【初心者必見】FXのフラクタルとは?MT4/MT5での8つの活用法と設定ガイド
フラクタルというインジケーターをご存知ですか?MT4やMT5に標準搭載されているこのシンプルなツールは、相場の転換点を視覚的に捉えることができる強力な武器です。プロトレーダーも愛用するインジケーターの正しい理解と活用法を身につければ、あなたのトレード成績は大きく向上するでしょう。
この記事では、フラクタルの基本から実践的な使い方まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。相場の高値・安値を見極め、トレンドラインの引き方やエントリーポイントの特定など、フラクタルを使った8つの実践テクニックを習得して、より精度の高いトレードを実現しましょう。
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この記事の見出し
フラクタルとは?FX初心者にもわかる基本概念
フラクタルとは、ビル・ウィリアムズが開発したテクニカル指標の一つで、チャート上の重要な高値と安値を視覚的に表示するツールです。単純なパターンで相場の転換点を示してくれるため、初心者から上級者まで幅広く活用されています。
フラクタルの定義と仕組み
フラクタルパターンは、5本のローソク足で構成される相場の反転パターンです。具体的には次の2つのパターンがあります:
- 強気のフラクタル(UP/Bullish):中央のローソク足の安値が、両側の4本のローソク足の安値よりも低い
- 弱気のフラクタル(DOWN/Bearish):中央のローソク足の高値が、両側の4本のローソク足の高値よりも高い
MT4/MT5では、強気のフラクタルは下向きの矢印(↓)、弱気のフラクタルは上向きの矢印(↑)で表示されます。これらの矢印が、相場の重要な転換点を示しています。
フラクタルの矢印表示に注意!
初心者が混乱しやすいポイントですが、強気フラクタル(上昇の兆し)には下向き矢印が、弱気フラクタル(下降の兆し)には上向き矢印が表示されるので注意しましょう。これは矢印の向きが「価格が動く方向」ではなく、「フラクタルが形成された位置」を示しているためです。
フラクタルが表示される条件
フラクタルが完成して矢印が表示されるには、フラクタルの右側の2本目のローソク足が確定する必要があります。つまり、リアルタイムでは最新の2本のローソク足が確定するまでフラクタルは表示されません。このため、トレードのシグナルとしては少し遅行性があります。
フラクタルの信頼性は時間足が長いほど高くなります。1分足などの短い時間足では、フェイクの高値安値が多く発生しがちです。一方、日足や週足のような長い時間足では、より重要な転換点を示していることが多いです。
次のような特徴を持つローソク足を中心としたフラクタルは、騙しになりやすく信頼性が低いため注意が必要です:
- 出来高が小さい
- 実体が小さい
- 反転と逆方向のヒゲが長い
MT4/MT5でのフラクタルの表示方法と設定
MT4やMT5では、フラクタルインジケーターは標準で搭載されており、簡単に設定することができます。ここでは、フラクタルを表示する手順と設定オプションについて解説します。
フラクタルインジケーターの見つけ方
MT4でフラクタルを表示する方法は次の2通りあります:
- ナビゲーターから起動:
- MT4の「ナビゲーター」を開く
- 「インディケータ」→「ビル・ウィリアムズ」を順にクリック
- 「Fractals」をダブルクリックするか、チャート上にドラッグ&ドロップ
- メニューから起動:
- メニューの「挿入」から「インディケータ」を選択
- 「ビル・ウィリアムズ」内の「Fractals」をクリック
MT5でも基本的に同じ手順でフラクタルインジケーターを表示できます。
フラクタルの設定と表示オプション
フラクタルを起動すると設定画面が表示されます。主な設定項目は次の通りです:
- 色の設定:チャートに描画される三角形マークの色と大きさを変更できます
- 表示選択:
- すべての時間足に表示:チェックを外すと表示させる時間足を選択できます
- データ・ウィンドウに表示:フラクタルの値をデータ・ウィンドウ内に表示するかどうか
デフォルトのフラクタルインジケーターでは、パラメーター(何本のローソク足でフラクタルを形成するか)は変更できません。しかし、カスタムインジケーターを導入すれば、パラメーターを自由に変更し、より状況に合ったフラクタルを表示させることも可能です。
MT4/MT5の使い方やその他の便利な機能については、MT4の使い方完全ガイドをご覧ください。
