スリートレーダー(ThreeTrader) 税金・確定申告完全ガイド【2025年11月最新】
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スリートレーダー(ThreeTrader)で利益を上げた際の税金・確定申告について、海外FX初心者の方にも分かりやすく解説いたします。海外FXの税金は国内FXとは異なる複雑な仕組みがあるため、正しい知識を身につけて適切な税務処理を行うことが重要です。
この記事の見出し
- 1 スリートレーダー(ThreeTrader)の税金基本知識
- 2 ThreeTraderの税金を具体例で徹底計算
- 3 確定申告が必要な条件と申告期限
- 4 ThreeTraderでの利益計算と必要経費
- 5 ThreeTraderの年間取引報告書取得方法
- 6 ThreeTraderの確定申告から納税までの完全手順
- 7 確定申告書の具体的な書き方
- 8 海外FXと国内FXの税金比較
- 9 ThreeTraderの納税方法と期限の詳細
- 10 ThreeTraderの税金申告をしないとばれる?未申告のリスク
- 11 ThreeTraderで実践できる効果的な税金対策
- 12 効果的な節税対策
- 13 よくある質問とトラブル対応
- 14 ThreeTrader以外の主要海外FX業者の税金
- 15 まとめ:ThreeTraderの税金対策を成功させるポイント
スリートレーダー(ThreeTrader)の税金基本知識
スリートレーダー(ThreeTrader)をはじめとする海外FX業者で得た利益は、国内FX業者とは異なる税制が適用されます。まず基本的な税金の仕組みを理解しましょう。
海外FXの所得区分と課税方式
海外FXで得た利益は「雑所得」として総合課税の対象となります。これは国内FXの申告分離課税とは大きく異なる点です。
平成23年12月31日以前に行われた店頭取引の場合、差金決済による差益が生じた場合は一般的には、雑所得として総合課税の対象となりますので、課税総所得金額に応じた税率(超過累進税率)で課税されます。(国税庁「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」より引用 2025年7月30日アクセス)

引用元:国税庁
日本の税務行政を担う官庁として、税制に関する正確な情報と指針を提供している権威機関です。
雑所得の特徴と累進課税制度
雑所得は総合課税のため、給与所得などの他の所得と合算して税率が決定されます。
雑所得は事業所得や給与所得のような典型的な所得分類に入らない所得を包括する分類でありまして、種々の態様のものを含んでいるものの、全体としてみた場合必要経費がほとんどかからないか、かかっても収入を上回ることのないものが大部分であって。(法政大学「所得税法における雑所得の所得区分に関する問題点」より引用 2025年7月30日アクセス)

引用元:菊谷正人氏
法政大学の研究者として、所得税法における雑所得の問題点について学術的観点から詳細な分析を行っている税法研究の専門家です。
累進課税制度の税率
海外FXの利益は5%〜45%の累進課税率が適用され、所得が多いほど税率が高くなります。住民税10%と合わせると最大55%の税率となる点に注意が必要です。
ThreeTraderの税金を具体例で徹底計算
ThreeTraderでの取引利益にかかる税金は、あなたの年収と利益額によって大きく変動します。この章では、実際の数字を使った計算シミュレーションで、自分が支払うべき税金額の目安を把握しましょう。
海外FXであるThreeTraderの税金は、総合課税の累進課税方式が適用されます。これは、給与所得などの他の所得と合算して税率が決まる仕組みです。そのため、同じ100万円の利益でも、年収400万円の人と年収800万円の人では税額が異なります。
給与所得者の税金計算シミュレーション
会社員やパート・アルバイトなど給与所得がある方の税金計算例をご紹介します。給与所得とThreeTraderの利益を合算した金額に対して、所得税・住民税・復興特別所得税が課税されます。
年収400万円+ThreeTrader利益100万円のケース
最も一般的なケースとして、年収400万円の会社員がThreeTraderで年間100万円の利益を出した場合の税金を計算します。
【計算の流れ】
- 給与所得の計算:年収400万円 − 給与所得控除124万円 = 給与所得276万円
- 課税所得の計算:給与所得276万円 + ThreeTrader利益100万円 − 基礎控除48万円 − 社会保険料控除60万円 = 課税所得268万円
- 所得税:268万円 × 10% − 97,500円 = 170,500円
- 復興特別所得税:170,500円 × 2.1% = 3,580円
- 住民税:268万円 × 10% = 268,000円
- 合計税額:約44.2万円

「年収400万円+ThreeTrader利益30万円」(30代男性・FX歴2年)
このケースでは、100万円の利益に対して約44万円の税金がかかります。実効税率は約44%となり、手元に残るのは約56万円です。
年収600万円+ThreeTrader利益300万円のケース
より高い年収と利益がある場合、税率が上がるため税負担も大きく増加します。年収600万円の会社員がThreeTraderで年間300万円の利益を出した場合を見ていきましょう。
【計算の流れ】
- 給与所得の計算:年収600万円 − 給与所得控除164万円 = 給与所得436万円
- 課税所得の計算:給与所得436万円 + ThreeTrader利益300万円 − 基礎控除48万円 − 社会保険料控除87万円 = 課税所得601万円
- 所得税:601万円 × 20% − 427,500円 = 774,500円
- 復興特別所得税:774,500円 × 2.1% = 16,264円
- 住民税:601万円 × 10% = 601,000円
- 合計税額:約139.2万円
このケースでは、300万円の利益に対して約139万円の税金がかかります。実効税率は約46%となり、ThreeTraderの利益300万円のうち約161万円が手元に残ります。
国内FXとの税負担比較
ThreeTraderなどの海外FXは累進課税のため、利益が大きくなるほど税率が上がります。一方、国内FXは一律20.315%の申告分離課税です。課税所得が330万円を超えると、国内FXの方が税負担が軽くなります。ただし、ThreeTraderは最大レバレッジ1000倍やゼロカットシステムなど取引環境が優れているため、税金だけでなく総合的に判断しましょう。
専業トレーダーの税金計算シミュレーション
給与所得がない専業トレーダーや専業主婦の方は、ThreeTraderの利益が年間48万円を超えると確定申告が必要になります。給与所得控除がないため、計算方法が異なります。
ThreeTrader利益500万円の場合
専業トレーダーとしてThreeTraderで年間500万円の利益を出した場合の税金計算です。
【計算の流れ】
- 課税所得の計算:ThreeTrader利益500万円 − 基礎控除48万円 − 経費30万円 − 国民年金・国保約50万円 = 課税所得372万円
- 所得税:372万円 × 20% − 427,500円 = 316,500円
- 復興特別所得税:316,500円 × 2.1% = 6,646円
- 住民税:372万円 × 10% = 372,000円
- 個人事業税:(372万円 − 290万円) × 5% = 41,000円
- 合計税額:約73.6万円

