XM 年間取引報告書の完全ガイド | 確定申告からスマホでの取得方法まで
海外FX業者であるXMでトレードを行っている方にとって、「年間取引報告書」は確定申告や投資成績の分析において重要な書類です。この記事では、XMの年間取引報告書を取得する方法から読み方、確定申告での活用方法まで、FX初心者の方でも理解しやすいように詳しく解説いたします。
この記事の見出し
XMの年間取引報告書とは?
XMの年間取引報告書は、1年間にわたるFX取引の詳細記録や損益をまとめた書類です。この報告書は確定申告の際に必要となるほか、自分のトレード分析にも活用できる重要な資料です。すべての取引明細や利益・損失の合計を正確に把握することができます。
年間取引報告書には以下のような詳細情報が記載されています:
XMの年間取引報告書は、確定申告時の収入証明書類として活用できるだけでなく、自身のトレード改善にも役立つ貴重な資料です。特に年間の取引パターンや勝率、損益比率などを分析することで、より効果的な投資戦略を立てることができます。
XMの年間取引報告書の取得方法
XMの年間取引報告書は、主に2つの方法で取得することができます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、ご自身に適した方法を選択しましょう。
MT4/MT5から年間取引報告書を取得する方法
MT4(MetaTrader4)やMT5(MetaTrader5)から年間取引報告書を取得する詳細手順をご説明します:
- MT4/MT5にログインする
- 「ターミナル」を表示する(F9キーまたは表示メニューから選択)
- 「口座履歴」タブを選択する
- 期間を設定する(右クリック→「期間のカスタム設定」を選択)
- 取得したい年の1月1日〜12月31日を設定する
- 右クリックして「レポート」を選択し、「HTML」または「Open XML」を選ぶ
注意点として、MT4でダウンロードできるのはHTML形式のみですが、MT5ではExcel形式でもダウンロードが可能です。Excel形式の方が後々の分析作業に便利ですので、可能であればMT5をご利用されることをおすすめします。
初心者向けポイント
MT4/MT5でのレポート出力は、全期間を一度に選択すると処理時間が長くなったり、エラーが発生したりする場合があります。1年間の取引量が多い場合は、3ヶ月ごとなど期間を区切って取得し、後でまとめる方法が効果的です。
XM公式サイト(会員ページ)から年間取引報告書を取得する方法
XMの公式サイトからも年間取引報告書を簡単に取得することができます。特にスマートフォンからでも手軽に取得できるため、パソコンをお持ちでない方や外出先で確認したい方におすすめです。
- XM公式サイトにログインする
- マイページ(会員ページ)にアクセスする
- 「取引履歴」または「Reports」を選択する
- 期間を1年間(1月1日〜12月31日)に設定する
- 「ダウンロード」または「Get Report」ボタンをクリックする
会員ページからダウンロードする方法はインターフェースが日本語対応しており、FX初心者の方でも分かりやすいのが特徴です。また、直近の取引だけでなく過去数年分の履歴も取得できるため、長期的な取引分析にも役立ちます。
私たちの研究では、FX個人投資家の投資パフォーマンスの決定要因を分析し、①行動バイアスと②投資戦略・取引行動のどちらがパフォーマンスに強く影響しているのかを検証する。ランダムフォレストによって収益率の予測モデルを推計したところ、説明変数の重要度が高い順に勝率、リスクリワード比、レバレッジとなり、保有期間の重要性は非常に低いことが明らかになった。(神戸大学「FX 証拠金取引で成功するためのカギ:投資戦略と行動バイアスの役割」より引用 2025年7月26日アクセス)

引用元:岩壷健太郎教授
神戸大学大学院経済学研究科教授。FX証拠金取引、株式市場、暗号通貨市場における投資家行動の行動ファイナンス的分析を研究。SBIホールディングスと共同研究も行い、FX投資家の特性と成功要因について多数の論文を発表。
スマホでXMの年間取引報告書を取得する方法
スマートフォンからでもXMの年間取引報告書を簡単に取得することができます。特に確定申告の時期に急いで書類が必要になった場合などに非常に便利です。
スマホのMT4/MT5アプリから取得する方法
スマートフォンでのMT4/MT5アプリからの年間取引報告書の取得手順は以下の通りです:
- MT4/MT5アプリを起動し、取引口座にログインする
- メニューから「履歴」または「History」を選択する
- 右上の設定アイコンをタップする
- 「期間設定」または「Custom Period」を選択する
- 開始日を1月1日、終了日を12月31日に設定する
- 「レポート」または「Report」機能を利用してHTMLまたはExcel形式で保存する
スマホアプリでは画面が小さいため操作がやや複雑になる場合がありますが、最新版のアプリでは操作性が大幅に向上しています。また、取得したレポートはメールで送信したり、クラウドストレージに保存したりすることで、後からパソコンで開いて詳細な分析を行うことも可能です。
スマホブラウザからXM公式サイトで取得する方法
