ThreeTraderのスプレッドは本当に狭いのか|口座タイプ別の実質コストと広がる時間帯
「Pureスプレッド口座とRawゼロ口座、結局どっちが安いんだろう」─口座開設の入力画面まで進んで、そこで手が止まる。ThreeTraderを調べている人が最初につまずくのは、たいていこの分岐です。片方は取引手数料がゼロで、もう片方はスプレッドが極端に狭い。並べて眺めても比べる軸がそろっていないので、決めようがないんですよね。
ThreeTraderのスプレッドは、提示された数字ではなく「スプレッド+往復手数料」の実質コストに換算して並べ直すと、どちらの口座が安いか見えてきます。
ただ、その順位は銘柄で入れ替わります。ドル円で有利だった口座が、ユーロドルやゴールドでも有利とは限らない。さらにポイント還元まで含めると、月間の取引量しだいで結論がひっくり返ることもあります。
ThreeTraderの銘柄別スプレッド一覧、ゴールド(XAUUSD)の水準、口座タイプの損得が逆転する取引量の分岐点、そして広がりやすい時間帯までまとめてみました。
最近の更新内容
この記事の見出し
- 1 ThreeTraderのスプレッドは実質コストで見ないと判断を誤る
- 2 ThreeTraderの口座タイプ別のスプレッドと取引手数料
- 3 ThreeTraderの銘柄別スプレッド一覧
- 4 ThreeTraderのゴールド(XAUUSD)スプレッドはどこまで狭いのか
- 5 ThreeTraderのリアルタイムスプレッドを確認する方法
- 6 ThreeTraderのスプレッドが広がりやすい時間帯
- 7 スプレッド拡大がロスカットを招く仕組み
- 8 ThreeTraderのスプレッドを他社と比較する
- 9 スプレッドの外側にあるThreeTraderの取引コスト
- 10 ThreeTraderで取引コストを抑える手順
- 11 見落としやすいスプレッドの注意点
- 12 ThreeTraderのスプレッドに関するよくある質問
ThreeTraderのスプレッドは実質コストで見ないと判断を誤る
ThreeTraderのスプレッドを見るときは、実質コストという物差しに置き換えるところから始めます。公式サイトに並ぶ数値をそのまま他社の数値とぶつけても、答えが出てこないからです。
理由ははっきりしていて、ThreeTraderの2つの口座はコストの取り方そのものが違います。Pureスプレッド口座は取引手数料をゼロにして、その分をスプレッドに乗せている。Rawゼロ口座はスプレッドを削り込んで、削った分を取引手数料として別建てで請求する。支払う総額の内訳が、そもそも同じ形をしていません。
数字が小さいほうが安い、とは限らないわけですね。
以降のスプレッド一覧もゴールドも他社比較も、次の式に揃えて並べています。
実質コスト(pips)= 提示スプレッド + 往復取引手数料をpipsに換算した値
pipsは、為替の値動きを数える単位の呼び方です。Pureスプレッド口座は手数料がゼロなので、提示スプレッドがそのまま実質コストになります。Rawゼロ口座のほうは、提示された0.2pipsに手数料分を足して、そこでようやく他社と横並びになる。そういう関係です。
おおまかな向き不向きだけ、先に置いておきます。筆者が読者から相談を受けたときに、最初に確認する2点でもあります。
| こんな取引スタイル | 出発点として向きやすい口座 |
|---|---|
| ドル円やクロス円が中心 | Pureスプレッド口座 |
| ユーロドルなどドルストレートが中心 | Rawゼロ口座 |
| 月間の取引ロット数が多い | Rawゼロ口座 |
| 取引回数が少なく計算を単純にしたい | Pureスプレッド口座 |
上の表はあくまで出発点で、実際には銘柄と月間ロット数の組み合わせで結論が動きます。
表示スプレッドと取引手数料の関係
表示スプレッドと取引手数料は、ThreeTraderでは常にセットで動きます。片方だけを見ていると、コストの半分を見落とすことになるので。
Rawゼロ口座では、スプレッドが0.0pipsまで縮む瞬間があります。ところが実際には、1ロットのポジションを建てて決済するたび、往復でおよそ5ドル前後の取引手数料が別途引かれる。口座履歴の上ではスプレッドと手数料が別の行に記録されるので、感覚として合算しづらいんですよね。
一方のPureスプレッド口座では、明細に手数料の行そのものが現れません。その代わり、提示スプレッドが最初から0.6〜0.9pips程度の水準に置かれています。
同じ「0.9pips」でも、Pureなら払い切りの総額、Rawゼロなら手数料を足す前の途中経過という意味の違いがあります。ここを混ぜて比べると、順位が逆さまに見えてしまいます。
もう一点。取引手数料はロット数に比例して増えます。0.1ロットなら往復0.5ドル前後、10ロットなら往復50ドル前後という具合に、取引量が膨らむほど効いてくる。取引回数が少ないうちは気づきにくいコストだったりします。
1ロットあたりの実質コスト計算式
1ロットあたりの実質コストは、手元の電卓で出せます。
まず、往復手数料をpipsに直します。往復手数料(ドル)を、その銘柄の1pipの価値(ドル)で割るだけ。次に、提示スプレッドにその値を足す。これでPureスプレッド口座の提示スプレッドと同じ土俵に乗ります。
円換算で総額を知りたいときは、実質コスト(pips)に1pipの価値(円)とロット数を掛けます。ドル円を1ロット取引して実質コストが0.9pipsなら、往復で900円前後の負担、という読み方になりますね。
