IFO注文完全ガイド | 海外FXで自動売買のように利確・損切りを同時設定できる方法

海外FXで取引を効率化したいと考えていませんか？IFO注文を使えば、新規注文と同時に利益確定とロスカットの両方を自動的に設定できるため、取引の手間を大幅に省けます。忙しくて常に相場をチェックできない方や、感情に左右されずに冷静な取引をしたい方に最適です。

この記事では、IFO注文の基本的な仕組みからメリット・デメリット、各海外FX会社での具体的な注文方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。IFO注文をマスターして、海外FX取引の効率と精度を高めていきましょう。

IFO注文は，IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で，If Done＋One Cancels the Other orderの略である。新規注文（IFD注文）から利益確定の決済注文（OCO注文），損失限定のための決済注文（OCO注文）までの一連の注文作業を自動的に行ってくれる。（学習院大学 「CFD取引と非線形時系列分析」より引用 2025年5月28日アクセス）

IFO注文とは？IFD注文とOCO注文を組み合わせた複合注文

IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた複合的な注文方法です。「If Done + One Cancels the Other order」の略称で、新規注文と同時に利益確定と損切りの両方の決済注文を一度に設定できる便利な注文方式です。

例えば、「USD/JPYが100円になったら買い注文を出し、その後101円になったら利益確定のために売り、99円になったら損切りのために売る」という条件をまとめて設定できます。このように、エントリーから利確・損切りまでを全て自動化できるため、常にチャートを監視していなくても効率的な取引が可能になります。

IFO注文の基本的な仕組み

IFO注文は以下の流れで機能します：

1. 新規注文の設定：特定の価格での買いまたは売りの新規注文を設定
2. 新規注文の執行：設定した価格に達すると新規注文が約定
3. 決済注文の有効化：新規注文が約定すると同時に、あらかじめ設定していた2つの決済注文（利益確定と損切り）が有効になる
4. 決済注文のいずれかが約定：利益確定または損切りのいずれかの条件が満たされると、該当する決済注文が執行
5. もう一方の決済注文の自動キャンセル：どちらかの決済注文が約定すると、もう一方はキャンセルされる

OCO注文は、一方の注文が約定するともう一方が自動的にキャンセルされる2つの条件付き注文の組み合わせである。通常、ストップ注文とリミット注文を組み合わせて自動売買プラットフォーム上で使用される。（Investopedia 「One-Cancels-the-Other (OCO) Order: Definition and Use in Trading」より引用 2025年5月28日アクセス）

この仕組みにより、トレーダーは一度の設定で取引の始めから終わりまでの全てのステップを自動化することができます。

IFO注文で実現できること

IFO注文を活用することで、以下のようなことが実現できます：

• 取引の全プロセスを自動化：エントリーから決済までを一度に設定
• リスク管理の徹底：損切りラインを予め設定し、感情に左右されない取引
• 利益確定の自動化：目標価格に達したら自動的に利益を確定
• 時間の節約：常にチャートを監視する必要がなく、他の活動に時間を使える
• 機会損失の防止：狙っていた価格になったタイミングで自動的に注文が実行される

例えば、仕事や家事で忙しい方でも、事前にIFO注文を設定しておけば、たとえチャートを見ていない時間帯であっても、理想的なタイミングでエントリーし、適切なタイミングで決済することができます。

IFO注文のメリット・デメリットを徹底解説

IFO注文には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。実際に使う前に、両方をしっかりと理解しておきましょう。

IFO注文の4つのメリット

1. 取引の自動化による効率アップ

IFO注文の最大のメリットは、新規注文から決済注文までを一度に設定できる点です。これにより、海外FXトレーダーは常に市場を監視する必要がなくなり、他の活動に時間を使えるようになります。特に忙しい会社員の方や副業としてFX取引を行っている方にとって、この自動化は大きなメリットとなります。

2. 感情に左右されない冷静な取引

FX取引において、感情的な判断は大きな損失につながることがあります。IFO注文を使えば、事前に冷静な状態で利益確定と損切りのポイントを決めておくことができるため、市場の変動に一喜一憂して感情的な判断をしてしまうリスクを減らせます。

3. リスク管理の徹底

IFO注文では損切りラインを事前に設定するため、1回の取引でどれだけのリスクを取るかを明確にできます。これにより、計画的な資金管理が可能になり、長期的に安定した取引を続けるための基盤を作ることができます。

ブラケット注文は、主注文にストップロスと利益確定を組み合わせた取引戦略であり、エントリーからエグジットまでを事前に構造化した計画を形成する。（Quantified Trading 「What Is a Bracket Order?」より引用 2025年5月28日アクセス）