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フラクタルの実践的な8つの使い方
フラクタルは単純な見た目とは裏腹に、様々な使い方ができる非常に汎用性の高いインジケーターです。ここでは、実践的な8つの活用法を紹介します。
1. 相場の高値安値を特定する
フラクタルの最も基本的な使い方は、相場の重要な高値安値(スイングハイ/ロー)を特定することです。フラクタルが示す高値安値は、市場参加者が注目する重要なポイントであることが多く、エリオット波動やダウ理論での波動のカウントの補助としても利用できます。
フラクタルの高値安値をラインで結ぶと、相場の波を視覚化することができ、より大きなトレンドの流れを把握することができます。
2. トレンドラインの起点として活用する
フラクタルの高値安値は、トレンドラインや水平線・フィボナッチリトレースメントを引くための起点として非常に有効です。
例えば、上昇トレンド中の安値を示すフラクタルを2つ以上結ぶことで、サポートラインを引くことができます。同様に、下降トレンド中の高値を示すフラクタルを結ぶことで、レジスタンスラインを引くことができます。
フラクタルを基準にすることで、より客観的なトレンドラインを引くことができ、個人の主観によるバイアスを減らすことができます。
3. エントリータイミングのシグナルとして
フラクタルはデイトレードやスイングトレードにおいて、押し目買いや戻り売りなどのエントリータイミングを測るツールとしても活用できます。例えば:
また、前回のフラクタルポイント(直近の高値・安値)を超えるタイミングもエントリーサインとして活用できます。例えば上昇トレンド中に直近の高値フラクタルを上抜けたら、トレンド継続の強い兆候と判断できます。
4. トレイリングストップの設定ポイント
フラクタルの高値や安値は、トレイリングストップを置く絶好のポイントとなります。特に勢いの強いトレンド相場での利益確保に効果的です。
例えば、下降トレンド中にショートポジションを持っている場合、新しい弱気のフラクタル(上向き矢印)が形成されるたびに、その高値の少し上にストップロスを移動させることで、利益を確保しながらトレンドに追随することができます。
トレイリングストップのコツ
フラクタルを使ったトレイリングストップは、損切りポイントがかなりタイトになる傾向があります。そのため、値動きの荒い相場ではなく、勢いの強い方向性のあるトレンド相場で使用するのが効果的です。また、複数の時間足のフラクタルを組み合わせることで、より適切なトレイリングストップの位置を判断できます。
5. フラクタルのパターン分析
フラクタルの発生パターンを観察することで、相場の状態や今後の方向性についての貴重な情報を得ることができます。
- トレンド相場とレンジ相場の見分け方:
- 上昇トレンド相場では、フラクタルの矢印が全体的に切り上がっています
- レンジ相場では、フラクタルが上下に高頻度で発生し、方向感を失っています
- トレンド終了の徴候:トレンドの終わりでは、トレンドと反対方向のフラクタル反転の数が多くなります
- レンジ内の攻防:レンジボックス内での強気/弱気のフラクタルの数の大小関係で、優位な勢力を把握できます
例えば、上昇トレンドの終わりでは、高値圏で弱気のフラクタル(上向き矢印)が密集し始めます。これは上値が重くなり、上昇力が低下していることを示唆しています。
6. レジスタンス・サポートラインの確認
フラクタルの高値安値は、重要なレジスタンスラインやサポートラインの候補になります。特に、フラクタルが連続して同じ価格水準付近で発生している場合は、その価格が市場参加者に意識されている重要なレベルであると考えられます。
こうしたフラクタルを基準に水平線を引くことで、価格がその水準に近づいた際の反応を予測することができます。レジスタンスやサポートラインの反発やブレイクアウトは、重要なトレードシグナルとなります。
7. パラメーターの大きいフラクタルで重要なレベルを見極める
デフォルトのフラクタル(2,2)では、小さな波の反転も捉えてしまい、チャートが煩雑になることがあります。より大きなスイング波の高値安値のみを捉えたい場合は、フラクタルのパラメーターを大きくしたカスタムインジケーターを使用するとよいでしょう。
- フラクタル(10,10):中期的なエリオット波動のカウントに役立ちます
- フラクタル(20,20):重要なブレイクアウト水準の発見に役立ちます
パラメーターの大きいフラクタルは、より重要な相場の転換点を示すため、長期的なトレンドの把握や重要なサポート/レジスタンスラインの特定に効果的です。
8. 上位足のフラクタルを参考にする
