RCIとは?FXにおける使い方や売買シグナルを初心者にもわかりやすく解説

RCI(アールシーアイ)は、FXのテクニカル指標の一つで、「Rank Correlation Index(ランク・コリレーション・インデックス)」の略称です。日本語では「順位相関係数」と訳され、相場の過熱感(売られすぎ・買われすぎ)を判断するために広く使われています。

時間と価格が独立して動くという前提で、期間内の時間と価格に順位を付けスピアマンの数式に当てはめて算出する指標であり、値は −100 ~ +100 の範囲で示されます。 (引用:日本テクニカルアナリスト協会
「順位相関係数」 2025/05/07 アクセス)

【日本テクニカルアナリスト協会】

引用元:日本テクニカルアナリスト協会

IFTA 加盟の国内テクニカル分析専門団体。投資教育や研究論文を通じ、市場分析手法の普及に寄与。

RCIは-100%から+100%の範囲で表示され、この数値からトレンドの方向性や転換点を読み取ることができます。オシレーター系の指標でありながら、トレンド系の性質も持ち合わせた便利な指標なのです。

本記事では、海外FX初心者の方でも理解できるよう、RCIの基本から実践的な使い方、売買シグナルの見方まで分かりやすく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、あなたのFXトレードに役立ててください。

RCIとは?基本を理解しよう

まずはRCIの基本的な概念について理解しましょう。RCIは一定期間における日付(時間)と価格の順位づけを行い、その相関関係を数値化したものです。

RCIの意味と概要

RCIとは「Rank Correlation Index」の略称で、日本語では「順位相関係数」と訳されます。この指標は、一定期間における日付と価格に順位をつけ、その相関関係を数値化したものです。

具体的には、過去の一定期間(例えば9日間)の価格に順位をつけ、その順位と日付の順位(最新を1位、一日前を2位…)との相関関係を-100%から+100%の範囲で表します。

RCIの値が示す意味は以下の通りです。

  • +100%に近い値:上昇トレンドが強い、もしくは買われすぎ
  • -100%に近い値:下降トレンドが強い、もしくは売られすぎ
  • 0%付近:トレンドの方向性が不明確

このように、RCIは相場の過熱感を測り、現在の価格が割安か割高かを判断するための指標として利用されます。

RCIの計算方法

RCIは複雑そうに思えますが、計算の仕組みは以下のようになっています。

  1. 直近の期間(例:9日間)の終値を準備する
  2. 価格の高い順に順位をつける
  3. 日付にも直近を1位として順位をつける
  4. 各時点の「終値順位」と「日付順位」の差を求め、それを2乗する
  5. すべての2乗値の合計(SUM)を求める
  6. 以下の計算式でRCIを算出する

RCI = 100 × (1 – (6 × SUM) ÷ (n × (n² – 1)))

ここで、nは期間(日数)を表します。

日付価格日付の順位価格の順位差の2乗
5日前100円550
4日前101円440
3日前102円330
2日前103円220
当日104円110

上記の例では、価格が完全に右肩上がりで上昇している場合、RCIは+100%となります。逆に完全に下落している場合は-100%になります。

RCI はスピアマンの順位相関係数を相場に応用したもので、日付順位と価格順位の 2 組の順位関係から相関を測定する。以下に RCI の計算式を示す。 (引用:筑波大学
「多目的 GA で獲得した非劣解集合の多数決戦略に基づく外国為替取引手法」 2025/05/07 アクセス)

【筑波大学 狩野均准教授】

引用元:筑波大学 狩野均准教授

AI と金融工学を専門とし、為替取引支援アルゴリズムの研究論文を多数発表している研究者。

RCIの特徴と他の指標との違い

RCIは他のテクニカル指標と比較して、いくつかの特徴があります。

  1. オシレーター系とトレンド系の両方の性質を持つ
  2. 計算期間を長くするほどグラフが滑らかになる
  3. 価格の変動幅ではなく、価格の順位に着目している
  4. 売られすぎ・買われすぎの判断に加え、トレンド方向の判断にも使える

特に、RSI(相対力指数)と似た性質を持ちますが、RCIは価格の変動幅を考慮せず、価格の順位のみに着目している点が異なります。

この特性により、RCIはレンジ相場では優れた性能を発揮しますが、強いトレンドが発生している場合は±100%付近に張り付いてしまう傾向があります。

初心者向けポイント

RCIは複雑な計算式を使っていますが、実際のトレードでは計算を理解する必要はありません。MT4/MT5などの取引ツールに表示される線の動きと位置を見て判断するだけでOKです!