4. 機会損失の防止

チャートを常に監視していないと、理想的な価格でのエントリーチャンスを逃してしまうことがあります。IFO注文を使えば、あらかじめ条件を設定しておくことで、たとえ寝ている間や仕事中であっても、最適なタイミングで自動的に取引を実行できます。

IFO注文の3つのデメリット

1. 設定の手間と複雑さ

IFO注文は3つの価格（新規注文、利益確定、損切り）を同時に設定する必要があるため、通常の注文方法に比べて設定の手間が増えるというデメリットがあります。初心者の方には最初は少し複雑に感じるかもしれません。

2. 市場の急変に対応できない

IFO注文は事前に設定した条件に基づいて自動的に執行されるため、予想外の市場の急変には柔軟に対応できません。例えば、重要な経済指標の発表やその他の予期せぬイベントによる急激な相場変動が起きた場合、理想的な決済ができないことがあります。

3. スリッページのリスク

特に逆指値による損切り注文の場合、スリッページが発生するリスクがあります。これは、設定した価格と実際に約定する価格に差が生じる現象で、想定以上の損失につながる可能性があります。相場の変動が激しい時間帯や、流動性が低い時間帯には特に注意が必要です。

IFO注文が特に活躍するシーン・場面

IFO注文は様々な状況で便利ですが、特に以下のようなシーンで真価を発揮します。

常時相場を監視できない忙しい方

会社員や自営業者など、日中は仕事で忙しく、常に相場をチェックできない方にとって、IFO注文は非常に便利なツールです。例えば、朝の出勤前にIFO注文を設定しておけば、仕事中でもチャンスを逃さず、かつリスク管理も徹底できます。

また、スワップポイント狙いの長期投資を行う場合でも、予め利益確定ラインと損切りラインを設定しておくことで、相場の急変時にも対応できます。

リスク管理を徹底したい方

FX取引で長期的に成功するためには、リスク管理が非常に重要です。IFO注文を活用すれば、1回の取引でどれだけの損失を許容するかを事前に決めておくことができるため、計画的な資金管理が可能になります。

例えば、証拠金の2%以上のリスクは取らないというルールを持っている場合、その損失額に相当する価格を損切りラインとして設定することで、ルールを確実に守ることができます。

感情に左右されないトレードを目指す方

FX取引において、感情的な判断は大敵です。「もう少し上がるだろう」「ここから反転するはず」といった根拠のない希望的観測によって、適切な損切りや利益確定のタイミングを逃してしまうことがあります。

IFO注文を使えば、冷静な状態で決断した利確・損切りポイントを自動的に実行できるため、感情に左右されない規律あるトレードが可能になります。

主要海外FX会社でのIFO注文の出し方

それぞれの海外FX会社によって、IFO注文の出し方は若干異なります。ここでは、主要な海外FX会社でのIFO注文の出し方を解説します。

XM TradingでのIFO注文方法

XM Tradingでは、人気の取引プラットフォームであるMT4を通じてIFO注文を行うことができます。

1. MT4を起動し、取引したい通貨ペアのチャートを開く
2. F9キーを押すか、チャート上で右クリックし「新規注文」を選択
3. 「注文種別」のプルダウンから「指値注文」を選択
4. 「注文種別」で「Buy Limit」（買い指値）、「Sell Limit」（売り指値）、「Buy Stop」（買い逆指値）、「Sell Stop」（売り逆指値）のいずれかを選択
5. 数量を入力
6. 新規注文の価格を入力
7. 「決済逆指値（S/L）」（損切りライン）と「決済指値（T/P）」（利益確定ライン）の両方に価格を入力
8. 「発注」ボタンをクリック

XM Tradingでは、最大レバレッジ888倍で取引できるため、小額の証拠金でも効果的にIFO注文を活用できます。また、日本語サポートも充実しているので、初心者の方でも安心して利用できます。

より詳しい情報はXM Trading公式サイト情報をご覧ください。XM Tradingの特徴や使いやすさについて詳しく知りたい方は、XM Tradingの口コミ・評判も参考にしてみてください。

BigbossでのIFO注文方法

Bigbossでも、MT4/MT5を使ったIFO注文が可能です。操作方法はXM Tradingとほぼ同じですが、Bigbossの特徴としては、最大1000倍のレバレッジと豊富なボーナスが挙げられます。

Bigbossの特徴的な点として、新規口座開設時に15,000円分の証拠金がもらえるキャンペーンを実施していることが挙げられます。この証拠金を使ってIFO注文の練習をすることもできるので、初心者の方にはおすすめです。