「専業トレーダーになって2年目です。ThreeTraderのスプレッドの狭さが税金計算でも有利に働きます」(40代男性・FX歴5年)
ThreeTrader利益1000万円の場合
大きな利益を出した場合、税率が最高45%になるため税負担が非常に大きくなります。
【計算の流れ】
- 課税所得の計算:ThreeTrader利益1000万円 − 基礎控除48万円 − 経費80万円 − 国民年金・国保約50万円 = 課税所得822万円
- 所得税:822万円 × 23% − 636,000円 = 1,254,600円
- 復興特別所得税:1,254,600円 × 2.1% = 26,346円
- 住民税:822万円 × 10% = 822,000円
- 個人事業税:(822万円 − 290万円) × 5% = 266,000円
- 合計税額:約236.9万円
このケースでは、1000万円の利益に対して約237万円の税金がかかります。実効税率は約24%ですが、所得税だけで約128万円と高額になります。
損失が出た年の税金の取り扱い
ThreeTraderで損失が出た年は、確定申告の義務はありません。しかし、他の雑所得(仮想通貨取引やアフィリエイト収入など)がある場合は損益通算が可能です。
例えば、ThreeTraderで50万円の損失、仮想通貨取引で80万円の利益がある場合:
- 雑所得の合計:80万円 − 50万円 = 30万円(この金額に対して課税)
ただし、ThreeTraderなど海外FXの損失は翌年以降に繰り越せません。これは国内FXとの大きな違いです。国内FXは3年間損失を繰り越せますが、海外FXではその年限りの損益で計算されます。

「損失が出た年も記録を残しておくと、税務署から質問があった時に説明できて安心です」(30代男性・FX歴3年)
ThreeTraderの狭いスプレッドで取引コストを抑えれば、税引き後の実質利益も最大化できます。
確定申告が必要な条件と申告期限
スリートレーダー(ThreeTrader)で取引している方が確定申告を行う必要がある条件を詳しく解説します。
給与所得者の確定申告基準
会社員や公務員などの給与所得者の場合、以下の条件に該当すると確定申告が必要です。
- 年間利益20万円超:ThreeTraderでの年間利益が20万円を超えた場合
- 他の雑所得との合算:FX用語でいう「損益通算」により、他の雑所得と合計して20万円を超えた場合
- 損失でも住民税申告は必要:利益が20万円以下でも住民税の申告は必要
個人事業主・専業主婦の確定申告基準
個人事業主や専業主婦の方は、年間利益48万円(基礎控除額)を超えた場合に確定申告が必要となります。
個人所得課税において、所得税(国税)と個人住民税(地方税)がそれぞれ課税されることとなっているが、所得税は所得が発生した年に課税・納税が行われるいわゆる「現年度課税」であるのに対して、個人住民税は前年中の所得を基準として翌年度に課税する「翌年度課税」とされている。(総務省「令和6年度 個人住民税検討会報告書」より引用 2025年7月30日アクセス)

引用元:総務省
地方自治制度や税制を担当する中央官庁として、個人住民税に関する政策立案と制度運営を行っている権威機関です。
申告期限と納税期限
確定申告期限は毎年3月15日まで(土日の場合は翌平日)です。期限を過ぎると延滞税などのペナルティが課されるため、余裕をもって準備しましょう。
ThreeTraderでの利益計算と必要経費
正確な税金計算のためには、ThreeTraderでの取引における利益の計算方法と経費として認められる項目を理解する必要があります。
雑所得の計算式
雑所得 = 収入金額 – 必要経費
ThreeTraderでの収入金額には為替差益とスワップポイントの両方が含まれます。
ThreeTraderで認められる必要経費
海外FX取引で必要経費として計上できる主な項目:
- 取引手数料・スプレッド:直接的な取引コスト
- 入出金手数料:銀行振込手数料や海外送金手数料
- 通信費:取引に使用するインターネット回線費用(按分計算)
- 電気代:取引に使用するPC等の電気代(按分計算)
- 書籍・セミナー費用:FX関連の勉強費用
- 取引ツール・チャートソフト:有料ツールの利用料
経費計上の注意点
家事関連費(自宅の電気代や通信費など)は、FX取引に使用した部分のみ按分計算で経費計上できます。全額を経費にすることはできません。
損益通算と繰越控除の制限
海外FXの損失は他の所得との損益通算ができません。これは国内FXとの大きな違いです。また、損失の繰越控除も不可能です。
ThreeTraderの年間取引報告書取得方法
確定申告にはThreeTraderから年間取引報告書を取得する必要があります。
取引履歴レポートのダウンロード手順
- ThreeTrader会員ページにログイン
- 「レポート」または「履歴」メニューを選択
- 期間を指定:1月1日〜12月31日を設定
- レポート形式を選択:PDF形式またはExcel形式
- ダウンロード実行:取引履歴をダウンロード
年間取引報告書に記載すべき項目
確定申告で使用する年間取引報告書には以下の情報が必要です。
- 年間損益合計
- 取引回数
- 手数料・スプレッド合計
- スワップポイント合計
- 月別損益内訳
本研究では、アンケート調査を用いて FX個人投資家の投資パフォーマンスの決定要因を分析し、①行動バイアスと②投資戦略・取引行動のどちらがパフォーマンスに強く影響しているのかを検証する。(神戸大学「FX 証拠金取引で成功するためのカギ:投資戦略と行動バイアスの役割」より引用 2025年7月30日アクセス)