スマートフォンのブラウザからXM公式サイトにアクセスして年間取引報告書を取得する方法も非常に便利です:
- スマホのブラウザでXM公式サイトにアクセスする
- メールアドレスとパスワードでログインする
- マイページの「取引履歴」または「Reports」をタップする
- 確認したい期間(1月1日〜12月31日)を設定する
- 「ダウンロード」または「Get Report」をタップする
スマホブラウザでの操作では、ダウンロードしたファイルの保存先や開き方に注意が必要です。iPhoneの場合は「ファイル」アプリに保存され、Androidの場合は「ダウンロード」フォルダに保存されることが多いので、ダウンロード完了後に必ず確認しましょう。
XMの年間取引報告書の見方
年間取引報告書をダウンロードしても、記載されている項目が多くて理解しづらいと感じる方も多いでしょう。ここでは、年間取引報告書の主な項目と読み方について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
年間取引報告書の主な項目と意味
XMの年間取引報告書には以下のような項目があります:
項目名(英語) | 意味(日本語) | 説明 |
---|---|---|
Ticket | 注文番号 | 取引を識別するための番号 |
Open Time | 取引開始時間 | ポジションを開いた日時 |
Type | 取引タイプ | Buy(買い)/Sell(売り) |
Size | 取引量 | ロット数(1.0 = 10万通貨) |
Symbol | 通貨ペア | 取引した通貨ペア(例:USDJPY) |
Open Price | 取引開始価格 | ポジションを開いた時の価格 |
Close Time | 取引終了時間 | ポジションを閉じた日時 |
Close Price | 取引終了価格 | ポジションを閉じた時の価格 |
Commission | 手数料 | 取引にかかった手数料 |
Swap | スワップ | ポジション保有による金利差調整額 |
Profit | 損益 | 取引による利益または損失 |
確定申告で特に重要なのは、報告書の最下部に表示される「Closed Trade P/L」(確定損益)の数字です。この金額が年間の取引による確定した利益または損失の合計となります。
確定申告に必要な項目
確定申告の際に特に注目すべき項目は以下の通りです:
- Closed Trade P/L(確定損益):1年間の取引で確定した損益の合計
- Deposit/Withdrawal(入出金):入金額と出金額の差額
- Credit Facility(与信):ボーナスなどの与信額
- Swap(スワップ):スワップポイントの合計
XMのボーナスは課税対象ではありませんが、ボーナスを活用して得た利益は課税対象となりますので注意が必要です。確定申告では「Closed Trade P/L」の金額から、取引に関連する経費(インターネット代の一部やセミナー費用など)を差し引いた金額を申告します。
確定申告の注意点
年間取引報告書は確定申告書類に添付する必要はありませんが、税務署から求められた場合に提出できるよう、印刷するかPDFなどで保存しておくことをおすすめします。また、報告書は5年間保管する必要があります。
XMの年間取引報告書の印刷方法
税務署への提出や自分の記録として年間取引報告書を印刷したい場合の手順をご説明します。
PCでの印刷方法
パソコンで年間取引報告書を印刷する手順は以下の通りです:
- MT4/MT5またはXM公式サイトから年間取引報告書をHTML形式またはExcel形式で保存する
- 保存したファイルをブラウザやExcelなどで開く
- ブラウザの場合は「Ctrl+P」(MacならCmd+P)を押すか、メニューから印刷を選択する
- Excelの場合はファイルメニューから印刷を選択する
- 必要に応じて印刷設定(用紙サイズ、向き、余白など)を調整する
- 印刷ボタンをクリックする
印刷前にプレビューで確認し、すべての情報が見やすく印刷されるか確認しましょう。特にHTML形式の場合、横に広いレイアウトになっていることが多いので、横向き(ランドスケープ)で印刷するか、縮小して印刷することをおすすめします。
スマホでの印刷方法
スマートフォンから年間取引報告書を印刷する方法もあります:
- スマホでダウンロードした年間取引報告書のファイルを開く
- 画面上部または下部のメニューから「共有」または「その他」を選択する
- 「印刷」オプションを選択する
- Wi-Fi対応プリンターを選択して印刷する
スマホから直接印刷するには、AirPrint(iOS)やGoogle Cloud Print(Android)などの機能に対応したプリンターが必要です。対応していない場合は、クラウドストレージ(Google DriveやDropboxなど)に保存してからパソコンで開いて印刷するか、メールで自分に送信してパソコンから印刷する方法もあります。
XMの年間取引報告書と確定申告
XMなどの海外FX業者での取引も確定申告の対象となります。ここでは、年間取引報告書を活用した確定申告の方法について詳しく解説します。
確定申告で年間取引報告書は必要か?