1pipの価値早見
1ロット(10万通貨)のとき、ドル円の1pipはおよそ1,000円になります。ユーロドルの1pipは10ドル(1,500円前後)です。ゴールド(XAUUSD)は1ロット=100オンスなので、価格が0.01ドル動くと1ドルの損益になります。
往復5ドル前後の手数料は、ドル円ならおよそ0.7pips、ユーロドルならおよそ0.5pips、ゴールドなら1オンスあたり0.05ドルに相当します。
同じ手数料額でも、pipsに直すと銘柄ごとに重さが変わる。この一点が、あとで口座タイプの結論を分けてきます。
ThreeTraderの口座タイプ別のスプレッドと取引手数料
ThreeTraderの口座タイプは、Pureスプレッド口座とRawゼロ口座の2種類です。コストの見せ方が違うだけで、中身が別物というわけではありません。
Pureスプレッド口座は、手数料という概念を消してしまう方向に振っています。約定のたびに引かれるのはスプレッドだけなので、損益計算がチャート上の値動きとそのまま一致する。取引記録をつけるときにも、余計な行が挟まりません。
対してRawゼロ口座は、銀行間市場(インターバンク)の気配をできるだけ素のまま流し、取引所の使用料にあたる部分を手数料として切り出しています。ECN(取引所のように注文を付け合わせる方式)に近い考え方です。スプレッドが0.0pipsで表示される瞬間があるのも、この構造から来ています。
気になるのは約定の質だと思いますが、2つの口座は同一のサーバー・同一の約定環境で動いています。Pureスプレッド口座だから注文が後回しにされる、といった仕組みにはなっていない。差はコストの取り方だけ、と考えて差し支えないと思います。
ThreeTraderでは、開設した口座のタイプを後から変更できません。取引を始めてから「反対側のほうが安かった」と気づいても、その口座で条件を切り替える手段はなく、追加口座を作り直す形になります。だからこそ、最初に実質コストで比べておく価値があります。
Pureスプレッド口座のコスト構造
Pureスプレッド口座のコスト構造は、取引手数料が完全にゼロという一点に尽きます。約定のたびに引かれるのはスプレッドのみで、明細に手数料の行は出てきません。
スプレッド水準は、ドル円で0.6〜0.9pips前後、ユーロドルで0.6〜0.9pips前後というレンジに収まることが多いです。海外FXの手数料無料口座としては、絞り込まれた水準です。国内FX並みか、時間帯によってはそれより狭い場面もあるくらい。
向いているのは、クロス円を中心に取引する人と、取引ごとのコストを頭の中で即座に把握したい人です。前者は1pipの価値が10ドルを下回るので、固定額の手数料がpips換算で重くなりがちなんですが、その負担を丸ごと避けられます。後者については言うまでもなく、計算する項目が1つ減ります。
デイトレードで日に数回、数量は0.1〜1ロット程度。この規模なら、Pureスプレッド口座を選んで損をする場面はそう多くない気がします。
Rawゼロ口座のコスト構造
Rawゼロ口座のコスト構造は、狭いスプレッドと固定の往復手数料という2階建てになっています。
提示スプレッドは、ドル円もユーロドルも0.1〜0.3pips前後で推移します。数字だけを見れば、海外FXの中でも最狭グループ。そこに、1ロットあたり往復5ドル前後の取引手数料が乗ります。手数料はポジションを建てた時点と決済した時点で半分ずつ、口座残高から直接引かれる形が一般的です。
この5ドルという固定額を、ユーロドルでpipsに直すと0.5pips。ドル円だと0.7pips前後になります。同じ手数料でも、円建て通貨ペアのほうが重くのしかかるという関係が、ここで生まれます。
向いているのは、ドルストレートを主戦場にする人と、月間のロット数が積み上がる人です。取引量が増えると、あとで触れるポイント還元の効き方が変わってくるので、手数料の一部が実質的に戻ってくることになります。
口座タイプが逆転するコスト分岐ロット
口座タイプの損得が入れ替わる境目を、ここではコスト分岐ロットと呼ぶことにします。「初心者はPure、上級者はRawゼロ」という説明をよく見かけますけど、あれでは自分がどちらなのか判断しようがないですよね。
まず、多くの人が誤解している点を先に潰しておきます。1回あたりのロット数が大きいほどRawゼロが有利になる、という説明は成立しません。スプレッドも取引手数料も、どちらもロット数に正比例するからです。0.1ロットでも10ロットでも、1ロットあたりの実質コストは動きません。
逆転を生むのは、1回あたりのロット数ではなく、銘柄ごとの1pipの価値と、月間ロット数で変わる還元ランクの2つです。
銘柄の側から確かめます。ドル円のRawゼロ口座は、0.1〜0.3pipsに手数料0.7pipsを足して、実質0.8〜1.0pips。対するPureスプレッド口座は0.6〜0.9pipsで払い切りです。この時点で、ドル円ではPureのほうが安く収まる計算になります。
ユーロドルなら、Rawゼロが0.1〜0.3pipsに0.5pipsを足して0.6〜0.8pips。ほぼ互角か、Rawゼロがわずかに前に出ます。ここまでは筆者の口座で何度か検算しても、結論はひっくり返りませんでした。
ところが、ポイントプログラムを入れると話が変わってきます。還元は取引ロット数に応じて積み上がり、一定量を超えると還元率そのものが上がる階層構造になっているからです。還元が厚くなるほど、Rawゼロ口座の固定手数料が相殺されていく。月間ロット数の側に、閾値が生まれます。
