Milton Markets(ミルトンマーケッツ)のスワップポイント|一覧と実質利回りの見方
スワップポイントが高いという理由で高金利通貨を持ってみたら、受け取りは毎日ちゃんと積み上がっているのに、口座全体の残高はむしろ減っていた、ということがあります。こういう話、海外FXではけっこう聞きますね。
Milton Markets(ミルトンマーケッツ)のスワップを見るときのコツは、額面の大きさではなく、レバレッジを補正したあとの利回りと、ロスカットまでの距離で判断することになります。この2つを外すと、数字の上では受け取れているのに退場、という流れになりがちなんですよね。
ひとつ気を付けたいのが、スワップの数値が固定ではないところです。政策金利が改定されれば水準も書き換わりますし、建てた時点の利回りが半年後も続く保証はないわけで。
通貨ペア別のスワップ一覧から、計算のやり方、利回りで並べ替えたときの順位、そしてスワップポイント生活に必要な資金ラインまでまとめてみました。
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Milton Markets(ミルトンマーケッツ)のスワップポイント一覧
Milton Marketsのスワップポイント一覧を読むときは、先に3つの基準をそろえておくと迷いにくいです。ひとつめは1ロット(10万通貨)を1日保有したときの金額で見ること、ふたつめは受け取りか支払いかを買い・売りの両方で確認すること、みっつめは円建て以外のペアだと表示通貨が円ではないことになります。
ここを揃えずに他社の表と見比べると、数字の大小がひっくり返って見えたりするんですよね。
以下では、メジャー通貨・高金利通貨・ゴールドと仮想通貨CFDの3グループに分けて、それぞれの水準を並べていきます。数値そのものは日々更新されるので、向きと水準感を掴んでもらうための整理として読んでもらえればと思います。
メジャー通貨ペアのスワップ
メジャー通貨ペアのスワップは、日本円が絡むかどうかで景色が変わってきます。日本の政策金利が主要国より低い状態が続いているぶん、クロス円は買い(ロング)で受け取り、売り(ショート)で支払いという並びになりやすいですね。
| 通貨ペア | 買いポジション | 売りポジション |
|---|---|---|
| 米ドル/円(USDJPY) | 受け取り | 支払い |
| ユーロ/円(EURJPY) | 受け取り | 支払い |
| 豪ドル/円(AUDJPY) | 受け取り | 支払い |
| ユーロ/米ドル(EURUSD) | 支払い | 受け取り |
| ポンド/米ドル(GBPUSD) | 小幅な支払い | 小幅な受け取り |
上の表で並べたとおり、ドルストレート系は金利差が小さく、受け取りも支払いも小さくまとまります。スワップ狙いでメジャー通貨を持つなら、実質的な候補はクロス円に絞られてくる、という感じになるかなと思います。
ただ、ユーザー側が気を付けたいのは、同じ通貨ペアでも買いと売りの数字が対称ではないところです。業者側は買い・売りの両方に自社のマージンを乗せるので、受け取り側は少なめ、支払い側は多めになります。
トルコリラ・メキシコペソなど高金利通貨のスワップ
トルコリラやメキシコペソといった高金利通貨のスワップは、メジャー通貨とは桁がひとつ違うことがあります。政策金利が二桁台の国と、ほぼゼロ近辺の日本との差が、そのまま乗ってくるからですね。
| 通貨ペア | 買いポジション | 売りポジション |
|---|---|---|
| トルコリラ/円(TRYJPY) | 受け取りが大きい | 支払いがかなり大きい |
| メキシコペソ/円(MXNJPY) | 受け取りが大きい | 支払いが大きい |
| 南アフリカランド/円(ZARJPY) | 受け取り | 支払い |
ここで一度立ち止まりたいのが、高い金利には理由があるということです。国が高い政策金利を維持しているのは、多くの場合インフレを抑え込むためで、その裏では通貨の価値そのものが目減りしています。トルコリラが長期で右肩下がりを続けてきたのは、まさにこの構造によるものだと感じますね。
つまり受け取ったスワップの一部は、為替の下落で返している。そう捉えておくと判断を誤りにくいです。
もう一点、高金利通貨はスプレッドの相対的な重さも見ておきたいところになります。トルコリラ/円のように単価が数円の通貨は、pips換算のスプレッドが小さく見えても、価格に対する比率で見るとメジャー通貨より重くなります。買った瞬間のマイナスをスワップで埋め戻すまでに何日かかるか、これは計算のパートで具体的に扱いますね。
