FXGTマイナススワップ完全ガイド|コスト削減とスワップフリー活用術
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FXGTで取引をしていると、「マイナススワップ」という言葉をよく聞くのではないでしょうか。マイナススワップとは、ポジションを日をまたいで持ち続けると発生するコストのことです。長期的に保有するトレーダーにとっては、決して無視できない取引コストとなります。
特にFXGTの場合、多くの通貨ペアでマイナススワップが発生するため、スイングトレードや中長期の保有を検討している方は、事前にしっかりと理解しておく必要があります。
この記事では、FXGTのマイナススワップについて、その仕組みから具体的な対策方法、さらにはスワップフリー口座の活用法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事の見出し
FXGTのマイナススワップとは?基礎知識を理解しよう
まずは、マイナススワップの基本的な仕組みについて理解しましょう。FX取引において避けて通れないこのコストについて、初心者の方にも分かりやすく解説します。
スワップポイントの仕組み
スワップポイントとは、2国間の金利差によって発生する損益のことを指します。高金利通貨を買って低金利通貨を売ることでプラスのスワップを受け取ることができますが、逆の場合はマイナススワップとして支払いが発生します。
本研究では、アンケート調査を用いて FX個人投資家の投資パフォーマンスの決定要因を分析し、①行動バイアスと②投資戦略・取引行動のどちらがパフォーマンスに強く影響しているのかを検証する。(神戸大学「FX 証拠金取引で成功するためのカギ:投資戦略と行動バイアスの役割」より引用 2025年11月7日アクセス)

引用元:岩壷健太郎
神戸大学経済学研究科教授。専門は国際金融、金融工学。FX個人投資家の投資行動に関する実証研究を多数発表しており、行動経済学の観点からFX取引の成功要因を分析している。
FXGTでは、ポジションを日本時間の午前6時をまたいで保有すると、そのタイミングでスワップポイントが付与または徴収されます。このとき、マイナスのスワップポイントが設定されている通貨ペアでは、コストとして口座から差し引かれることになります。
FXGTでマイナススワップが多い理由
FXGTは他の海外FX業者と比較しても、マイナススワップの銘柄が多く、その値も比較的高めという特徴があります。これには以下のような理由が考えられます。
- 仮想通貨FXに力を入れているため、従来のFX通貨ペアのスワップ設定が保守的
- ボーナスキャンペーンが豊富なため、他のコストで調整している
- 最大レバレッジが高い(最大1,000倍)ため、リスク管理の観点からスワップを高めに設定
例えば、ドル円(USDJPY)の買いポジションでも、多くの海外FX業者ではプラススワップが付くところ、FXGTでは状況によってマイナススワップになることがあるため、注意が必要です。
スワップポイントとスプレッドの違い
スワップポイントは「日をまたいで保有することで発生するコスト」ですが、スプレッドは「エントリー時に必ず発生するコスト」です。短期トレーダーはスプレッドを、長期トレーダーはスワップポイントを重視する傾向があります。
マイナススワップの具体例と計算方法
FXGTのマイナススワップがどれくらいのコストになるのか、具体的な例で見てみましょう。
例えば、ドル円(USDJPY)を10万通貨(1ロット)で売りポジションを保有した場合、売りスワップが-30.04だとすると、1日あたり約3,000円のコストが発生します。これを30日間保有すると、約90,000円ものマイナススワップコストがかかることになります。
詳しい計算方法については、後述の「FXGTのマイナススワップ計算方法」セクションで解説しますが、長期保有を前提とする場合は、このコストが無視できない金額になることが分かります。
FXGTでマイナススワップが発生する主要通貨ペア一覧
ここでは、FXGTで特にマイナススワップが大きい通貨ペアを一覧でご紹介します。トレードする銘柄を選ぶ際の参考にしてください。
メジャー通貨ペアのマイナススワップ
FXGTのメジャー通貨ペアでは、以下のような銘柄で買い・売りの両方でマイナススワップが発生しています。
- EURUSD(ユーロドル):買い-9.63、売り+1.94
- GBPUSD(ポンドドル):買い-5.76、売り-1.74
- AUDUSD(豪ドル米ドル):買い-3.25、売り-0.49
- USDJPY(ドル円):買い+5.93、売り-30.04
特に、ポンドドル(GBPUSD)は買い・売りの両方でマイナスとなっており、どちらのポジションを持っても日をまたぐ度にコストが発生します。
クロス通貨ペアのマイナススワップ
クロス通貨ペアでは、さらにマイナススワップの値が大きくなる傾向があります。
- GBPJPY(ポンド円):買い+7.45、売り-35.66
- EURJPY(ユーロ円):買い+5.32、売り-29.93