引用元:岩壷健太郎教授
神戸大学の教授として、FX証拠金取引における個人投資家の行動分析について実証的研究を行っている金融経済学の専門家です。
ThreeTraderの確定申告から納税までの完全手順
ThreeTraderで利益が出たら、確定申告の準備から納税まで適切な手順を踏むことが重要です。この章では、確定申告の流れを初心者にも分かりやすく解説します。
確定申告前の準備チェックリスト
確定申告をスムーズに進めるために、事前に必要な書類と情報を揃えておきましょう。準備不足で申告期限に間に合わないということがないよう、余裕を持った準備が大切です。
必要書類の一覧と入手方法
ThreeTraderの確定申告に必要な主な書類は以下の通りです:
| 書類名 | 入手方法 | 用途 |
|---|---|---|
| 年間取引報告書 | ThreeTraderのMT4/MT5から出力 | 年間の損益を確認 |
| 源泉徴収票 | 勤務先から受領(給与所得者のみ) | 給与所得の確認 |
| 経費の領収書・レシート | 日頃から保管 | 経費計上の証拠 |
| マイナンバーカード | 市区町村役場で発行 | 本人確認とe-Tax利用 |
| 控除証明書 | 保険会社・年金機構等 | 各種控除の適用 |
マイナンバーカードの発行には1ヶ月程度かかるため、持っていない方は早めに申請しましょう。e-Taxを利用すれば、自宅から24時間いつでも申告できて便利です。
MT4/MT5から取引履歴を出力する手順
ThreeTraderの年間取引報告書は、MT4またはMT5から簡単に出力できます。この報告書には、年間の損益がすでに計算されているため、確定申告に必要な利益額がすぐに分かります。
【MT4での出力手順】
- MT4を起動してThreeTraderの口座にログイン
- 画面下部の「ターミナル」ウィンドウから「口座履歴」タブをクリック
- 口座履歴エリアで右クリックし「期間のカスタム設定」を選択
- 「2024年1月1日」から「2024年12月31日」を指定(2024年分の申告の場合)
- 再度右クリックし「レポートの保存」を選択
- HTML形式で保存し、必要に応じて印刷
【MT5での出力手順】
- MT5を起動してThreeTraderの口座にログイン
- 「ツールボックス」ウィンドウの「履歴」タブをクリック
- 期間を「カスタム期間」に設定し、該当年の1月1日から12月31日を指定
- 履歴エリアで右クリックし「レポート」を選択
- レポートを保存

「MT4のレポート機能を知らなくて、最初は手計算していました。この方法なら一瞬で年間損益が分かります」(20代男性・FX歴1年)
複数口座を持っている場合の注意点
ThreeTraderで複数の口座を持っている場合は、すべての口座の損益を合算して申告する必要があります。各口座ごとに年間取引報告書を出力し、合計額を計算しましょう。また、他の海外FX業者の口座がある場合も、すべて合算して申告します。
e-Taxを使った確定申告の流れ
e-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用すれば、自宅から24時間いつでも確定申告ができます。税務署に行く手間が省け、書類の郵送も不要です。
マイナンバーカード方式での申告手順
マイナンバーカードを持っている方に最もおすすめの方法です。スマートフォンでも申告できるため、パソコンがない方でも利用できます。
【申告の手順】
- マイナポータルアプリをインストール(スマホの場合)またはICカードリーダーを準備(PCの場合)
- 国税庁「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
- 「作成開始」をクリックし、「マイナンバーカード方式」を選択
- マイナンバーカードで本人確認を実施
- 基本情報(氏名・住所・生年月日)を入力
- 給与所得の入力:源泉徴収票の内容を転記
- 雑所得の入力:「雑所得(その他)」を選択し、ThreeTraderの利益を入力
- 種目:外国為替証拠金取引
- 名称:ThreeTrader Global Limited
- 場所:バヌアツ共和国
- 収入金額:年間取引報告書の利益額
- 必要経費:認められる経費の合計
- 所得控除の入力:生命保険料控除、社会保険料控除、医療費控除など
- 税額を確認し、納付方法を選択
- マイナンバーカードで電子署名して送信

「スマホだけで申告できるとは思いませんでした。通勤時間に作業できて便利です」(30代男性・FX歴4年)
ID・パスワード方式での申告手順
マイナンバーカードを持っていない方や、カードリーダーを用意できない方は、ID・パスワード方式を利用できます。ただし、事前に税務署でID・パスワードの発行手続きが必要です。
【ID・パスワードの取得方法】
- 最寄りの税務署に本人確認書類(運転免許証など)を持参
- 「ID・パスワード方式の届出」を申請
- その場でID・パスワードが記載された「利用者識別番号等の通知」を受領
ID・パスワードを取得したら、確定申告書等作成コーナーで「ID・パスワード方式」を選択し、マイナンバーカード方式と同様の手順で申告を進めます。
確定申告書の提出方法
確定申告書の提出方法は、オンライン提出(e-Tax)、郵送提出、窓口提出の3種類があります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
オンライン提出の手順
e-Taxでのオンライン提出が最も便利で早い方法です。提出後すぐに受付完了のメッセージが表示され、データも保存されるため安心です。
【オンライン提出のメリット】
- 24時間いつでも提出可能(メンテナンス時間を除く)
- 税務署に行く必要がない
- 郵送費用がかからない
- 還付金がある場合、約3週間で振り込まれる(郵送・窓口提出は1〜2ヶ月)
- 過去のデータが自動保存され、翌年の申告が楽になる
郵送・窓口提出の手順
e-Taxを利用しない場合は、郵送または税務署の窓口に提出します。
【郵送提出の手順】
- 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成し、印刷
- マイナンバーカードのコピー(表裏両面)または通知カード+本人確認書類のコピーを添付
- 控え用の申告書と返信用封筒(切手貼付)を同封
- 所轄の税務署宛てに簡易書留で郵送(消印の日付が提出日になるため、期限日当日の消印でもOK)
【窓口提出の手順】
- 確定申告書を作成し、必要書類を準備
- 所轄の税務署に持参(確定申告期間中は混雑するため、朝早い時間帯がおすすめ)
- 窓口で提出し、控えに受付印をもらう