XMTitanFXなどの海外FX会社では、MT4/MT5で簡単にRCIを表示して分析することができます。

RCIの見方・基本的な使い方

RCIの基本的な概念を理解したところで、実際のチャート上でどのように見るのか、基本的な使い方について解説します。

RCIの数値が示すもの

RCIの数値は-100%から+100%の範囲で変動し、その値から以下のような相場の状態を読み取ることができます。

RCIの数値読み取れる相場の動き
0~+100%(+ゾーン)を推移上昇トレンド
0~-100%(-ゾーン)を推移下降トレンド
+80%以上買われすぎ(天井圏・反転の可能性)
-80%以下売られすぎ(底値圏・反転の可能性)
±100%に近い水準トレンドが強い、またはトレンド転換の可能性

一般的に、RCIが+80%以上の領域は「買われすぎ」、-80%以下の領域は「売られすぎ」と判断され、相場が反転する可能性があると考えられています。

RCI(順位相関指数)は、過熱感を測り、現在の価格が割安か割高かを判断するときに使われる代表的なテクニカル指標の一つです。 (引用:マネックス証券
「RCI|オシレーター分析」 2025/05/07 アクセス)

【マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ】

引用元:マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ

オンライン証券大手が運営する投資教育部門。個人投資家向けにチャート分析や市場解説を提供。

RCIのチャート上での表示

RCIはチャート上で、通常はメインチャートの下部(サブウィンドウ)に表示されます。一般的には、異なる期間のRCIを複数(短期・中期・長期)表示することで、より多角的な分析が可能になります。

代表的なRCIの期間設定は以下の通りです。

  • 短期RCI:9日(日足の場合)
  • 中期RCI:26日
  • 長期RCI:52日

これらを同時に表示することで、異なる時間軸での相場の状況を把握できます。

基本的な売買判断の方法

RCIを使った基本的な売買判断には、以下のような方法があります。

  1. 0ラインのクロス:RCIが0ラインを下から上にクロスしたら買い、上から下にクロスしたら売り
  2. ±80%ラインの活用:RCIが-80%を下から上に抜けたら買い、+80%を上から下に抜けたら売り
  3. トレンド方向の確認:RCIが0より上なら上昇トレンド、0より下なら下降トレンド
  4. 反発ポイントの利用:極端な数値(±90%以上)からの反転を捉える

これらの判断方法は、トレードスタイルや相場状況によって使い分けることが重要です。特にデイトレードスキャルピングでは、短期RCIの動きに注目すると良いでしょう。

BigBossExnessなどの海外FX会社では、様々な時間足でのRCI分析が可能なチャートツールを提供しています。

RCIを使った具体的な売買シグナル

ここからは、より実践的なRCIの活用方法として、具体的な売買シグナルについて解説します。

買いシグナルの見極め方

RCIを使った買いシグナルには、以下のようなパターンがあります。

  1. 0ラインクロス:RCIが0ラインを下から上に抜けたとき(マイナス圏からプラス圏へ)
  2. 底値圏からの上昇:RCIが底値圏(-80%以下)から上昇し、-80%を上回ったとき
  3. マイナス圏での反発:RCIがマイナス圏で底を打って上昇に転じたとき

特に-80%以下の売られすぎの領域から-80%を上回ったタイミングは、比較的信頼性の高い買いシグナルと言えます。

このような買いシグナルが発生した場合は、ローソク足のパターンや他のテクニカル指標も併せて確認し、複数の観点から相場を分析することが重要です。

売りシグナルの見極め方

売りシグナルについては、買いシグナルとは逆のパターンを見ます。

  1. 0ラインクロス:RCIが0ラインを上から下に抜けたとき(プラス圏からマイナス圏へ)
  2. 高値圏からの下落:RCIが高値圏(+80%以上)から下落し、+80%を下回ったとき
  3. プラス圏での反発:RCIがプラス圏で天井を打って下落に転じたとき