Milton Marketsの高金利通貨は、銘柄によって最小ロットや最大保有量に制限がかかることもあるので、数十ロット単位で建てるつもりなら、注文が通るかを少額で試してから規模を上げるほうが安全ですよ。
ゴールドと仮想通貨CFDのスワップ
ゴールドと仮想通貨CFDのスワップは、通貨ペアとは考え方が変わってきます。金利差ではなく、業者側の資金調達コストや在庫の保有コストが反映されるからです。
ゴールド(XAUUSD)は、買い・売りのどちらもマイナススワップになるケースが多い銘柄です。長期でホールドすると、値動きで勝っていても保有コストがじわじわ効いてきます。ビットコインなどの仮想通貨CFDも同じ性質で、こちらは水準の振れ幅がさらに大きくなりやすいですね。
スワップ収入を狙う対象としては、ゴールドも仮想通貨CFDも向いていません。値幅を取りにいく銘柄と、金利差を受け取る銘柄は、はっきり分けて考えたほうがラクだったりします。
実際の数値は口座の取引条件画面を開けばすぐ確認できます。デモ口座でも銘柄一覧は同じように表示されるので、まず開いて眺めてみるところから始めてみると十分かなと思います。
Milton Marketsのスワップポイントが決まる仕組み
Milton Marketsのスワップポイントが決まる仕組みは、大枠でいえば「二国間の金利差」+「業者側の調整」の2階建てになります。金利差の部分は世界共通なんですが、調整の部分は業者ごと・口座タイプごとに違いが出ますね。
ここが分かると、なぜ同じ通貨ペアなのに業者間で数字がずれるのか、なぜ水曜だけ3倍になるのかも、まとめて説明がつきます。順番に見ていきましょう。
二国間の金利差で決まる受け取りと支払い
スワップポイントの受け取りと支払いは、保有している2つの通貨の政策金利の差で決まります。金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売る形になれば受け取り、その逆なら支払いになりますね。
米ドル/円を買った場合、ユーザーは米ドルを買って日本円を売っている状態になります。米国の金利のほうが高ければ、その差額を日々受け取れるわけです。反対に米ドル/円を売れば、同じ金利差を今度は支払う側に回ることになります。
符号がきれいに反転するなら話は単純なんですけど、実際はそうなりません。業者側が両サイドに手数料相当を乗せるため、受け取り額より支払い額のほうが大きくなるのが通常です。買いで1日100円受け取れるペアが、売りだと1日150円の支払い、といった具合に非対称になります。
この非対称さは、両建てや売り建てを検討するときに効いてきますね。
口座タイプ別のスワップの扱い
Milton Marketsの口座タイプによって、スワップの扱いとコスト構造が変わってきます。同じ銘柄を同じロット数だけ持っても、口座が違えば手残りが変わってくる、ということですね。
| 口座タイプ | スプレッドの性格 | スワップ運用との相性 |
|---|---|---|
| Flex | 広め・手数料なし | 長期保有向き |
| Smart | 中間 | 中期向き |
| Elite | 狭め・条件あり | 回転売買向き |
上の表のとおり、Miltonの場合は口座タイプの違いがスプレッド構造に出やすくて、スワップ狙いの長期保有ならスプレッドの絶対値はそこまで致命的になりません。入口で1回だけ払うコストだからです。逆に短期で回すなら、狭いスプレッドの口座が効いてきますね。
付与されるタイミングと水曜3倍
スワップポイントが付与されるタイミングは、日をまたぐロールオーバーの瞬間になります。Milton Marketsのサーバー時間で日付が変わるとき、その時点で保有しているポジションに1日分が計上されますね。
ここでよく誤解されるのが、保有時間の長さです。23時間持っていてもロールオーバーをまたがなければ0円、5分でもまたげば1日分が付きます。日中に決済して寝る人には、そもそもスワップが発生しないわけですね。
そして水曜です。為替の受け渡しが2営業日後に設定されている関係で、水曜のロールオーバーでは土日分を含めた3日分がまとめて計上されます。いわゆる水曜3倍ですね。マイナススワップの銘柄だと、水曜だけ支払いが3倍に膨らむので、ここは意識しておきたいところです。
ちなみにクリスマスや年末年始のように市場が休みになる期間は、3倍デーが別の曜日にずれたり、日数分がまとめて計上されたりします。長期保有なら気にしなくていい範囲ですけど、数日単位で持つならカレンダーを見ておくと安心ですね。
Milton Marketsのスワップポイントを計算する
Milton Marketsのスワップポイントを計算するときは、①1ロットあたりの1日分を確認する、②ロット数を掛ける、③保有日数を掛ける、という3ステップで足ります。円建て以外のペアだと、そこに為替換算がひとつ挟まるだけですね。