「初めての申告だったので、税務署の窓口で職員の方に確認しながら提出しました。丁寧に教えてもらえて安心でした」(40代男性・FX歴2年)
確定申告期間と期限
確定申告期間は毎年2月16日から3月15日までです(土日の場合は翌月曜日)。2025年分(2026年に申告)の申告期間は、2026年2月16日(月)〜3月15日(日)の予定です。期限を過ぎるとペナルティが課されるため、早めの準備を心がけましょう。
確定申告書の具体的な書き方
ThreeTraderでの利益を確定申告書に記載する具体的な方法を解説します。
確定申告書Bの記載方法
海外FXの利益は確定申告書Bの「雑所得」欄に記載します。
収入金額等の記載
- 雑所得「その他」:ThreeTraderでの年間利益を記載
- 所得金額:利益から必要経費を差し引いた金額
雑所得内訳書の作成
雑所得の金額が300万円を超える場合は雑所得内訳書の提出が必要です。
内訳書への記載項目
- 支払者の名称:Three Trader Pty Ltd
- 所在地:オーストラリア
- 収入金額:年間利益額
- 必要経費:経費の内訳
e-Taxでの申告方法
e-Taxを利用すると24時間いつでも申告が可能で、還付金の受取も早くなります。マイナンバーカードまたはID・パスワード方式で利用できます。
海外FXと国内FXの税金比較
ThreeTraderなどの海外FX業者と国内FX業者では税制が大きく異なります。
課税方式の違い
| 項目 | 海外FX(ThreeTrader) | 国内FX |
|---|---|---|
| 所得区分 | 雑所得(総合課税) | 先物取引に係る雑所得等(申告分離課税) |
| 税率 | 15%〜55%(累進課税) | 20.315%(一律) |
| 損益通算 | 不可 | 可能 |
| 繰越控除 | 不可 | 3年間可能 |
税負担の分岐点
年間所得が330万円を超えると海外FXの方が税率が高くなります。
- 所得330万円以下:海外FXの方が有利(税率15%〜23%)
- 所得330万円超:国内FXの方が有利(税率20.315%固定)
金融税制に詳しい森信茂樹・中央大学法科大学院教授は、「資本に対する効率的な税制の構築は世界の流れであり、金融商品ごとに税の扱いが異なるのは望ましくない。だが、ほかの金融商品と同列に扱われるためには、業界の信認確立が不可欠。店頭FXが取引所並みの扱いを受けるには相当の努力が必要」と指摘する。(東洋経済オンライン「淘汰の季節迎えた外国為替証拠金取引」より引用 2025年7月30日アクセス)

引用元:森信茂樹教授
中央大学法科大学院教授として金融税制の研究に従事し、政府税制調査会の専門委員も務める日本の租税法・金融税制分野における権威的な研究者です。
ThreeTraderの納税方法と期限の詳細
確定申告が完了したら、次は実際に税金を納める手続きです。納税方法は複数あり、自分のライフスタイルに合った方法を選べます。納付期限を守らないとペナルティが課されるため、期限をしっかり把握しましょう。
所得税の納付方法
所得税の納付期限は、確定申告期限と同じ3月15日までです。以下の方法から選んで納付できます。
e-Taxでの電子納税手順
最も便利で早い納税方法がe-Taxでの電子納税です。自宅から24時間いつでも納税でき、金融機関に行く必要がありません。
【ダイレクト納付の手順】
- e-Taxソフトまたは確定申告書等作成コーナーで申告書を送信
- 納税額が確定したら「ダイレクト納付」を選択
- 事前に登録した銀行口座から即時または指定日に自動引き落とし
【インターネットバンキングでの納付手順】
- e-Taxで納付情報を作成
- 利用している銀行のインターネットバンキングにログイン
- 「税金・料金払込」メニューから「国税」を選択
- e-Taxで取得した納付番号を入力して納付

「ダイレクト納付を設定しておけば、納付を忘れる心配がなくて安心です」(50代男性・FX歴7年)
コンビニ納付の方法
納税額が30万円以下の場合、全国のコンビニで24時間納付可能です。QRコードを使った納付が便利です。
【コンビニ納付の手順】
- 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成する際、納付方法で「コンビニ納付(QRコード)」を選択
- 作成されたQRコードを印刷またはスマホに保存
- 対応コンビニ(ファミリーマート、ローソン、ミニストップなど)の端末でQRコードを読み取り
- 発行された納付書をレジに持参し、現金で支払い
コンビニ納付は30万円以下の納税額に限られるため、ThreeTraderで大きな利益が出た場合は他の方法を選びましょう。
銀行振込・口座振替での納付
従来からある納付方法として、金融機関や郵便局の窓口での納付も可能です。
【窓口納付の手順】
- 税務署または金融機関で納付書を入手(確定申告書と一緒に送付される場合もあり)
- 納付書に必要事項を記入
- 金融機関または郵便局の窓口で現金または口座振替で納付
【振替納税の手順】
振替納税は、納付期限が通常より約1ヶ月延長されるメリットがあります。
- 事前に税務署に「預貯金口座振替依頼書」を提出(初回のみ)
- 確定申告時に「振替納税」を選択
- 指定日(通常4月中旬〜下旬)に自動的に口座から引き落とし
住民税の納付方法
住民税は確定申告の情報を基に、市区町村が自動的に計算して請求します。確定申告とは別に住民税の申告をする必要はありません。
普通徴収と特別徴収の違い
住民税の納付方法には、「普通徴収」と「特別徴収」の2種類があります。確定申告書で選択できます。
| 納付方法 | 内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 普通徴収 | 自分で納付書を使って支払う | 会社にThreeTraderの利益がばれにくい | 納付を忘れるリスクがある |
| 特別徴収 | 給与から天引きされる | 納付忘れの心配がない | 会社にFXの利益がばれる可能性がある |
会社にThreeTraderの取引を知られたくない場合は、確定申告書の「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法」の欄で「自分で納付」を選択しましょう。
住民税の納付スケジュール
住民税の納付は、確定申告の翌年6月から開始されます。
【普通徴収の場合】
- 6月頃に市区町村から納付書が届く
- 年4回(6月・8月・10月・翌年1月)に分けて納付
- または一括納付も可能
【特別徴収の場合】
- 6月から翌年5月まで、毎月の給与から天引き
- 会社が代わりに納付