特に+80%以上の買われすぎの領域から+80%を下回ったタイミングは、比較的信頼性の高い売りシグナルとなります。

ただし、強いトレンド相場では、RCIが長時間+80%を超えた状態が続くこともあるため、他の指標と組み合わせて総合的に判断することをおすすめします。

ゴールデンクロス・デッドクロスの活用

複数の期間のRCIを表示している場合、短期線と中期線のクロスポイントも重要な売買シグナルとなります。

  • ゴールデンクロス:短期RCIが中期RCIを下から上に抜ける(買いシグナル)
  • デッドクロス:短期RCIが中期RCIを上から下に抜ける(売りシグナル)

特に-100%~-50%の範囲で発生したゴールデンクロスや、+50%~+100%の範囲で発生したデッドクロスは、信頼性の高いシグナルとされています。

これらのクロスが発生した場合、短期的なトレンド転換が起きる可能性が高まります。

トレード戦略のポイント

RCIのシグナルだけでトレードするのではなく、必ずローソク足の動きと合わせて判断しましょう。RCIが0ラインを上抜けても、価格がまだ下落し続けている場合は、シグナルの信頼性が低い可能性があります。

AxioryLand Primeなどの海外FX会社では、様々なテクニカル指標を組み合わせた高度な分析が可能です。

RCIの活用テクニック

より効果的にRCIを活用するためのテクニックについて解説します。

複数のRCIを組み合わせる手法

異なる期間のRCIを組み合わせることで、より信頼性の高い分析が可能になります。一般的には以下の3つのRCIを使用します。

  • 短期RCI(9日):相場の短期的な動きを捉える
  • 中期RCI(26日):中期的なトレンドを把握する
  • 長期RCI(52日):長期的な方向性を確認する

これらを組み合わせた分析方法の一例として。

  1. 長期RCIがプラス圏にある場合は「上昇トレンド」と判断
  2. その状態で、短期RCIが中期RCIを下から上に抜けたときが「買いの好機」
  3. 長期RCIがマイナス圏にある場合は「下降トレンド」と判断
  4. その状態で、短期RCIが中期RCIを上から下に抜けたときが「売りの好機」

このように複数のRCIを使うことで、短期的な売買タイミングと中長期的なトレンド方向を同時に分析できます。

他のテクニカル指標との併用

RCIの弱点を補うために、他のテクニカル指標と併用するのも効果的です。特に相性の良い指標には以下があります。

  1. ボリンジャーバンド:トレンドの強さと相場の過熱感を両方確認できる
  2. MACD:トレンドの方向性とモメンタムを確認できる
  3. 移動平均線:トレンドの方向性を確認できる
  4. ストキャスティクス:オシレーター系指標として相場の過熱感を確認できる

例えば、RCIが-80%を上抜けて買いシグナルを出し、同時にボリンジャーバンドの下バンドから価格が上昇している場合は、信頼性の高い買いポイントと考えられます。

レンジ相場とトレンド相場での使い分け

RCIはレンジ相場とトレンド相場で異なる特性を示すため、相場環境に応じた使い分けが重要です。

相場環境RCIの特性効果的な使い方
レンジ相場±80%付近でよく反転±80%を超えたポイントでの逆張り
トレンド相場±100%付近に張り付く0ラインクロスや複数RCIのクロスでの順張り

レンジ相場では逆張り」(RCIが極端な値を示したときに反対方向に仕掛ける)が効果的です。一方、トレンド相場では順張り」(トレンド方向に沿って仕掛ける)が有効です。

相場環境を見極めるには、ボリンジャーバンドの幅や価格のボラティリティなどを参考にすると良いでしょう。

XMでは、充実したチャート分析ツールを使って、様々な相場環境に適応したトレード戦略を構築できます。XMの詳細な分析ツールの使い方については、XM設定のページをご参照ください。