| 月間ロット数の目安 | 相対的に有利な口座 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 〜10ロット | Pureスプレッド | 還元が薄く手数料が丸ごと残る |
| 10〜50ロット | 銘柄で分かれる | ドルストレート中心ならRawゼロ |
| 50ロット〜 | Rawゼロ | 還元の上位ランクで手数料が相殺 |
上の表の区切りは目安として置いたものです。自分の当てはめ方はというと、直近3ヶ月の取引履歴からロット数の合計を出して、その平均を月間ロット数として表に当ててみる。それだけで、迷っていた時間がだいぶ短くなります。
ThreeTraderの銘柄別スプレッド一覧
ThreeTraderの銘柄別スプレッドを、口座タイプ別に一覧で並べます。読み方の約束事を、先に置いておきます。
一覧に載る数値は平均値であって、固定値ではありません。ThreeTraderは変動制スプレッドを採用しているため、同じ銘柄でも時間帯によって数倍に振れます。
また、Rawゼロ口座の列は、提示スプレッドではなく往復手数料を足した実質コストで記載します。Pureスプレッド口座の列は手数料がないので、提示スプレッドがそのまま実質コスト。両方の列を、同じ意味の数字として横に読めるようにしてあります。
もうひとつ、掲載値の取得時点について。筆者の口座で確認した平常時のレンジを基準にしていますが、市況が変われば水準そのものが移動します。判断の直前には、自分の気配値で確かめてください。
メジャー通貨ペアの平均スプレッド
メジャー通貨ペアの平均スプレッドは、下の表のレンジに収まることが多いです。単位はpips、Rawゼロ口座の列は往復手数料を含んだ実質コストで揃えました。
| 通貨ペア | Pureスプレッド(実質) | Rawゼロ(実質) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 0.6〜0.9 | 0.8〜1.0 |
| EUR/USD | 0.6〜0.9 | 0.6〜0.8 |
| GBP/USD | 0.8〜1.2 | 0.8〜1.1 |
| EUR/JPY | 0.9〜1.3 | 1.1〜1.4 |
| GBP/JPY | 1.2〜1.8 | 1.4〜1.9 |
| AUD/USD | 0.7〜1.0 | 0.7〜0.9 |
| AUD/JPY | 1.0〜1.4 | 1.2〜1.5 |
この表を作りながら自分でも少し驚いたのですが、クロス円の行では、ほぼ例外なくPureスプレッド口座のほうが下に来ます。1pipの価値が1,000円前後しかないので、往復5ドル前後の固定手数料がpips換算で0.7前後まで膨らむからです。
逆に、ユーロドルとポンドドル、豪ドル米ドルの行では、Rawゼロ口座が横並びかわずかに前に出る。1pipが10ドルなので、手数料が0.5pipsで済むためです。
銘柄ベースで言えば、ドルストレート中心ならRawゼロ、クロス円中心ならPureという指針が引けます。両方を半々で触るなら、月間ロット数を分岐ロットの表に当てる、という順番になります。
数字の差はわずかに見えますが、月に50ロット動かすなら0.2pipsの差でおよそ1万円。年間では見過ごせない金額になっていきます。
マイナー・エキゾチック通貨ペアの平均スプレッド
マイナー通貨ペアとエキゾチック通貨ペアの平均スプレッドは、メジャーとは桁がひとつ変わります。
| 通貨ペア | Pureスプレッド(実質) | Rawゼロ(実質) |
|---|---|---|
| EUR/GBP | 1.0〜1.5 | 0.9〜1.3 |
| USD/CAD | 1.2〜1.8 | 1.1〜1.6 |
| USD/MXN | 20〜60 | 20〜60 |
| USD/ZAR | 40〜120 | 40〜120 |
上で並べたエキゾチック通貨の行を見ると、口座タイプの差がほとんど意味を持たないのが分かります。手数料0.5pipsの有無を議論する前に、スプレッドそのものが数十pips単位で動いているためです。
この領域では、口座選びよりもポジションを持つ時間そのものを短くするほうが、コスト面での効き目は大きいと感じています。
株価指数・エネルギーCFDの平均スプレッド
株価指数とエネルギーのCFD(差金決済取引)は、単位が通貨ペアと違うため、平均スプレッドを価格差(ポイント/ドル)で示します。
| 銘柄 | Pureスプレッド | Rawゼロ |
|---|---|---|
| 日経225 | 7〜12 | 7〜12 |
| US30(ダウ) | 1.5〜3.0 | 1.5〜3.0 |
| US500 | 0.4〜0.8 | 0.4〜0.8 |
| WTI原油 | 0.03〜0.06 | 0.03〜0.06 |
気を付けたいのは、CFD銘柄には取引手数料がかからない設計になっている場合があるという点です。Rawゼロ口座を使っていても、株価指数やエネルギーでは手数料が発生せず、両口座の条件がそろうことがあります。
先ほどの表で両列が同じ値になっているのは、それが理由です。CFDを主軸にするなら、口座タイプの選択がコストに与える影響は小さい。手数料の有無は銘柄カテゴリごとに違うので、取引前に契約仕様で確かめておいてください。
仮想通貨CFDの平均スプレッド
仮想通貨CFDの平均スプレッドは、原資産の価格が大きいぶん、絶対値でも大きな数字になります。
| 銘柄 | 平常時の目安 | 土日の目安 |
|---|---|---|
| BTC/USD | 20〜50ドル | 2〜3倍 |
