公開日:2025.02.10
更新日:2025.02.10
XMTrading(エックスエム)の取引時間を初心者にも分かりやすく解説します。
XMでは、取り扱う銘柄によって取引できる時間が違います。
公式サイトなどでは、キプロス時間で表示されているので、日本時間に換算するのが面倒かもしれません。
この記事では、XMの各銘柄の取引時間を日本時間で一覧にしました。
また、夏時間や冬時間の基本情報、メンテナンス時間や祝日の際の変更点、そして時間帯によって異なる相場の動きの特徴についても説明しています。
この記事の見出し
XMの取引時間に関する基本情報
まず、XMの取引時間に関する基本的な情報をお伝えします。
XMの公式サイトやMT4/MT5の時間表示について
XMの公式サイトやMT4/MT5(取引プラットフォーム)では、キプロス時間が使われています。
これは日本時間とは異なるため、注意が必要です。
日本時間に換算するには、以下の時差を考慮する必要があります。
- 夏時間の場合:日本時間 = キプロス時間 + 6時間
- 冬時間の場合:日本時間 = キプロス時間 + 7時間
夏時間と冬時間の切り替え時期は以下の通りです。
- 夏時間:3月最終日曜日から10月最終日曜日まで
- 冬時間:10月最終日曜日から3月最終日曜日まで
例えば、夏時間中にMT4/MT5の時間が10:00を示している場合、日本時間では16:00となります。
冬時間中であれば、日本時間は17:00になります。
取引可能な時間帯
XMの海外FXの基本的な取引時間
月曜日の朝6時〜7時から土曜日の朝6時〜7時まで
土曜日と日曜日は基本的に取引ができません。
これは、世界中の主要な金融市場が休みになるためです。
ただし、以下の時間帯には注意が必要です。
- 月曜日の取引開始前5分間
- 土曜日の取引終了後10分間
これらの時間帯では、チャートは動いているものの実際に取引することはできません。
この短い時間帯に注文を出そうとしても通らないので、気をつけましょう。
取引時間外のポジション操作について
XMでは、取引時間外には以下のような操作ができなくなります。
- 新規注文の発注
- ポジションの決済
- 注文の変更
また、チャートも動きません。
週末にポジションを持ち越す場合は、このことを念頭に置いてリスク管理をする必要があります。
取引時間外は相場の動きに対応できないため、慎重に判断しましょう。
XMの銘柄ジャンル別取引時間を詳しく解説
XMで扱っている様々な銘柄の取引時間について、説明していきます。
海外FXや株式、商品など、それぞれの市場特性に応じて取引時間が設定されているので、しっかり把握しておくことが大切です。
海外FX通貨ペアの取引時間
海外FXの通貨ペア(例:ドル円やユーロドルなど)は、ほぼ24時間取引可能です。
具体的には以下のようになります。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
全FX通貨ペア | 月曜 06:05 ~ 土曜 05:50 | 月曜 07:05 ~ 土曜 06:50 |
短時間のメンテナンス以外は、平日はずっと取引できるのが特徴です。
これは、世界中の金融市場が順番に開いていくため、どこかの市場が常に動いているからです。
貴金属CFDの取引時間
金(ゴールド)や銀(シルバー)などの貴金属CFDも、ほぼ1日中取引可能です。
具体的な時間は以下の通りです。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
GOLD, SILVER | 月~木:07:05~05:55 金:07:05~05:10 | 月~木:08:05~06:55 金:08:05~06:10 |
PALL, PLAT | 月~木:07:05~05:55 金:07:05~05:10 | 月~木:08:05~06:55 金:08:05~06:10 |
貴金属CFDは平日のほとんどの時間で取引可能ですが、金曜日は少し早く取引が終了します。
これは、週末のリスクを避けるためです。
株価指数CFDの取引時間
