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FXGTの確定申告を完全解説!やり方・必要書類・損失対応まで【2025年11月】

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税金・確定申告関連: 年間取引報告書

FXGTで利益が出るようになってきたら、次に考えなければならないのが「確定申告」です。

海外FX業者であるFXGTで得た利益には税金がかかるため、一定額を超えたら確定申告をしなければなりません。「いくらから申告が必要なの?」「どうやって手続きすればいいの?」「損失が出た場合はどうなるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、FXGTの確定申告について、必要になる条件から具体的な手続き方法、税金の計算方法、節税対策までを分かりやすく解説します。スマホでの手続き方法や損失が出た場合の対応についても詳しく説明しますので、初めて確定申告をする方でも安心して進められます。

確定申告を怠ると重いペナルティが課される可能性がありますので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。

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本コンテンツは「Song LLC」が、金融庁財務局消費者庁国民生活センターから発信される情報と、実際の海外FX取引・調査を基に制作しています。詳細は「コンテンツ制作ポリシー」をご覧ください。

この記事の見出し

FXGTの確定申告が必要になる条件とは

まず最初に理解しておきたいのが、「どのような場合にFXGTの確定申告が必要になるのか」という点です。

FXGTで取引をしているすべての人が確定申告の対象になるわけではなく、年間の利益額と職業によって申告の必要性が変わってきます

会社員・給与所得者の場合:年間20万円超の利益で申告が必要

会社員やパート・アルバイトなどの給与所得者の場合、FXGTの取引で発生した利益を含む雑所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。

ここで注意したいのは、「利益」ではなく「所得」という点です。所得は「収入−必要経費」で計算されるため、FXGTで得た利益から取引にかかった経費を差し引いた金額が20万円を超えるかどうかで判断します。

また、FXGTだけでなく他の海外FX業者での利益や、副業などの雑所得も合算して計算する必要があります。例えば、FXGTで15万円、他の海外FX業者で6万円の利益があった場合、合計21万円となり確定申告の対象になります。

雑所得の範囲を正しく理解しよう

雑所得には、海外FXの利益だけでなく、アフィリエイト収入、フリマアプリの売上、仮想通貨取引の利益なども含まれます。複数の収入源がある方は、それらを全て合算して20万円を超えるかどうかを判断しましょう。

個人事業主・フリーランス・専業主婦の場合:年間48万円超で申告が必要

個人事業主やフリーランス、専業主婦(主夫)、学生など、給与所得がない方の場合は、FXGTの利益を含む雑所得が年間48万円を超えると確定申告が必要になります。

これは基礎控除が48万円あるためで、所得がこの金額を超えて初めて課税対象となります。

給与所得者との違いは、給与所得がない分、年間48万円までの所得であれば税金がかからないという点です。専業トレーダーとして活動している方は、この点を理解しておきましょう。

確定申告が必要なその他のケース

上記の基準に加えて、以下のいずれかに該当する方は、FXGTの利益額に関わらず確定申告が必要になります。

  • 年間の給与収入が2,000万円を超える方
  • 2か所以上から給与を受け取っている方
  • 不動産所得などその他の所得がある方
  • 医療費控除や住宅ローン控除などの適用を受ける方

これらに該当する場合は、たとえFXGTでの利益が少額であっても確定申告を行う必要がありますので注意しましょう。

FXGT確定申告の対象となる取引と課税のタイミング

次に、どのような取引が確定申告の対象になるのか、そしていつのタイミングで課税されるのかについて見ていきましょう。

全ての取引銘柄が課税対象

FXGTでは、FX通貨ペア、仮想通貨、株価指数、コモディティ(金・原油など)、株式など多様な銘柄を取引できますが、これら全ての取引で発生した利益が確定申告の対象になります。

「FXだけ」「仮想通貨だけ」といった区別はなく、FXGTの口座内で行った全ての取引の損益を合算して申告します。

決済時に損益が確定して課税される

税金が発生するのは、ポジションを決済して損益が確定したタイミングです。保有中のポジションの含み益(未実現利益)は課税対象にはなりません

例えば、12月31日時点で大きな含み益があるポジションを保有していても、翌年に決済するのであれば、その利益は翌年の確定申告の対象になります。

この仕組みを理解しておくことで、年末のポジション調整による節税対策も可能になります。例えば、年内に大きな利益が出ている場合、含み損のあるポジションを年内に決済することで、課税対象の所得を減らすことができます。

