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XMで人気の通貨ペアTOP5の特徴と勝ちやすい時間帯

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FXを始めると、「どの通貨ペアを選べばいいのか」「どの時間帯が動きやすいのか」など、最初に迷うポイントがいくつかあります。実際、通貨ペアごとの特徴を知っておくと、相場の流れがつかみやすくなり、無駄なエントリーを減らすことにもつながります。

この記事では、取引量が多く、多くのトレーダーに親しまれている5つの通貨ペア(ドル円・ユーロ円・豪ドル円・ユーロドル・ポンド円)について、それぞれの値動きの特徴や意識したい時間帯を紹介します。通貨ペアは時間帯によって動き方が変わるため、この基本を押さえておくとトレード判断がしやすくなります。

自分のスタイルや生活リズムに合った通貨ペアと時間帯を見つけることが、安定した取引の第一歩です。テクニカル分析の視点も交えながら、わかりやすく整理していきます。

本コンテンツは「Song LLC」が、金融庁財務局消費者庁国民生活センターから発信される情報と、実際の海外FX取引・調査を基に制作しています。詳細は「コンテンツ制作ポリシー」をご覧ください。

主要通貨ペアに共通する特徴

取引可能な通貨ペアは55種類以上ありますが、初心者の方はまず、流動性が高く情報が集まりやすい主要通貨ペアのトレードがおすすめです。

特に人気が高いTOP5の通貨ペアには、いくつか共通点があります。

まず、流動性が非常に高いためスプレッドが比較的狭く、取引コストを抑えやすいこと。また、関連する経済ニュースや市場分析が豊富で、初心者でも情報収集しやすい環境が整っています。

さらに、値動きに一定のパターンやリズムが見られることも多く、テクニカル分析が機能しやすい点も魅力です。チャートが素直に動く場面が多いため、基礎的な分析を身につけながら取引を進めたい方にも向いています。

USD/JPY(ドル円)の特徴と勝ちやすい時間帯

USD/JPY(ドル円)は、世界中のトレーダーに取引されている主要通貨ペアのひとつです。流動性が高く、スプレッドも比較的狭いため、コストを抑えながら安定した取引がしやすい点が特徴です。

また、日本銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策や、両国の経済指標の影響を強く受けるため、ファンダメンタル分析の基礎を学びながらトレードしやすい通貨ペアでもあります。

東京時間(9:00〜15:00)

アジア市場が中心で、値動きが比較的落ち着きやすい時間帯です。急な変動が少ないため、相場のリズムを掴みたい初心者に向いています。

ニューヨーク市場(21:30前後〜1:00前後)

市場参加者が増えることで、ドル円のボラティリティが高まりやすい時間帯です。トレンドが発生しやすく、短期トレードのチャンスが増えます。特に21:30に米経済指標がある日は、一時的に強い値動きが起こることがあるため注意が必要です。

【実践のポイント】

ドル円の短期トレードでは、「仲値(なかね)」を意識するとよいでしょう。東京株式市場が9時に開場し、金融機関の取引が活発になります。当日の金融機関の基準レートが決まる時間が「仲値(日本時間:午前9:55)」です。

日本企業の外貨決済が重なることで、一時的に相場が動きやすく、普段よりテクニカル分析が効きにくくなる傾向があります。「実需(じつじゅ)」の動きが活発になると表現します。

また、5,10の倍数の日にちを総称する「五十日(ごとうび)」は企業の決済が増えやすい日で、通常とは異なる値動きが出るケースがあります。デイトレードでは、特に注意する必要があります。

ドル円の場合、ファンダメンタルの動きで方向感が決まるケースが多いです。日銀が利上げを見送れば、円安が進みやすくなり、FRBが利下げをすれば、ドル売りによって多少円高方向に動きやすくなります。

レンジ期間が長いですが、トレンドが出ると、一気に数百Pipsの動きとなる場合もあります。また、やはり米国の経済指標によって動く場合も多いため、夜の米経済指標は確認するのがおすすめです。

