を使い分ける
スキャルピング・デイトレード・EA(自動売買):KIWAMI極口座
スキャルピングやデイトレード、そしてこれらをするタイプが多いEA(自動売買)の場合、迷わずKIWAMI極口座を選択してください。
短期売買の敵はスプレッドです。1日に何度も取引する場合、わずかなスプレッドの差が月間では損益に大きな影響を与えます。Zero口座もスプレッドは狭いですが、手数料を含めたトータルコストではKIWAMI極の方が優秀です。
例えば、ドル円を1日10回1ロット(10万通貨)取引する場合、0.5pipsの差であっても1か月(20営業日)で、10万円もの差が生まれます。(10回×10万通貨×0.005円×20日=10万円)
取引回数が多くなりがちな短期売買で、KIWAMI極口座は利益を残すための必須ツールだといえるでしょう。
スイング・長期用:KIWAMI極口座とスタンダード口座を使い分ける
数日から数週間ポジションを保有するスイングトレードでは、KIWAMI極口座とスタンダード口座(またはマイクロ口座)を使い分けます。
主要通貨ペアやゴールドを売りから入る場合など、マイナススワップが発生する場面では、スワップフリーのKIWAMI極が有効です。一方で、プラススワップを積み上げる場合は、スタンダード口座またはマイクロ口座で、スワップポイントを得つつボーナスも獲得するのがお得です。
例えば、ドル円の売りポジションを数日持ち越すならKIWAMI極一択です。逆に、トルコリラなどの高金利通貨を長期保有する場合は、スワップポイントが付与されるスタンダード口座やマイクロ口座を活用します。
「マイナススワップを避けるならKIWAMI極」「プラススワップを積み上げるならスタンダードやマイクロ」という基準で使い分けましょう。
中上級者のための両建て戦略:複数口座間の両建ては不可
XMで認められている唯一の両建ては、「同一口座内」での両建てのみです。これをうまく活用すれば、急場をしのぐことができます。
相場が予想と逆に動き、含み損が拡大した際、損切りするタイミングがつかめない場合があります。この時、同一通貨ペアで同量の逆ポジションを持つことで、それ以上の含み損拡大を一時的にロック(固定)できます。XMでは同一口座内の両建てにおいて、必要証拠金が相殺され「0」になる(※一部例外あり)というメリットがあります。
例えば、買いポジションで含み損が出ている際、重要指標発表前に一時的に同ロットの売りを入れます。指標通過後にトレンドが明確になった段階で、片方を決済し、利益を伸ばす戦略です。
これはあくまで緊急避難的な措置ですが、資金を守るための時間稼ぎとして有効なテクニックです。
資金効率を劇的に上げる「口座間資金移動」のタイミング
取引で利益が出たら、元本分または利益分をこまめに「資金管理用口座(取引しない口座)」へ退避させる習慣をつけましょう。
なぜなら、取引口座に多額の資金を入れたままにすると、気が大きくなり、つい無謀なロット数でエントリーしてしまいがちだからです。「利益=出金可能な現金」として確定させるために、別口座へ移動させることが重要です。
例えば、「週末の金曜日、その週の利益が5万円以上だった場合、その利益を取引に使っていない予備の口座へ資金移動させる」というルールを作ります。これを繰り返すことで、メイン口座が破綻しても利益分は確実に残るというわけです。
「稼いだお金は別の財布へ」を徹底することで、相場の世界で生き残る確率が一気に上がります。
注意:ボーナス消滅を防ぐための計算式
資金移動を行う際、「移動額と同じ割合のボーナスも同時に移動または消滅する」というルールを計算に入れる必要があります。
ボーナス対象口座から、ボーナス非対象口座(KIWAMI極やゼロ)へ資金移動すると、移動した資金の割合に応じてボーナスが消滅します。逆に、ボーナス対象口座同士であれば、ボーナスも一緒に移動します。
例えば、口座A(残高10万円、ボーナス5万円)から、口座Bへ5万円(残高の50%)を移動させるとします。この場合、口座Bの口座タイプによって以下のようにボーナスの金額が異なります。
- 口座Bがスタンダードの場合: ボーナス2.5万円も一緒に移動します。
- 口座BがKIWAMI極の場合: ボーナス2.5万円は消滅します。
KIWAMI極などへ資金移動する際は、「ボーナスを捨ててでも移動する価値があるか)」を天秤にかけて判断してください。
まとめ
今回は、XMでできる複数口座使い分け戦略や具体的な運用術などを解説いたしました。
XMの複数口座活用は単なる枠の拡張ではなく、資金管理・リスクヘッジ・手法の最適化を同時に実現する高度な戦略です。スタンダード、マイクロ、ゼロ、KIWAMI極、それぞれの特性を理解し、パズルのように組み合わせることで、あなたのトレーダーとしてのレベルは間違いなく一段階上がることでしょう。
まずは「ボーナス特化口座」と「取引コスト削減口座」の2つを開設し、実践的な使い分けを始めてみてください。長期的に利益を残し続けるための、確固たる基盤を築き上げましょう。