スワップポイントと取引手数料の扱い

スワップポイントや取引手数料、スプレッドは自動的に損益に反映されるため、別途経費として計上する必要はありません。年間取引報告書に記載される損益がそのまま申告の対象になります。

ボーナスは課税対象外

FXGTでは、口座開設ボーナスや入金ボーナスなど豪華なボーナスキャンペーンを実施していますが、これらのボーナス自体は課税対象外です。

なぜなら、FXGTのボーナスは証拠金としてのみ使用でき、現金として出金できないからです。ただし、ボーナスを使って取引して得た利益は課税対象になりますので、その点は注意しましょう。

一方で、キャッシュバックキャンペーンなどで受け取った現金化可能なキャッシュバックは課税対象になります。

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海外FX(FXGT)と国内FXの税金・税制の違い

海外FX業者であるFXGTと国内FX業者では税制に大きな違いがあります。この違いを理解しておくことは、税金対策を考える上で非常に重要です。

総合課税と申告分離課税の違い

FXGTを含む海外FXの利益は「総合課税」、国内FXの利益は「申告分離課税」が適用されます。

総合課税とは、給与所得やその他の所得と合算して税額を計算する方式です。一方、申告分離課税は、FXの利益だけを切り離して独立して課税する方式です。

この違いにより、海外FXでは給与所得などと合算した総所得額によって税率が変わるのに対し、国内FXは所得額に関わらず一律の税率が適用されます。

累進課税と一律課税の税率の違い

FXGTを含む海外FXでは累進課税が適用され、所得が増えるほど税率が高くなります。

課税所得額所得税率住民税合計税率(目安)
195万円以下5%10%15%
195万円超〜330万円以下10%10%20%
330万円超〜695万円以下20%10%30%
695万円超〜900万円以下23%10%33%
900万円超〜1,800万円以下33%10%43%
1,800万円超〜4,000万円以下40%10%50%
4,000万円超45%10%55%

※上記に加えて復興特別所得税(所得税額の2.1%)がかかります

一方、国内FXは所得額に関わらず一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が適用されます。

課税所得が330万円を超えると、海外FXの税率が国内FXの税率を上回るため、高額の利益を安定して出せる方は税金面で国内FXが有利になる可能性があります。

損益通算と損失繰越の違い

損益通算については、海外FX同士、または同じ雑所得内であれば可能です。例えば、FXGTで100万円の利益、XMTradingで50万円の損失が出た場合、差し引き50万円が課税対象になります。

ただし、海外FXと国内FXの損益通算はできません。税区分が異なるため、それぞれ独立して計算する必要があります。

また、損失の繰越控除については大きな違いがあります。

  • 海外FX(FXGT):損失の繰越控除は不可
  • 国内FX:損失を最長3年間繰り越して控除可能

国内FXでは、今年100万円の損失が出ても、翌年100万円の利益が出れば相殺して課税対象をゼロにできます。しかし、海外FXではこれができないため、損失が出た年は税金がかからないものの、翌年に繰り越すことはできません。

海外FXと国内FXを併用している場合の注意点

両方で取引している場合、それぞれ別々に損益を計算して申告する必要があります。海外FXの利益は雑所得の欄に、国内FXの利益は先物取引に係る雑所得等の欄に記入します。混同しないよう注意しましょう。

FXGT確定申告の必要書類と準備するもの

確定申告をスムーズに進めるためには、事前に必要な書類を揃えておくことが重要です。ここでは、FXGTの確定申告で必要になる書類について詳しく解説します。

年間取引報告書(年間取引明細書)の取得方法

年間取引報告書は、FXGTでの1年間の損益を証明する最も重要な書類です。MT4またはMT5から簡単にダウンロードできます。

MT4/MT5での年間取引報告書の取得手順

  1. MT4/MT5にログインし、画面下部の「ターミナル(ツールボックス)」を開く
  2. 「口座履歴」タブをクリック
  3. 口座履歴の画面内で右クリックし、「期間のカスタム設定(期間指定)」を選択
  4. 開始日を「1月1日」、終了日を「12月31日」に設定してOKをクリック
  5. 再度右クリックして「レポートの保存(レポート)」を選択
  6. ファイル形式を「Open XML」または「HTML」から選択して保存

