Exness(エクスネス)のスプレッド徹底解説!他社比較・口座タイプ別一覧・取引コストを最小化する選び方
海外FX業界で最狭水準のスプレッドを提供しているExness(エクスネス)は、特に取引コストを重視するトレーダーから高い評価を得ています。しかし、Exnessには複数の口座タイプがあり、それぞれスプレッドや取引手数料が大きく異なるため、正しい選択が利益に直結します。
この記事では、Exnessの全口座タイプのスプレッドを詳しく解説し、XMTrading、TitanFX、AXIORYなどの人気海外FX業者との比較も行います。海外FX初心者の方でも理解しやすいよう、実際の取引コスト計算例も交えながら、最適な口座選びのポイントをお伝えします。
スキャルピングトレーダー必見
Exnessのゼロ口座では主要通貨ペアで0.0pipsからの超狭スプレッドを実現。1日に何十回も取引するスキャルピングでは、わずか0.1pipsの差が月間収益に大きく影響します。
この記事の見出し
Exness(エクスネス)の口座タイプ別スプレッド一覧
Exnessでは4つの口座タイプが用意されており、それぞれ異なるスプレッド設定となっています。以下の表で主要通貨ペアのスプレッドを比較してみましょう。
通貨ペア | スタンダード口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 | プロ口座 |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | 1.1 pips | 0.0 pips | 0.0 pips | 0.1 pips |
EUR/USD | 1.0 pips | 0.0 pips | 0.0 pips | 0.1 pips |
GBP/USD | 1.5 pips | 0.3 pips | 0.0 pips | 0.3 pips |
EUR/JPY | 2.3 pips | 0.3 pips | 0.0 pips | 0.4 pips |
GBP/JPY | 3.5 pips | 0.5 pips | 0.1 pips | 0.8 pips |
注目すべきは、ロースプレッド口座とゼロ口座では主要通貨ペアで0.0pipsのスプレッドを実現している点です。ただし、これらの口座では別途取引手数料が発生するため、総合的な取引コストを考慮する必要があります。
取引手数料を含めた実質スプレッド
ECN方式を採用しているロースプレッド口座、ゼロ口座、プロ口座では、取引手数料(往復7ドル/ロット)が別途発生します。実質的な取引コストを比較するには、スプレッドと手数料を合計した金額で判断することが重要です。
口座タイプ | USD/JPY実質コスト | EUR/USD実質コスト | 取引手数料 |
---|---|---|---|
スタンダード口座 | 1.1 pips | 1.0 pips | なし |
ロースプレッド口座 | 0.7 pips | 0.7 pips | 往復7ドル/ロット |
ゼロ口座 | 0.7 pips | 0.7 pips | 往復7ドル/ロット |
プロ口座 | 0.8 pips | 0.8 pips | 往復7ドル/ロット |
他社との詳細スプレッド比較
Exnessのスプレッドが海外FX業界でどの程度競争力があるのか、人気の海外FX業者と比較してみましょう。
主要海外FX業者との比較(USD/JPY)
業者名 | 口座タイプ | スプレッド | 取引手数料 | 実質コスト |
---|---|---|---|---|
Exness | ゼロ口座 | 0.0 pips | 往復7ドル | 0.7 pips |
XMTrading | KIWAMI極口座 | 0.6 pips | なし | 0.6 pips |
TitanFX | ブレード口座 | 0.2 pips | 往復7ドル | 0.9 pips |
AXIORY | ナノスプレッド口座 | 0.1 pips | 往復6ドル | 0.7 pips |
Land Prime | ECN口座 | 0.0 pips | 往復7ドル | 0.7 pips |
XMTradingのKIWAMI極口座が取引手数料なしで0.6 pipsを実現している点は注目に値します。一方、Exnessは取引手数料込みでも0.7 pipsと非常に競争力のある水準を維持しています。
EUR/USD・GBP/USDの比較
メジャー通貨ペアでの比較では、Exnessが他社を上回る競争力を示しています。特にボラティリティの高いGBP/USDにおいて、Exnessの優位性が顕著に現れています。
大口取引に関連する主な研究には、取引コストを最小にする執行戦略を導出する理論的な研究のほか、マーケット・インパクトの関数形や指値板の形状などに関する実証分析がある。(日本銀行金融研究所「執行戦略と取引コストに関する研究の進展」より引用 2025年8月1日アクセス)

引用元:杉原慶彦氏
日本銀行金融研究所研究員(現金融機構局企画役補佐)。執行戦略と取引コストに関する研究の第一人者として、金融市場の微視的構造やアルゴリズム取引について専門的な研究を行っている。
スプレッドの変動要因
ExnessのようなECN業者では、市場の流動性に応じてスプレッドが変動します。ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯(日本時間22:00-2:00)では最も狭いスプレッドが期待できます。
スプレッドが狭い時間帯と取引のコツ
Exnessで最狭スプレッドを狙うには、取引時間帯の選択が重要です。以下の要因を理解して、より有利な条件で取引を行いましょう。
時間帯別スプレッドの傾向
時間帯 | 市場 | 流動性 | スプレッド傾向 |
---|---|---|---|
06:00-15:00 | 東京市場 | 中程度 | やや広め |
15:00-24:00 | ロンドン市場 | 高い | 狭い |
22:00-02:00 | NY・ロンドン重複 | 最高 | 最狭 |
02:00-06:00 | オセアニア市場 | 低い | 広い |
最も有利な取引条件を得るには、ロンドンとニューヨーク市場が重複する22:00-02:00の時間帯を狙うことをおすすめします。
重要経済指標発表時の注意点
重要経済指標の発表前後では、スプレッドが急激に拡大する可能性があります。特に以下の指標には注意が必要です:
- 米雇用統計(毎月第1金曜日)
- FOMC政策金利発表(年8回)
- ECB政策金利発表(年8回)
- 各国GDP発表
行動バイアスとは、投資家が無意識のうちに取ってしまう非合理な行動のことを指します。なかでも顕著なのが『気質効果』です。これは、含み損のある人は損切りをためらいがちになり、含み益がある人はすぐに利確してしまう傾向のことです。(神戸大学大学院経済学研究科「岩壷健太郎教授インタビュー」より引用 2025年8月1日アクセス)