「住民税を普通徴収にしておけば、会社の経理から何も聞かれませんでした」(30代男性・FX歴3年)
分割納付は可能か
原則として、所得税と住民税は一括納付が基本ですが、納付が困難な場合は分割納付が認められるケースもあります。
【分割納付が認められる条件】
- 災害や病気、事業の廃止などやむを得ない事情がある
- 納税する意思はあるが、一時的に資金繰りが厳しい
- 誠実に相談に応じる姿勢がある
【分割納付の申請手順】
- 納付期限前に所轄の税務署に相談
- 「換価の猶予」または「納税の猶予」を申請
- 収支の状況を説明する資料を提出
- 税務署が審査し、認められれば分割納付が可能
ただし、分割納付中も延滞税が発生します。ThreeTraderで利益が出た場合は、納税資金を計画的に確保しておくことが重要です。
納税資金の確保方法
ThreeTraderで大きな利益が出たら、すぐに使ってしまわず、税金分を別口座に確保しておきましょう。目安として、利益の40〜50%を納税資金として確保すると安心です。例えば100万円の利益なら、40〜50万円は納税用に取り分けておきます。
ThreeTraderなら業界最狭水準のスプレッドで取引できるため、利益を最大化して納税にも余裕を持てます。
ThreeTraderの税金申告をしないとばれる?未申告のリスク
「海外FXだから税務署にばれないのでは?」と考える方もいますが、ThreeTraderの利益を申告しないことは極めて危険です。税務署は様々な手段で海外FXの取引を把握しており、未申告が発覚すればペナルティは非常に重くなります。
税務署に未申告がばれる3つの仕組み
ThreeTraderなど海外FX業者での取引でも、税務署は確実に把握する手段を持っています。「海外だからばれない」という考えは大きな間違いです。
国外送金等調書による捕捉
最も確実にばれる原因が、銀行による「国外送金等調書」の提出です。
【国外送金等調書とは】
- 金融機関が100万円を超える国外送金を行った場合、税務署に自動的に報告される仕組み
- ThreeTraderから出金する際、ほとんどの場合で国内銀行への海外送金となる
- この調書には、送金者の氏名・住所・マイナンバー・送金額・送金先などが記載される
例えば、ThreeTraderで200万円の利益を出金した場合:
- あなたの銀行口座に200万円が海外から入金される
- 銀行が自動的に「国外送金等調書」を税務署に提出
- 税務署はあなたが海外から200万円を受け取ったことを把握
- 確定申告がない場合、税務調査の対象になる
「100万円以下なら大丈夫」と思うかもしれませんが、複数回に分けて出金しても、年間の合計額が監視されています。
CRS(共通報告基準)による情報共有
CRS(Common Reporting Standard:共通報告基準)により、各国の税務当局が金融口座情報を自動的に交換しています。
【CRSの仕組み】
- OECD(経済協力開発機構)が策定した国際基準
- 日本を含む100以上の国・地域が参加
- ThreeTraderが本社を置くバヌアツ共和国もCRSに参加
- ThreeTraderなど海外金融機関は、日本居住者の口座情報を日本の税務署に報告
【CRSで報告される情報】
- 口座保有者の氏名・住所・生年月日
- 口座番号
- 口座残高
- 利子・配当などの収入金額
- 口座への入出金額
つまり、ThreeTraderで取引しているだけで、自動的に日本の税務署に情報が渡っています。出金していなくても、口座に利益が残っていれば税務署は把握できるのです。
税務調査の実施状況
国税庁は海外投資による申告漏れを重点的に調査しています。国税庁のホームページにも「海外投資等を行っている個人に対して積極的に調査を実施する」と明記されています。
【海外FX関連の税務調査の特徴】
- 高額所得者だけでなく、数十万円の利益でも調査対象になる
- SNSやブログでFX取引を公開している人は特に注意
- 過去3〜5年分をまとめて調査されるケースが多い
- 調査が入ると、銀行口座の入出金履歴をすべて確認される

「税務調査が来て、3年分の取引履歴を全部見せることになりました。最初から申告しておけばよかったです」(40代男性・FX歴6年)
無申告のペナルティと追徴課税
ThreeTraderの利益を申告せずに発覚した場合、本来の税金に加えて重いペナルティが課されます。場合によっては、利益のほとんどが税金とペナルティで消えてしまうこともあります。
無申告加算税の税率と計算方法
期限内に確定申告をしなかった場合、「無申告加算税」が課されます。これは本来の税額に上乗せされるペナルティです。
【無申告加算税の税率(2023年以降)】
| 本来の税額 | 税率 |
|---|---|
| 50万円以下の部分 | 15% |
| 50万円超〜300万円以下の部分 | 20% |
| 300万円超の部分 | 30% |
【計算例】ThreeTraderで年間300万円の利益、本来の税額が80万円の場合
- 50万円 × 15% = 75,000円
- 30万円 × 20% = 60,000円
- 無申告加算税の合計:135,000円
- 支払総額:800,000円 + 135,000円 = 935,000円
ただし、期限後でも自主的に申告すれば、無申告加算税は5%に軽減されます。税務調査の通知を受ける前に気づいたら、すぐに申告しましょう。
重加算税が課される悪質なケース
意図的に所得を隠したり、証拠を隠滅したりした場合、「重加算税」という最も重いペナルティが課されます。
【重加算税の対象となる行為】
- ThreeTraderの取引履歴を削除または改ざんする
- 出金記録を隠すために複数の銀行口座を使い分ける
- 架空の経費を計上する
- 税務調査で虚偽の説明をする
- 他人名義の口座を使って取引する
【重加算税の税率】
- 無申告の場合:本来の税額の40%
- 過少申告の場合:本来の税額の35%
【計算例】ThreeTraderで年間500万円の利益を隠蔽、本来の税額が150万円の場合
- 本来の税額:1,500,000円
- 重加算税:1,500,000円 × 40% = 600,000円
- 延滞税(後述):約200,000円(2年間の場合)
- 支払総額:約230万円
500万円の利益のうち、230万円が税金とペナルティで消えてしまいます。
延滞税の計算方法
納付期限を過ぎて納税した場合、「延滞税」が発生します。これは利息のようなもので、日数に応じて増えていきます。
【延滞税の税率(2025年)】
- 納期限の翌日から2ヶ月以内:年2.4%
- 納期限の翌日から2ヶ月を超える期間:年8.7%
※税率は毎年変動します
【計算例】本来の税額80万円を2年間滞納した場合
- 最初の2ヶ月:800,000円 × 2.4% × 2/12 = 3,200円
- 残り22ヶ月:800,000円 × 8.7% × 22/12 = 127,600円
- 延滞税の合計:約13万円
刑事罰のリスク(懲役・罰金)
悪質な脱税と判断された場合、刑事告発され懲役刑や罰金刑が科される可能性があります。
【所得税法違反の罰則】
- 単純無申告(うっかり忘れなど):1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 故意の無申告・脱税:5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または併科
刑事事件になると、前科がつき、マスコミに実名報道されることもあります。ThreeTraderで数百万円〜数千万円の利益を隠していた場合、逮捕される可能性があります。