Bigbossの詳細についてはBigboss公式サイト情報をご確認ください。実際のユーザー体験や評価を知りたい方は、Bigbossの口コミ・評判もチェックしてみてください。

ExnessでのIFO注文方法

Exnessでも同様にMT4/MT5を通じてIFO注文を行うことができます。

Exnessの特徴として、ゼロスプレッド口座の提供があります。これにより、スキャルピングなどの短期売買戦略においてもIFO注文を効果的に活用できます。

また、Exnessでは最低入金額が1ドルからと非常に低いため、少額資金からでも気軽にIFO注文を試すことができます。

Exnessの詳細なサービス内容はExness公式サイト情報からご確認いただけます。実際のトレーダーの声を知りたい方は、Exnessの口コミ・評判もご参照ください。

TitanFXでのIFO注文方法

TitanFXでも、MT4/MT5を使用してIFO注文を行うことができます。

TitanFXは約定力の高さで知られており、IFO注文を出した際にも正確な価格で約定する可能性が高いのが特徴です。スリッページが少ないため、特に逆指値注文を含むIFO注文においては大きなメリットとなります。

TitanFXのさらに詳しい情報はTitanFX公式サイト情報をご覧ください。他のトレーダーの評価や実際の使用感については、TitanFXの口コミ・評判をチェックしてみることをおすすめします。

AxioryでのIFO注文方法

AxioryもMT4/MT5プラットフォームを提供しており、同様の方法でIFO注文を行うことができます。

Axioryの特徴は、厳格な金融ライセンスを保持していることと、安定した取引環境を提供していることです。重要な局面でのIFO注文の確実な執行を求める方には、Axioryの安定したプラットフォームがおすすめです。

Axioryについての詳細はAxiory公式サイト情報を参照してください。実際の利用者の声や評価を知りたい方は、Axioryの口コミ・評判もご覧ください。

Land PrimeでのIFO注文方法

Land PrimeもMT4/MT5を使ったIFO注文に対応しています。

Land Primeは日本人トレーダー向けのサービスに力を入れており、日本語サポートが充実しています。IFO注文の設定方法などについて不明点があれば、日本語で気軽に問い合わせることができます。

Land Primeのサービス内容の詳細はLand Prime公式サイト情報をご確認ください。他のトレーダーの意見や実際の取引体験については、Land Primeの口コミ・評判も参考にしてみてください。

IFO注文を活用した具体的なトレード例

ここでは、実際のトレードでIFO注文をどのように活用できるかを、具体的な例を通して解説します。

上昇トレンドでの活用例

シナリオ： USD/JPYが上昇トレンド中で、現在のレートが145.000円。チャート分析から143.500円の支持線があり、上値は147.000円と予測されています。

IFO注文設定：

• 新規注文（Buy Limit）：143.500円で買い
• 利益確定（決済指値）：147.000円で売り
• 損切り（決済逆指値）：142.500円で売り

この設定では、以下のような取引が自動的に実行されます：

1. USD/JPYが143.500円まで下がると、自動的に買い注文が約定
2. その後、147.000円まで上昇すれば、自動的に利益確定のために売り注文が約定（+350pips）
3. あるいは、142.500円まで下落した場合は、自動的に損切りのために売り注文が約定（-100pips）

この例では、リスク（100pips）に対してリワード（350pips）が3.5倍という、リスク・リワード比の良いトレードを自動化しています。

下降トレンドでの活用例

シナリオ： EUR/USDが下降トレンド中で、現在のレートが1.0700。チャート分析から1.0800に抵抗線があり、下値は1.0500と予測されています。

IFO注文設定：

• 新規注文（Sell Limit）：1.0800で売り
• 利益確定（決済指値）：1.0500で買い
• 損切り（決済逆指値）：1.0900で買い

この設定による取引の流れ：

1. EUR/USDが1.0800まで上昇すると、自動的に売り注文が約定
2. その後、1.0500まで下落すれば、自動的に利益確定のために買い注文が約定（+300pips）
3. あるいは、1.0900まで上昇した場合は、自動的に損切りのために買い注文が約定（-100pips）

