【2025年11月最新】Exness年間取引報告書の取得方法完全ガイド|確定申告に必須の手順をスマホ・PC別に徹底解説
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海外FX業者Exnessで取引をして利益が出たら、年間取引報告書を使って確定申告をする必要があります。年間取引報告書は、1年間の全ての取引記録と損益をまとめた書類で、税務署に提出する際に取引の実績を証明する大切な資料となります。
海外FXの利益は雑所得として総合課税の対象になるため、国内FXとは税金のルールが異なります。会社員や公務員などの給与所得者は年間20万円以上、自営業や主婦、学生などの非給与所得者は年間48万円以上の利益が出た場合に確定申告が必要です。
雑所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも当たらない所得をいい、例えば、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。(国税庁「雑所得」より引用 2025年10月25日アクセス)

引用元:国税庁
国税庁は日本の税務行政を担う機関として、所得税法をはじめとする税制の適切な運用と納税者への正確な情報提供を行っています。公式サイトでは確定申告に関する詳細なガイドラインや税制の最新情報を公開しており、FX取引を含む雑所得の申告方法についても明確に定義されています。
申告しないと追徴課税や重加算税が課されてしまうので、年間取引報告書を正確に取得して適切に申告することが大切です。
確定申告が必要な人の条件
給与所得者(会社員・公務員など)は年間利益が20万円を超えたら申告が必要です。非給与所得者(自営業・主婦・学生など)は年間利益が48万円を超えたら申告しなければなりません。
この記事の見出し
Exness年間取引報告書の取得方法|MT4/MT5からダウンロード
Exnessの年間取引報告書は、MT4やMT5から簡単にダウンロードできます。この方法が最も一般的で、取引の詳しいデータが含まれているため確定申告に最適です。
MT5で年間取引報告書をダウンロードする手順
MT5を使った年間取引報告書の取得方法を、画像付きで分かりやすく解説します。MT4でも基本的な操作は同じなので、MT4をお使いの方も参考にしてください。
ステップ1:MT5にログインする
まず、年間取引報告書を取得したいExnessの取引口座でMT5にログインします。複数の口座をお持ちの場合は、全ての口座から個別に年間取引報告書を取得する必要があります。
ステップ2:口座履歴タブを開く
MT5の画面下部にある「口座履歴」タブをクリックします。ここには過去の全ての取引履歴が表示されます。
ステップ3:期間を指定する
口座履歴エリア内で右クリックして、「期間指定」を選びます。表示される日付選択画面で、確定申告対象年の1月1日から12月31日までを指定してOKをクリックします。
ステップ4:レポートを保存する
もう一度口座履歴エリア内で右クリックして、「レポート」→「詳細レポート」の順に選びます。ファイル形式はHTML形式が最も見やすく、そのままブラウザで開いて印刷もできるのでおすすめです。Excel形式(xls)やPDF形式も選べます。
ステップ5:保存先を選択する
ファイルの保存先を選んで「保存」をクリックすれば、年間取引報告書のダウンロードが完了します。保存したファイルは確定申告まで大切に保管しましょう。
本研究では、アンケート調査を用いて FX個人投資家の投資パフォーマンスの決定要因を分析し、①行動バイアスと②投資戦略・取引行動のどちらがパフォーマンスに強く影響しているのかを検証する。(神戸大学「FX 証拠金取引で成功するためのカギ:投資戦略と行動バイアスの役割」より引用 2025年10月25日アクセス)

引用元:岩壷健太郎
神戸大学大学院経済学研究科教授。金融経済学の専門家として、FX投資家の行動分析や投資パフォーマンスの決定要因について実証研究を行っています。個人投資家の取引データとアンケート調査を組み合わせた研究により、行動バイアスが投資成果に与える影響を明らかにしています。
MT4で年間取引報告書を取得する場合の違い
