Exnessの税金と確定申告|利益がいくらから必要か・年間取引報告書の取得と申告手順
Exnessで利益が出はじめると、次に気になってくるのがやっぱり税金まわりの話ですよね。ネットで調べると「出金しなければ課税されない」といった説明も見かけますが、これをそのまま鵜呑みにするのはちょっと危ないところです。
先に、結論だけ置いておきますね。
Exnessの利益は決済した時点で総合課税の対象になり、給与所得者なら年20万円超、扶養内や専業なら基礎控除48万円超で確定申告が必要になります。税率は所得に応じて5〜45%の累進で、そこへ住民税が約10%ほど乗ってきます。
ただ、20万円以下でも住民税の申告は別に必要になるんですが、ドル建て口座だと円換算のひと手間もあって、細かい落とし穴がいくつかあるんですよね。
この記事では、Exnessの税金について、いくらから申告が必要かという線引きから、年間取引報告書の取り方、ドル建て損益の円換算、経費や無申告のリスクまでまとめています。
最近の更新内容
この記事の見出し
- 1 Exnessの利益に確定申告が必要になる条件
- 2 Exnessの税金は総合課税で税率5〜45%
- 3 Exnessの年間取引報告書と取引履歴を取得する
- 4 Exnessの損益計算に含める項目と経費
- 5 ドル建て口座の損益を円に換算する
- 6 Exnessの確定申告の手順と必要書類
- 7 確定申告で見落としがちな課税の注意点
- 8 Exnessの利益にできる節税と法人化の分岐
- 9 Exnessの税金・確定申告に関するよくある質問
- 9.1 Q. Exnessの利益はいくらから税金がかかりますか?
- 9.2 Q. 仮想通貨CFDの利益にも税金はかかりますか?
- 9.3 Q. コピートレードの利益も申告が必要?
- 9.4 Q. タリタリのキャッシュバックも申告する?
- 9.5 Q. 出金していなければ確定申告は不要ですか?
- 9.6 Q. 年間取引報告書はどこにログインして取得しますか?
- 9.7 Q. ゼロ口座やゼロカットは税金計算に影響する?
- 9.8 Q. レバレッジ21億倍で稼ぐと税率は上がる?
- 9.9 Q. Exnessが日本で登録できない・撤退した場合、過去の利益の申告は?
- 9.10 Q. アカウント削除後も取引履歴は取れる?
- 9.11 Q. 確定申告しないとどうなりますか?
Exnessの利益に確定申告が必要になる条件
Exnessの利益に確定申告が必要になる条件は、あなたが給与をもらっているかどうかで線引きが変わります。ここを最初に押さえておくと、自分が申告の対象なのか、そうでないのかがはっきりしてきます。
数字が二つ出てくるので、そこだけ先に整理しておきますね。
まずは、会社員やパートみたいに勤め先から給与を受け取っている人のケースです。給与以外の所得、つまりExnessで得た利益を含む雑所得が、1年間で20万円を超えると確定申告が必要になります。逆に言うと、Exnessの年間の利益が20万円以下におさまっていれば、所得税の確定申告そのものは要らない、というのが基本の考え方になります。
一方で、扶養に入っている主婦・主夫や学生、専業でトレードしている人など、給与所得がない人はラインが変わってきます。この場合の目安は基礎控除の48万円で、Exnessの利益を含む合計所得が48万円を超えると申告が必要になります。給与のある人の20万円と、給与のない人の48万円、この二つの数字を取り違えないことが第一歩です。
ここで見落とされがちなのが住民税なんですよね。さっきの20万円という線引きは、あくまで所得税の確定申告の話です。住民税にはこの20万円ルールがなく、Exnessの利益が20万円以下でも、住民税の申告は金額にかかわらず必要になるのが原則です。「所得税はセーフだったから何もしなくていい」と思っていると、住民税の手続きだけ残っていた、ということになりがちです。