引用元:岩壷健太郎教授
神戸大学大学院経済学研究科教授。FX証拠金取引、株式市場における投資家行動の専門家として、金融先物取引業協会学術アドバイザーも務める。行動バイアスと投資パフォーマンスの関係について実証研究を行っている。
口座タイプ別の最適な使い分け方法
Exnessの各口座タイプは、トレードスタイルや取引量によって最適な選択が異なります。以下を参考に、自分に合った口座を選びましょう。
スタンダード口座が適している人
取引手数料がかからないため、小額取引でも手数料負けのリスクがないのがスタンダード口座の魅力です。
ゼロ口座・ロースプレッド口座が適している人
- スキャルピングメインのトレーダー
- 月間取引量が50ロット以上
- 取引コストに敏感
- 1日に10回以上取引する
頻繁に取引を行う場合、わずかなスプレッドの差が月間の収益に大きく影響します。取引手数料を考慮しても、これらの口座の方が総合的なコストを抑えられます。
プロ口座の特徴
プロ口座はNDD方式を採用しており、透明性の高い取引環境を提供します。ただし、スプレッドの面ではゼロ口座やロースプレッド口座に劣る場合があります。
口座選択の実例
月間100ロット取引するスキャルパーの場合、スタンダード口座(1.1pips)とゼロ口座(0.7pips)の差は月額約4万円。年間では約48万円の差になります。
スプレッド以外の重要な取引条件
スプレッドは重要な要素ですが、総合的な取引環境を判断するには他の要素も考慮する必要があります。
約定力とスリッページ
Exnessは99.9%の約定率を誇り、スリッページも最小限に抑えられています。スプレッドが狭くても約定拒否やスリッページが頻発しては意味がありません。
取引可能時間
Exnessでは週7日24時間(土日の一部時間も含む)取引が可能で、他社と比較して長い取引時間を提供しています。これにより、より多くの取引機会を捉えることができます。
レバレッジとロスカット水準
Exnessの特徴の一つは無制限レバレッジです。ただし、高レバレッジ取引ではロスカットリスクも高まるため、適切な資金管理が不可欠です。
Exnessでスプレッドコストを最小化する戦略
最後に、Exnessでの取引コストを最小化するための実践的な戦略をご紹介します。
1. 時間帯を意識した取引
ロンドン・ニューヨーク市場の重複時間(22:00-02:00)を狙って取引することで、最狭スプレッドの恩恵を受けられます。
2. 通貨ペアの選択
USD/JPY、EUR/USDなどのメジャー通貨ペアは流動性が高く、スプレッドも安定しています。マイナー通貨ペアは大きな利益を狙える反面、スプレッドが広がりやすい傾向があります。
3. 経済指標発表前後の対策
重要指標発表の直前・直後は取引を控えるか、十分に広いストップロスを設定することをおすすめします。
4. 口座タイプの見直し
取引スタイルの変化に応じて、定期的に口座タイプを見直しましょう。Exnessでは複数口座の開設が可能なため、用途に応じて使い分けることもできます。
結局、マーケットというのは「連想ゲーム」なんですよ。どの商品がどの国、どの通貨と連動しているかを見ることで、マーケット全体へ視野が広がるんですよ。(外為どっとコム「江守哲氏インタビュー」より引用 2025年8月1日アクセス)

引用元:江守哲氏
エモリファンドマネジメント代表取締役。元住友商事で銅取引チームに所属し、ロンドンでコモディティディーラーとして活躍。現在はコモディティ市場の専門家として、テレビや雑誌で相場解説を行っている。
まとめ:Exnessスプレッドの総合評価
Exness(エクスネス)は、業界最狭水準のスプレッドと優れた取引環境を提供する海外FX業者として高く評価できます。特に以下の点で優れています:
- ゼロ口座・ロースプレッド口座では主要通貨ペアで0.0pipsを実現
- 取引手数料込みでも他社と比較して競争力のあるコスト
- 99.9%の約定率で安定した取引環境
- 無制限レバレッジによる柔軟な取引スタイル対応
一方で、取引スタイルや取引量に応じた適切な口座選択が重要であり、初心者はスタンダード口座から始めて、経験を積んでからECN口座への移行を検討することをおすすめします。
海外FX選びで取引コストを重視する方にとって、Exnessは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。ただし、スプレッドだけでなく、Exnessの評判・口コミや出金方法、ゼロカットシステムなど、総合的な観点から業者選択を行うことが成功への鍵となります。