よりトレンドの方向性を確認するには、上位足のフラクタルも参考にするとよいでしょう。例えば、5分足でトレードしている場合、1時間足や日足のフラクタルの高値安値を起点に水平線を引くことで、より重要なレジスタンス/サポートレベルを把握できます。
上位足のフラクタルが示す方向と一致するトレードは、成功率が高まる傾向があります。例えば、日足で上昇トレンドを示すフラクタルパターンが出ている場合、1時間足や15分足でのロングエントリーの方が効果的です。
テクニカル分析の基本と様々な指標の使い方については、テクニカル分析の完全ガイドも参考にしてください。
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フラクタルを使ったトレード戦略
ここでは、フラクタルを核としたいくつかの実践的なトレード戦略について解説します。これらの戦略を理解し、自分のトレードスタイルに取り入れることで、より高い勝率を目指しましょう。
フラクタルブレイクアウト手法
フラクタルブレイクアウト手法は、フラクタルが示す高値や安値のブレイクアウトをトレードする方法です。主に以下の3つの戦略があります:
- フラクタル(20,20)と移動平均線を使ったトレンドフォロー:
- 50EMAと50WMAを表示
- パラメーター(20,20)のフラクタルを設定
- 価格が50EMAの上にあり、フラクタルの高値をブレイクしたら買い
- 価格が50EMAの下にあり、フラクタルの安値をブレイクしたら売り
- フラクタル(2,2)とATRを使ったボラティリティブレイクアウト:
- ATR(平均真の値幅)を表示
- フラクタルの高値/安値からATRの一定倍率の価格ブレイクを待つ
- ブレイクアウトの方向にエントリー
- 上位足のフラクタルを使ったMTFトレード:
- 上位足のフラクタルの高値/安値を確認
- 下位足でそれらの水準のブレイクアウトを待つ
- 上位足のトレンド方向と一致するブレイクアウトを狙う
これらの戦略のポイントは、フラクタルが示す重要なレベルが破られた時に、その方向にトレンドが発生しやすいという特性を利用することです。
フラクタルとトレンドラインの組み合わせ
フラクタルとトレンドラインを組み合わせることで、より信頼性の高いエントリーポイントを見つけることができます。
- フラクタルを結んでトレンドラインを引く:
- 上昇トレンド中の安値フラクタルを結び、サポートラインを引く
- 下降トレンド中の高値フラクタルを結び、レジスタンスラインを引く
- トレンドラインのブレイクを待つ:
- フラクタルで引いたトレンドラインを価格が明確にブレイクした場合、トレンド転換の可能性が高い
- ブレイク後、次のフラクタル形成を待ち、確認する
- リテスト(戻り)でのエントリー:
- トレンドラインブレイク後のリテスト(戻り)は高確率エントリーポイント
- リテスト時にフラクタルが形成されるかを確認
この手法は、トレンドの転換点や継続の確認に非常に有効です。特に、長期間有効だったトレンドラインがフラクタル形成と共にブレイクした場合は、大きなトレンド転換のシグナルとなることが多いです。
フラクタルとチャートパターンの関係
フラクタル分析は、ヘッドアンドショルダー、ダブルトップ・ダブルボトム、三角持ち合いなどのチャートパターンを見極めるのにも役立ちます。
例えば、ダブルボトムパターンが形成される過程では、2つのフラクタルがほぼ同じ安値で出現することが多く、この形を確認した後のブレイクアウトでエントリーすると成功率が高まります。
チャートパターンとフラクタルを組み合わせる際のポイントは以下の通りです:
- パターンの認識:より大きな時間足でチャートパターンを特定
- フラクタルでの確認:パターンの重要なポイント(例:ヘッドアンドショルダーの肩やヘッド)がフラクタルと一致しているか確認
- ブレイクアウトでのエントリー:パターン完成後のブレイクアウトでエントリー
フラクタルとチャートパターンを合わせて分析することで、一方だけを使用するよりも信頼性の高いトレードシグナルを得ることができます。
より効果的なトレード戦略の組み立て方については、FXの稼ぎ方・コツページも参考にしてみてください。
フラクタルを他のインジケーターと組み合わせる
フラクタルの効果を最大化するには、他のテクニカル指標と組み合わせることが重要です。ここでは、特に相性の良いインジケーターとの組み合わせ方を紹介します。
移動平均線との組み合わせ
フラクタルと移動平均線の組み合わせは、トレンドの方向性を確認しながらエントリーポイントを特定するのに非常に効果的です。
- フラクタルが移動平均線の上で発生している場合は買いのサイン