電卓で追える程度の計算なんですが、ここを自分の手でやっておくと「月いくら受け取れるか」の感覚が一気に掴めますよ。
スワップポイントの計算式
スワップポイントの計算式そのものは難しくありません。基本形は「1ロットあたりの日額 × ロット数 × 保有日数」になります。
ある高金利通貨のペアで1ロットあたり1日100円のスワップが付くとします。3ロットを30日持てば、100円 × 3ロット × 30日で9,000円です。ここに水曜の3倍デーが月4回入るので、実際にはもう少し積み上がる計算になりますね。
ドル建て表示のペアだと、ここに換算が入ります。1ロットあたり1日1.5ドルなら、その時点のドル円レートを掛けて円に直す。レートが動けば受け取り額の円換算も動くため、円換算のスワップ収入は為替リスクを二重に受けていることになりますね。
ロット数の扱いも確認しておきましょう。Milton Marketsの1ロットは10万通貨が基準ですが、銘柄によって契約サイズが異なる場合があります。ゴールドや仮想通貨CFDを通貨ペアと同じ感覚で計算すると桁がずれるので、取引条件画面のコントラクトサイズを見てから計算するのが確実ですね。
計算ツールとMT4での自動計算
スワップの計算ツールを使えば、ロット数と保有日数を入れるだけで受取額の目安が出ます。ただ、ツール側が参照している数値が古いこともあるので、出た金額はあくまで目安として扱いたいところですね。
より確実なのは、MT4(MetaTrader 4)やMT5の取引条件画面を直接見る方法です。気配値表示のウィンドウで銘柄を右クリックし、仕様を開くと、買いスワップと売りスワップの数値が並んで表示されます。ここが一次情報にいちばん近いですね。
さらに実測でいくなら、1ロットだけ建てて一晩置いてみる。翌朝ターミナルの建玉一覧を見れば、スワップ列に実際の計上額が入っています。計算式で出した予測値と、実際に付いた金額を突き合わせる、この作業を一度やっておくと、以降の試算の精度がぐっと上がる感じがしますね。
100万円を保有した場合のスワップ試算
100万円を保有した場合のスワップがいくらになるかは、検索でもよく見かける質問ですね。ただこの問いには、答える前に決めなければいけないことが2つあって、100万円を「証拠金」として見るのか「建玉の金額」として見るのか、そしてどの通貨ペアを持つのかになります。
建玉100万円分として計算してみます。米ドル/円が1ドル150円台なら、100万円分はおよそ0.06ロット強です。1ロットあたり1日100円のスワップだとしても、日額は6円台にしかなりません。1か月で200円前後、1年でも2,000〜3,000円程度になりますね。
ここで多くの人が驚きます。「思ったより少ない」と。
一方、100万円を証拠金として使い、レバレッジをかけて建玉を膨らませると景色が変わります。レバレッジ100倍なら建玉は1億円相当、単純計算でスワップも100倍です。日額600円台、月2万円弱まで伸びますね。
ただし、これは証拠金100万円で1億円分のポジションを抱えている状態でもあります。為替が1%逆行しただけで100万円の含み損、つまり証拠金が丸ごと吹き飛ぶ水準です。実際にはロスカットが先に走ります。
500万円を証拠金にした場合も構造は同じで、建玉を同じ倍率まで膨らませればスワップも比例して増えますが、耐えられる下落幅は倍率次第で変わりません。増えるのはスワップだけではない、というのがこの試算のポイントかなと思います。
だからスワップ収入を試算するときは、必ず「そのポジションを何円の下落まで耐えられるか」をセットで出す。金額だけ先に見てしまうと、判断を間違えますね。
スワップ利回りで見る通貨ペアランキング
スワップ利回りで通貨ペアをランキングすると、額面の大きさで並べたときとは順位が入れ替わります。トルコリラのように1ロットあたりの受取額が大きい通貨も、投じた資金に対する比率で見ると必ずしも上位ではありません。
逆に、地味な受取額でも通貨単価が高いペアは、比率で見ると悪くない位置につけます。額面順位と利回り順位は別物、という感覚をここで持っておくと、通貨選びの精度が上がりますよ。
年間利回りの上位通貨ペア
年間利回りの上位に来る通貨ペアは、基本的に高金利通貨が占めます。トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの3つが定番で、その次にメジャー通貨のクロス円が続く並びになりますね。
| 通貨ペア | 利回りの位置 | 主な変動要因 |
|---|---|---|
| トルコリラ/円 | 最上位 | 政策金利・通貨下落 |
| メキシコペソ/円 | 上位 | 米国景気・原油 |