RCIを使う際の注意点

RCIは有用なテクニカル指標ですが、完璧ではありません。効果的に活用するために、以下の注意点を理解しておきましょう。

トレンド相場での限界

RCIの最大の弱点は、強いトレンド相場での動きにあります。

強い上昇トレンドが続くと、RCIは+100%付近に張り付いてしまい、同様に強い下降トレンドでは-100%付近に張り付く傾向があります。この状態では、RCIからの売買シグナルが出にくくなります。

  • 上昇トレンド時:RCIが+100%付近に張り付き、売りシグナルが出ない
  • 下降トレンド時:RCIが-100%付近に張り付き、買いシグナルが出ない

この状況を「RCIが機能しない」と見るのではなく、「強いトレンドが継続している」と判断するのも一つの見方です。つまり、RCIが極端な値に張り付いている間は、そのトレンド方向に順張りするという戦略も考えられます。

ダマシを避けるためのポイント

RCIに限らず、すべてのテクニカル指標には「ダマシ」(偽のシグナル)が存在します。RCIのダマシを減らすためのポイントとしては、以下を確認してみましょう。

  1. 複数の時間足を確認する:より大きな時間足でのトレンド方向に沿ったトレードを心がける
  2. 他の指標と併用する:特にトレンド系の指標と組み合わせる
  3. 価格の動きを重視する:RCIのシグナルだけでなく、実際の価格の動きも確認する
  4. ボラティリティを考慮する:相場のボラティリティが高い時期はシグナルの信頼性が低下する

特にレンジ相場では、RCIが頻繁に0ラインをクロスすることがあるため、0ラインクロスだけでエントリーすると、多くのダマシに遭遇する可能性があります。

RCIは、期間内に株価終値の順位を付けて日数との相関を指数化したもの。+100に近いと高値圏、−100に近いと安値圏と判断される。 (引用:野村證券
「RCI」 2025/05/07 アクセス)

【野村證券 投資情報部】

引用元:野村證券 投資情報部

国内最大手証券会社のリサーチ部門。豊富なマーケットデータと解説で投資家教育を担う。

ダマシを減らすコツ

RCIが0ラインをクロスしたときは、すぐにエントリーするのではなく、数本のローソク足で方向性が確認できるまで待つことで、ダマシを減らせる場合があります。

最適なパラメーター設定

RCIの期間設定(パラメーター)は、トレードスタイルや対象通貨ペアによって最適な値が異なります。一般的には以下の設定が使われます。

  • 短期:9日 – スキャルピングやデイトレード向け
  • 中期:26日スイングトレード向け
  • 長期:52日 – 中長期投資向け

ただし、これらの値は絶対的なものではありません。自分のトレードスタイルや対象通貨ペアに合わせて、最適なパラメーターを見つけるためにバックテストを行うことをおすすめします。

例えば、TitanFXなどの海外FX会社では、過去のチャートデータを使ったバックテストが可能です。様々なパラメーター設定でテストを行い、自分のトレードスタイルに合った最適な設定を見つけましょう。

TitanFX開設

おすすめの海外FX会社のRCI設定と使い方

ここでは、人気の海外FX会社でのRCIの設定方法や活用法について解説します。

XMTradingでのRCIの設定方法

XMTrading(XM)は、MT4/MT5両方のプラットフォームを提供している人気の海外FX会社です。XMでRCIを設定する方法は以下の通りです。

  1. MT4/MT5を起動し、チャートを開く
  2. メニューから「挿入」→「インジケーター」→「カスタム」を選択
  3. RCIのインディケーターを探して選択(標準ではないため、追加インストールが必要な場合あり)
  4. パラメーターを設定(短期:9、中期:26、長期:52など)
  5. 「OK」をクリックして適用

XMは最大レバレッジ1000倍で取引できるため、RCIのシグナルを活用した効率的なトレードが可能です。また、日本語サポートも充実しているので、初心者の方も安心して利用できます。

XMの詳細については、XM口コミ・評判のページをご覧ください。

MT4/MT5でのRCI表示方法

メタトレーダー (MT4/MT5)は海外FX取引で最も広く使われているプラットフォームですが、標準ではRCIインディケーターが搭載されていない場合があります。その場合は、以下の方法でRCIを追加できます。