EUR/USD(ユーロドル)の特徴と勝ちやすい時間帯

EUR/USD(ユーロドル)は世界で最も取引量の多い通貨ペアです。ECB(欧州中央銀行)とFRBの金融政策の違いに敏感に反応して、両中央銀行の政策金利差が重要な分析材料となります。

最適な取引時間帯は、ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる21:00〜24:00。この時間帯は世界最大の流動性を誇っていて、スプレッドも最も狭くなります。特に米国の重要経済指標が発表される22:30前後は、大きなトレンドが発生しやすい時間帯ですね。

ユーロドルは参加する欧州トレーダーが多く、「ラウンドナンバー」が特に意識されすいです。例えば、1.100ドル、1.3500ドルなど、「ゼロ」が付く価格帯は支持帯や抵抗帯として意識されやすいです。

また、テクニカル指標に加えてダブルトップなどのチャートフォーメーションも意識されます。参加するトレーダーが多い通貨ペアほど、基礎的なテクニカル指標やチャートパターンが機能しやすいです。

GBP/JPY(ポンド円)の特徴と勝ちやすい時間帯

GBP/JPY(ポンド円)は「殺人通貨」とも呼ばれるほど、かなり値動きが激しい通貨ペアです。1日で数百pips動くことも珍しくありません。大きな利益を狙える反面、損失リスクも非常に高いので、初心者には難易度が高めです。

最適な取引時間帯は、ロンドン市場がオープンする16:00〜17:00と、ロンドン・ニューヨーク時間が重なる21:00〜24:00。特に英国の経済指標発表時には、極めて大きな値動きが発生します。

取引する際は、損切りラインを広めに設定して、ポジションサイズを小さくするなど、慎重なリスク管理を心がけることで、安全に取引できるでしょう。

特にロンドン市場が動き始める日本時間16時前後は、ダマシが出やすい時間帯です。私も何度も痛い思いをしてきましたが、「トレンドが出た」と思ってエントリーした直後に反転し、含み益が数分で含み損に変わってしまうことがあります。そのまま相場が逆方向へ進んでしまうと、本当に焦ります。

ポンド円やポンドドルは、XMなどが提供する無料のデモ口座で練習してから、本番取引を検討してください。

EUR/JPY(ユーロ円)の特徴と勝ちやすい時間帯

EUR/JPY(ユーロ円)は、ドル円に次いで人気の高い通貨ペアです。ドル円よりもボラティリティ(価格変動)がやや大きく、うまく流れに乗れれば大きな利益を狙いやすい点が魅力です。

ユーロ円は、ECBの金融政策やユーロ圏の経済指標の影響を強く受けます。

さらに、

EUR/JPY = EUR/USD × USD/JPY

という関係があるため、米ドルの動きにも間接的に左右されます。

私自身、ユーロ円をトレードする際は、ユーロドルとドル円のチャートも必ず同時に確認しており、3つの動きを組み合わせて判断することが多いです。

最適な取引時間帯はロンドン時間(16:00〜24:00)です。特にロンドン市場が始まる16:00〜17:00は取引量が一気に増え、急な値動きが発生することがあります。私もこの時間帯でトレンドの勢いに乗れたことが何度もありますが、逆に振られることもあり、慎重な判断が求められると痛感しています。

AUD/JPY(豪ドル円)の特徴と勝ちやすい時間帯

AUD/JPY(豪ドル円)は資源国通貨としての特性を持っていて、資源価格の変動や中国経済の影響を強く受けます。また、他のクロス円通貨ペアよりも必要証拠金が小さいのが特長です。また、トレンドが発生すると、長いときは1ヵ月以上の長期になるケースもあります。

ボラティリティが比較的低いため、初心者の方も安心して取引できると思います。

時間帯によってはドル円やユーロ円と比較してボラティリティが高く、短期間で大きな利益を狙える反面、リスクも大きくなります。

最適な取引時間帯は、オーストラリア市場が開く早朝(6:00〜8:00)と東京時間(9:00〜15:00)。オーストラリアの経済指標は午前中に発表されることが多くて、この時間帯に大きな値動きが見られます。