日経225やダウなどの株価指数CFDは、それぞれの国の市場開場時間に合わせて取引時間が設定されています。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
AUS200 (オーストラリア) | 月~木: 08:55~15:25 16:15~05:55 金:閉場 04:45 | 月~木: 09:55~16:25 17:15~06:55 金:閉場 05:45 |
JP225 (日本) | 月~木:07:05~05:55 金:閉場 05:50 | 月~木:08:05~06:55 金:閉場 06:50 |
US30, US500, US100 (アメリカ) | 月~木:07:05~05:55 金:閉場 05:50 | 月~木:08:05~06:55 金:閉場 06:50 |
ヨーロッパの株価指数CFDは主に15時頃から夜中まで取引可能で、北米の株価指数CFDは朝6時から翌朝までと長時間取引できます。
これは、それぞれの市場の取引時間に合わせているためです。
株式CFDの取引時間
個別の会社の株式を取引する株式CFDも、その会社が上場している国の市場時間に合わせて取引可能です。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
アメリカ株 | 月~金:22:40~04:55 | 月~金:23:40~05:55 |
イギリス株 | 月~金:16:10~00:25 | 月~金:17:10~01:25 |
ドイツ株 | 月~金:16:10~00:25 | 月~金:17:10~01:25 |
株式市場の営業時間に合わせて、基本的に6~8時間ほど取引可能です。
株価指数CFDと比べると取引時間が短いので注意が必要です。
これは、個別株式の取引が実際の市場時間内に限定されるためです。
エネルギーCFDの取引時間
原油やガスなどのエネルギーCFDの取引時間は以下の通りです。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
BRENT (ブレント原油) | 月~木:09:05~06:00 金:閉場 05:10 | 月~木:10:05~07:00 金:閉場 06:10 |
OIL (WTI原油) | 月~木:07:05~05:55 金:閉場 05:10 | 月~木:08:05~06:55 金:閉場 06:10 |
NGAS (天然ガス) | 月~木:07:05~05:55 金:閉場 05:10 | 月~木:08:05~06:55 金:閉場 06:10 |
エネルギーCFDは1日のほとんどの時間で取引可能ですが、金曜日は閉場時間が早くなるので注意が必要です。
これは、週末のニュースによる急激な価格変動リスクを避けるためです。
コモディティCFDの取引時間
農産物や金属などのコモディティCFDの取引時間は以下の通りです。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
COCOA (ココア) | 月~金:17:50~02:25 | 月~金:18:50~03:25 |
COFFE (コーヒー) | 月~金:17:20~02:25 | 月~金:18:20~03:25 |
CORN (トウモロコシ) | 月~金:09:05~03:10 | 月~金:10:05~04:10 |
SBEAN (大豆) | 月~金:09:05~03:10 | 月~金:10:05~04:10 |
コモディティCFDは銘柄によって取引時間が大きく異なるのが特徴です。
夕方から深夜まで取引できる銘柄もあれば、早朝から翌朝まで取引できる銘柄もあります。
これは、それぞれの商品の主要な取引所の営業時間に合わせているためです。
仮想通貨CFDの取引時間
ビットコインなどの仮想通貨CFDの取引時間は以下の通りです。
銘柄 | 夏時間 | 冬時間 |
---|---|---|
全仮想通貨ペア | 毎日24時間取引可能 (土曜16:05~16:35はメンテナンス) | 毎日24時間取引可能 (土曜17:05~17:35はメンテナンス) |
仮想通貨CFDは土曜日の短時間のメンテナンスを除き、24時間365日取引可能です。
これは、仮想通貨市場自体が24時間動いているためです。