  1. インターネットでRCIインディケーター(.ex4または.mq4ファイル)をダウンロード
  2. ダウンロードしたファイルをMT4/MT5のインディケーターフォルダにコピー
    • MT4の場合:\MQL4\Indicators\
    • MT5の場合:\MQL5\Indicators\
  3. MT4/MT5を再起動(または更新)
  4. チャートを右クリックし「インディケーター一覧」からRCIを選択

MT4/MT5の詳しい使い方については、MT4 使い方のページをご参照ください。

各FX会社のチャートツールの特徴

各海外FX会社によって、提供しているチャートツールやRCIの設定方法に違いがあります。主要な海外FX会社の特徴を比較してみましょう。

FX会社プラットフォームRCIの対応特徴
XMMT4/MT5追加インストール可多彩な分析ツール、日本語サポート充実
TitanFXMT4/MT5追加インストール可約定力の高さ、スキャルピングに最適
BigBossMT4/MT5追加インストール可BBP独自サービス、高いレバレッジ
ExnessMT4/MT5、独自Web標準搭載あり独自Webツールでの分析も可能
AxioryMT4/MT5、cTrader追加インストール可高度なチャート分析機能
Land PrimeMT4/MT5追加インストール可使いやすいインターフェース

特にExnessは一部のプラットフォームでRCIが標準搭載されているため、追加インストールの手間なくすぐに使い始めることができます。

各FX会社の詳細な比較については、海外FX 比較のページをご覧ください。

BigBossは最大レバレッジが高く、RCIを活用した精度の高いエントリーポイントの特定に役立ちます。BigBossの詳細はBigBoss口コミ・評判をご覧ください。

BigBoss開設

RCI初心者からの質問と回答

ここではRCIについて初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめています。

RCIと他のオシレーター系指標との違い

RCIと他のオシレーター系指標(特にRSI)との主な違いは以下の通りです。

比較項目RCIRSI
計算対象価格の順位価格の変動幅
数値範囲-100%~+100%0~100
買われすぎ/売られすぎの目安±80%70/30
トレンド判断可能(0ラインで判断)やや難しい
特性オシレーター系とトレンド系の両方の性質典型的なオシレーター系

RCIはRSIと比較して、トレンドの方向性をより明確に示す特徴があります。また、価格の変動幅ではなく順位のみを見るため、大きな価格変動時のノイズに強いという利点もあります。

最適な時間足の選び方

RCIはあらゆる時間足で使用できますが、トレードスタイルに合わせた最適な時間足の選び方があります。

  • スキャルピング:1分足、5分足、15分足
  • デイトレード:15分足、1時間足、4時間足
  • スイングトレード:4時間足、日足
  • 中長期投資:日足、週足

基本的には、自分のトレードスタイルに合った時間足を選びつつ、一つ上の時間足でトレンドの方向性を確認するのが効果的です。例えば、1時間足でトレードする場合は、4時間足のトレンド方向に沿ったエントリーを心がけるといいでしょう。

実践的なトレード事例

実際のトレード事例を通じて、RCIの活用法を見てみましょう。

【事例1:RCIの0ラインクロスを使ったトレード】

  1. 米ドル/円の4時間足チャートでRCI(9期間)を表示
  2. RCIが-20%から上昇し、0ラインを上抜け
  3. 同時に、価格がサポートラインを上抜け
  4. 買い(ロング)エントリーを実行し、+30pipsの利益を獲得

このケースでは、RCIの0ラインクロスと価格の動きが一致したことで、信頼性の高いエントリーポイントを見つけることができました。

【事例2:複数期間のRCIを使ったトレード】

  1. ユーロ/米ドルの日足チャートで短期RCI(9日)と中期RCI(26日)を表示
  2. 短期RCIが中期RCIを下から上に抜けるゴールデンクロスを確認
  3. そのクロスが-70%付近(売られすぎの領域から回復する局面)で発生
  4. 買いエントリーを実行し、2週間で+100pipsの利益を獲得