MT4でも操作手順はMT5とほぼ同じですが、レポート内の項目名が一部異なります。MT4の場合、年間の収支は「Closed Trade P/L」という項目で確認できます。MT5では「総損益」という表記になっているので、使用しているプラットフォームに合わせて確認してください。確定申告に使う数値はどちらも同じ意味を持ちますので、該当する項目の金額を正確に記録しましょう。
Exness年間取引報告書をスマホで取得する方法
スマホでExnessの年間取引報告書を取得したい場合、残念ながらMT4/MT5のスマホアプリからレポートをダウンロードすることはできません。ただし、取引履歴と年間損益の確認はできます。
スマホで年間取引報告書をダウンロードするには、Exnessのパーソナルエリアからアクセスする方法が最適です。この方法なら、スマホでも正式な年間取引報告書を取得できます。
パーソナルエリアからスマホで取得する手順
ステップ1:Exness公式サイトにログインする
スマホのブラウザからExness公式サイトにアクセスし、ログインしてパーソナルエリアを開きます。
ステップ2:パフォーマンスメニューへ移動する
メニューから「パフォーマンス」→「注文履歴」の順にタップします。
ステップ3:期間と口座を選択する
取引履歴を確認したい口座をドロップダウンリストから選び、期間を1年間(1月1日〜12月31日)に指定します。
ステップ4:CSV形式でダウンロードする
画面上部の「CSV形式でダウンロード」ボタンをタップすると、取引履歴がCSV形式でスマホにダウンロードされます。このファイルは確定申告で使えます。
スマホアプリでの取引履歴確認方法
MT4/MT5スマホアプリでは、Historyタブから取引履歴の確認ができます。画面右上のカレンダーアイコンから期間を指定すれば、その期間の取引履歴と損益を確認できます。ただし、レポートとしてのダウンロードはできません。正式な年間取引報告書が必要な場合はPCでの操作、またはパーソナルエリアからのダウンロードをおすすめします。
Exness年間取引報告書の見方と確認すべきポイント
年間取引報告書をダウンロードしたら、確定申告に必要な情報を正確に読み取ることが大切です。特に確認すべき項目について詳しく解説します。
年間損益の確認方法
年間取引報告書で最も重要な情報が年間損益です。MT5の場合、レポートの最下部にある「総損益(Total Net Profit)」に表示されている数値が、その口座の1年間の確定損益です。
この金額がプラスなら利益、マイナスなら損失を意味します。複数の口座で取引している場合は、全ての口座の損益を合算して最終的な年間損益を計算する必要があります。この合算した金額が確定申告の対象となります。
取引回数と取引量の確認
年間取引報告書には、総取引回数や取引量(ロット数)も記載されています。これらの情報は税務調査の際に取引の実態を証明する資料として大切です。取引回数が非常に多い場合や、取引量が大きい場合は、取引の実態を説明できるよう記録を整理しておきましょう。
スワップポイントと手数料の確認
スワップポイントや取引手数料も年間取引報告書に記載されます。Exnessではゼロ口座やロースプレッド口座で取引手数料が発生するため、これらも損益計算に含まれています。総損益にはこれらのコストが既に反映されているため、別途経費として計上する必要はありません。
Exness年間取引報告書を使った確定申告の手順
年間取引報告書を取得したら、次は確定申告書類の作成に進みます。海外FXの確定申告は、国内FXと手続きが異なるため注意が必要です。
確定申告の基本的な流れ
Exnessでの利益を確定申告する基本的な流れは以下の通りです。まず年間取引報告書の準備として全口座分の年間取引報告書を取得します。次に年間損益の計算で全口座の損益を合算し、必要経費を差し引きます。その後確定申告書の作成として確定申告書B第一表・第二表と収支内訳書を記入します。最後に書類の提出をe-Tax、郵送、持参のいずれかで税務署へ提出し、納税として計算された税額を納付します。
確定申告書への記入方法
海外FXの利益は雑所得として申告します。確定申告書Bの「雑所得」欄に以下の情報を記入します。種目は外国為替証拠金取引(FX)、所得の生ずる場所はExness、収入金額は年間取引報告書の総損益(利益のみ)、必要経費は取引関連の経費合計を記載します。
雑所得は他の所得と合算して税率が決まる総合課税のため、給与所得などと合わせた総所得金額に応じて5%〜45%の累進税率が適用されます。これに加えて住民税10%と復興特別所得税2.1%が課税されるため、実質的な税負担は最大約55%になることを理解しておきましょう。