もう一つ、対象になる利益の範囲も見ておきますね。Exnessで扱えるのは為替だけじゃなく、ゴールド(XAUUSD)や株価指数、原油といったCFD、仮想通貨CFDまで幅広いんですが、これらで出た利益はぜんぶまとめて雑所得として合算します。「為替は申告したのにゴールドの利益を忘れていた」とならないよう、口座内で出た決済益は種類を問わず足し合わせる、と覚えておくと安心です。
課税ラインの覚え方
給与がある人は年20万円超、給与がない人は合計所得48万円超で所得税の確定申告が必要です。ただし住民税には20万円ルールがなく、金額にかかわらず申告が要る点だけは別で覚えておくと取りこぼしません。
Exnessの税金は総合課税で税率5〜45%
Exnessの税金は、雑所得として総合課税の対象になり、税率は所得に応じて5〜45%の累進です。総合課税というのは、給与や他の所得とExnessの利益を合算して、その合計額に応じた税率をかける仕組みのことです。所得が増えるほど段階的に税率が上がっていくので、利益が大きい年ほど高い税率が効いてきます。さらに所得税とは別に、住民税が約10%ほど上乗せされます。まずはこの「合算して累進」という骨格だけ頭に入れておくと、このあとの国内FXとの違いや具体的な税額の話がすっと入ってきますよ。
国内FXとの税制の違い
Exnessの税制は、国内FXとまったくの別物です。ここを混同すると、税額の見積もりが大きく狂ってきます。国内のFX会社で得た利益は申告分離課税といって、いくら稼いでも税率は一律およそ20.315%で固定になります。しかもその年に損失が出れば、翌年以降3年にわたって繰り越し、将来の利益と相殺できます。
ところがExnessをはじめとする海外FXは、総合課税の雑所得です。税率は5〜45%の累進で、利益が大きいほど国内FXより重くなる場面が出てきます。そして損失の3年繰越は使えず、国内FXや先物との損益通算もできません。
整理すると、こういう違いになります。
| 比べる軸 | 国内FX | Exness(海外FX) |
|---|---|---|
| 課税方式 | 申告分離課税 | 総合課税(雑所得) |
| 税率 | 一律約20.315% | 累進5〜45%+住民税 |
| 損失の繰越 | 3年繰り越せる | 繰り越せない |
上の表のとおり、利益が小さいうちはExnessの累進税率のほうが国内FXより低く済むこともあるんですが、利益が伸びてくると逆転して重くなります。損失を繰り越せない点も含めて、国内FXの感覚のまま考えると読み違えるところですね。
利益額別の税金シミュレーション
利益額別に、どれくらいの税金になるのかをざっくり見ておきましょう。総合課税は給与などと合算した課税所得に税率をかけるので、同じExnessの利益でも、もともと給与でいくら稼いでいるかによって最終的な税率は変わってきます。
ポイントは、Exnessの利益だけを見ても税率は決まらない、という点です。
たとえば給与でそれなりの所得がある会社員が、Exnessでまとまった利益を上げたとします。その利益は給与の上に積み上がる形で課税されるので、給与だけのときより一段高い税率帯に入ることがあります。累進課税は所得が一定額を超えた「超えた部分」に高い税率がかかる仕組みなので、利益が大きいほど、その上乗せ分の税率も上がっていきます。感覚としては、数十万円くらいの利益なら低めの税率でおさまりやすくて、数百万円を超えてくると20%を上回る帯に入りやすい、という見え方になります。
計算そのものは、(課税所得×所得税率−控除額)に住民税を足す、という流れです。課税所得は、給与所得や他の所得にExnessの利益を足して、そこから各種の控除を引いて求めます。国税庁の速算表を使えば、自分の課税所得がどの税率帯に入るかはすぐ確認できます。
細かい税額まで出したいなら、確定申告書等作成コーナーに数字を入れていくのが確実です。仮の数字で一度試算しておくと、納税額の見当がついて、その分の資金を残しておく判断もしやすくなります。
Exnessの年間取引報告書と取引履歴を取得する
