【2025年8月最新】easyMarkets(イージーマーケッツ)の税金と確定申告方法を徹底解説!計算例から節税対策まで
easyMarketsメニュー
easyMarkets(イージーマーケッツ)で取引して利益が出た場合、日本では必ず税金を支払う義務があります。海外FXが初めての方は「税金の仕組みが複雑そう」「確定申告はどうやるの?」といった疑問を持つことが多いですが、基本的な知識があれば決して難しくありません。
この記事では、easyMarketsで得た利益にかかる税金の計算方法から確定申告の具体的な手順、さらには節税のコツまで、FX初心者の方でも理解できるよう丁寧に解説していきます。
この記事でわかること
この記事の見出し
easyMarketsの税金制度について:総合課税とは何か
easyMarketsなどの海外FX業者で得た利益は、総合課税という仕組みで税金が計算されます。これは国内FXの申告分離課税(税率20.315%)とは大きく異なる重要なポイントです。
海外FXの利益は、一般的には、雑所得として総合課税の対象となりますので、課税総所得金額に応じた税率(超過累進税率)で課税されます。(国税庁「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」より引用 2025年7月29日アクセス)
総合課税では、お給料や事業で得た収入など、他の所得と合計して税率が決められます。所得が多くなるほど税率も高くなる仕組み(超過累進税率)のため、大きな利益を得た場合は注意が必要です。
所得税と住民税の税率一覧表
年間の課税所得金額 | 所得税率 | 住民税率 | 合計税率 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 10% | 15% |
195万円超330万円以下 | 10% | 10% | 20% |
330万円超695万円以下 | 20% | 10% | 30% |
695万円超900万円以下 | 23% | 10% | 33% |
900万円超1,800万円以下 | 33% | 10% | 43% |
1,800万円超4,000万円以下 | 40% | 10% | 50% |
4,000万円超 | 45% | 10% | 55% |
つまり、最高で55%という高い税率が適用される場合があるということです。
easyMarketsで確定申告が必要になる条件
easyMarketsで取引をした場合、以下の条件に当てはまる方は確定申告をする必要があります。
会社員・公務員の方の場合
お給料をもらっている方は、年間20万円を超える利益が出た場合に確定申告が必要となります。これは海外FXの利益だけでなく、他の副収入も含めた合計金額で判断されます。
個人事業主・専業トレーダーの方の場合
お給料以外に収入がない方(専業トレーダーなど)は、年間48万円を超える利益が発生した場合に確定申告が必要です。これは基礎控除額を超えた場合の基準です。
住民税の申告も忘れずに
所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は別途必要な場合があります。お住まいの市区町村によって条件が異なるため、詳しくは居住地の税務署にお問い合わせください。
easyMarketsの税金計算方法と実際の計算例
easyMarketsで得た利益の税金は、以下のステップで計算します。
基本的な計算の流れ
課税所得 = 海外FXの利益 – 必要経費
納税額 = 課税所得 × 税率 – 控除額
具体的な計算例で見てみましょう
年収500万円の会社員がeasyMarketsで年間100万円の利益を得た場合を例に計算してみます。
- お給料による所得:500万円
- 海外FXの利益:100万円
- 必要経費:10万円
- 合計所得:500万円 + 100万円 – 10万円 = 590万円
この場合、所得税率は20%、住民税率は10%となり、合計税率は30%が適用されます。
申告分離課税ではなく総合課税の対象になるということは、稼ぎが多い場合には一律20%ではなく、マックスの所得税率が45%(住民税をあわせると55%程度)に膨れ上がる可能性があるということです。(篠昌義税理士事務所「FXの利益にかかる税金はどれくらい?確定申告のポイントを解説」より引用 2025年7月29日アクセス)

引用元:篠 昌義
篠昌義税理士事務所代表。公認会計士・税理士として、有限責任監査法人トーマツなどでの豊富な実務経験を持つ。金融税制に関する専門的な知識と実務経験を活かした税務指導を行う。
確定申告に必要な書類と取得方法
easyMarketsで確定申告を行う際に準備する書類をご紹介します。
準備する書類一覧
- 年間取引報告書:easyMarketsの取引履歴
- 源泉徴収票:お給料をもらっている方の場合
- 必要経費の領収書:FX取引に関連する支出
- 各種控除証明書:生命保険料控除証明書など
- マイナンバーカード:本人確認書類
easyMarketsの年間取引報告書の取得手順
easyMarketsでは、MT4/MT5のプラットフォームから年間取引報告書を取得できます。
- MT4/MT5にログイン
- 「口座履歴」タブをクリック
- 期間を「1年間」に設定
- 右クリックで「レポートの保存」を選択
- HTML形式でダウンロード
必ず1月1日から12月31日までの期間で取得してください。
easyMarketsで活用できる節税対策:経費計上のポイント
easyMarketsの税負担を減らすには、適切な経費計上が重要です。以下の項目は必要経費として認められる可能性があります。
認められる可能性の高い経費項目
- 取引手数料:スプレッドやコミッション
- 通信費:FX取引で使用したインターネット回線費用
- 書籍・教材費:FX関連の書籍や教材
- セミナー参加費:FX関連のセミナーや勉強会
- パソコン・スマホ代:取引で使用した端末の減価償却費
- VPS費用:自動売買システムの利用料
必要経費として計上する費用は、節度をもって!ということです。常識的に考えて必要経費として認められるだろうと思われるものは、計上して良いと思いますよ。(税理士・三瀬宏太「税理士・三瀬氏に聞く確定申告(2)海外FX口座は税率20%でなく最大50%!?」より引用 2025年7月29日アクセス)