- フラクタルが移動平均線の下で発生している場合は売りのサイン
例えば、20EMAを基準にすると:
- 価格が20EMAの上にあり、20EMAが上向きに傾いている状態で
- EMAの上に強気のフラクタル(下向き矢印)が形成された場合
- 次のローソク足がそのフラクタルの高値を上抜けたら買いエントリー
逆に、下降トレンドでは:
- 価格が20EMAの下にあり、20EMAが下向きに傾いている状態で
- EMAの下に弱気のフラクタル(上向き矢印)が形成された場合
- 次のローソク足がそのフラクタルの安値を下抜けたら売りエントリー
また、複数の移動平均線を使って、ゴールデンクロス/デッドクロスとフラクタルを組み合わせる方法も効果的です。
ボリンジャーバンドとの併用
ボリンジャーバンドとフラクタルの組み合わせは、レンジ相場でのリバーサル(反転)トレードに特に有効です。
- フラクタルがボリンジャーバンドの上限付近で形成された場合:売りシグナルの可能性が高い
- フラクタルがボリンジャーバンドの下限付近で形成された場合:買いシグナルの可能性が高い
特に、価格がボリンジャーバンドの±2σや±3σに触れる際にフラクタルが形成される場合は、反転の可能性が高まります。
ただし、強いトレンド相場では、価格がバンドに沿って長時間動くことがあるため、必ずトレンドの方向性も確認することが重要です。
オシレーター系指標との連携
フラクタルはRSIやストキャスティクス、MACDなどのオシレーター系指標と組み合わせることで、より信頼性の高いエントリーシグナルを得ることができます。
- ダイバージェンス(乖離)の確認:
- 価格が新しい高値/安値を作る際にフラクタルが形成されたが、RSIなどのオシレーターが前回の高値/安値を更新していない場合、ダイバージェンスが発生し、トレンド転換の可能性が高まる
- オシレーターの水準とフラクタル:
- RSIが70以上の過買い圏で弱気のフラクタルが形成された場合、売りシグナルの信頼性が高まる
- RSIが30以下の過売り圏で強気のフラクタルが形成された場合、買いシグナルの信頼性が高まる
このように、オシレーター系指標との組み合わせは、偽シグナルを減らし、より質の高いエントリーポイントを見つけるのに役立ちます。
様々なインジケーターの詳細については、FX指標・オシレーターガイドをご参照ください。
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マルチタイムフレーム分析とフラクタル
フラクタル分析の精度をさらに高めるには、複数の時間足を組み合わせたマルチタイムフレーム分析が効果的です。これにより、大きなトレンドの中での小さな動きを把握し、より適切なエントリーとエグジットのタイミングを見極めることができます。
上位足のトレンドを把握し下位足で取引する方法
マルチタイムフレーム分析の基本は、「上位足で方向性を確認し、下位足でエントリータイミングを計る」という考え方です。具体的な手順は以下の通りです:
- 上位足でトレンドを確認:
- 日足や4時間足などの上位足でフラクタルパターンを確認
- 高値・安値の更新状況からトレンドの方向性を判断
- 中間足でトレンドの確認:
- 1時間足などの中間足でも同じ方向のトレンドが発生しているか確認
- フラクタルと移動平均線の位置関係を確認
- 下位足でエントリータイミングを計る:
- 15分足や5分足などの下位足で、押し目買いや戻り売りのポイントを探す
- フラクタルの形成やブレイクアウトを確認してエントリー
例えば、日足で上昇トレンドが継続している場合:
- 4時間足でも上昇トレンドを確認
- 1時間足で一時的な押し目を狙い、フラクタルが反転するタイミングでロングエントリー
この方法により、大きなトレンドに逆らうリスクを避けながら、より良いエントリーポイントを見つけることができます。
複数の時間足でのフラクタル確認の重要性
同じポイントが異なる時間足でもフラクタルとして認識される場合、そのレベルは特に重要であり、市場参加者に強く意識されている可能性が高いです。
例えば、日足と4時間足と1時間足で同じ価格水準にフラクタルが形成されている場合、そのレベルは強力なサポートやレジスタンスとなりやすく、そこでのブレイクアウトやリバウンドは高い信頼性を持つと考えられます。
複数時間足でのフラクタル確認のポイント:
- 上位足と下位足の方向性の一致:両方が同じ方向を示している場合、シグナルの信頼性が高い
- 時間足間の不一致:上位足と下位足でフラクタルが示す方向が異なる場合、相場が転換点にある可能性がある
- 複数時間足での重要レベル:複数の時間足で同じ価格レベルにフラクタルが形成される場合、そのレベルは特に重要