「知人がFXの脱税で逮捕されたニュースを見て、すぐに税理士に相談しました。ThreeTraderの利益もしっかり申告しています」(50代男性・FX歴10年)
申告漏れに気づいた時の対処法
もし過去にThreeTraderの利益を申告していなかったことに気づいたら、できるだけ早く自主的に修正申告をすることが重要です。
【申告漏れ発覚時の対応手順】
- 過去の取引履歴を整理:ThreeTraderのMT4/MT5から過去の年間取引報告書をすべて出力
- 申告漏れの年度を特定:確定申告が必要だったのに申告していない年を確認
- 税務署または税理士に相談:「自主的に申告したい」と伝える
- 期限後申告または修正申告を行う:過去の分をまとめて申告
- 本税とペナルティを納付:無申告加算税・延滞税を含めて支払う
【自主申告のメリット】
- 無申告加算税が5%に軽減される(税務調査前の場合)
- 重加算税を回避できる
- 刑事告発のリスクが大幅に下がる
- 誠実な納税者として扱われる
税務調査の通知が来てから申告しても、ペナルティは軽減されません。気づいた時点で速やかに対応することが、損失を最小限に抑える唯一の方法です。
税理士への相談を検討すべきケース
以下のような場合は、税理士に相談することを強くおすすめします:
- ThreeTraderの利益が年間500万円を超える
- 複数年にわたって申告していない
- 税務調査の通知が来た
- 経費計上の判断に迷っている
- 法人化を検討している
税理士費用は確定申告1年分で5〜10万円程度ですが、ペナルティを回避できれば十分に元が取れます。
ThreeTraderで実践できる効果的な税金対策
ThreeTraderの税金は高いと言われますが、適切な税金対策を行えば負担を大きく軽減できます。脱税ではなく、合法的な「節税」で手元に残る利益を最大化しましょう。
必要経費を最大限計上する方法
ThreeTraderの取引に関連する支出は、すべて経費として計上できます。経費が増えれば課税所得が減り、税金も安くなります。ただし、FXと無関係な支出は経費にできません。
認められる経費の具体例と按分計算
ThreeTraderの取引で経費として認められる主な支出は以下の通りです:
| 経費の種類 | 具体例 | 按分計算の方法 |
|---|---|---|
| 取引手数料 | ThreeTraderのRawゼロ口座の取引手数料 | 全額経費OK(自動で損益に含まれる) |
| 入出金手数料 | 銀行振込手数料、bitwallet手数料 | 全額経費OK |
| 通信費 | インターネット回線、スマホ通信費 | 使用時間で按分(例:30%) |
| パソコン・スマホ | 取引用のPC、タブレット、モニター | 使用時間で按分(専用なら100%) |
| 書籍・教材 | FX関連の本、有料note、オンラインサロン | 全額経費OK |
| セミナー費用 | FXセミナー参加費、交通費、宿泊費 | 全額経費OK |
| VPS費用 | 自動売買用のサーバーレンタル料 | 全額経費OK |
| EA・インジケーター | 自動売買ツール、チャート分析ツール | 全額経費OK |
| 家賃 | 自宅の一室をトレード専用に使用 | 面積で按分(例:15%) |
| 光熱費 | 電気代 | 使用時間で按分(例:20%) |
| 文具・消耗品 | ノート、ペン、プリンター用紙 | FX用なら全額経費OK |
| 新聞・情報サービス | 日経新聞、Bloomberg端末 | 全額経費OK |
【按分計算の具体例】
パソコンの按分計算:
購入価格20万円のパソコンを、1日8時間のうち3時間ThreeTraderの取引に使用している場合:
- 使用割合:3時間 ÷ 8時間 = 37.5%
- 経費計上額:20万円 × 37.5% = 7.5万円
家賃の按分計算:
家賃10万円の3LDK(60㎡)で、6畳(約10㎡)の部屋をトレード専用にしている場合:
- 使用割合:10㎡ ÷ 60㎡ = 16.7%
- 月額経費:10万円 × 16.7% = 16,700円
- 年間経費:16,700円 × 12ヶ月 = 200,400円

「家賃を按分計上したら、年間20万円も経費が増えて税金が6万円安くなりました」(30代男性・FX歴4年)
経費として認められないケース
以下のような支出は、ThreeTraderの取引と直接関係がないため、経費として認められません:
- プライベートな食事代:友人との飲食(FXの情報交換が目的でも認められにくい)
- 娯楽費:映画、旅行、ゲーム購入費など
- 健康管理費:ジム会費、サプリメント代(FXのストレス対策と主張しても不可)
- 家族の生活費:食費、被服費、子供の教育費
- 自家用車:FXセミナーへの移動に使っても、按分は困難
- 過度に高額な支出:利益10万円なのにPC50万円など、バランスが悪い経費
経費計上で税務署に指摘されやすいポイント:
- 利益に対して経費が多すぎる(利益100万円、経費80万円など)
- プライベート利用が明らかなもの(高級レストランの領収書が大量など)
- FXとの関連性が説明できない支出
領収書・証拠書類の保管方法
経費計上には、支払いの証拠となる領収書やレシートの保管が必須です。税務調査が入った場合、証拠がないと経費として認められません。
【領収書保管のルール】
- 保管期間:確定申告後7年間(青色申告の場合)、白色申告は5年間
- 保管方法:月別・費目別に分類してファイリング、またはスキャンしてデジタル保存(電子帳簿保存法に準拠)
- 記録すべき情報:日付、金額、支払先、内容、FXとの関連性
【デジタル保存のメリット】
- 紙の領収書を紛失するリスクがない
- 検索が容易で税務調査時に迅速に提示できる
- クラウドに保存すれば災害時も安心
おすすめアプリ:freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、弥生会計など