必要経費として認められるもの
Exnessでの取引に関連する支出は、必要経費として所得から差し引くことができます。主な経費項目として、通信費はインターネット回線料金(取引使用分を按分)、パソコン・モニターは取引用機器の購入費(減価償却)、書籍・セミナー費用はFX関連の学習費用、VPS利用料はVPSサービスの利用料金などがあります。
経費として計上する際は、領収書や利用明細を必ず保管しておきましょう。税務調査で証明を求められた場合に必要です。なお、スプレッドコストは取引報告書の損益に既に反映されているため、別途経費として計上する必要はありません。
複数口座の年間取引報告書を管理する方法
Exnessで複数の取引口座を運用している場合、全ての口座から年間取引報告書を取得する必要があります。口座ごとの損益を正確に管理することが重要です。
複数口座の損益合算方法
海外FXでは、同じ業者内の複数口座だけでなく、異なる海外FX業者間でも損益通算ができます。例えば、Exnessで100万円の利益があり、別の海外FX業者で30万円の損失があった場合、合算して70万円の利益として申告できます。
ただし、国内FXとの損益通算はできないため注意が必要です。国内FXと海外FXは別々に計算して申告します。国内FXは申告分離課税で税率20.315%、海外FXは総合課税で累進税率が適用されるという、根本的に異なる税制が適用されます。
口座タイプ別の取引報告書の違い
Exnessにはスタンダード口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座、プロ口座など複数の口座タイプがありますが、年間取引報告書の形式は基本的に同じです。ただし、取引手数料が発生する口座では手数料が明記されます。総損益には手数料コストが既に反映されているため、確定申告時に改めて手数料を差し引く必要はありません。
年間取引報告書が取得できない場合の対処法
まれに、年間取引報告書の取得でトラブルが発生することがあります。その場合の対処方法をご紹介します。
MT4/MT5で履歴が表示されない場合
MT4/MT5の口座履歴タブに取引履歴が表示されない場合は、まず期間設定を確認して「全履歴」または「カスタム期間」に設定されているか確認しましょう。次にログイン状態を確認し、正しい口座にログインしているかチェックします。それでも解決しない場合はプラットフォームを再起動して、MT4/MT5を一度終了して再起動してみてください。
上記の方法でも解決しない場合は、Exnessのカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
カスタマーサポートへの問い合わせ方法
Exnessでは、年間取引報告書の取得サポートを提供しています。日本語カスタマーサポートに連絡すれば、必要な期間の取引報告書を発行してもらえます。営業時間は平日24時間(週末を除く)、連絡方法はライブチャット、メールから選べます。問い合わせ時には口座番号、取得希望期間、希望ファイル形式を伝えましょう。
日本人スタッフが対応してくれるため、英語が苦手な方でも安心して相談できます。
確定申告を忘れた・間違えた場合のリスクと対処法
Exnessでの利益を申告せずに放置したり、申告内容に誤りがあった場合、深刻なペナルティが課される可能性があります。
無申告のリスク
確定申告を忘れた場合、以下のペナルティが課されます。無申告加算税は本来納めるべき税額の15%〜20%、延滞税は納付期限からの日数に応じた利息、重加算税は悪質な隠蔽と判断された場合は40%が課されます。
海外FXの取引は税務署に把握されているため、「バレないだろう」という考えは危険です。CRS(共通報告基準)により、海外金融機関の口座情報は自動的に日本の税務署に報告されています。また、国内銀行からの海外送金記録も税務署は把握できるため、隠し通すことはほぼ不可能です。
期限後申告の手順
確定申告の期限(3月15日)を過ぎてしまった場合でも、期限後申告ができます。できるだけ早く申告することで、ペナルティを最小限に抑えられます。まず年間取引報告書を含む必要書類を準備し、確定申告書を作成して、税務署に「期限後申告」として提出します。その後、本税と加算税・延滞税を納付します。
更正の請求で申告内容を訂正する