| 南アフリカランド/円 | 上位 | 資源価格・電力事情 |
| 米ドル/円 | 中位 | 米金利政策 |
上の表で並べたなかからおすすめ通貨を1つ選ぶとすると、ユーザーの資金量と保有期間で答えが変わります。数十万円規模でコツコツ積み上げるならメキシコペソ/円のように単価が低く細かく調整できるペア、まとまった資金で為替リスクを抑えたいなら米ドル/円のようなメジャー通貨、という分け方になりますね。
選定の軸として押さえておきたいのは、利回りの高さ・為替の下落リスク・スプレッドの重さの3つです。この3つを同時に満たす通貨ペアは存在しません。どれかを取ればどれかを諦める、という関係になっています。
レバレッジ補正後スワップ利回り
レバレッジ補正後スワップ利回りという見方を入れると、通貨ペアランキングの読み方が変わってきます。国内FX基準で作られた利回りランキングを、そのまま海外FXの環境に持ち込むと数字が壊れるからです。
どういうことか。利回りランキングの多くは、「年間スワップ ÷ 必要証拠金」で計算されています。国内FXは最大25倍なので、必要証拠金は建玉の4%です。ここを分母にすると、利回りは実勢の25倍で表示されるわけですね。
ではMilton Marketsのように数百倍のレバレッジが使える環境で同じ式を使うとどうなるか。必要証拠金がさらに小さくなるぶん、分母が縮んで利回りだけが跳ね上がります。同じポジション・同じ受取額なのに、利回りの数字だけが何倍にも膨らんで見えるんですよね。
| 見る基準 | 計算の分母 | 数字の見え方 |
|---|---|---|
| 証拠金基準 | 必要証拠金 | レバレッジが高いほど膨張 |
| 建玉基準 | ポジションの想定元本 | レバレッジに左右されない |
| 実質基準 | 想定元本+往復コスト | 保有期間で変動 |
私が推したいのは、上の表の真ん中、建玉基準です。年間スワップを建玉の想定元本で割る。この形ならレバレッジを何倍にしようが数字は動きません。純粋に「その通貨ペアが年に何%生むか」だけが残ります。
建玉基準で並べ替えると、高金利通貨の年間利回りは数%〜十数%の範囲に落ち着きます。証拠金基準で見たときの三桁%とは、まったく違う景色ですよね。そしてこの数%〜十数%こそが、為替の下落と正面から比較すべき数字だと感じます。トルコリラが年に十数%下落するなら、利回りは相殺されて終わりですから。
さらにもう一段、実質基準まで踏み込むなら、往復のスプレッドを差し引きます。入口と出口で払うコストを年間スワップから引き、それを想定元本で割る。高金利通貨はスプレッドが重いため、この一段で利回りが1〜2割ほど削られることも珍しくありません。
ランキングの順位そのものより、どの分母で計算された順位なのか。ここを確認する習慣がつくと、通貨選びで大きく外すことがなくなりますよ。
スワップ狙いでおすすめしない通貨ペア
スワップ狙いでおすすめしない通貨ペアも、選定軸の裏側として押さえておきたいところです。利回りが高くても、以下の条件に当てはまるペアは長期保有と相性がよくありません。
- スプレッドが極端に広いペア
- 流動性が薄く値が飛ぶペア
- 長期の下落トレンドが続くペア
ひとつめのスプレッドは、単価の低い通貨で問題になりやすいです。トルコリラ/円のように価格が数円の通貨だと、価格に対するスプレッドの比率が大きく、往復コストを回収するのに数十日かかることもあります。
ふたつめの流動性は、経済指標や政変のタイミングで牙をむきます。板が薄い通貨は想定していた価格を飛び越えて約定することがあって、ロスカットが設計どおりに機能しないことも出てきますね。
そしてみっつめ、これがいちばん重いところです。年間の下落率が年間スワップ利回りを上回る通貨は、持てば持つほど資金が減ります。過去5年のチャートを開いて、始値と終値を見比べる。この確認をしてから建てるかどうかを決めると、失敗がだいぶ減りますよ。
通貨ペアを選ぶときの3つの確認
①利回りが証拠金基準ではなく建玉基準で計算されているか、②年間の下落率が年間利回りを下回っているか、③往復スプレッドを何日で回収できるか。この3つを通過した通貨ペアだけを候補に残すと、選択肢は自然と2〜3本に絞られます。
スワップポイント生活は月いくらから現実的か
スワップポイント生活が現実的かどうかは、月いくら欲しいかではなく、その建玉を何年も維持できる余剰資金があるかどうかで決まります。ここが結論になりますね。
「無理」と言われる理由も、「できる」と言われる理由も、実は同じ計算から出てきています。必要ロット数だけを見れば意外と少ない資金で足りるように見えるし、維持に必要な余剰まで含めれば桁がひとつ増える。どちらの数字を見るかの違いなんですよね。