- AUDJPY(豪ドル円):買い+3.14、売り-17.91
円がらみのクロス通貨では、売りポジションで特に大きなマイナススワップが発生します。例えば、ポンド円を1ロット売りで30日保有すると、約107万円ものコストになる計算です。
ゴールドやエネルギーのマイナススワップ
ゴールド(XAUUSD)などの貴金属CFDでも、マイナススワップには注意が必要です。
- XAUUSD(ゴールド):買い-31.3、売り+8.9
- XAGUSD(シルバー):買い-7.37、売り+2.25
ゴールドの買いポジションでは、1ロット保有で1日あたり約31.3ドルのマイナススワップが発生するため、長期保有には不向きと言えます。ただし、後述するスワップフリー口座を活用すれば、このコストを回避することができます。
FXGTのマイナススワップ計算方法を徹底解説
マイナススワップのコストを正確に把握するためには、計算方法を理解しておくことが重要です。FXGTでは通貨ペアの種類によって計算式が異なります。
クロス円の計算方法
クロス円(ドル円、ユーロ円など)の場合、計算は比較的シンプルです。
計算式:
スワップポイント × 0.001 × 通貨単位 × 取引ロット数 = スワップポイントの損益(円)
例えば、ドル円を1ロット売りで保有し、スワップが-30.04の場合:
-30.04 × 0.001 × 100,000 × 1 = -3,004円
このように、1日あたり約3,000円のコストが発生することになります。
クロス円以外の計算方法
ドルストレート(ユーロドル、ポンドドルなど)の場合は、決済通貨(通貨ペアの右側)と円の為替レートをかける必要があります。
計算式:
スワップポイント × ロット数 × (決済通貨/日本円の為替レート) = スワップポイントの損益(円)
例えば、ユーロドルを1ロット買いで保有し、スワップが-9.63、ドル円レートが150円の場合:
-9.63 × 1 × 150 = -1,444.5円
仮想通貨のマイナススワップ計算
仮想通貨FXでは、「資金調達手数料」という形でスワップが発生します。これはポジション評価額の一定割合として計算されるため、保有額が大きいほどコストも増加します。
例えば、ビットコイン(BTCJPY)を1ロット買いで保有し、資金調達手数料が-0.01%、ビットコイン価格が1,000万円の場合:
10,000,000 × 1 × 0.0001 = 1,000円(4時間ごと)
仮想通貨は4時間ごとに資金調達手数料が発生するため、1日で6回、合計6,000円のコストがかかる計算になります。
スワップポイントの確認方法
FXGTの最新のスワップポイントは、MT5プラットフォームの「気配値表示」→「仕様」から確認できます。また、FXGT公式サイトの「取引」→「マーケット」からも各銘柄のスワップポイントをチェックすることが可能です。
FXGTのマイナススワップ対策|コストを抑える5つの方法
ここからは、マイナススワップのコストを最小限に抑えるための実践的な対策を5つご紹介します。
①スワップフリー口座を活用する
FXGTの最も効果的なマイナススワップ対策は、スワップフリー口座を利用することです。FXGTでは、PRO口座、ECN Zero口座、Optimus口座でスワップフリーに対応しています。
- PRO口座:最大6日間スワップフリー(一部銘柄)
- ECN Zero口座:最大3日間スワップフリー(ゴールドのみ)
- Optimus口座:最大2日間スワップフリー(仮想通貨以外)
特にPRO口座は豊富な銘柄で最大6日間スワップフリーとなっているため、週をまたぐスイングトレードには最適です。
②デイトレードに徹する
日をまたがずに決済するデイトレードであれば、そもそもスワップポイントが発生しません。デイトレードやスキャルピングといった短期トレード手法に徹することで、マイナススワップのコストを完全に回避できます。
FXGTはスプレッドも比較的狭いため、短期トレードとの相性も悪くありません。特に、ボーナスキャンペーンを活用すれば、証拠金を増やしながら短期トレードに専念できるでしょう。
③プラススワップの通貨ペアを選ぶ
すべての通貨ペアでマイナススワップが発生するわけではありません。プラススワップが付く通貨ペア・ポジション方向を選ぶことで、逆にスワップ益を得ることも可能です。
例えば、以下のような組み合わせでは、プラススワップを受け取れます。
- USDJPY(ドル円)買い:+5.93
- GBPJPY(ポンド円)買い:+7.45
- XAUUSD(ゴールド)売り:+8.9
ただし、スワップ益だけを狙うのではなく、相場の方向性も考慮した上でポジションを構築することが重要です。
④レバレッジを適切に管理する
レバレッジを高くすると、同じ証拠金でより大きなポジションを持つことができますが、その分マイナススワップのコストも増大します。
マイナススワップが大きい銘柄で中長期保有する場合は、レバレッジを抑えてロット数を減らすことで、スワップコストを抑えることができます。
⑤水曜日のポジション保有に注意する