確定申告に使う損益データは、Exnessの年間取引報告書と取引履歴から取り出します。申告で必要になるのは、1年間(1月1日〜12月31日)にExnessで確定した損益の合計額です。この数字は、会員ページであるパーソナルエリアと、取引プラットフォームのMT4・MT5、どちらからでも確認できます。取れる損益はどちらも同じなんですが、見られる情報の細かさが少しだけ違うので、両方の取り方を押さえておくと、いざというときに役立ちます。口座をまだ持っていない人は、パーソナルエリアにログインするところからのスタートになります。ここでは、その取得の流れを順番に見ていきますね。
パーソナルエリアからの取得手順
パーソナルエリアからの取得手順は、ログインして取引履歴のメニューを開くだけで完結します。まずExnessの公式サイトから、登録したメールアドレスとパスワードでパーソナルエリアにログインします。サインインの画面は日本語表示に切り替えられるので、英語が苦手でも迷いにくい印象です。
手順自体は、そんなに難しくないんですけど。
ログインしたら、取引口座の一覧から対象の口座を選んで、取引履歴や損益レポートのメニューを開きます。期間を1年間で指定すれば、その口座で確定した損益の合計が出てきます。複数の口座を使っている場合は、口座ごとに集計して合算する必要があるので、取り忘れがないか、一つずつ確認しておきましょう。
パーソナルエリアの表示は、入出金の記録も一緒に見られるので、資金の動きを把握するのにも便利だったりします。ただ、申告に必要なのはあくまで決済で確定した損益なので、入出金の額とは取り違えないように気を付けたいところですね。
MT4・MT5からの取得と損益の見方
MT4・MT5からは、もっと細かい取引の明細つきで損益を取り出せます。パーソナルエリアの合計値だけで足りることも多いんですが、一件ずつの約定や手数料まで確認したいなら、こちらのレポート出力が便利です。
ここはパーソナルエリアより、一歩踏み込んだ確認になります。
手順としては、MT5(またはMT4)にログインして、口座の履歴を表示するところからです。口座履歴のタブから、集計したい期間を指定します。確定申告なら1月1日から12月31日までを選べば、その期間の全取引が一覧で出てきますよ。
履歴の一覧からは、レポートとしてファイルに書き出せます。書き出しておけば、約定日時・数量・損益・スワップ・手数料が並んだ明細が手元に残ります。あとで経費や損益を計算するときの、一次資料になります。
総損益の読み方には、少しだけ注意が要ります。まずレポートの合計欄には、決済で確定した売買損益のほかに、スワップや手数料がそれぞれ分かれて表示されます。ここで申告用の損益として使うのは、それらを合算した差引きの純額です。売買益だけを見て「これが利益だ」と思い込むと、実際にはスワップや手数料で目減りしていたり、逆に受け取りスワップで少し増えていたりすることを見落とします。もう一つ大事なのが、含み益の扱いです。申告用の損益は決済で確定したぶんだけで考えるので、まだ決済していないポジションの評価損益は、この合計には含めません。レポートによっては、決済済みと未決済が別々に集計されているので、どちらの数字を見ているのかを一度確認しておけば取り違えずに済みます。数字がずらっと並ぶと身構えてしまいますが、見る場所さえ決めておけば、迷うところはそんなに多くありません。この読み方を押さえておくと、次の損益項目の話がすっと入ってきます。
Exnessの損益計算に含める項目と経費
Exnessの損益計算では、決済で出た売買損益だけでなく、スワップや手数料、キャッシュバックといった周辺の項目も関わってきます。課税されるのは、これらを正しく足し引きしたあとの、純粋な利益に対してです。何を利益に含めて、何を経費として引けるのか。ここを整理しておかないと、税額を多めに払いすぎたり、逆に申告漏れを起こしたりするので、順番に見ていきましょう。まずは損益に算入する項目、続いて経費として引けるものです。
損益に算入するスワップ・手数料・キャッシュバック
損益に算入する項目には、売買で確定した利益のほかに、スワップ・取引手数料・キャッシュバックが入ってきます。一つずつ見ていきますね。
スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越したときに発生する調整額で、受け取ったぶんは利益、支払ったぶんは損失として損益に反映します。Exnessの取引手数料は、口座タイプによってはスプレッドと別にかかるので、これは損益から差し引く費用として扱います。
意外と見落とされやすいのが、キャッシュバックなんですよね。タリタリのようなキャッシュバックサイトを経由して受け取った還元金も、原則として課税対象の所得になります。「取引のコストが戻ってきただけだから」と申告から外してしまいがちなんですが、これも1年分を合算に含めるのが基本です。Exnessのボーナスについても、実際の利益として引き出せる性質のものは、扱いを確認しておいたほうがいいでしょう。
あとは、コピートレードやソーシャルトレーディングで出た損益も、同じく雑所得として申告の対象です。自分で発注していなくても、口座で確定した利益であることに変わりはありません。
必要経費として計上できるもの
必要経費として計上できるのは、Exnessの取引に直接かかった費用です。経費を漏れなく計上できると、その分だけ課税される所得が減るので、税額を抑える基本の一手になります。
取引に使うパソコンやモニター、スマホの購入費、インターネットの通信費、取引を学ぶための書籍やセミナー代、入出金にかかった振込手数料あたりが、経費として認められる代表例です。取引専用の部屋があれば、その家賃や電気代を、使った割合に応じて一部だけ計上できる場合もあります。
気を付けたいのは、高額なパソコンなどの扱いです。ものによっては一度に全額を経費にできず、減価償却といって数年に分けて計上する形になります。どの経費も、領収書やレシートを残しておくのが土台です。プライベートと取引で兼用しているものは、取引に使った割合ぶんだけを計上する、という考え方になります。どこまでを経費にできるかは判断が分かれる部分もあるので、迷う支出は税理士や国税庁に確認しておけば間違いがありません。
領収書は、その都度とっておくのが結局いちばん楽です。
ドル建て口座の損益を円に換算する
Exnessのドル建て(USD建て)口座を使っている人がつまずきやすいのが、損益の円換算です。確定申告はぜんぶ日本円で行うので、ドルで出た年間損益を、どこかのタイミングで円に直しておく必要があります。ここを雑に処理すると、申告額そのものがずれてしまいます。
迷いやすいのは「いつのレートで換算するか」というところ。ちょっとひっかかるポイントなんですが、この判断のよりどころになるのが、ドル建て円換算ラインという考え方です。円換算には、その取引をした日の為替レートを使うのが原則で、レートは金融機関が公表する電信仲値相場(TTM)を用いるのが一般的です。取引のたびに、その日のレートで円に直して積み上げていく、とイメージすると分かりやすいです。
さっき「取引日のレート」と書きましたが、正確には、その日の電信仲値をあてる、という意味合いになります。
大事なのは、一度決めた換算のやり方を、1年を通して同じように使い続けることです。日によって都合のいいレートを選ぶ、みたいなやり方は認められません。取引ごとに換算するのが面倒なら、決済のたびにその日のレートで円建ての損益を記録しておくと、あとの集計がぐっと楽になります。
そもそも口座の基本通貨を日本円にしておけば、この円換算の手間はほとんど発生しません。損益がはじめから円で出てくるからです。これからExnessで口座を作るなら、確定申告の負担を軽くしたい人は日本円建てを選んでおく、という手もありますね。ドル建てを使うなら、換算に使ったレートの根拠を残しておくと、あとで裏付けが必要になったときに困りません。
円換算を楽にするコツ
ドル建て口座は、取引日のレート(TTMなど)で円に直して、その方法を1年間そろえて使うのが基本です。手間を避けたいなら、口座の基本通貨を日本円にしておくと、損益がはじめから円で出て換算そのものが要らなくなります。
Exnessの確定申告の手順と必要書類