以下では月10万円・月30万円それぞれの必要量を出したうえで、維持に必要な資金ラインまで踏み込んでいきます。
月10万円に必要な資金と保有量
スワップポイントで月10万円を受け取るのに必要な保有量から見ていきます。ここでは1ロットあたり1日100円のスワップが付く通貨ペアを想定して計算しますね。
1ロットの月間受取額は、100円 × 30日でおよそ3,000円です。水曜3倍デーの加算を無視した概算になります。月10万円なら、10万 ÷ 3,000でおよそ33ロットが必要になりますね。
トルコリラ/円が1リラ4円台だとすると、1ロット10万通貨の想定元本は40万円前後になります。33ロットなら建玉総額は1,300万円ほどです。必要証拠金だけならレバレッジ次第で数万円〜数十万円に収まりますけど、この数字を見て「30万円あれば月10万円」と考えるのが、いちばん危ない読み方だと感じます。
なぜ危ないかは次で扱いますが、先に感覚だけ書いておくと、1,300万円の建玉は、為替が1円動くだけで330万円の損益が振れます。証拠金30万円では一晩ももちません。
月30万円に必要な資金と保有量
月30万円をスワップで受け取る場合、必要な保有量は月10万円のちょうど3倍です。同じ条件なら100ロット前後、建玉総額でおよそ4,000万円になりますね。
| 目標月収 | 必要ロット数の目安 | 1円下落時の損益 |
|---|---|---|
| 月10万円 | 33ロット前後 | 330万円 |
| 月30万円 | 100ロット前後 | 1,000万円 |
さきほど「33ロット」と書きましたが、正確には水曜3倍デーの加算が入るので、もう少し少ない量でも届きます。とはいえ数ロット単位の差なので、上の表の桁感で捉えてもらって問題ありません。規模を3倍にすればリスクも素直に3倍になる、というのが表から読み取ってほしいところですね。
収入が線形に伸びるなら、耐えるべき変動幅も線形に伸びる。当たり前のようですけど、月30万円のほうを目標に置いた瞬間、必要な余剰資金は現実的な貯蓄額を超えてくることが多いです。
もう一点、規模を拡大すると建玉の分割が難しくなります。100ロットを一度に建てれば平均取得価格は1点に固まって、そこから下に行けば逃げ場がありません。ロット数が増えるほど、時間分散の重みが上がっていきますね。
ロスカットまでの距離で決まる必要資金ライン
スワップ生活に必要な資金ラインは、必要証拠金ではなくロスカットまでの距離から逆算します。ここが競合記事でいちばん抜けやすいところで、実際に退場する人が引っかかるのもここなんですよね。
考え方はこうです。まず、その通貨が過去に記録した最大の下落幅を調べる。次に、その下落幅を食らってもロスカットに触れない証拠金額を計算する。この金額が必要資金ラインになります。
月10万円の例で計算してみましょう。33ロット・建玉1,300万円のポジションで、トルコリラ/円が1円下落すると含み損は330万円です。2円なら660万円になりますね。トルコリラは過去に年間で数円単位の下落を何度も経験しているので、2円の下落は例外的な想定ではありません。つまり月10万円のスワップ収入を維持するには、600万円以上の余剰資金を口座に置いておく必要があるという結論になります。必要証拠金の数十万円とは、桁がふたつ違うわけですね。ここで年間の収支も出しておきましょう。月10万円なら年120万円、必要資金600万円に対して年利換算でおよそ20%です。数字だけ見れば悪くありません。ただしこの20%は、元本が2円分の下落に耐え切ったときにだけ実現します。実際にはその下落分の含み損が資産から差し引かれるので、トータルではマイナスに沈む年も出てきますね。
証拠金維持率で管理するなら、建てた直後の維持率を1,000%以上、できれば2,000%程度に置いておきたいところです。維持率が高いということは証拠金に対して建玉が小さいということで、それはレバレッジを実質的に3〜5倍程度に抑えている状態を意味しますね。
高レバレッジが使える環境で、あえて低レバレッジで運用する。矛盾しているようですが、スワップ運用ではこれが正解に近いです。Milton Marketsの高い最大レバレッジは、資金効率を上げるためではなく、必要証拠金を圧縮して余剰資金を厚く保つために使う。そう捉え直すと、口座の設計が変わってきますね。
トルコリラでのスワップ生活が崩れる条件
トルコリラでのスワップ生活が崩れるのは、為替の下落と金利の改定が同時に来たときです。片方だけなら耐えられることも多いんですが、この2つは連動しやすい性質を持っています。
順番はだいたい決まっています。まずインフレが落ち着き始め、中央銀行が利下げに動く。すると受け取れるスワップが減ります。ところが利下げは通貨の魅力を下げるので、リラ売りが進んで為替も下落する。収入が減りながら含み損が膨らむという、いちばん厳しい組み合わせですね。