複数の口座を使用している場合は、口座ごとに年間取引報告書を取得する必要があります。また、スマホアプリ版のMT4/MT5では取引履歴の確認はできますが、ファイル出力はPC版からのみ可能ですので注意しましょう。

経費の領収書・レシート

FXGTでの取引に関連する経費を証明する領収書やレシートも重要な書類です。後ほど詳しく解説しますが、経費として認められる可能性のある項目には以下のようなものがあります。

  • FX関連の書籍・教材の購入費
  • セミナーや勉強会の参加費・交通費
  • EA(自動売買ソフト)やインジケーターの購入費
  • トレード用PC・モニター・周辺機器の購入費
  • インターネット通信費(按分)
  • VPSサーバーのレンタル料

領収書やレシートは確定申告時に提出する必要はありませんが、税務調査に備えて最低7年間は保管しておく必要があります。日頃から整理して保管しておくことをおすすめします。

源泉徴収票(給与所得者の場合)

会社員やパート・アルバイトなど給与所得者の方は、勤務先から発行される源泉徴収票が必要です。通常、年末調整が終わった後の1月下旬頃までに交付されます。

源泉徴収票には、年間の給与収入や各種控除額が記載されており、FXGTの利益と合算して総所得を計算する際に必要になります。

各種控除証明書

課税所得を減らして節税するために、各種控除を受けられる場合はその証明書も準備しましょう。

  • 生命保険料控除証明書
  • 地震保険料控除証明書
  • 医療費の領収書(医療費控除を受ける場合)
  • 寄付金受領証明書(ふるさと納税など)
  • 住宅ローンの残高証明書(住宅ローン控除を受ける場合)

マイナンバーカードまたは本人確認書類

確定申告ではマイナンバー(個人番号)の記載と本人確認が必要です。

  • e-Tax(電子申告)を利用する場合:マイナンバーカードがあれば本人確認が完了
  • 書面で提出する場合:マイナンバーが確認できる書類(通知カードや住民票など)と本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)の写しを添付

FXGT確定申告のやり方を徹底解説

ここからは、FXGTの確定申告を実際にどのように進めるかを、具体的な手順とともに詳しく解説します。

確定申告の期限と提出先

確定申告は、毎年2月16日から3月15日までの期間に、前年1月1日から12月31日までの所得について申告します。

提出先は住所地を管轄する税務署です。国税庁のウェブサイトで管轄の税務署を検索できます。

期限を過ぎると無申告加算税や延滞税などのペナルティが課されるため、必ず期限内に申告・納税を完了させましょう。

確定申告の3つの方法

確定申告には大きく分けて3つの提出方法があります。

  1. e-Tax(電子申告):インターネット経由でオンラインで提出
  2. 確定申告書を作成して郵送:国税庁のサイトや会計ソフトで作成し、税務署に郵送
  3. 税務署の窓口に直接提出:手書きまたは作成した申告書を持参

おすすめはe-Taxです。自宅から24時間いつでも申告でき、還付金がある場合は通常より早く振り込まれるメリットがあります。マイナンバーカードとICカードリーダーまたはマイナンバーカード読み取り対応スマホがあれば利用できます。

FXGTの所得金額の計算方法

確定申告書に記入する前に、FXGTの所得金額(課税対象額)を正確に計算する必要があります。

所得金額の計算式

所得金額 = 年間の取引利益 − 必要経費

例えば、FXGTで年間120万円の利益があり、必要経費が20万円だった場合、所得金額は100万円になります。

複数の海外FX業者を利用している場合は、全ての業者の損益を合算します。例えば、FXGTで100万円の利益、Exnessで30万円の損失があった場合、70万円が課税対象になります。

税金の計算方法(具体例あり)