| ETH/USD | 1〜3ドル | 2〜3倍 |
仮想通貨CFDは土日も取引できる代わりに、週末はスプレッドが平常時の2〜3倍まで広がることがあります。為替市場が閉じていて、流動性が薄いためです。
週末にポジションを持ち越すなら、その広がりを含み損として先に見積もっておくと落ち着いて待てますよ。
ThreeTraderのゴールド(XAUUSD)スプレッドはどこまで狭いのか
ThreeTraderのゴールドスプレッドは、この業者を選ぶ理由そのものになっている、と言っていいと思います。検索でも、通貨ペアではなくゴールド単体で調べている人が多いです。
ゴールドが単独で語られるのには理由があります。ボラティリティ(値動きの大きさ)があり、1日の値幅が20ドルを超える日も珍しくないので、短時間でも利益幅を取りやすい。その一方で、スプレッドの絶対値が通貨ペアより大きく、業者間の差がそのまま損益に響きます。だから、狭いか広いかで業者を乗り換える人が出てきます。
ThreeTraderの水準は、Rawゼロ口座の平常時で1オンスあたり0.08〜0.15ドル前後。海外FX全体で見ると、最狭グループに入る数字です。ドルの小数点以下2桁で表示されるため、0.10ドルの差が1ロット(100オンス)で10ドルの負担になります。
ただ、ここでも実質コストへの置き換えが要ります。往復5ドル前後の手数料は、1ロット100オンスで割ると1オンスあたり0.05ドルに相当します。この0.05ドルを足した瞬間、Rawゼロ口座の優位は縮みます。
提示された数字の狭さに引かれて口座タイプを決めると、ゴールドではとくに判断を誤りやすいです。
口座タイプ別のゴールドスプレッド
口座タイプ別のゴールドスプレッドを、実質コストに揃えて並べます。単位は1オンスあたりのドルです。
| 口座タイプ | 提示スプレッド | 実質コスト |
|---|---|---|
| Pureスプレッド口座 | 0.15〜0.25 | 0.15〜0.25 |
| Rawゼロ口座 | 0.08〜0.15 | 0.13〜0.20 |
提示スプレッドの段階では、Rawゼロ口座がおよそ半分。ところが手数料を足して実質コストに直すと、差は0.02〜0.05ドル程度まで縮みます。1ロットあたり2〜5ドル、日本円で数百円の違いです。
この差をどう見るかは、取引量しだいだと思います。月に数ロットなら気にする水準ではありません。ゴールドを1日に何度も、まとまったロットで回すなら、年間では効いてきます。
もう一点だけ補足すると、上の表はどちらも平常時の値です。相場が動いた瞬間には両口座とも同じように広がるので、口座タイプで拡大幅そのものが変わるわけではありません。
ゴールドが広がりやすい局面
ゴールドのスプレッドが広がりやすい局面は、だいたい決まっています。
まず日本時間の早朝です。ニューヨーク市場のクローズ前後、おおむね朝6時から7時台にかけて、参加者が入れ替わるタイミングで流動性が細ります。平常時の3〜5倍、1ドルを超える幅まで開くこともあります。
次に経済指標の発表前後。米雇用統計やCPIの発表を挟む数分間は、提示が一瞬消えたように見えるほど広がることがある。ゴールドはドル金利と実質金利に強く反応する銘柄なので、通貨ペア以上に振れます。
そして地政学イベント。突発的なニュースが流れた直後は、値そのものが飛びます。このときの広がりは時間帯と関係なく訪れるため、事前に避けるのが難しい部分です。
拡大幅の目安として、平常時の2倍までは日常の範囲、5倍を超えたら成行での発注を控える。筆者はこのくらいの線引きで回しています。
ThreeTraderのリアルタイムスプレッドを確認する方法
ThreeTraderのリアルタイムスプレッドを確認する経路は、大きく2つです。一覧表に載る平均値と、今この瞬間に約定する値は別物なので、発注前の一手間として覚えておくと役に立ちます。
ひとつは取引プラットフォームの気配値表示。もうひとつは公式サイトのスプレッド表です。どちらを使うにしても、事前にThreeTraderのマイページへログインするか、MT4(MetaTrader 4)やMT5といった取引プラットフォームに口座番号でログインしておく必要があります。マイページのログイン情報と、プラットフォームのログイン情報は別物なので、初回は取り違えやすいです。
精度が高いのは、当然ながら気配値のほうです。
MT4/MT5の気配値表示で確認する
MT4とMT5の気配値ウィンドウでは、スプレッド列を表示させることで、銘柄ごとの現在値をそのまま読み取れます。
手順は短いです。気配値ウィンドウの上で右クリックして、出てきた一覧からスプレッドの項目にチェックを入れる。それだけで、通貨ペア名の右側に数値が並びます。MT5では列の並び替えもできるので、監視したい銘柄を上に固定しておくと見やすいですね。
この確認は、デモ口座でも同じようにできます。まだ入金していない段階でも、口座タイプごとの提示スプレッドを自分の目で見比べられます。ただしデモは配信レートが本番と完全に一致するとは限らないので、細かな比較は本番口座で行ってください。
公式サイトで確認する
公式サイトのスプレッド表でも、銘柄ごとの水準を確認できます。ログイン前でも閲覧できるので、口座を持っていない段階の下調べには向いています。
限界もあります。公式に掲載される値は、一定期間の平均値か、更新間隔を置いた参考値であることがほとんど。指標発表の最中に開いても、その瞬間の拡大は反映されません。
大まかな水準感をつかむのが公式サイト、発注直前の判断は気配値。この使い分けで足ります。
ThreeTraderのスプレッドが広がりやすい時間帯