ただし、ニューヨーク時間やロンドン時間など、主要な金融市場が開いている時間帯は取引が活発になり、スプレッドが狭くなりやすい傾向があります。
XMの年末年始・クリスマス・ゴールデンウイークなど祝祭日の取引時間
XMでは、クリスマスや年末年始、ゴールデンウィークなどの祝祭日に、通常とは異なる取引時間になることがあります。
これは、世界各国の金融市場の営業状況に合わせているためです。
クリスマスや年末年始の取引時間
年末年始は、XMで取引できる銘柄の開場・閉場時間が変更されたり、一部の銘柄が取引できなくなったりすることがあります。
どの銘柄が対象になるかは年によって変わるため、その都度確認が必要です。
2023年の年末年始には、海外FXで取引できる銘柄の取引時間に変更がありました。
日付 | 銘柄 | 取引時間の変更 |
---|---|---|
2023年12月22日(金) | SA40Cash UK100Cash、UK100 GSOIL BRENT、BRENTCash | いつもより早く取引終了 |
12月23日(土)~24日(日) | 仮想通貨以外の全銘柄 | お休み(土日) |
12月25日(月) | 仮想通貨以外の全銘柄 | お休み |
12月26日(火) | GSOIL 株価指数CFD(一部除く) 株式CFD(米国・カナダ除く) COCOA、COFFE、COTTONN、SUGAR、CORN、SBEAN、WHEAT | お休みまたは遅めの取引開始 |
12月27日(水) | UK100Cash、UK100 | 遅めの取引開始 |
12月29日(金) | UK100Cash、UK100、英国株 オーストリア株式 GSOIL BRENT、BRENTCash | いつもより早く取引終了 |
12月30日(土)~31日(日) | 仮想通貨以外の全銘柄 | お休み(土日) |
2024年1月1日(月) | 仮想通貨以外の全銘柄 | お休み |
1月2日(火) | UK100Cash、UK100 CORN、SBEAN、WHEA | 遅めの取引開始 |
1月5日(金) | スウェーデン株式 | いつもより早く取引終了 |
年末年始でも、多くの銘柄は普段通りに取引できます。
でも、一部の銘柄では、いつもより遅く取引が始まったり、早く終わったりします。
特に注意が必要なのは、クリスマス(12月25日)と元日(1月1日)です。
この2日間は、仮想通貨を除くすべての銘柄が取引できなくなります。
また、この期間はFX通貨ペアなど取引可能な銘柄でも、取引量が減少するためスプレッド(売値と買値の差)が広がりやすくなります。
取引コストが通常より高くなる可能性があるため、注意が必要です。
祝日の取引時間
各国の祝日によっても、一部の銘柄の取引に制限が生じることがあります。
これは、祝日に合わせて市場が閉じるためです。
祝日の影響を受けやすい銘柄
- 株価指数CFD
- 株式CFD
- その国の通貨を含むFX通貨ペア
例えば、日本の祝日には日経225や東証株価指数(TOPIX)などの日本の株価指数CFDが取引できなくなることがあります。
同様に、アメリカの祝日にはNYダウやS&P500などのアメリカの株価指数CFDが取引できなくなる可能性があります。
FX通貨ペアは基本的に24時間取引可能ですが、ある国の祝日にはその国の通貨を含む通貨ペアの取引量が減少し、スプレッドが広がる傾向があります。
ゴールデンウィークやお盆の取引時間
日本の長期休暇であるゴールデンウィークやお盆期間中、XMの取引時間自体に大きな変更はありません。
ただし、日本の株価指数CFDや日本株のCFDは取引できない日があります。
また、この期間中は日本語サポートの営業時間が変更されることがあります。
例えば、2023年のゴールデンウィーク期間中は以下のようなサポート体制でした。
- 2023年4月29日:メールのみ対応
- 2023年5月3日:メールのみ対応
- 2023年5月4日:メールのみ対応
- 2023年5月5日:メールのみ対応
この期間は日本語でのライブチャットが利用できず、メールでの問い合わせのみ可能でした。
お盆期間中は日本の行事で祝日ではないため、取引・サポートともに通常通り営業されることが多いです。