実際にどのくらいの税金がかかるのか、具体例を使って計算してみましょう。

【計算例】給与所得500万円の会社員がFXGTで100万円の利益を得た場合

  • 給与所得:500万円(各種控除後)
  • FXGTの所得:100万円(経費差し引き後)
  • その他の控除:基礎控除48万円、社会保険料控除80万円

ステップ1:課税所得の計算

課税所得 = 500万円 + 100万円 − 48万円 − 80万円 = 472万円

ステップ2:所得税の計算

課税所得472万円は「330万円超〜695万円以下」の区分に該当するため、税率20%、控除額42万7,500円が適用されます。

所得税 = 472万円 × 20% − 42万7,500円 = 51万6,500円

ステップ3:復興特別所得税の計算

復興特別所得税 = 51万6,500円 × 2.1% = 10,846円

ステップ4:住民税の計算

住民税 = 472万円 × 10% = 47万2,000円

合計納税額

51万6,500円 + 10,846円 + 47万2,000円 = 約99万円

このように、給与所得と合算して計算するため、FXGTの利益だけで税額が決まるわけではない点に注意が必要です。

確定申告書への記入方法

国税庁の「確定申告書作成コーナー」を利用すると、画面の指示に従って入力するだけで自動的に計算してくれるため便利です。

FXGTの利益を記入する箇所

  1. 「所得税の確定申告書」を選択
  2. 「収入金額・所得金額の入力」で「雑所得」の「その他」を選択
  3. 「種目」に「証拠金取引」または「外国為替証拠金取引」と記入
  4. 「収入金額」にFXGTの年間利益を入力
  5. 「必要経費」に計上可能な経費の合計額を入力
  6. 「所得の生ずる場所」に「Eden Island, Seychelles」と記入
  7. 「支払者の名称」に「360 Degrees Markets Ltd」と記入

その後、給与所得や各種控除額を入力していけば、自動的に納税額が計算されます。

スマホでのFXGT確定申告のやり方

e-Taxを利用すれば、スマホからでも確定申告が可能です。マイナンバーカードとマイナンバーカード読み取り対応のスマートフォンがあれば、自宅にいながら手軽に申告できます。

スマホでの確定申告手順

  1. 国税庁の「確定申告書作成コーナー」にスマホでアクセス
  2. 「作成開始」→「マイナンバーカード方式」を選択
  3. マイナンバーカードをスマホで読み取ってログイン
  4. 画面の指示に従って所得や控除の情報を入力
  5. FXGTの利益は「雑所得」の「その他」に入力
  6. 入力内容を確認して送信

スマホでの申告は、PCと同様に年間取引報告書などの必要書類を手元に用意してから進めるとスムーズです。

FXGTで損失が出た場合の確定申告の対応

FXGTで利益が出ずに損失が発生した場合の確定申告について解説します。

損失が出た場合は確定申告の義務はない

FXGTで損失が出た場合、基本的には確定申告の義務はありません。課税対象となる所得がないためです。

ただし、以下のようなケースでは確定申告をした方が良い場合があります。

他の雑所得との損益通算

FXGTで損失が出ていても、他の海外FX業者で利益が出ている場合や、その他の雑所得がある場合は、損益通算によって課税所得を減らせる可能性があります。

例えば、FXGTで50万円の損失、BigBossで80万円の利益がある場合、差し引き30万円が課税対象になります。FXGTの損失を申告することで、納税額を抑えることができます。

翌年以降の繰越はできない

前述の通り、海外FXでは損失の繰越控除ができません。今年損失が出ても、翌年の利益から差し引くことはできないため、この点は国内FXとの大きな違いです。

給与所得者で他の所得がない場合

会社員でFXGT以外に雑所得がなく、FXGTで損失のみの場合は、確定申告の必要はありません。給与所得の年末調整が済んでいれば、それで税務処理は完了しています。

FXGT確定申告で使える節税対策

合法的に税負担を軽減する節税対策について解説します。これらを活用することで、同じ利益でも納める税金を大幅に減らせる可能性があります。

必要経費を漏れなく計上する

FXGTでの取引に直接必要な支出は、必要経費として所得から差し引くことができます。経費が多ければ多いほど課税所得が減り、税金も安くなります。

経費として認められる可能性のある項目

  • FXや投資に関する書籍・雑誌・有料記事の購入費
  • FXセミナーや勉強会の参加費・交通費・宿泊費
  • EAや有料インジケーター、カスタムインジケーターの購入費
  • トレード専用のPC・モニター・タブレット・スマホの購入費(按分)
  • インターネット回線費用(按分)
  • VPSサーバーのレンタル料
  • 電気代(按分)
  • トレード専用の部屋の家賃(按分)
  • トレーダー同士の情報交換のための交際費