ThreeTraderのスプレッドが広がりやすい時間帯を頭に入れておくと、コストは自然に下がります。変動制スプレッドを採用している以上、広がる場面が生まれるのは避けられません。
そもそも、なぜ広がるのか。スプレッドは買値と売値の間隔であり、その間隔は市場に注文が積み上がっているほど狭くなります。参加者が少ない時間帯には板(注文の並び)が薄くなって、間隔が開く。ThreeTraderが提示を渋っているわけではなく、上流の流動性がそのまま流れてきている、と理解すると腑に落ちます。
ここで見落とされがちなのが、広がっている瞬間にポジションを建てると、コストが一時的に跳ね上がるだけでなく、建てた直後の含み損も膨らむという点です。0.9pipsのつもりが3pipsだった、というのは決して珍しい話ではありません。
広がる時間帯を外して発注することは、口座タイプを選び直すより簡単で、効き目の大きいコスト削減です。手数料の交渉も、業者の乗り換えも要りません。時計を見るだけです。
日本時間の早朝(ニューヨーク市場のクローズ前後)
日本時間の早朝は、1日のうちでもっともスプレッドが開く時間帯です。ニューヨーク市場が引けて、東京市場がまだ動き出していない、いわば谷間なので。
仕組みとしては、流動性の供給元である銀行や機関投資家が、この時間に持ち場を離れることが大きいです。提示される注文の数が減れば、買値と売値の間隔は自動的に開きます。夏時間と冬時間で1時間ずれる点にも注意が要ります。
広がり幅の目安は、ドル円で平常時の2〜4倍、ゴールドで3〜5倍。時間にして朝6時前後から7時台までが中心です。
早朝のスキャルピングは、勝率が高くてもコスト負けしやすいです。数pipsを取りにいく手法で、スプレッドが3倍になれば、期待値の計算そのものが崩れます。値動きが穏やかで狙いやすく見える時間帯だけに、ここは気を付けたい場面です。
重要な経済指標の発表前後
重要な経済指標の発表前後も、スプレッドは大きく動きます。早朝と違うのは、発表の数十秒前から予兆が出る点です。
米雇用統計、消費者物価指数(CPI)、FOMC(米国の金融政策を決める会合)の政策金利発表。いずれも発表の直前に流動性供給側が提示を絞るので、スプレッドが先に広がり始めます。発表後は値が飛び、数分かけて元の水準へ戻っていく、というのが典型的な流れです。
対策として使えるのは、経済指標カレンダーとの照合です。取引を始める前にその日の予定を眺め、重要度の高い指標が並ぶ時間帯には成行を置かない。それだけで、想定外のコストは減らせます。
指標を狙う手法を否定するつもりはありません。ただ、その場合でも、拡大したスプレッドを含めた損益分岐点を先に計算しておきたいです。
週明けと連休明け
週明けの月曜早朝は、窓開け(前週の終値と離れた価格で取引が始まること)とスプレッド拡大が同時に起きる時間帯です。土日の間に出たニュースが、月曜の最初の値に一気に織り込まれるためです。
取引開始直後の数分間は、平常時の数倍まで開いた状態が続くことがあります。金曜のポジションを持ち越している場合、窓の方向しだいでは、開いた瞬間に証拠金維持率が動きます。
年末年始やクリスマス、ゴールデンウィーク明けの初動も同じです。参加者が戻り切っていない時間帯には、板が薄いまま値だけが動きます。
週明けの最初の1本は見送る。この習慣だけでも、無駄なコストを踏まずに済みます。
スプレッド拡大がロスカットを招く仕組み
スプレッド拡大は、コストの問題であると同時に、ポジションの生存に関わる問題でもあります。この経路を知らないまま高いレバレッジをかけると、想定していない場所でロスカットが執行されることになります。
仕組み自体は難しくありません。トレーダーが買いエントリーした瞬間、口座の評価損益は買値ではなく売値で計算されます。建てた瞬間からスプレッドの分だけ含み損を抱えている状態です。スプレッドが広がれば、その含み損も比例して大きくなります。
この含み損が、証拠金維持率を通じてロスカット水準との距離を縮めます。海外FXの高レバレッジ環境では、その縮み方が国内FXより速いんです。
スプレッドが広がると証拠金維持率は下がる
証拠金維持率は、有効証拠金を必要証拠金で割った値です。有効証拠金には含み損益が含まれるので、スプレッド拡大による含み損が増えれば、分子が小さくなって維持率が下がります。
数字で追ってみます。ドル円を1ロット、レバレッジ500倍で建てるとき、必要証拠金は3万円前後。ここに証拠金を5万円だけ入れているとすると、維持率は約167%です。この状態でスプレッドが1pipsから5pipsに広がると、含み損は1,000円から5,000円に増え、有効証拠金は4万5,000円。維持率は150%まで下がります。
レバレッジを高くするほど必要証拠金は小さくなりますが、同時に維持率の分母も小さくなるため、同じ含み損でも維持率の下落幅が大きくなる。ハイレバはスプレッド拡大の影響を増幅すると考えたほうがいいです。
ThreeTraderのロスカット水準は、証拠金維持率が一定割合を下回った時点。早朝や指標時に、値が動いていないのにロスカットに触れた、という話が出てくるのは、この経路が原因だったりします。
ゼロカットがあっても損失は残る
ゼロカットは、口座残高がマイナスになったときに、その不足分を業者側が補填する仕組みです。ThreeTraderも採用していて、追証を請求されることはありません。
ここで誤解が生まれます。ゼロカットがあるから何をしても大丈夫だ、という受け取り方ですね。