「領収書をスマホで撮影してクラウド保存しています。確定申告が驚くほど楽になりました」(40代男性・FX歴8年)
所得控除を活用した節税テクニック
所得控除を最大限活用すれば、ThreeTraderの利益にかかる税金を大幅に減らせます。控除は経費とは別に、所得から差し引ける金額です。
基礎控除・配偶者控除の活用
【基礎控除】
すべての人が利用できる控除で、所得から一律48万円を差し引けます(合計所得2,400万円以下の場合)。自動的に適用されるため、申請不要です。
【配偶者控除】
配偶者の所得が48万円以下の場合、最大38万円の控除が受けられます。
- 配偶者の年齢が70歳未満:38万円
- 配偶者の年齢が70歳以上:48万円
【配偶者特別控除】
配偶者の所得が48万円超〜133万円以下の場合でも、最大38万円の控除が受けられます。
例:ThreeTraderで利益300万円、配偶者は専業主婦の場合
- 基礎控除:48万円
- 配偶者控除:38万円
- 合計:86万円の控除(税金が約25万円軽減)
社会保険料控除・生命保険料控除
【社会保険料控除】
支払った国民年金・国民健康保険料・厚生年金などは、全額を所得から控除できます。
例:年間の国民年金・国保の支払額が80万円の場合
- 80万円全額を控除
- 税金が約24万円軽減(所得税率20%+住民税10%の場合)
国民年金を滞納している場合、さかのぼって2年分まで納付すれば、その年の控除に使えます。税金対策として一括納付も検討しましょう。
【生命保険料控除】
生命保険・医療保険・個人年金保険の保険料は、最大12万円の控除が受けられます。
- 一般生命保険料:最大4万円
- 介護医療保険料:最大4万円
- 個人年金保険料:最大4万円
医療費控除・ふるさと納税の併用
【医療費控除】
年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、超過分を最大200万円まで控除できます。
ThreeTraderで大きな利益が出た年は、以下の対策が有効です:
- 歯科治療(インプラント、矯正)を集中的に行う
- レーシック手術を受ける
- 家族の医療費も合算できる
例:年間の医療費50万円、所得500万円の場合
- 控除額:50万円 − 10万円 = 40万円
- 税金が約12万円軽減
【ふるさと納税】
ふるさと納税は寄附金控除として利用でき、実質2,000円の負担で返礼品がもらえる、お得な制度です。
ふるさと納税の限度額目安(ThreeTrader利益+給与所得の場合):
| 課税所得 | 限度額の目安 |
|---|---|
| 300万円 | 約28,000円 |
| 500万円 | 約61,000円 |
| 700万円 | 約108,000円 |
| 1000万円 | 約176,000円 |

「ThreeTraderで利益が出た年は、ふるさと納税の限度額が上がるので、家電や高級食材をたくさんもらえました」(30代男性・FX歴5年)
年末の損益調整による節税戦略
ThreeTraderの税金は12月31日時点の確定損益で決まるため、年末の決済タイミングを調整することで節税できます。
含み益・含み損のポジション管理
ポジションを保有したまま年を越せば、その年の税金は発生しません。これを利用した戦略的な節税方法があります。
【含み益がある場合の戦略】
- 12月31日までに決済しない:翌年に利益を繰り延べできる
- ただし、相場変動リスクがあるため慎重に判断
- 翌年の税率が下がる見込みがある場合(退職予定など)に有効
【含み損がある場合の戦略】
- 12月31日までに損切りして確定させる:その年の利益と相殺できる
- 翌年1月1日以降に同じポジションを取り直すことも可能
12月31日の決済タイミング調整
ThreeTraderの課税タイミングは、日本時間の12月31日23時59分59秒までです。ただし、サーバー時間(GMT)との時差に注意しましょう。
【年末の損益調整の具体例】
ケース1:今年の利益を来年に繰り延べたい
現在の状況:ThreeTraderで年間利益150万円、12月に100万円の含み益ポジションあり
- 12月中は含み益ポジションを決済しない
- 翌年1月に決済
- 結果:今年の課税所得150万円、来年100万円に分散(税率を下げられる可能性)
ケース2:今年の利益を圧縮したい
現在の状況:ThreeTraderで年間利益200万円、含み損ポジション50万円あり
- 12月31日までに含み損ポジションを損切り
- 結果:今年の課税所得150万円に圧縮(税金が約15万円軽減)
- 必要に応じて翌年1月に同じポジションを再度取得

「12月末に含み損を確定させて、1月にポジションを取り直す戦略で、毎年10万円以上節税できています」(50代男性・FX歴12年)
ThreeTraderのスワップポイントに注意
長期保有でスワップポイントを狙う戦略の場合、スワップポイントも課税対象になります。ポジションを保有しているだけで毎日スワップが発生し、その累積額は年末の損益に含まれます。年末の損益調整を考える際は、スワップポイントも計算に入れましょう。
法人化による節税効果
ThreeTraderの利益が大きくなると、法人化することで税負担を大幅に軽減できる可能性があります。ただし、法人化にはコストと手間がかかるため、利益額に応じて判断しましょう。
個人と法人の税率比較シミュレーション
個人の場合、ThreeTraderの利益は最大55%(所得税45%+住民税10%)の税率になります。一方、法人の場合は実効税率が約30%で固定されます。
| 年間利益 | 個人の税額(概算) | 法人の税額(概算) | 節税効果 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 約68万円(23%) | 約90万円(30%) | 法人が不利 |
| 500万円 | 約139万円(28%) | 約150万円(30%) | ほぼ同じ |
| 800万円 | 約255万円(32%) | 約240万円(30%) | 約15万円お得 |
| 1000万円 | 約350万円(35%) | 約300万円(30%) | 約50万円お得 |
| 2000万円 | 約810万円(41%) | 約600万円(30%) | 約210万円お得 |
法人化のメリットが出る目安:年間利益が800万円以上
法人化のメリット・デメリット
【法人化のメリット】
- 税率の上限が約30%で固定(個人は最大55%)
- 損失の繰越が9年間可能(個人の海外FXは繰越不可)
- 役員報酬として給与所得控除が使える(最大195万円)
- 経費の範囲が広がる(社宅、出張手当、退職金など)
- 他の事業と損益通算できる
- 家族に役員報酬を支払って所得分散できる
- 社会的信用が高まる
【法人化のデメリット】
- 設立費用がかかる(株式会社約25万円、合同会社約10万円)
- 毎年の維持費(税理士費用年30〜50万円、法人住民税最低7万円)
- 社会保険の強制加入(役員報酬の約30%が追加負担)
- 会計・税務が複雑になる
- 解散にもコストがかかる(約30万円)