Exnessの確定申告は、必要書類をそろえて、申告書を作成し、提出して、税額を納める、という流れで進みます。海外の業者を使っているからといって、手続き自体が特別なわけではありません。国内FXや副業の申告と、大きな流れは同じです。ここでは、まず何をそろえればいいのかという書類の準備から、申告書の作成、納税までを順番に見ていきます。初めてだと身構えてしまいますが、一つずつ辿れば迷う場面はそんなにありません。
確定申告に必要な書類
確定申告に必要な書類は、Exnessの年間損益がわかる資料と、本人や所得を証明する書類です。まずそろえたいのが、さっき取得したExnessの年間取引報告書や損益レポートです。1年分の確定損益がわかる資料が、申告の土台になります。
書類は、そろえてしまえば半分終わったようなものです。
会社員なら勤め先が出す源泉徴収票、経費を計上するなら領収書やレシート、それから本人確認とマイナンバーの記載のためにマイナンバーカードあたりが必要です。
ここで一つ、区別しておきたいことがあります。Exnessの口座開設のときに提出した本人確認書類との違いです。口座開設で使う本人確認書類は、あくまでExnessに口座を作るためのものです。確定申告で使うマイナンバー関係の書類とは目的が別なので、口座開設の書類をそのまま申告に流用するわけではありません。ここは混同しやすいところなので、申告用は申告用でそろえる、と分けて考えておくと迷わないかなと思います。
申告書の作成から納税までの流れ
申告書の作成から納税までは、大きく作成・提出・納付の三段階で進みます。作成でいちばん手軽なのは、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使う方法です。画面の案内に沿って、給与や経費、Exnessの雑所得などの数字を入力していくと、税額が自動で計算されます。
できあがった申告書の提出には、いくつかやり方があります。e-Taxを使えば、自宅からオンラインで提出まで完結できます。マイナンバーカードとスマホ、またはICカードリーダーがあれば、税務署に出向かずに済みます。紙で出したいなら、印刷して税務署に郵送するか、窓口に持参する方法もあります。手間を減らしたいならe-Tax、紙のほうが落ち着くなら書面と、自分に合うやり方を選べます。
e-Taxまで通せば、あとは納付を残すだけです。
利益が大きくて、経費や損益の計算が込み入ってきたら、税理士に頼むのも一つの手です。費用はかかるんですが、申告の正確さと手間の削減を天秤にかけて決めるといいと思います。
申告書を出したら、算出された所得税を納めます。納付方法は、口座振替(振替納税)、クレジットカード納付、コンビニ納付、電子納税などいくつかあります。どれも納付には期限があるので、その分の資金を先に用意しておくと慌てずに済みます。
確定申告で見落としがちな課税の注意点
確定申告で見落としがちな課税の注意点は、「課税されるタイミングの誤解」と「無申告のリスクの軽視」の二つに集約されます。とくに多いのが、「出金しなければ課税されない」「バレなければ大丈夫」という思い込みです。どちらも、あとで税務署から指摘されて、余計な負担を負う原因になったりします。申告前に誤解しやすいこの二点を、順番にほどいていきますね。
出金しなくても課税される確定利益の範囲
出金していなくても、Exnessで決済して確定した利益は課税の対象になります。ここが「出金しなければ非課税」という誤解と、いちばんぶつかるところです。判断の軸になるのが、決済ベース課税ラインという考え方です。
ここは誤解している人がほんとに多いです。
課税されるかどうかの分かれ目は、出金したかどうかではなく、ポジションを決済して損益が確定したかどうかです。買いエントリーや売りエントリーを決済して利益が確定すれば、その資金をExnessの口座に置いたまま、円に出金していなくても課税対象の所得になります。
逆に、まだ決済していないポジションの含み益は、この時点では課税されません。評価額が増えていても、決済して確定させるまでは、税金の計算には入れないのが原則です。