マルチタイムフレーム分析のコツ
効果的なマルチタイムフレーム分析には、通常「3つの時間足」を使用することをおすすめします。例えば、週足/日足(大きな方向性)→ 4時間足/1時間足(中期トレンド)→ 30分足/15分足(エントリータイミング)というように、3段階の時間足を組み合わせることで、相場の全体像をつかみながら精度の高いトレードが可能になります。
フラクタル分析の注意点とよくある間違い
フラクタルは強力なツールですが、使い方を誤るとトレードの成績に悪影響を及ぼす可能性もあります。ここでは、フラクタル分析を行う際の注意点と、よくある間違いについて解説します。
フラクタルの短所と限界
フラクタルには以下のような短所や限界があることを理解しておく必要があります:
- 遅行性がある:フラクタルは5本のローソク足が必要で、右側の2本目が確定するまで表示されないため、シグナルが遅れる
- 短期足では誤シグナルが多い:特に1分足や5分足などの短い時間足では、意味のないフラクタルが多数発生する可能性がある
- 単独使用での限界:フラクタル単独では、トレンドの勢いや市場のボラティリティなどの重要な情報を得られない
これらの短所を補うためには、他のインジケーターとの併用や、適切な時間足の選択が重要です。
偽シグナルの見分け方
フラクタルによる偽シグナルを減らすためには、以下のポイントに注意しましょう:
- 中央のローソク足の特徴を確認:
- 出来高が小さい
- 実体が小さい(長い髭を持つドジなど)
- 反転方向と逆のヒゲが長い
これらの特徴を持つローソク足を中心としたフラクタルは、偽シグナルである可能性が高く、注意が必要です。
- 市場の状況を確認:
- 重要な経済指標発表前後のフラクタルは信頼性が低い場合がある
- 流動性の低い時間帯(アジアセッションの終わりなど)のフラクタルも注意が必要
- トレンドの強さを考慮:
- 強いトレンド中に発生したトレンド転換を示すフラクタルは、他の確認シグナルがない限り信頼性が低い
偽シグナルを減らすための最も効果的な方法は、他のテクニカル指標との併用と、マルチタイムフレーム分析です。
効果的な活用のためのヒント
フラクタルをより効果的に活用するための実践的なヒントをご紹介します:
- 適切な時間足を選択する:
- 短期トレードでも、最低でも15分足以上のフラクタルを参考にする
- 長期投資であれば、日足や週足のフラクタルを重視する
- トレンドを常に確認する:
- フラクタルのシグナルがトレンドと一致しているかを確認
- 移動平均線などでトレンドの方向を確認してから取引
- 過度な依存を避ける:
- フラクタル単独でなく、複数の指標や分析方法を組み合わせる
- ファンダメンタルズ要因も考慮する
- リスク管理を徹底する:
- フラクタルの高値/安値を利用して適切なストップロスを設定
- 利益確定の目標も明確にしておく
フラクタルは、適切に使えば相場の転換点を捉える強力なツールになりますが、他の分析方法と組み合わせることでその効果を最大化できることを忘れないでください。
リスク管理と資金管理の重要性については、FXリスク管理・資金管理ガイドで詳しく学ぶことができます。
まとめ:フラクタルを活用して相場の転換点を捉える
この記事では、フラクタルの基本概念から実践的な活用法まで、幅広く解説してきました。最後にポイントをまとめます:
- フラクタルの基本:5本のローソク足で構成される、相場の転換点を示すパターン
- MT4/MT5での表示方法:ビル・ウィリアムズインジケーターから簡単に表示可能
- 8つの実践的な使い方:
- 相場の高値安値を特定する
- トレンドラインの起点として活用する
- エントリータイミングのシグナルとして使う
- トレイリングストップの設定ポイントとする
- フラクタルパターンを分析する
- レジスタンス・サポートラインを確認する
- パラメーターの大きいフラクタルで重要なレベルを見極める
- 上位足のフラクタルを参考にする
- トレード戦略との組み合わせ:ブレイクアウト手法、トレンドライン分析、チャートパターンとの連携
- 他のインジケーターとの併用:移動平均線、ボリンジャーバンド、オシレーター系指標と組み合わせることで精度が向上
- マルチタイムフレーム分析:上位足で方向性を確認し、下位足でエントリータイミングを計る
- 注意点と改善方法:遅行性や偽シグナルの問題を他の指標との併用で克服
フラクタルは、シンプルながらも奥が深いインジケーターです。日々のトレードに取り入れて、少しずつ使いこなしていくことで、相場の転換点を捉える感覚が磨かれていくでしょう。最終的には、あなた自身のトレードスタイルに合わせたフラクタルの活用法を見つけることが重要です。