ゼロカットが守るのは「マイナスにならないこと」だけで、入金した資金そのものは失われます。10万円を入れて全損すれば、手元に戻るのはゼロ円。借金は残らない、というだけの話なんですよね。
スプレッド拡大でロスカットに触れた場合も同じです。証拠金の大半が消えたうえで、ポジションだけが強制的に閉じられる。ゼロカットは損失の下限を作る仕組みであって、資金を守る手段そのものではありません。守り方のほうは、証拠金の入れ方で作れます。
証拠金の入れ方で拡大の影響は薄まる
必要証拠金ぎりぎりではなく、余裕を持った額を入れておけば、スプレッドが数倍に広がっても維持率は大きく動きません。レバレッジの倍率そのものより、実際に何倍で回しているかが効いてきます。
ThreeTraderのスプレッドを他社と比較する
ThreeTraderのスプレッドを他社と比較するときは、条件をそろえないと数字が遊んでしまいます。比較の前提を先にそろえます。
まず、同時刻で取ること。ロンドン時間の同じ分に取得した値でなければ、業者間の差なのか時間帯の差なのか判別できません。銘柄もそろえます。そのうえで、これまでと同じく実質コストへ換算する。手数料が別建ての口座と、手数料込みの口座を、提示スプレッドのまま並べても意味がないので。
比較対象には、Exness、AXIORY、Titan FXを選びました。いずれも狭いスプレッドを掲げる海外FX業者で、手数料別建ての口座を持っています。ThreeTraderと同じ土俵に立っている、という理由です。
提示スプレッドの順位と、実質コストの順位は入れ替わります。ランキングで上位に並ぶ業者が、手数料を足すと下がることは普通にあります。
ドル円の実質コスト比較
ドル円の実質コストを、手数料別建ての口座同士で並べます。単位はpipsです。
| 業者・口座 | 提示スプレッド | 実質コスト |
|---|---|---|
| ThreeTrader Rawゼロ | 0.1〜0.3 | 0.8〜1.0 |
| ThreeTrader Pureスプレッド | 0.6〜0.9 | 0.6〜0.9 |
| Exness ロースプレッド | 0.2〜0.4 | 0.9〜1.2 |
| AXIORY ナノスプレッド | 0.2〜0.4 | 1.0〜1.3 |
| Titan FX ブレード | 0.2〜0.4 | 1.1〜1.3 |
上の表で最初に目につくのは、提示スプレッドの列がほとんど横並びだというところ。0.1〜0.4pipsの範囲に全業者が入っています。ここだけを見て業者を選ぶ意味は、ほぼありません。
差がつくのは実質コストの列です。往復手数料が5ドル前後か、6〜7ドルかで、0.2〜0.3pips分の開きが生まれる。そしていちばん低いのは、意外にもThreeTraderのPureスプレッド口座です。手数料ゼロという設計が、円建て通貨ペアではそのまま効いてきます。
ドル円だけを取引するなら、Rawゼロ口座を選ぶ理由は乏しい。表を作ってみて、そう感じました。
ゴールドの実質コスト比較
ゴールドの実質コストも、同じ手順で並べます。単位は1オンスあたりのドルです。
| 業者・口座 | 提示スプレッド | 実質コスト |
|---|---|---|
| ThreeTrader Rawゼロ | 0.08〜0.15 | 0.13〜0.20 |
| ThreeTrader Pureスプレッド | 0.15〜0.25 | 0.15〜0.25 |
| Exness ロースプレッド | 0.10〜0.20 | 0.17〜0.27 |
| Titan FX ブレード | 0.15〜0.25 | 0.22〜0.32 |
ゴールドでは、通貨ペアと逆の景色になります。先ほどの表と見比べると分かりやすいのですが、ThreeTraderのRawゼロ口座が、実質コストでも最も低い水準に残るからです。手数料をオンス単価に直したときの0.05ドルが、他社の手数料水準より軽いためです。
ゴールドを軸に据えるなら、口座タイプを含めて有力な選択肢になります。通貨ペア中心なら、Pureスプレッド口座で他社の手数料別建て口座と互角以上に渡り合えます。
ただし、この順位は平常時のものです。拡大局面での提示の粘り強さには、業者ごとの癖があります。
国内FXとの構造的な差
国内FXと比べると、ThreeTraderのスプレッドは同水準か、銘柄によっては少し広く見えることがあります。ドル円0.2銭を掲げる国内業者と、実質0.6pipsのPureスプレッド口座を並べれば、数字の上では国内のほうが狭くなります。
ただ、その狭さはレバレッジ25倍という縛りとセットです。海外FXは500倍前後のレバレッジとゼロカットを持つ代わりに、スプレッドで対価を払っている。トレードオフの関係になっています。
どちらが得かではなく、必要な資金量と守りの仕組みで選ぶ話かなと思います。
スプレッドの外側にあるThreeTraderの取引コスト
ThreeTraderの取引コストは、スプレッドと取引手数料だけでは完結しません。スプレッドをどれだけ削っても、外側にあるコストを放置していると、総額はさほど下がらないので。
コストの全体像は、次のとおりです。
- 提示スプレッド
- 往復取引手数料
- スワップポイント
- ポイント還元
上の最初の2つは、ここまでで実質コストとして統合しています。
スワップポイントは、日をまたいで保有したときにだけ発生します。デイトレードで完結する人には無関係なんですが、数日単位で持つなら、スプレッドより大きな負担になる場面がある。そしてポイント還元は、支払ったコストの一部が戻ってくる仕組みなので、符号がマイナスのコストとして扱えます。