実際、トルコリラ/円の長期チャートを開くと、10年以上にわたって右肩下がりが続いてきたことが分かります。50円台だった時期から現在の数円台まで、下落率は9割を超える水準です。この間ずっと高スワップは付いていましたが、それを上回る速度で元本が削られてきました。
これが「スワップポイント生活は無理」と言われる根拠ですね。
ただ、無理と切って捨てるのも正確ではないと感じます。崩れる条件が分かっているなら、そこに触れない設計にすればいいわけで。建玉を為替の年間下落率に耐えられる規模まで落とし、利下げサイクルの入り口で保有量を減らす。この2つを守れる人なら、トルコリラを組み込む余地はありますね。
もっとも、その規模まで落とすと月10万円は遠のきます。トルコリラ単体でのスワップ生活は現実的でない、というのが私の見方かなと思います。複数の高金利通貨に分けたうえで、生活費の全額ではなく一部を賄う位置づけにするほうが、長く続けられますね。
まずは1ロットだけ建てて、1か月分の受取額と含み損の振れ幅を自分の口座で観察してみる。デモ口座でも値動きの感覚は掴めますよ。
スワップ生活の資金ライン早見
月10万円なら33ロット前後・余剰資金600万円以上、月30万円なら100ロット前後・余剰資金2,000万円規模。判断の基準は必要証拠金ではなく、想定下落幅に耐えられるかどうかです。
Milton Marketsでスワップポイントを確認する手順
Milton Marketsでスワップポイントを確認する場所は、大きく2つあります。これから建てる銘柄の条件を見るならMT4・MT5、すでに受け取った金額を見るなら会員ページ、という住み分けですね。
用途が違うので、どちらか片方だけ覚えても足りません。両方の見方を押さえておくと、試算と実績を突き合わせられるようになりますよ。
MT4・MT5での確認
MT4(MetaTrader 4)・MT5でスワップポイントを確認する手順は、気配値表示のウィンドウから入ります。取引したい銘柄を右クリックして仕様(Specification)を開くと、買いスワップ・売りスワップ・3倍デーの曜日がまとめて表示されますね。
ここで見られるのは、あくまでこれから建てる場合の条件です。保有中のポジションに実際いくら付いたかは、ターミナルウィンドウの取引タブに並ぶスワップ列で確認します。列が表示されていない場合は、ヘッダーを右クリックすると表示項目を選べますよ。
スマホアプリだと仕様画面のたどり方が違って、銘柄詳細から取引条件を開く形になります。パソコンとスマホで表示項目が一部異なるので、正確な数値を押さえたいときはパソコン版を見るほうが確実ですね。
会員ページの確認
Miltonの会員ページでは、決済済みの取引に対して計上されたスワップの履歴を確認できます。取引履歴のレポートを期間指定で出力すると、損益とスワップが分けて記載される形ですね。
未決済のポジションについては、会員ページ側では反映が遅れることがあります。リアルタイムで追いたいならMT4側、月次の集計を出したいなら会員ページ側、と使い分けるのが実用的かなと思います。
確定申告の資料としても、この会員ページのレポートが基礎になります。年をまたぐ長期保有をしている人は、年末時点でいったん出力しておくと後がラクですよ。
スワップ運用で資金を守る組み立て方
スワップ運用で資金を守る組み立て方は、攻めの発想とは逆向きになります。どれだけ受け取れるかではなく、どこまで下がっても生き残れるかから逆算して建玉を決める。この順番を守れるかどうかで、続けられる期間が変わりますね。
具体的には、証拠金維持率の管理と、通貨ペアの分散です。この2つが柱になります。
必要証拠金とロスカット水準の管理
必要証拠金とロスカット水準の管理は、スワップ運用の生命線です。ロスカットに触れた時点でポジションは強制的に閉じられ、それまで積み上げたスワップ収入は含み損の穴埋めに消えます。
証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」で計算されます。この数値が業者の定めた水準を下回るとロスカットが執行される仕組みで、海外FXでは維持率20%〜50%あたりに設定されていることが多く、Miltonも同様の水準ですね。
ここで押さえたいのが、高レバレッジは必要証拠金を小さくするため、維持率が数字上は高く出るという点です。維持率3,000%と表示されていても、建玉が巨大なら1円の逆行で一気に削られます。維持率だけを見るのではなく、「あと何円下がったらロスカットか」を金額で把握しておくほうが確実ですね。