「按分」とは、私用とトレード用が混在している場合に、トレードで使用している割合分だけを経費にすることです。例えば、自宅の一室をトレードルームにしている場合、家賃の20%を経費にするなどです。

10万円以上の機器は減価償却が必要

PCやモニターなど10万円以上の機器を購入した場合、一度に全額を経費にすることはできず、減価償却として数年に分けて経費計上します。

  • 10万円未満:購入年に全額経費計上可能
  • 10万円以上20万円未満:3年かけて経費計上(一括償却資産)
  • 20万円以上:耐用年数に応じて経費計上(PCは通常4年)

各種控除制度を最大限活用する

所得控除税額控除を活用することで、課税所得や税額を減らすことができます。

主な所得控除(15種類)

  • 基礎控除(48万円)
  • 配偶者控除・配偶者特別控除
  • 扶養控除
  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 医療費控除(年間10万円超の医療費)
  • 寄附金控除(ふるさと納税など)
  • 小規模企業共済等掛金控除(iDeCoなど)
  • 障害者控除
  • 寡婦控除・ひとり親控除
  • 勤労学生控除
  • 雑損控除

特にふるさと納税は、寄附によって返礼品を受け取りながら税金を軽減できるため、多くの方におすすめです。また、iDeCo(個人型確定拠出年金)も掛金全額が所得控除の対象になるため、老後資金の準備と節税を同時に行えます。

年末のポジション調整で節税する

12月末時点で含み損のあるポジションを決済して損失を確定させることで、その年の課税所得を減らすことができます。

例えば、年内に100万円の利益が確定しているが、含み損30万円のポジションを保有している場合、12月中に決済すれば課税対象は70万円になります。ただし、この戦略はトレード戦略とのバランスを考慮して行う必要があります。

法人口座の利用を検討する

年間の利益が大きい方(目安として1,000万円以上)は、法人口座を開設して法人として取引することで、大幅な節税が可能になります。

法人口座のメリット

  • 税率が最大約33%(個人は最大55%)
  • 損失の繰越控除が9年間可能(個人の海外FXは不可)
  • 経費の範囲が広い(役員報酬、社会保険料、退職金なども経費にできる)
  • 所得の分散ができる(家族を役員にして所得を分散)

ただし、法人設立には費用や手間がかかり、赤字でも法人住民税(年間約7万円)がかかるなどのデメリットもあります。FXGTでは法人口座の開設が可能なので、利益が大きくなってきたら検討してみると良いでしょう。

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FXGTは法人口座の開設が可能で、個人口座とは別にボーナスも受け取れます。大きな利益を継続的に上げている方は、税金面で有利な法人口座を検討してみてはいかがでしょうか。

FXGT確定申告でよくある質問と注意点

最後に、FXGTの確定申告に関してよくある質問と注意点をまとめました。

確定申告をしないとバレる?

FXGTで利益を得ているのに確定申告をしないと、ほぼ確実にバレます

その理由は以下の通りです。

  • 国内銀行への送金記録:FXGTから出金すると、国内銀行に海外送金の記録が残り、銀行は一定額以上の国外送金について「国外送金等調書」を税務署に提出する義務があります。
  • CRS(共通報告基準):OECD加盟国間で金融口座情報を自動的に交換する制度により、海外FX業者の口座情報も日本の国税庁に提供されます。
  • 税務調査:税務署は様々な情報源から無申告者を特定し、調査を行います。

無申告が発覚すると、無申告加算税(最大20%)、延滞税(年7.3〜14.6%)、重加算税(最大40%)などの重いペナルティが課されます。最悪の場合、刑事罰として5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科されることもあります。

会社にバレずに確定申告できる?