フラクタルを使ったトレードを実践するなら、高機能なチャート分析ツールを提供しているXMやTitanFXがおすすめです。特にXMは使いやすいMT4プラットフォームと豊富なテクニカル指標を提供しており、フラクタル分析を始めるのに最適な環境と言えるでしょう。
さらにFXについて学びたい方は、海外FX入門ページで基礎から応用までしっかり学ぶことができます。
よくある質問
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フラクタルとは何ですか?
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フラクタルは、部分が全体と同じ構造を持つ幾何学的パターンのことです。市場分析において、フラクタルは価格チャートの中で繰り返し現れる特定のパターンを指します。これは、市場が自己相似性を持つという考えに基づいています。フラクタル理論によると、大きな時間枠でのパターンが小さな時間枠でも繰り返し現れるとされ、この特性を利用してトレンドの転換点や継続を予測します。海外FXなどの金融市場で、エントリーポイントやエグジットポイントの判断に活用されています。
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フラクタル分析の利点は?
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フラクタル分析の主な利点は、市場の構造的な変化を捉えられることです。価格の動きを単なる上下ではなく、繰り返しパターンとして認識することで、より深い市場理解が可能になります。また、異なる時間枠で同じパターンを確認できるため、取引の確信度を高めることができます。さらに、トレンドの転換点や継続を予測する上で有用なツールとなり、他の技術指標と組み合わせることで、より強力な分析が可能になります。フラクタル分析は、市場の複雑性を理解し、より洗練された取引戦略を構築するのに役立ちます。
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フラクタルの種類は?
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フラクタルには主に2種類あります:ブルフラクタルとベアフラクタル。ブルフラクタルは、中央のローソク足(キャンドル)の高値が前後2本のキャンドルの高値よりも高い場合に形成されます。これは潜在的な上昇トレンドの開始を示唆します。一方、ベアフラクタルは中央のキャンドルの安値が前後2本のキャンドルの安値よりも低い場合に形成され、潜在的な下降トレンドの開始を示唆します。これらのフラクタルは、市場の転換点や重要なサポート・レジスタンスレベルを特定するのに役立ちます。
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フラクタルの形成条件は?
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フラクタルの形成には、最低5本のローソク足(キャンドル)が必要です。ブルフラクタルの場合、中央のキャンドルの高値が前2本と後2本のキャンドルの高値よりも高くなければなりません。ベアフラクタルの場合は、中央のキャンドルの安値が前2本と後2本のキャンドルの安値よりも低くなければなりません。この条件が満たされると、中央のキャンドルの高値(ブルフラクタル)または安値(ベアフラクタル)にフラクタル印が表示されます。フラクタルは、形成後の2本目のキャンドルが完成した時点で確定します。
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フラクタルの使い方は?
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フラクタルは主に3つの方法で使用されます。1つ目は、トレンドの転換点を特定することです。連続するフラクタルの高値や安値が上昇または下降している場合、それぞれ上昇トレンドや下降トレンドの可能性を示します。2つ目は、サポートとレジスタンスレベルの特定です。フラクタルの位置は、しばしば重要な価格レベルを示します。3つ目は、エントリーポイントの決定です。例えば、ブルフラクタルを上抜けた場合に買いエントリー、ベアフラクタルを下抜けた場合に売りエントリーを行うなどの戦略が考えられます。他の指標と組み合わせることで、より信頼性の高い分析が可能になります。