このケースでは、売られすぎの領域からの回復局面でのゴールデンクロスに注目することで、中期的な上昇トレンドの始まりを捉えることができました。

実践的なトレード手法をさらに学びたい方は、FX 稼ぎ方・コツのページも参考にしてください。

AxioryLand Primeでは、デモ口座でリスクなくRCIを使ったトレード戦略をテストすることができます。是非活用してみてください。

まとめ:RCIを活用して効果的なFXトレードを

本記事では、RCI(順位相関係数)の基本概念から実践的な使い方まで詳しく解説しました。RCIは相場の過熱感を測るだけでなく、トレンドの方向性も判断できる優れたテクニカル指標です。

RCIの主なポイントをおさらいしましょう。

  • RCIの基本:日付と価格の順位の相関関係を-100%~+100%で表示
  • 主な見方:+80%以上で買われすぎ、-80%以下で売られすぎ、0ラインでトレンド判断
  • 売買シグナル:0ラインクロス、±80%ラインクロス、複数期間のRCIのクロス
  • 注意点:トレンド相場では±100%に張り付く、ダマシに注意
  • 効果的な使い方:他の指標と併用、相場環境に応じた使い分け

RCIは単独でも有効ですが、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より信頼性の高いトレード判断が可能になります。特に、ボリンジャーバンドや移動平均線との併用がおすすめです。

XMExnessなどの海外FX会社では、MT4/MT5で様々なテクニカル指標を組み合わせた分析が可能です。まずはデモ口座でRCIを使ったトレード戦略を練習し、実践で活かしていきましょう。

FXトレードは常にリスク/リワード比率を考慮したリスク管理を忘れずに。RCIなどのテクニカル指標はあくまでツールであり、100%正確に相場を予測できるわけではありません。適切なリスク管理と併せて活用することで、より効果的なトレードが可能になります。

よくある質問

RCIとは何ですか?

RCIは「Rank Correlation Index」の略で、価格の順位相関を利用してトレンドの強さや転換点を判断する技術指標です。過去の一定期間の価格を順位付けし、現在の順位との相関を-100から+100の範囲で表します。RCIは主に海外FXや株式市場で使用され、相場のトレンドや反転のタイミングを判断するのに役立ちます。一般的に、±80を超えると過買い・過売りの目安となります。

RCIはどのように計算されますか?

RCIの計算は複雑ですが、基本的には以下の手順で行われます。まず、設定期間内の価格を新しい順に並べ替え、順位をつけます。次に、時系列順の順位と価格順の順位の差を計算し、その二乗和を求めます。最後に、スピアマンの順位相関係数の公式を使用して-100から+100の範囲で指数化します。多くの取引プラットフォームでは、この計算が自動的に行われるため、トレーダーが手動で計算する必要はありません。

RCIの一般的な設定値は何ですか?

RCIの一般的な設定値は9期間、26期間、52期間です。これらはそれぞれ短期、中期、長期のトレンドを表すとされています。9期間RCIは相場の短期的な動きを、26期間RCIは中期的なトレンドを、52期間RCIは長期的なトレンドを示します。トレーダーはこれら3つの期間を組み合わせて使用することが多いですが、取引スタイルや対象となる市場によって、これらの数値を調整することもあります。

RCIはどのように解釈すればいいですか?

RCIの基本的な解釈は以下の通りです。RCIが+80を超えると過買い状態、-80を下回ると過売り状態を示します。0ラインを上から下に突き抜けると売りシグナル、下から上に突き抜けると買いシグナルとみなされることがあります。また、RCIの値が+100に近づくほど上昇トレンドが強く、-100に近づくほど下降トレンドが強いと判断できます。ただし、他の指標や価格動向と併せて総合的に判断することが重要です。

RCIの長所は何ですか?

RCIの主な長所は以下の通りです。まず、価格の順位相関を利用するため、相場の急激な変動に左右されにくい特徴があります。また、過買い・過売りの状態を明確に示すため、相場の反転ポイントを捉えやすいです。さらに、複数の期間のRCIを組み合わせることで、短期・中期・長期のトレンドを同時に分析できます。加えて、他の指標と比べて比較的早くシグナルを出す傾向があるため、素早いエントリーやイグジットの判断に役立ちます。