この2つを足し引きして、ようやく口座に残る金額が見えてきます。スプレッドの比較で終わらせると、たいてい結論がずれます。
スワップポイントと保有日数
スワップポイントは、2国間の金利差から生まれる調整額で、日本時間の早朝にポジションを持っていると付与されます。
気を付けたいのは、マイナススワップの重さです。低金利通貨を買って高金利通貨を売る方向、たとえば円買いドル売りのポジションでは、保有するだけで毎日コストが積み上がります。1ロットあたり数百円から千円台になることもあって、数日でスプレッド数回分を超えてきます。
さらに、水曜から木曜にかけての保有では3日分のスワップがまとめて付与されます。決済日ベースで週末分を先に処理するためです。ここを知らずに水曜にポジションを建て、翌朝の残高を見て「えっ」となる。よく聞く話です。
短期売買なら無視できる項目ですが、保有日数が3日を超えるあたりから、スワップがスプレッドを上回るケースが出てきます。口座タイプで0.2pips削る努力より、保有方向の確認のほうが効くこともあるわけですね。
ポイントプログラム反映後の実効スプレッド(ネットスプレッド)
ポイントプログラムの還元まで含めた最終的なコストを、ここでは還元後実効スプレッド(ネットスプレッド)と呼びます。実質コストから還元分を差し引いた、口座から実際に出ていく金額のことです。
ポイント制度に触れている記事は少なくないんですが、たいてい「実質的にコストが下がる」で終わっています。何pips下がるのかが分からないと、口座選びの材料になりません。だから、pipsに換算します。
計算式はこうです。
ネットスプレッド(pips)= 提示スプレッド + 手数料のpips換算 − 1ロットあたり還元額 ÷ 1pipの価値
仮に、1ロットの取引で100円相当のポイントが還元されるとします。ドル円の1pipは1,000円なので、還元は0.1pips分。この0.1pipsを実質コストから引いた値が、ネットスプレッドです。
| 口座タイプ | 実質コスト | 還元後 |
|---|---|---|
| Pureスプレッド口座 | 0.6〜0.9 | 0.5〜0.8 |
| Rawゼロ口座 | 0.8〜1.0 | 0.7〜0.9 |
上の表は還元額を一律に置いた仮の計算です。実際には、月間の取引ロット数が積み上がるほど1ロットあたりの還元額が増える階層構造になっています。ここで、章の前半に置いたコスト分岐ロットが効いてきます。
還元額が1ロットあたり300円まで上がれば、ドル円での還元は0.3pips分。Rawゼロ口座の実質コストは0.5〜0.7pipsまで下がり、Pureスプレッド口座を追い抜きます。月間ロット数が閾値を超えた時点で、口座タイプの結論が反転するわけです。
提示スプレッドの比較から始まったコストの話は、ここで一周して戻ってきます。狭いか広いかではなく、自分の取引量でいくら還ってくるか。判断の軸はそこに移ります。
ThreeTraderで取引コストを抑える手順
ThreeTraderで取引コストを抑える手順に、難しい作業はありません。
直近の取引履歴から月間ロット数を出し、その数字と主力銘柄をコスト分岐ロットの表に当てて口座タイプを決める。あとは、拡大しやすい時間帯を発注ルールから外すだけです。
ここまでを踏むだけで、年間のコストは数万円単位で変わってきます。口座を開いてから考えるのではなく、開く前に決めておきたい順番です。
コスト分岐ロットから口座タイプを決める
コスト分岐ロットから口座タイプを決める作業は、紙とペンがあれば10分で終わります。
まず、直近3ヶ月の取引履歴を開いて、月ごとの合計ロット数を出す。3ヶ月の平均が、あなたの月間ロット数です。次に、その期間で取引量の多かった銘柄を上位3つ書き出します。
銘柄がクロス円中心なら、Pureスプレッド口座が優勢。ドルストレート中心で、月間ロット数が50を超えているなら、Rawゼロ口座が優勢。この2つの条件が食い違う場合は、月間ロット数のほうを優先します。還元の階層が上がったときの効き方が大きいためです。
まだ取引履歴がない場合は、想定する1回のロット数と月の取引回数を掛けて見積もります。実際に動かしてみると想定より少なくなることが多いので、控えめに置いたほうが実態に合うかなと。
拡大しやすい時間帯を外して発注する
拡大しやすい時間帯を発注ルールから外すのは、口座タイプの選択より即効性があります。今日から実行できるので。
具体的には、日本時間の朝6時から7時台、経済指標の発表を挟む前後10分、月曜の取引開始直後。これらの窓を、成行注文の禁止時間として決めておきます。ゴールドを触るなら、早朝の窓はもう少し広めに取りたいですね。
とはいえ、その時間帯にしかチャンスがない、という場面もあると思います。そのときは、成行ではなく指値・逆指値を使う。自分で約定価格を指定してしまえば、拡大したスプレッドを掴まされる幅を抑えられます。決済側に逆指値を置いておけば、拡大による一時的な含み損で不用意に切らされる事態も減らせます。
自分の口座タイプと発注時間が決まったら、あとは実際の気配値で確かめる段階です。ThreeTraderはデモ口座を無料で開設できて、口座タイプごとの提示スプレッドをその場で見比べられます。公式サイトから開設して、朝と昼の気配値を並べてみる。ここまで読んだ内容が、数字として腑に落ちるはずです。
見落としやすいスプレッドの注意点
スプレッドまわりで、事前に知らないと取り返しがつかない事項が2つあります。どちらも、口座を開いた後では対処に手間がかかるものです。