「年間利益が1000万円を超えたので法人化しました。税理士費用を払っても、トータルで年100万円以上節税できています」(40代男性・FX歴9年)
法人化すべき利益の目安
ThreeTraderの利益が以下の条件を満たす場合、法人化を検討する価値があります:
【法人化を検討すべき条件】
- 年間利益が継続的に800万円以上
- 今後も安定して利益を出せる見込みがある
- 他に事業所得がある(FX以外の副業など)
- 配偶者や家族に役員報酬を支払える環境
- 税理士費用(年30〜50万円)を払っても節税効果がある
【法人化が向かないケース】
- 年間利益が500万円以下
- 利益が不安定(赤字の年もある)
- FX以外に収入がない(役員報酬のみだと給与所得控除の恩恵が小さい)
- 税理士に依頼せず自分で処理したい
法人化の判断基準の計算式:
(個人の税額 − 法人の税額) − (法人維持費 年50万円) > 0なら法人化を検討
例:ThreeTrader利益1500万円の場合
- 個人の税額:約590万円
- 法人の税額:約450万円
- 節税効果:140万円
- 法人維持費:約50万円
- 実質メリット:約90万円(法人化すべき)

「法人化したおかげで、ThreeTraderの利益と他の事業の損失を相殺できて、税金が半分になりました」(50代男性・FX歴15年)
ThreeTraderの業界トップクラスの取引環境で利益を最大化し、適切な税金対策で手元に残る資金を増やしましょう。
効果的な節税対策
ThreeTraderでの取引における合法的な節税対策を紹介します。
必要経費の適切な計上
経費をもれなく計上することで課税所得を減らせます。
- 取引関連費用:手数料、スプレッド、スワップマイナス分
- 環境整備費:PC、モニター、デスク、椅子(按分)
- 学習費用:書籍、セミナー、オンライン講座
- 通信・光熱費:インターネット代、電気代(按分)
所得控除の活用
総合課税のメリットを活かし、各種所得控除を最大限活用しましょう。
- 基礎控除:48万円
- 配偶者控除・扶養控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 医療費控除
- 寄附金控除(ふるさと納税)
利益確定のタイミング調整
年末にポジションを整理して利益確定のタイミングを調整することで、所得の平準化が可能です。
よくある質問とトラブル対応
ThreeTraderでの税金・確定申告に関するよくある疑問にお答えします。
Q1. ThreeTraderのボーナスは課税対象?
A. 原則として課税対象です。ThreeTraderのボーナスを利用して取引し、利益が確定した時点で所得となります。
Q2. 出金していない利益も課税される?
A. はい、課税されます。ThreeTraderで利益が確定した時点で課税対象となり、実際に出金したかどうかは関係ありません。
Q3. 他の海外FX業者との損益通算は可能?
A. 同一の雑所得内では可能です。XMやExnessなど他の海外FX業者との損益は合算して申告できます。
Q4. 確定申告を忘れた場合のペナルティは?
A. 無申告加算税や延滞税が課されます。
- 無申告加算税:15%〜20%
- 延滞税:年2.4%〜8.7%
- 重加算税:最大40%(悪質な場合)
Q5. 法人化した方が節税になる?
A. 利益規模によります。年間利益が800万円を超える場合は法人化のメリットが出る可能性があります。ただし、法人設立・維持コストも考慮が必要です。
税務調査対策
海外FXは税務署からの注目度が高いため、取引記録や必要経費の領収書は7年間保管し、いつでも説明できる状態にしておくことが重要です。
ThreeTrader以外の主要海外FX業者の税金
参考として、ThreeTrader以外の主要海外FX業者でも同様の税制が適用されます。
同じ雑所得として扱われる海外FX業者
- XMTrading:最も人気の高い海外FX業者
- Exness:無制限レバレッジで有名
- TitanFX:低スプレッドが特徴
- Axiory:透明性の高い取引環境
- BigBoss:高額ボーナスが魅力
- Land Prime:機関投資家レベルの環境
これらの業者を利用する場合も、ThreeTraderと同様に雑所得として総合課税の対象となります。複数の業者を利用している場合は、全ての損益を合算して申告しましょう。
まとめ:ThreeTraderの税金対策を成功させるポイント
ThreeTraderでの税金・確定申告を適切に行うための重要なポイントをまとめます。
税務処理成功の5つのポイント
- 正確な損益計算:ThreeTraderから年間取引報告書を取得し、為替差益とスワップポイントを含めた正確な損益を把握
- 必要経費の適切な計上:取引に関連する費用をもれなく経費として計上し、課税所得を適正化
- 期限内申告の徹底:3月15日までに確定申告を完了し、ペナルティを回避
- 記録の保管:取引履歴、領収書、計算根拠を7年間保管し、税務調査に備える
- 専門家への相談:複雑なケースでは税理士に相談し、適切なアドバイスを受ける
ThreeTraderでの取引を継続する際の注意点
海外FXの税制は複雑ですが、正しい知識を持って対応すれば問題ありません。ThreeTraderでの取引利益を最大化しつつ、適切な税務処理を行うことで、安心してFX取引を継続できます。
税金に関する最新情報は国税庁のホームページや税務署で確認し、不明な点があれば専門家に相談することをおすすめします。適切な税務処理により、ThreeTraderでの取引をより安全に、そして収益性高く行うことができるでしょう。
初心者のよくある質問
ThreeTraderで得た利益はどんな税金がかかりますか?
- ThreeTraderなどの海外FXで得た利益は「雑所得」として総合課税されます。これは給与など他の所得と合算され、所得の額によって税率が5%~45%まで変わります。住民税も合わせると最大で55%まで税率が高くなります。
ThreeTraderで利益が出た場合、確定申告は必要ですか?
- 会社員は年間利益が20万円超え、個人事業主や主婦は48万円超えなら確定申告が必要です。利益が少なくても住民税申告が必要なケースもあります。
ThreeTraderでの利益は出金しなくても課税されますか?
- はい。実際に出金していなくても、利益が確定した時点で課税対象になります。口座残高のままでも申告が必要です。
ThreeTraderの利益はどこに記入しますか?
- 確定申告書Bの「雑所得」欄に記入します。利益から必要経費を差し引いた金額を記載してください。
ThreeTraderの損失はなにかで相殺できますか?
- 他の海外FX口座の損益とは合算できますが、給与所得や事業所得などとは損益通算できません。また、損失の繰越もできません。