年間取引報告書は確定申告書に添付する必要はありませんが、以下の理由から用意しておくことをおすすめします:
- 確定損益(Closed Trade P/L)の金額を確認するため
- 税務署から取引内容の説明を求められた場合の証拠書類として
- 自分自身の取引記録として保管するため
- 将来の税務調査に備えるため
確定申告書には年間取引報告書に記載されている確定損益の金額を記入しますが、報告書自体を提出する必要はありません。ただし、税務署から提出を求められた場合に備えて、最低5年間は保管しておく必要があります。
確定申告の際に注意すべきポイント
XMでの取引の確定申告で特に注意すべきポイントは以下の通りです:
- 所得区分は「雑所得」として申告する
- 利益が20万円を超える場合は確定申告が必要
- 会社員や年金受給者は副業などと合わせて20万円超の場合
- 専業主婦(夫)や学生は48万円超の場合
- 損失が出た場合でも申告は有益
- 3年間の損失繰越が可能で、将来の利益と相殺できる
- 損失申告には「純損失の金額の計算書」の添付が必要
海外FXの利益に対する税率は所得税(15%)と住民税(10%)の合計約25%で、所得が増えるほど税率も上がる累進課税方式です。国内FXの一律約20%とは異なるので、高額な利益が出た場合は税理士に相談することをおすすめします。
確定申告に必要な書類
XMでの取引の確定申告に必要な書類は以下の通りです:
- 確定申告書B(第一表・第二表)
- 収支内訳書または青色申告決算書(青色申告の場合)
- マイナンバーカードまたは通知カードと身分証明書
- 損失申告の場合は「純損失の金額の計算書」
- 給与所得者は源泉徴収票
年間取引報告書は提出不要ですが、確定損益を確認するために手元に用意しておきましょう。また、取引に関連する経費(インターネット代の一部、セミナー費用、書籍代など)の領収書も保管しておくと、所得から控除できる可能性があります。
スマホでの確定申告
最近ではスマートフォンだけで確定申告が完結できる「スマホ確定申告」も利用できます。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にスマホからアクセスし、画面の指示に従って必要事項を入力するだけで申告書が作成できます。マイナンバーカードがあればe-Taxでの電子申告も可能です。
年間取引報告書を活用したトレード分析
年間取引報告書は確定申告だけでなく、自分のトレードを分析・改善するための貴重な資料にもなります。ここでは、年間取引報告書を活用したトレード分析の方法をご紹介します。
重要な分析指標
年間取引報告書から以下のような重要な指標を算出・分析することができます:
- 勝率(Win Rate):全取引のうち、利益が出た取引の割合
- 損益比(Risk Reward Ratio):1取引あたりの平均利益÷平均損失
- 平均保有期間:ポジションを保有していた平均時間
- 通貨ペア別パフォーマンス:通貨ペアごとの勝率や損益
- 月別・曜日別パフォーマンス:時期による成績の違い
- 取引時間帯別パフォーマンス:時間帯による成績の違い
特に勝率と損益比は投資パフォーマンスを大きく左右する重要な指標です。研究によると、FX取引の成功要因として、保有期間よりも勝率やリスクリワード比、レバレッジの管理が重要であることが示されています。
トレード改善に役立てる方法
年間取引報告書の分析結果を以下のようにトレード改善に活かすことができます:
- 強みと弱みを特定する
- どの通貨ペアが得意/不得意か
- どの時間帯のトレードが成績良いか
- 短期と長期のどちらが合っているか
- トレードルールの見直し
- ロスカットのタイミングが適切か
- 利益確定が早すぎないか
- レバレッジ設定は適切か
- 資金管理の改善
- 1取引あたりのリスク量は適切か
- 連続損失時の対応策はあるか
- 利益を最大化する方法はあるか
定期的に取引分析を行うことで、感情的な判断を減らし、データに基づいた合理的なトレード戦略を構築することができます。月次や四半期ごとに分析を行い、継続的に改善していくことがトレードの上達には欠かせません。
詳しいトレード分析方法や投資戦略の改善については、海外FX勉強方法のページも併せてご覧ください。
まとめ:XMの年間取引報告書を最大限に活用しよう
XMの年間取引報告書は、確定申告のための資料としてだけでなく、自分のトレードパフォーマンスを分析し改善するための貴重なデータソースでもあります。この記事で紹介した方法を参考に、年間取引報告書を取得し、効果的に活用してください。
ポイントをまとめると:
- 年間取引報告書はMT4/MT5または公式サイトから取得できる
- スマートフォンからでも簡単に取得・確認が可能
- 確定申告には報告書の添付は不要だが、確定損益の確認に必要
- 報告書は税務調査に備えて最低5年間保管する
- トレード分析に活用して投資パフォーマンスの向上につなげる
定期的に取引報告書を確認し、自分のトレードを客観的に分析することで、より効果的な投資戦略を構築することができます。特に勝率やリスクリワード比、レバレッジなどの重要指標を意識したトレード改善を心がけましょう。
また、XMでは定期的に取引プラットフォームや報告書の機能がアップデートされることがありますので、最新の情報を公式サイトで確認することをおすすめします。年間取引報告書を賢く活用して、FX取引の成功につなげていきましょう。
XMの口座開設や取引環境について詳しく知りたい方は、XM口座開設方法やXM口コミ・評判のページもご覧ください。
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