もう一つ、海外FXならではの守りがゼロカットです。相場が急変して証拠金以上の損失が出ても、追証を請求されずに口座残高がゼロで止まる仕組みになります。国内FXのように追加入金を求められることがないのは、長期保有をする側にとって大きな安心材料になりますね。
ただしゼロカットは最後の防波堤であって、使うべきものではありません。ゼロカットが発動した時点で、その口座の資金は全額失われています。守りの設計は、ゼロカットに届く前の維持率管理で完結させておきたいところですね。
証拠金の追加入金も、余裕を持って行うのが無難です。維持率が下がってから慌てて入金しようとすると、入金の反映に時間がかかってロスカットに間に合わないことがあります。
通貨ペアの分散と保有量の調整
通貨ペアの分散は、スワップ運用の下振れを抑える手段です。高金利通貨だけに資金を集めると、新興国全体がリスクオフで売られる局面で、保有している全ペアが同時に下落します。
分散といっても、トルコリラとメキシコペソと南アフリカランドを並べるだけでは効きが弱いです。この3つは「新興国通貨」というひとくくりで動くことが多く、値動きの相関が高い。米ドル/円のようなメジャー通貨を組み合わせて初めて、分散として機能します。
保有量の調整では、時間の分散も効きます。目標のロット数を一度に建てず、数か月かけて段階的に建て増していく。平均取得価格がならされるぶん、想定外の下落に対して耐性が上がりますね。
逆に、含み損が出ているところへナンピンで建て増すのは慎重に考えたいところです。受け取れるスワップは増えますが、下落が続く通貨だと損失の拡大速度のほうが上回ります。
スワップポイントで見落としやすいコストとリスク
スワップポイントを見るときに見落とされやすいのは、受け取り以外の場所で発生するコストです。日々の受取額はプラスなのに、年間で集計するとマイナス。こういう結果になる原因は、たいてい以下の4つのどれかに入っています。
売り建てのマイナススワップ、政策金利の改定、両建ての構造、そして税金です。順に見ていきましょう。
マイナススワップが積み上がる売り建て
マイナススワップは、高金利通貨を売り建てたときに発生します。買いで受け取れるということは、その反対側では支払いが発生しているわけで、当然といえば当然の構造ですね。
問題は金額の非対称さです。業者側は買い・売りの両方にマージンを乗せるので、結果として買いで受け取れる額より、売りで支払う額のほうが常に大きくなります。買いで1日100円受け取れるペアが、売りだと1日150円の支払い、といった開きが出るわけですね。
この差が効いてくるのが、下落トレンドの通貨をショートで狙う場面です。トルコリラのように長期で下げ続ける通貨は、値幅だけ見れば売り建てが有利に見えます。ところが実際にやってみると、マイナススワップの累積が値幅の利益を食い潰していきますね。
| 保有期間 | 1ロットの累積支払い | 10ロットの累積支払い |
|---|---|---|
| 1か月 | 4,500円前後 | 4万5,000円前後 |
| 半年 | 2万7,000円前後 | 27万円前後 |
| 1年 | 5万5,000円前後 | 55万円前後 |
上の表は1日150円のマイナススワップを想定した概算ですが、10ロットを1年持つだけで50万円を超えます。この額を為替の値幅で取り返せるかどうか、それがショート戦略の採算ラインですね。
だから高金利通貨の下落を取りにいくなら、数日〜数週間で決済する短期の設計にするのが現実的だったりします。長期のショートは、マイナススワップとの競争になりますから。
そしてもう一点。マイナススワップは口座の残高から静かに引かれていくため、気付きにくい性質があります。取引履歴のスワップ列を月に一度は集計して、累積額を把握しておく習慣をつけておくと安心ですね。
政策金利の変更によるスワップ改定
政策金利が変更されると、スワップの水準も改定されます。ユーザーが建てた時点の利回りは、そのポジションを持ち続けても保証されません。ここは長期保有を考えるうえで、いちばん見落とされる部分かなと思います。
各国の中央銀行は年に数回、政策金利を決定する会合を開きます。そこで利上げや利下げが決まると、業者側のスワップ設定も数日以内に反映されます。利下げなら受取額は減り、利上げなら増える。方向は素直ですね。
怖いのは利下げサイクルに入ったときで、数か月かけて段階的に下げられると、受取額が半分以下になることもあります。しかも利下げは通貨安を伴いやすいので、収入減と含み損拡大が同時に来ますね。
対策としては、保有している通貨の中銀会合の日程をカレンダーに入れておくことです。会合の前後で自分の口座のスワップ値がどう動いたかを記録しておくと、次のサイクルで先回りできるようになりますよ。
両建ての落とし穴