気を付けたいのが、年またぎのポジションです。12月に含み益を抱えたポジションを持っていても、その年に決済していなければ、その年の所得には入りません。翌年にそのポジションを決済して、はじめて決済した年の利益として計上します。出金のあるなしではなく決済のタイミングで区切る、と覚えておくと、年末の損益の見積もりがぶれなくなりますよ。
無申告がばれる仕組みとペナルティ
無申告がばれる仕組みは、いくつかの経路で税務署に情報が伝わることにあります。「海外の業者だから日本の税務署にはわからない」というのは、もう通用しないと思っておいたほうがいいです。
まずは、海外との資金のやり取りです。金融機関を通じて100万円を超える海外送金や受金があると、その記録が税務署へ報告される仕組みがあります。それに加えて、各国の税務当局が口座情報を自動的に交換するCRS(共通報告基準)という枠組みもあって、海外口座の情報は国境を越えて共有されるようになってきました。
油断は禁物です。
申告が必要なのにしなかった場合、本来の税額に加えて無申告加算税がかかり、納付が遅れれば延滞税も乗ってきます。悪質と判断されれば、重加算税というさらに重いペナルティが科されることもあります。結局のところ、きちんと申告していれば払わずに済んだお金を、余計に負担することになるわけです。
ちなみに、Exnessの規約で禁止された取引で得た利益であっても、税法上は課税対象になります。禁止取引だから申告しなくていい、ということにはなりません。
Exnessの利益にできる節税と法人化の分岐
Exnessの利益にできる節税は、経費の最大化・利益の調整・損益通算の三つが基本で、利益が大きくなってくると法人化という選択肢が見えてきます。合法的にできる範囲で、順番に見ていきましょう。
一つ目は経費の最大化です。さっき見たとおり、取引に使うパソコンや通信費、書籍代なんかを漏れなく計上すれば、課税される所得はその分だけ小さくなります。領収書を残しておくだけで積み上がるので、いちばん取り組みやすい節税だと思います。
二つ目は利益の調整です。総合課税は年単位で区切られるので、年末に含み損を抱えたポジションを決済して損失を確定させれば、その年の利益と相殺できます。ただし決済ベースなので、あくまで実際に決済した損益で調整する、という点だけは外せません。
三つ目は雑所得内での損益通算です。Exnessの損益は国内FXとは通算できないんですが、他の海外FX業者や、同じ雑所得(総合課税)にあたる副業の損益とは、内部で相殺できます。
そして利益がもっと伸びてくると、法人化が選択肢に入ってきます。個人の総合課税は累進で最高45%まで上がりますが、法人税率はこれより低い水準で頭打ちになります。つまり、個人の税率が法人の実効税率を上回るあたりが、法人化を検討する損益分岐ラインになります。この分岐は、利益が数百万円規模で継続して出るようになったあたりが一つの目安とされますが、社会保険料や設立・維持のコストも絡んでくるので、実際のラインは人によって変わってきます。
節税の優先順位
まずは経費を漏れなく計上して、次に年末の決済で利益と損失を調整、余裕があれば雑所得の中で損益通算、という順で考えると無理がありません。法人化はもっと利益が伸びてから、実効税率とコストを見比べて判断する段階です。
順番としては、まず土台を整えてから、が安心です。
節税も法人化も、まずは正しく申告できる状態を作るのが出発点になります。損益データの取得や口座の準備がまだなら、パーソナルエリアの整備から始めておくと、申告の時期に慌てずに済みます。
Exnessの税金・確定申告に関するよくある質問
Exnessの税金と確定申告について、よく寄せられる疑問をまとめました。本文で触れきれなかった細かいところは、ここでさっと確認してもらえたらと思います。
Q. Exnessの利益はいくらから税金がかかりますか?
金額そのものより、「誰が」得たかで変わってきます。給与所得者なら、Exnessを含む給与以外の所得が年20万円を超えたら確定申告が必要です。扶養内や専業の人は、合計所得が基礎控除の48万円を超えたら申告の対象になります。なお20万円以下でも、住民税の申告は別に必要になる点だけ気を付けておきたいところです。