ひとつが口座タイプの変更可否。もうひとつが、スプレッドが変動制であることの意味です。前者は制度の話、後者は表示の読み方の話になります。
どちらも、コストの計算そのものを狂わせます。
口座タイプは開設後に変更できない
ThreeTraderでは、いったん開設した口座のタイプを、PureスプレッドからRawゼロへ、あるいはその逆へ変更できません。
対応としては、追加口座を開設する形になります。追加口座は複数持てるので、Pureスプレッド口座とRawゼロ口座を1つずつ用意して、銘柄で使い分けるという回し方も可能です。既存の口座は残るため、資金移動をして片方を休ませておけます。
ただ、資金が2つに分かれると証拠金の管理は煩雑になります。最初に決め切るほうが楽ですね。
スプレッドは固定ではなく変動する
ThreeTraderのスプレッドは変動制です。固定スプレッドを出している業者と違って、公式にも記事にも載る数値は、あくまで一定期間の平均値になります。
平均が0.2pipsの銘柄でも、実際の分布は0.0pipsから3pips超まで広がっている。平均だけを信じて損益分岐点を計算すると、実際の成績とずれます。
もう一点、ThreeTraderにはマイクロ口座が提供されていません。1ロット=10万通貨の標準ロットが基準です。少額から試すなら、0.01ロットのような小さな数量で調整することになります。
ここまでの要点
提示スプレッドではなく、往復手数料を足した実質コストで比べる。クロス円中心ならPureスプレッド口座、ドルストレート中心か月間ロット数が多いならRawゼロ口座になります。ゴールドはRawゼロ口座が実質コストでも優位に立ちます。
そして、早朝と指標発表の前後を避けることが、いちばん簡単なコスト削減です。口座タイプは後から変えられないので、開設前にここまでを済ませておくと後が楽です。
ThreeTraderのスプレッドに関するよくある質問
ThreeTraderのスプレッドまわりで、読者から実際に届いた質問と、問い合わせの多い項目をまとめました。
Q. ThreeTraderは安全ですか?
A. ThreeTraderの運営会社はThreeTrader Global Limitedで、バヌアツ金融庁(VFSC)のライセンスを取得しています。顧客資金の分別管理を掲げていて、ゼロカットによって追証も発生しません。一方で、資金の保全は分別管理までで、全額の信託保全とは仕組みが違います。バヌアツのライセンスも、英国や豪州の規制と比べれば求められる要件が少ない区分です。過度に不安がる必要はありませんが、資金を一箇所に集中させない回し方が現実的だと思います。
Q. ThreeTraderの評判は、スプレッドの狭さ以外の面でも良いのですか?
A. スプレッド以外で挙がる声としては、約定拒否が少ないこと、出金の処理が早いことが多いです。一方で、ボーナスやキャンペーンがほとんどないので、証拠金を増やして始めたい層からは物足りないという評価もありますね。コスト面に特化した業者なので、その方向に振り切っている、と受け止めるのが実情に近いです。評判の細かい部分は取引条件とは別軸なので、口座開設前に個別に調べておくと判断しやすくなります。
Q. 最大レバレッジは?
A. 最大500倍が上限として案内されています。ただし口座残高が一定額を超えると段階的に制限がかかりますし、銘柄によっても上限は違います。ゴールドや株価指数は通貨ペアより低く設定されるのが通例です。
Q. デモ口座でも同じスプレッドですか?
A. デモ口座には本番と同じ配信元のレートが流れますが、完全に一致するわけではありません。約定のタイミングや拡大時の挙動には差が出ます。口座タイプごとの水準感をつかむ用途なら十分に使えますし、MT4/MT5の気配値表示の練習にも向いていますよ。
Q. 入金方法でスプレッドは変わる?
A. 変わりません。銀行送金でもクレカでもオンラインウォレットでも、提示されるスプレッドと取引手数料は同一です。入金方法で差が出るのは、着金までの時間と入金手数料の負担だけ。
Q. 法人口座のスプレッドは個人と同じ?
A. 同じです。ThreeTraderの法人口座は、個人口座と同一の取引条件で提供されています。口座タイプもPureスプレッドとRawゼロの2種類から選ぶ形で、法人だから狭くなるという扱いはありません。違うのは開設に必要な書類と、税務上の取り扱いのほうですね。
Q. IB経由で口座を作るとスプレッドは不利になりますか?
A. なりません。紹介経由で開設した口座も、公式サイトから直接開設した口座も、提示スプレッドと取引手数料は同一です。IB(口座を紹介する業者・個人)への報酬は業者側の収益から支払われる設計なので、トレーダーのコストに上乗せされる構造にはなっていないんです。ポイントプログラムの適用も同じ条件になります。
Q. スキャルピングや自動売買(EA)で回数や保有時間の制限はありますか?
A. ThreeTraderはスキャルピングと自動売買のいずれも公認していて、取引回数や保有時間の制限を設けていません。ただし指標発表時の取引や、複数口座を使った両建てについては規約に条件が書かれている場合があるので、EAを本格的に回す前に規約の該当箇所に目を通しておくと確実です。判断に迷う手法は、事前にサポートへ確認しておくと後のトラブルを避けられます。
Q. 日本語サポートに問い合わせできる時間帯
A. 日本語のサポートは、平日を中心にメールとチャットで受け付けています。土日祝日は市場が閉じているため、返信が翌営業日に回ることがあります。急ぎの出金や約定に関する照会は、平日の日本時間の日中に送るのが確実です。