引用元:三瀬宏太
税理士として豊富な実務経験を持ち、FX取引の税務に関する専門的な知識を有する。ダイヤモンド・ザイでFXの税金に関する記事を執筆し、多くの投資家に税務指導を行っている。
経費計上の注意点
経費として認められるのは、FX取引に直接必要な費用のみです。プライベートでも使用するものは按分計算が必要になります。必ず領収書を保管し、税務署に説明できる根拠を用意しておきましょう。
国内FXとの重要な違い:損失繰越ができない海外FX
easyMarketsなどの海外FXは、国内FXと比較していくつかの重要な違いがあります。
主な違いの比較表
項目 | 海外FX(easyMarkets) | 国内FX |
---|---|---|
税制 | 総合課税(雑所得) | 申告分離課税 |
税率 | 15%〜55%(累進税率) | 一律20.315% |
損失繰越 | 不可 | 3年間可能 |
損益通算 | 雑所得内のみ | 先物取引間で可能 |
特に損失繰越ができない点は大きなデメリットです。国内FXでは3年間の損失繰越が可能ですが、海外FXでは翌年に損失を持ち越すことができません。
金融商品取引法に規定する店頭デリバティブ取引に該当しない、いわゆる海外FX業者を通じた取引による所得は、雑所得として総合課税の対象となります。(一橋大学法学研究科・水野惠子「金融資産所得課税の理論的考察⑴」より引用 2025年7月29日アクセス)

引用元:水野惠子
一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、愛知学院大学法学部教授。博士(法学)。租税法を専攻し、金融資産所得課税の理論的考察に関する研究で著名な法学者。
確定申告の具体的な手順
easyMarketsで得た利益の確定申告は、以下の手順で進めます。
1. 必要書類の準備
前述の必要書類を全て準備します。特に年間取引報告書は早めに取得しておきましょう。
2. 確定申告書の作成
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すると便利です。
- 国税庁のホームページにアクセス
- 「確定申告書等作成コーナー」を選択
- 「所得税」を選択
- 給与所得を入力
- 「雑所得」欄にeasyMarketsの利益を入力
- 必要経費を差し引いて計算
3. 提出方法
確定申告書の提出方法は以下の3つから選択できます。
- e-Tax:オンラインで提出(推奨)
- 郵送:税務署に郵送
- 持参:税務署に直接持参
e-Taxなら24時間いつでも提出可能で、控えの管理も簡単です。
easyMarketsの税金に関するよくある質問
Q1: easyMarketsのボーナスは課税対象になりますか?
A1: 出金可能なボーナスは課税対象となります。クレジットとしてのみ利用可能で出金できないボーナスは課税対象外です。
Q2: 含み益は課税対象になりますか?
A2: 含み益(未実現利益)は課税対象外です。決済して実現した利益のみが課税対象となります。
Q3: 海外FXの損失と国内FXの利益は損益通算できますか?
A3: 損益通算はできません。海外FXは総合課税の雑所得、国内FXは申告分離課税のため、税制が異なります。
Q4: 法人口座での取引は税制が変わりますか?
A4: 法人口座の場合は法人税の対象となり、個人の所得税とは税制が異なります。
節税対策の実践的なアドバイス
easyMarketsの税負担を軽減するための実践的な節税対策をご紹介します。
1. 年末調整での含み益管理
年末に含み益があるポジションを持っている場合、決済のタイミングを翌年に調整することで、税負担を分散できます。
2. 他の雑所得との損益通算
海外FXの利益は雑所得として計算されるため、他の雑所得(仮想通貨、アフィリエイト収入など)と損益通算が可能です。
3. 所得控除の活用
以下の所得控除を活用することで、課税所得を減らすことができます。
- 生命保険料控除:最大12万円
- 地震保険料控除:最大5万円
- 医療費控除:10万円超の医療費
- 寄付金控除:ふるさと納税など
4. 青色申告特別控除の検討
FX取引を事業として行っている場合、青色申告特別控除(最大65万円)を適用できる可能性があります。
税務調査への備え
easyMarketsでの取引が税務調査の対象となった場合に備えて、以下の準備をしておきましょう。
重要な書類の保管
- 取引履歴:7年間保管
- 領収書:経費の根拠として保管
- 銀行の入出金記録:資金の流れを証明
- 確定申告書の控え:過去の申告内容の確認
税務調査では説明責任が納税者側にあるため、すべての取引について説明できる準備が必要です。
まとめ:easyMarketsの税金対策は計画的に進めよう
easyMarketsでの取引による税金は、総合課税の適用により最大55%の税率となる可能性があります。しかし、適切な経費計上や節税対策を行うことで、税負担を軽減することは可能です。
重要なポイントをまとめます。
- 総合課税で最大55%の税率
- 損失繰越は不可
- 適切な経費計上で節税可能
- 確定申告は必ず期限内に
税金の知識を身につけることで、より効率的な資産運用が可能になります。不明な点があれば、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
税金対策も含めた総合的な情報
easyMarketsの税金制度について詳しく理解できたら、次は実際の取引条件や口座開設方法についても確認してみましょう。トレーダーの詳細な体験談については、easyMarkets評判・口コミ完全ガイドをご覧ください。
easyMarketsでの税金対策を理解したら、実際に取引を始めてみませんか?適切な知識を身につけることで、より安心して取引を行うことができます。