両建てでスワップを取る手法は、理屈のうえでは成立しそうに見えます。同じ通貨ペアを買いと売りで同時に持てば為替リスクが相殺されて、スワップだけが残る、という発想ですね。
ところが実際には成立しません。理由は先ほど見た非対称さで、買いの受け取りより売りの支払いのほうが大きいからです。両建てにすると差額分が毎日マイナスで積み上がります。為替リスクを消した代わりに、確実に減る仕組みを作ってしまうわけで。
異なる業者間で両建てをする、いわゆる業者間アービトラージも同じ壁にぶつかります。片方の受け取りが片方の支払いを上回る組み合わせを見つけても、スプレッドと為替変動、証拠金の分散管理を含めると採算が合わないことがほとんどですね。
そして規約の問題があります。海外FXでは複数口座をまたぐ両建てやボーナスを利用した両建てを禁止している業者が多く、違反すると利益の取り消しや口座凍結につながります。Miltonの利用規約でも、両建てに関する条項は必ず確認しておきたいところです。
スワップにかかる税金と課税タイミング
スワップポイントにも税金がかかります。海外FXの利益は雑所得として総合課税の対象になり、給与所得などと合算して累進税率で計算される仕組みですね。
ここで迷いやすいのが課税のタイミングで、未決済のポジションに計上されたスワップをいつの所得として扱うかという論点になります。決済して確定した時点とする考え方が一般的ですが、業者の口座上ですでに引き出せる状態になっている場合は扱いが変わることもありますね。
この部分は個別の状況で結論が変わるため、年をまたぐ保有をしている人は税理士か国税庁の窓口で確認しておくのが確実です。取引履歴のレポートを手元に用意してから相談すると、話が早く進みますよ。
ここまでの内容を自分の数字で確かめるなら、まずは1ロットを一晩だけ持ってみるのが早いです。デモ口座でも銘柄仕様は同じように確認できるので、口座を開いて取引条件画面を眺めるところから始めてみると感覚が掴めますよ。
Milton Marketsのスワップポイントに関するよくある質問
Milton Marketsのスワップポイントについて、本文で扱いきれなかった細かい疑問をまとめました。口座の運用中に出てきやすいものを中心に並べています。
Q. スワップポイントだけを引き出せますか?
未決済のポジションに計上されているスワップは、多くの場合そのままでは出金できません。有効証拠金には反映されますが、確定した残高になるのは決済後です。スワップだけを現金化したいなら、いったん決済して建て直す形になりますね。
Q. Milton Marketsにスワップフリー口座はある?
スワップフリー(イスラム口座)の提供は業者ごとに異なり、対象地域や申請条件が設けられているのが通例です。Milton Marketsで使いたい場合、口座タイプの選択時ではなくサポートへの申請が必要になるケースが多いので、先に問い合わせておくと話が早いかなと思います。
Q. 何歳から口座開設できますか?
海外FX業者では18歳以上を条件とするところが大半です。本人確認(KYC)で提出する身分証の生年月日と照合されるため、年齢を偽っての開設はできません。
Q. 出金は何日?
申請から着金までは、手段によって当日〜数営業日ほどの幅を見ておくと安心です。土日や現地の祝日を挟むと、処理が翌営業日以降にずれ込みます。
Q. スワップ以外にどんなコストがかかる?
取引にかかる主なコストはスプレッドで、口座タイプによっては別途の取引手数料が乗ります。加えて入出金時の送金手数料や為替の換算コストもあるので、総コストで見る意識を持っておきたいですね。
Q. 祝日のスワップはどうなる?
市場が休みになる祝日は、その前後で日数分がまとめて計上される形になります。年末年始やクリスマス周辺は3倍デーの曜日がずれることもあるので、短期で持つなら事前にカレンダーを確認しておくと安心です。
Q. デモ口座でもスワップポイントは発生しますか?
デモ口座でもスワップは計上され、本番と同じ挙動を確認できます。ただ、数値の更新タイミングが本番と完全には一致しないことがあるので、正確な水準を知りたいときは本番口座の取引条件画面で見るのが確実です。
Q. 最低入金額は?
口座タイプによって設定が異なり、少額から始められるタイプも用意されています。スワップ運用なら、最低額ぎりぎりではなく余剰を厚めに入れておくほうが現実的だったりします。
Q. 他社と比べてMilton Marketsのスワップ水準は高いですか?
スワップ水準は業者ごとに、しかも銘柄ごとに順位が入れ替わるため、一括りに高い・低いとは言い切れません。比べるなら同じ日時・同じロット数で、買いと売りの両方を並べること。1銘柄だけで判断すると読み違えますね。