確定申告の内容に誤りがあった場合、更正の請求または修正申告で訂正できます。納付額が少なかった場合は修正申告、多く納めすぎた場合は更正の請求を行います。更正の請求は申告期限から5年以内であれば可能なので、間違いに気づいたらすぐに対応しましょう。
Exness取引の節税対策|合法的に税負担を軽減する方法
Exnessでの利益にかかる税金は、合法的な方法で軽減することができます。効果的な節税テクニックをご紹介します。
必要経費を最大限活用する
前述した必要経費を漏れなく計上することが、最も基本的な節税方法です。特に見落としがちな経費として、自宅の一部をトレードルームとして使用している場合の家賃・光熱費の按分、トレード用の通信環境としてのスマホ料金の一部、情報収集費用としての有料ニュース配信サービスや経済誌購読料があります。これらを適切に計上することで、課税所得を大幅に減らせる可能性があります。
損失の繰越は海外FXではできない
国内FXでは損失の3年間繰越控除ができますが、海外FXでは損失の繰越ができません。これが国内FXとの大きな違いです。
ただし、同年内であれば他の雑所得と損益通算できます。例えば、アフィリエイト収入や仮想通貨取引の利益など、他の雑所得がある場合は合算して申告できます。仮にExnessで50万円の損失があり、アフィリエイトで30万円の利益がある場合、差し引き20万円の損失として申告できるため、他の雑所得の税負担をゼロにできます。
取引タイミングで年間損益を調整する
年末に含み損のあるポジションがある場合、12月中に決済すれば当年の所得を減らせます。逆に含み益のあるポジションは翌年に持ち越すことで、納税を1年先延ばしできます。
ただし、税金対策のためだけにトレード戦略を変えるのは本末転倒です。あくまで投資判断を優先し、その上で節税を考えましょう。相場状況を無視した税金対策は、結果的に大きな損失につながる可能性があります。
法人化による節税は可能?
ExnessとXM・TitanFX・BigBossの年間取引報告書比較
他の主要海外FX業者と比較して、Exnessの年間取引報告書の取得しやすさを確認してみましょう。
| FX業者 | 取得方法 | 取得難易度 | 日本語サポート |
|---|---|---|---|
| Exness | MT4/MT5、パーソナルエリア | ★★★★★(簡単) | あり(24時間) |
| XMTrading | MT4/MT5、会員ページ | ★★★★☆(簡単) | あり(平日24時間) |
| TitanFX | MT4/MT5、会員ページ | ★★★★☆(簡単) | あり(平日24時間) |
| BigBoss | MT4/MT5 | ★★★☆☆(普通) | あり(平日のみ) |
Exnessはパーソナルエリアからもダウンロードできるので、複数の取得方法が用意されている点が優れています。また、日本語サポートが24時間体制で充実しているため、困ったときにすぐに相談できます。他社と比較しても、Exnessの年間取引報告書取得の利便性は高く評価できます。
まとめ:Exness年間取引報告書は必ず正確に取得しよう
Exnessの年間取引報告書は、確定申告に必須の重要書類です。取得方法は大きく分けて2つあります。MT4/MT5からダウンロード(推奨)する方法は、詳しい取引データを含む正式なレポートが取得でき、HTML、Excel、PDF形式から選べます。パーソナルエリアからダウンロードする方法は、スマホでも取得でき、CSV形式でダウンロードできます。
確定申告では以下の点に注意しましょう。全口座分の報告書を取得することは、複数口座がある場合は全て必要です。年間損益を正確に計算し、全口座の損益を合算します。必要経費を漏れなく計上するため、領収書を保管して証明できるようにしておきます。申告期限を守ることも重要で、毎年2月16日〜3月15日が期限です。
年間20万円以上の利益がある給与所得者、または年間48万円以上の利益がある非給与所得者は必ず確定申告が必要です。
Exnessでは日本語サポートが充実しているため、年間取引報告書の取得で困ったことがあればすぐに相談できます。正確な申告で安心してトレードを続けましょう。
Exnessでの税金・確定申告についてさらに詳しく知りたい方は、専用ガイドもあわせてご確認ください。また、Exnessの口座開設方法や各種入金方法、出金方法についても詳しい解説記事をご用意しています。