XMの取引時間と各市場の特徴
海外FXでは、平日24時間取引可能な通貨ペアがあります。
ただし、時間帯によって開いている市場が異なり、主要な参加者も変わるため、各市場の値動きの特徴を理解して取引戦略を立てることが非常に重要です。
ここでは、各市場ごとの取引戦略の例を紹介します。
オセアニア時間の特徴と戦略
オセアニア時間は、日本時間の早朝5時頃からニュージーランドのウェリントン市場、7時頃からオーストラリアのシドニー市場が開きます。
オセアニア時間の特徴
- 動きが少ない
- スプレッドが広がりやすい
- 週末のニュースを受けて乱高下する可能性がある
市場参加者が少なく、活発な値動きがないのが主な特徴です。
市場の流動性も低いため、スプレッドが広がりやすい傾向があります。
ただし、週末に大きなニュースがあると、月曜日早朝の相場が乱高下する可能性があります。
オセアニア通貨以外はあまり取引しないほうがよい時間帯と言えるでしょう。
特に、スプレッドが重要で繊細な取引が必要なスキャルピングトレードには向いていません。
東京時間の特徴と戦略
東京時間は、9時頃から東京市場が始まり、中国、オーストラリア、シンガポールなどアジア勢が市場に参加してきます。
東京時間の特徴
- 基本的には穏やかな値動き
- 仲値に向けて取引が活発化
- ゴトー日にドルが買われる傾向がある
- 経済指標発表により通貨ペアの値動きが出る
仲値が決まる9時55分前後は取引が活発化し、10時を過ぎると値動きは再び穏やかになります。
また、5日・10日・15日などの「ゴトー日」は日本企業の決済が増え、海外取引先に支払うドルが大量に買われるため「ドル高・円安」になりやすいと言われています。
東京時間は値動きが穏やかなため、レンジで推移することも多々あり、サポートライン・レジスタンスラインの反発を狙った逆張りデイトレードも良い戦略といえるでしょう。
欧州時間の特徴と戦略
15時頃からフランクフルト市場、16時頃からロンドン市場が始まります。
ロンドン市場は世界一の取引量を誇るため、東京市場の穏やかな値動きとは打って変わり、欧州時間の値動きは活発化します。
欧州時間の特徴
- 欧州勢の参加により値動きが活発化する
- 東京時間のレンジをブレイクする可能性もある
- ユーロ・ポンドの値動きが活発化する
取引増加に伴って東京時間で形成したレンジをブレイクし、トレンドの形成も期待できる時間帯です。
欧州各国の経済指標の発表があり、発表後に大きな値動きが見られることがあります。
この時間帯では、レンジブレイクやトレンドを狙った取引戦略が有効ですが、「だまし」の動きも多いためサインが本物かどうかを見極める必要があります。
ニューヨーク時間の特徴と戦略
ニューヨーク時間は、ロンドン市場との重複もあり、1日の中で最も取引が活発化します。
ニューヨーク時間の特徴
- 最も取引が活発化するため値動きが期待できる
- 重要イベントが多い時間帯
- ドルストレートの値動きが活発化
アメリカの経済指標発表の影響で、欧州時間に形成したトレンドの転換や、ロンドンフィキシングによる相場の急変も起こり得るため、リスク管理に注意が必要です。
方向性が明確な場合は、押し目買いや戻り売りを狙うチャンスでもあります。
ニューヨーク時間の値動きは大きいため、スキャルピングトレードやデイトレードに適しています。
トレンドが発生している場合、短期トレードでも大きな利益を狙うことができますが、値動きが大きくなるため損切り幅も通常より大きめに設定する必要があります。
用語
ロンドンフィキシング:ロンドン市場において金融機関の対顧客向け取引の基準となる為替レートが算出・公表される時間帯。
取引時間をしっかりと理解して取引に臨もう
XMTrading(エックスエム)の公式サイトやMT4 / MT5に表示されるのはキプロス時間なので、日本時間にする場合は夏時間は6時間、冬時間は7時間の時差を考慮する必要があります。
また、CFDは市場の開場状況に応じて取引時間が異なる上に、メンテナンスや早めの閉場があるため、取引したい銘柄の取引時間を確認しておきましょう。
その他、時間帯は取引内容に大きな影響を与えるため、各時間帯による取引傾向を頭に入れることをおすすめします。