通貨ペア別・推奨テクニカル組み合わせ戦略

各通貨ペアの特性に応じて、効果的なテクニカル指標は異なります。ここでは、テクニカルアナリストの視点から、それぞれの通貨ペアに適した分析手法を紹介しましょう。

ドル円:一目均衡表 × MACD

ドル円はトレンドが比較的素直に伸びるため、一目均衡表の「転換線」と「基準線」の位置、「雲」との距離で相場の方向と強弱を確認します。MACDのプラスマイナス転換時やシグナルとのゴールデンクロスで買い、逆なら売りというシンプルな順張り戦略が有効です

ユーロドル:ケルトナーチャネル × ROC

平均回帰型の値動きが特徴のユーロドルには、ケルトナーチャネルとROCを組み合わせた逆張り戦略が効きます。価格がチャネルの上限・下限に触れて、ROCが反転し始めたタイミングでエントリーするのがポイント。また、ローソク足がケルトナーチャネルからはみ出て進むようなら、その方向に順張りします。

ポンド円:EMAクロス × ストキャスティクス

急伸しやすいポンド円では、短期EMAが中期EMAを上抜けたら上昇トレンド発生とみなし、ストキャスティクスが20付近から上抜けると買い、80付近から下抜ければ売りとする戦略が適しています。

ユーロ円:ボリンジャーバンドのバンドウォーク × パラボリックSAR

ユーロ円にはボリンジャーバンドのバンドウォークとパラボリックSARの組み合わせが適しています。バンドウォーク発生時にSARのドットが反対側に点灯していれば順張りし、SARが反転したら撤退する形です。

豪ドル円:フィボナッチ・リトレースメント逆張り × RSI

豪ドル円は押し目が深く入りやすい性質があり、フィボナッチの戻しを使った逆張り戦略と相性が良いと感じます。

38.2%や61.8%など、主要な戻し水準でRSIが反転する場面は、反発が狙いやすいポイントです。

逆張りで入る場合は、RSIの反転確認を待つことで早すぎるエントリーを防ぎ、無駄な損失を減らすことにつながります。

時間帯を意識した取引のポイント

FX市場は24時間開いていますが、時間帯によって活発に動く通貨ペアが異なります。特にロンドン時間とニューヨーク時間が重なる21:00〜24:00は、世界で最も取引量が多くて、すべての通貨ペアが活発に動きます。

初心者の方は東京時間のドル円取引から始めて、慣れてきたらこの時間の取引にも挑戦してみましょう。ただし、重要経済指標の発表前後は予想外の急変動が起こりやすいので、小さなロットサイズで取引すると安心です。

【気をつけたいポイント】

時間帯だけでなく、以下の3点も確認しておきたいところです。

  1. 経済指標:重要発表日は値動きが荒くなりやすい。
  2. リスクオン・オフ:株価や地政学で通貨の反応が変わる。
  3. 週明け・週末:月曜は窓、金曜は調整が出やすい。

時間帯を意識してトレードしよう

本記事では、XMで人気の通貨ペアTOP5の特徴と、勝ちやすい時間帯について解説しました。

  1. 初心者はドル円から始める:情報が入手しやすく、値動きが安定している
  2. 時間帯を意識する:各通貨ペアには活発に動く時間帯がある
  3. 通貨ペアに適したテクニカル指標を使う:各通貨ペアの特性に合った分析手法を選ぶ
  4. 市場の重なり時間を活用:21:00〜24:00は最も取引チャンスが多い
  5. 損切りラインを必ず設定:各通貨ペアのボラティリティに応じた適切な損切り幅を設定

まずはデモ口座で値動きを観察し、自分に合った通貨ペアと取引時間を見つけることが成功への第一歩です。

記事を書いた人

ADo Next International共同代表。電話取引の時代から30年近く相場に携わり、裁量トレード、自動売買、MAM運用など幅広い実務経験を積んできました。近年は、個人投資家や海外金融機関向けに為替・コモディティ・暗号資産など国際市場の分析レポートを提供し、テクニカルとファンダメンタルズを組み合わせた多角的な視点で情報発信を行っています。FX・商品・暗号資産を横断する分析力と、FPとしての金融知識を生かし、初心者にも理解しやすい実践的な情報提供を目指しています。

安藤修のプロフィール