Q. 仮想通貨CFDの利益にも税金はかかりますか?
かかります。Exnessの仮想通貨CFDで出た利益も、為替やゴールドと同じく雑所得として総合課税の対象です。他の取引所で暗号資産の現物を持っている場合は扱いが分かれることもあるので、そちらの損益とは分けて集計しておくと計算がぶれません。ビットコインなどで得た利益も、決済して確定していれば申告に含めます。
Q. コピートレードの利益も申告が必要?
必要です。コピートレードやソーシャルトレーディングで出た利益も、自分で発注していなくても、口座で確定した損益なら雑所得として申告します。放置していて、気づかないうちに利益が出ていた、というケースもあるので、年末に一度は損益を見ておくと安心です。
Q. タリタリのキャッシュバックも申告する?
申告するのが基本です。タリタリみたいなキャッシュバックサイトを経由して受け取った還元金も、原則として課税対象の所得になります。取引のコストが戻っただけ、と感じても、1年分をまとめて合算に含めて計算します。金額が大きいと、忘れたときに申告漏れになりやすい項目です。
Q. 出金していなければ確定申告は不要ですか?
不要とは限りません。確定申告が要るかどうかは、出金したかどうかではなく、決済して利益が確定したかどうかで決まります。Exnessの口座に利益を置いたままでも、決済済みなら課税対象です。逆に、まだ決済していない含み益は、その時点では課税されません。
Q. 年間取引報告書はどこにログインして取得しますか?
Exnessのパーソナルエリアにログインして取得します。公式サイトから登録メールアドレスとパスワードでサインインして、日本語表示に切り替えたうえで、対象口座の取引履歴や損益レポートを開きます。期間を1年で指定すれば、確定した損益の合計が確認できます。もっと細かい明細が欲しいときは、MT4・MT5のレポート出力も使えます。
Q. ゼロ口座やゼロカットは税金計算に影響する?
計算のやり方そのものは変わりません。ゼロ口座かどうかは、スプレッドや手数料といったコスト構造の違いで、課税されるのは決済で確定した損益、という点は同じです。ゼロカットでマイナス残高がリセットされた場合も、その年に他で出た利益は通常どおり申告します。損失を無かったことにできるわけではありません。
Q. レバレッジ21億倍で稼ぐと税率は上がる?
税率がレバレッジで上がることはありません。21億倍というのは、少ない資金で大きなポジションを持てるという取引条件の話で、税率とは無関係です。税率を決めるのは、あくまで1年間で確定した利益の大きさです。高いレバレッジで利益が大きくなれば、その利益額に応じて累進で税率が上がる、という関係になります。
Q. Exnessが日本で登録できない・撤退した場合、過去の利益の申告は?
申告は必要です。仮にExnessが日本で登録できない状況になったり、日本向けのサービスを縮小したりしても、過去に得た利益の申告義務は消えません。税金は業者の状況ではなく、あなたがその年に確定させた利益にかかるからです。撤退といった話が出たときは、取引履歴や年間損益のデータを早めに手元へ保存しておくと、あとで申告に使う資料に困らずに済みます。
Q. アカウント削除後も取引履歴は取れる?
削除する前に取得しておくのが確実です。アカウントを削除すると、パーソナルエリアやMT4・MT5から取引履歴を取り出せなくなることがあります。確定申告に使う損益データは、口座を解約・削除する前にダウンロードして保存しておきましょう。あとから必要になっても、削除後だと取り寄せに手間がかかります。
Q. 確定申告しないとどうなりますか?
本来の税額に加えて、ペナルティがかかります。申告が必要なのにしなかった場合、無申告加算税や延滞税が上乗せされて、悪質と判断されれば重加算税というさらに重い負担になることもあります。海外送金の記録やCRSを通じて把握される仕組みもあるので、期限内にきちんと申告しておくのが、結局はいちばん軽く済みます。