住民税の納付方法を「普通徴収」にすれば、会社にバレるリスクを大幅に減らせます

確定申告書の第二表に「給与・公的年金等に係る所得以外の住民税の徴収方法」という欄があり、ここで「自分で納付(普通徴収)」を選択します。これにより、FXGTの利益に対する住民税は自分で納付することになり、会社の給与から天引きされないため、会社に知られにくくなります。

ただし、自治体によっては普通徴収を認めないケースもあるため、心配な方は事前に市区町村の税務課に相談すると良いでしょう。

複数の海外FX業者を使っている場合は?

全ての海外FX業者の損益を合算して申告します。FXGTだけでなく、XMTradingExnessAxioryなど、使用している全ての業者の年間取引報告書を取得し、合計した損益を雑所得として申告します。

複数業者を利用している場合の記入例は、確定申告書作成コーナーで「雑所得」の欄に業者ごとに分けて記入することも、合算した金額をまとめて記入することも可能です。

FXGTと仮想通貨取引の損益通算は可能?

可能です。FXGTでの利益も仮想通貨取引の利益も、どちらも「雑所得」に分類されるため、損益通算が可能です。

例えば、FXGTで80万円の利益、仮想通貨取引で30万円の損失がある場合、差し引き50万円が課税対象になります。

FXGTの取引手数料やスプレッドは経費になる?

取引手数料やスプレッドは、すでに取引損益に自動的に反映されているため、別途経費として計上する必要はありません。年間取引報告書に記載される損益が、これらを差し引いた後の金額になっています。

海外在住者の確定申告は?

日本の非居住者(海外に1年以上居住している方)の場合、日本での確定申告は原則不要です。居住国の税制に従って申告・納税を行います。

ただし、日本国内に所得がある場合や、出国前に確定申告が必要な所得がある場合は申告が必要になることもあるため、詳しくは税理士や税務署に相談することをおすすめします。

確定申告の期限に間に合わなかったら?

期限を過ぎても、できるだけ早く申告することが重要です。期限後でも自主的に申告すれば、無申告加算税が軽減される場合があります(通常15〜20%が5%に軽減)。

また、還付申告(税金が戻ってくる申告)の場合は、5年以内であればいつでも申告できます。

まとめ:FXGTの確定申告を正しく行い安心してトレードしよう

この記事では、FXGTの確定申告について、対象者の条件から具体的な手続き方法、税金の計算方法、節税対策まで詳しく解説しました。

重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 給与所得者は年間20万円超、非給与所得者は年間48万円超の利益で確定申告が必要
  • 海外FXは総合課税・累進課税が適用され、所得が増えるほど税率が上がる
  • 必要書類は年間取引報告書、経費の領収書、源泉徴収票など
  • e-Taxを利用すればスマホからでも申告可能
  • 損失は同じ雑所得内で損益通算できるが、翌年への繰越はできない
  • 経費の計上や各種控除の活用で節税が可能
  • 無申告は必ずバレるので、必ず期限内に申告する

確定申告は一見複雑に見えますが、必要な書類を揃えて手順通りに進めれば、初めての方でも十分に対応できます。国税庁の確定申告書作成コーナーを利用すれば、自動計算してくれるため、計算ミスの心配もありません。

正しく確定申告を行うことで、ペナルティのリスクを避け、安心してFXGTでのトレードを続けることができます

もし不安な点があれば、税理士に相談するのも一つの方法です。特に利益が大きい場合や複雑なケースでは、専門家のアドバイスを受けることで、より適切な節税対策を行えます。

FXGTでしっかりと利益を積み重ね、適切に税金を納めることで、長期的に安定したトレーダーとしての道を歩んでいきましょう。

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記事を書いた人

稼ぐ!海外FX 編集長の高橋亮介です。
国内FX 20年以上、海外FX 15年以上の取引経験を持ち、ブローカーの信頼性や資金管理の重要性を学んできました。
「正しい海外FX情報を、誰もが安心して意思決定できる形で」を理念に、初心者が安心して始められる情報から、経験者がさらに成果を伸ばす戦略まで、実践的で役立つ知識をお届けします。

高橋 亮介のプロフィール