こちらも同様に、リスク（100pips）に対してリワード（300pips）が3倍という良好なリスク・リワード比を実現しています。

レンジ相場での活用例

シナリオ： GBP/JPYがレンジ相場で、上限が195.000円、下限が190.000円の間で推移しています。現在のレートは192.500円です。

IFO注文設定（上限からの反転を狙う場合）：

• 新規注文（Sell Limit）：195.000円で売り
• 利益確定（決済指値）：190.000円で買い
• 損切り（決済逆指値）：197.000円で買い

この設定による取引の流れ：

1. GBP/JPYが195.000円まで上昇すると、自動的に売り注文が約定
2. その後、190.000円まで下落すれば、自動的に利益確定のために買い注文が約定（+500pips）
3. あるいは、197.000円まで上昇した場合は、自動的に損切りのために買い注文が約定（-200pips）

レンジ相場では、上限と下限の明確な価格を利用してIFO注文を設定することで、効率的な自動取引が可能になります。

IFO注文活用で注意すべきポイント

IFO注文を効果的に活用するためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

適切な価格設定の重要性

IFO注文の成功は、適切な価格設定にかかっています。単に感覚的に価格を設定するのではなく、テクニカル分析に基づいた根拠のある価格レベルを選ぶことが重要です。

例えば：

• サポートラインやレジスタンスラインを新規注文の価格として設定
• 重要な移動平均線が交差する価格を参考にする
• 過去の高値・安値を意識した価格設定
• フィボナッチリトレースメントなどのテクニカル指標を活用

根拠のある価格設定をすることで、約定率と収益性を高めることができます。

スリッページのリスク対策

特に逆指値注文を含むIFO注文では、スリッページのリスクがあります。スリッページとは、設定した価格と実際に約定する価格に差が生じる現象で、特に相場の急変時に発生しやすくなります。

為替レートが、現在よりも上昇した場合、下落した場合、それぞれのシナリオに合わせた2つの注文を同時に設定できる注文方法です。2つの注文のうち、1つの注文が執行された場合、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。（マネックス証券 「決済注文でリスク管理 | FX PLUS」より引用 2025年5月28日アクセス）

スリッページのリスクを軽減するための対策：

• 流動性の高い時間帯を選ぶ：欧州セッションやニューヨークセッションなど、取引量が多く流動性が高い時間帯に取引する
• 主要通貨ペアを選ぶ：マイナー通貨ペアよりも、USD/JPYやEUR/USDなどの主要通貨ペアの方がスリッページが少ない傾向にある
• 約定力の高いFX会社を選ぶ：XM TradingやTitanFXなど、約定力に定評のあるFX会社を利用する
• 余裕のある損切りラインを設定：想定よりも少し広めに損切りラインを設定し、スリッページが発生しても大きな損失につながらないようにする

市場の急変時の対応

重要な経済指標の発表やその他の予期せぬイベントによる急激な相場変動が起きた場合、IFO注文だけでは対応しきれないことがあります。

市場急変時の対策：

• 重要指標発表前はIFO注文を控える：米国雇用統計やFOMC（連邦公開市場委員会）の発表など、市場が大きく動く可能性がある重要指標の発表前には、新規のIFO注文を控える
• 複数の時間軸でのチャート分析：日足・4時間足・1時間足など、複数の時間軸でチャートを分析し、大きなトレンドの方向性を把握しておく
• ニュースアラートの活用：経済指標カレンダーやニュースアラートを活用して、重要なイベントを事前に把握する
• ポジションサイジングの調整：市場の不確実性が高い時期には、通常よりも小さいポジションサイズでIFO注文を出す

IFO注文は便利なツールですが、常に市場環境を意識し、状況に応じて柔軟に対応することが重要です。

まとめ：IFO注文を使いこなして海外FXの効率を高めよう

IFO注文は、海外FX取引の効率性とリスク管理を大幅に向上させる強力なツールです。新規注文と同時に利益確定と損切りの条件を一括設定できるため、24時間の市場監視から解放され、感情に左右されない規律あるトレードが可能になります。

IFO注文の主なメリットを振り返ると：

• 取引の全プロセスを自動化できる
• 感情に左右されない冷静な取引ができる
• リスク管理を徹底できる
• 機会損失を防止できる

一方で、設定の手間や市場急変時の対応の難しさ、スリッページのリスクといったデメリットもあります。これらのデメリットを理解し、適切に対処することで、IFO注文の恩恵を最大限に享受できます。

海外FX取引を始めたばかりの初心者の方は、まずはXM TradingやBigbossなどのデモ口座でIFO注文の練習をしてみることをおすすめします。操作に慣れてきたら、少額の資金から実際の取引で活用していきましょう。

IFO注文を効果的に使いこなすことで、忙しい日常の中でも効率的なFX取引が可能になり、長期的な収益向上につながるでしょう。ぜひ、この記事で紹介したテクニックを参考に、あなたのトレードスタイルに合わせたIFO注文の活用方法を見つけてください。