FXGTでは、水曜日に3倍のスワップポイントが付与されます(FX通貨ペア、貴金属、エネルギー)。これは土日分のスワップを調整するためですが、マイナススワップのポジションを水曜日をまたいで保有すると、通常の3倍のコストが発生してしまいます。
可能であれば、水曜日の午前6時前に一旦ポジションをクローズし、スワップ付与後に再度エントリーすることで、3倍スワップのコストを回避できます。
ロスカットにも注意が必要
FXGTのスワップフリー口座徹底解説|PRO口座がおすすめ
マイナススワップ対策として最も効果的なスワップフリー口座について詳しく解説します。
PRO口座のスワップフリー条件
PRO口座は、FXGTの中で最も多くの銘柄をスワップフリーで取引できる口座タイプです。
- 対象銘柄:FXメジャー・マイナー通貨ペア、貴金属、株価指数、エネルギー
- スワップフリー期間:最大6日間(銘柄により3日間)
- 最大レバレッジ:1,000倍
- 最小スプレッド:0.5pips~
週をまたぐスイングトレードであれば、6日間のスワップフリー期間で十分カバーできます。ただし、7日目以降はスワップが発生するため、長期保有する場合は注意が必要です。
Optimus口座のスワップフリー条件
Optimus口座は、2024年に登場した新しい口座タイプで、最大レバレッジ5,000倍という圧倒的なレバレッジが特徴です。
- 対象銘柄:仮想通貨以外のすべての銘柄
- スワップフリー期間:最大2日間
- 最大レバレッジ:5,000倍
- ロスカット水準:0%
2日間のスワップフリー期間は短く感じるかもしれませんが、対象銘柄が非常に広いため、様々な銘柄で柔軟にトレードできます。
スワップフリー口座の注意点
スワップフリー口座には、以下のような注意点もあります。
- ボーナス対象外:PRO口座とOptimus口座は、入金ボーナスの対象外です
- 日数制限:スワップフリー期間を超えるとスワップが発生します
- スプレッドがやや広い:スタンダード+口座と比較するとスプレッドが広めです
それでも、マイナススワップのコストを考えると、中長期保有にはスワップフリー口座が圧倒的に有利と言えます。
FXGTの各口座タイプの詳細については、FXGT口座タイプ徹底比較をご覧ください。
他社との比較|FXGTのマイナススワップは高い?
FXGTのマイナススワップは、他の海外FX業者と比較してどうなのか気になる方も多いでしょう。
XMTradingとの比較
XMTradingは、海外FXの中でも人気の高い業者ですが、スワップポイントの設定はFXGTと同様にマイナスが多い傾向にあります。
ただし、XMTradingのKIWAMI極口座はメジャー通貨ペアとゴールドでスワップフリーとなっているため、これらの銘柄を取引する場合はXMTradingの方が有利と言えます。
XMTradingの評判や詳細については、XMTrading評判・口コミ完全ガイドをご覧ください。
Exnessとの比較
Exnessは、スワップポイントが比較的有利な海外FX業者として知られています。特に、主要通貨ペアではプラススワップが付くケースも多く、スワップ狙いのトレードにも向いています。
スワップ重視でFXGTと比較するなら、Exnessも検討の価値ありでしょう。ただし、FXGTの方がボーナスキャンペーンが充実しているため、総合的にどちらが有利かは取引スタイルによります。
Exnessの詳細については、Exness評判・口コミ完全ガイドをご覧ください。
TitanFXとの比較
TitanFXも、スワップポイントの設定が比較的フラットで、極端にマイナスが大きい銘柄は少ない傾向にあります。
スワップを重視するなら、FXGTよりもTitanFXの方が有利な場合もありますが、FXGTのスワップフリー口座を活用すれば、この差は埋められるでしょう。
TitanFXの詳細については、TitanFX評判・口コミ完全ガイドをご覧ください。
まとめ|FXGTのマイナススワップを理解してコストを最小化しよう
この記事では、FXGTのマイナススワップについて、その仕組みから具体的な対策まで詳しく解説してきました。
FXGTは確かにマイナススワップが多く、その値も高めですが、PRO口座やOptimus口座などのスワップフリー口座を活用することで、このコストを大幅に削減できます。
特に、中長期のスイングトレードを考えている方は、スワップフリー口座の開設を強くおすすめします。最大6日間のスワップフリー期間があれば、週をまたぐポジション保有も安心です。
また、デイトレードに徹する、プラススワップの銘柄を選ぶ、水曜日のポジション保有に注意するといった工夫も、マイナススワップのコストを抑えるために有効です。
FXGTは豪華なボーナスキャンペーンや最大1,000倍の高レバレッジなど、他にも多くの魅力があります。マイナススワップのデメリットを理解した上で、適切に対策を講じれば、FXGTは非常に魅力的な取引環境を提供してくれるでしょう。
まずは、自分の取引スタイルに合った口座タイプを選び、スワップコストを最小限に抑えながら、効率的なトレードを目指しましょう。





