Vantage Tradingのスワップポイントを全銘柄で確認|高金利ペアと実効利回りで選ぶ運用の考え方
スワップポイントで銘柄を選ぶとき、まず額面のいちばん大きいものに目が行きますよね。ただ、その数字だけで飛びついてしまうと、あとになって「あれ、思ったより残ってないな」となりがちなんです。
Vantage Tradingで高スワップを狙うなら、額面ではトルコリラ系(EURTRY・USDTRY)が上位に来ますが、実際に手元へ残るのはスプレッドの往復とECN取引手数料を引いたあとの数字です。
気を付けたいのは、スワップフリーの扱いです。「全銘柄フリー」というわけではなくて、プレミアム口座の割引や仮想通貨まわりで条件が分かれるので、ここは先に線引きしておきたいところですね。
Vantage Tradingのスワップについて、全銘柄の一覧から、高スワップ銘柄の選び方、計算と付与時間、スワップフリーの適用範囲、実効利回りの見方までまとめてみました。
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Vantage Tradingの全銘柄スワップポイント一覧
Vantage Tradingの全銘柄スワップポイントは、FX通貨ペアだけでなく、ゴールドや仮想通貨、株価指数まで幅広く設定されています。まずはこの一覧をアセット別に眺めて、どこがプラスで、どこがマイナスに振れやすいのか、全体の地図を頭に入れておくと、あとの選び方でぶれなくなります。
スワップは1ロット(10万通貨)を1日持ち越したときの付与額として表示されて、多くは米ドル建てで出ます。日本円に直すには、そのときのドル円レートを掛けるので、レート次第で金額が動く点は覚えておいてください。
それと、ここに載せる水準はあくまで一定時点の目安になります。スワップは金利情勢で毎月のように動くので、実際に持つ前にはいちど最新値を確認しておくと安心です。
FX通貨ペアのスワップポイント
FX通貨ペアのスワップポイントは、2国間の金利差でプラスにもマイナスにも振れます。金利の高い通貨を買って低い通貨を売る向きならプラス、逆向きならマイナス、という基本さえつかんでおくと、下の表がすっと読めると思います。
| 区分 | 買いスワップの傾向 | 売りスワップの傾向 |
|---|---|---|
| メジャー(USDJPY・EURUSD等) | 小幅(金利差が小さい) | 小幅 |
| マイナー(EURGBP・AUDNZD等) | 中程度・ペア次第 | 中程度・ペア次第 |
| エキゾチック(USDTRY・EURTRY等) | 片側で大きく振れる | 片側で大きく振れる |
上の表のとおり、金利差の小さいメジャーは買い・売りとも小さめで、日をまたいでも損益への響きは限られます。狙って大きなプラスを取りに行くなら、トルコリラ系のようなエキゾチックが候補になるんですが、こちらは片側が大きくプラスでも反対側が大きくマイナスに振れやすいのが難点です。どちらの向きでプラスが付くかは、発注前にかならず気配値で符号を見ておきたいところです。
ゴールド・貴金属のスワップポイント
ゴールド・貴金属のスワップポイントは、Vantage TradingではXAUUSD(金)とXAGUSD(銀)が中心になります。貴金属はそもそも利息を生まない資産ということもあって、買い・売りのどちらもマイナス側に付きやすい銘柄だったりします。
| 銘柄 | 買いスワップの傾向 | 売りスワップの傾向 |
|---|---|---|
| XAUUSD(金) | マイナスになりやすい | マイナスになりやすい |
| XAGUSD(銀) | マイナスになりやすい | やや小幅・変動 |
先ほどの表を見ると、ゴールドはスワップ狙いで長く寝かせる銘柄ではない、というのが読み取れますね。金は値幅で取る短期向きの銘柄で、日をまたいで持つほど持ち越しコストが積み上がっていきます。長期でゴールドを保有するつもりなら、このマイナス分を最初からコストとして見積もっておくのが堅実です。
仮想通貨CFDのスワップポイント
仮想通貨CFDのスワップポイントは、Vantage Tradingではビットコインやイーサリアムといったメジャーな銘柄に設定されています。仮想通貨は値動きが大きいぶん、スワップも通貨ペアとは違う水準で動くことがあるんです。
| 銘柄 | 買いスワップの傾向 | 売りスワップの傾向 |
|---|---|---|
| BTCUSD(ビットコイン) | マイナス方向 | マイナス方向 |
| ETHUSD(イーサリアム) | マイナス方向 | マイナス方向 |
| その他主要アルトコイン | 銘柄ごとに変動 | 銘柄ごとに変動 |
上で並べたように、仮想通貨CFDは持ち越しコストがかさみやすい区分です。ただし、Vantage Tradingでは仮想通貨まわりがスワップフリー扱いになるケースもあって、この話は後半の適用マップの章であらためて整理しますね。取扱銘柄は入れ替わることがあるので、狙っている暗号資産があるなら、対応しているかどうかは先に見ておくと、あとで困りません。
株価指数・その他CFDのスワップポイント
株価指数・その他CFDのスワップポイントは、日経225やダウ、S&P500といった指数のほか、エネルギー・コモディティ・ETF・債券まで幅広く設定されています。指数系は構成銘柄の配当や金利を反映するので、買いと売りで符号が入れ替わる銘柄もあります。
この区分は銘柄数が多くて、水準も個別にばらつくので、狙う銘柄が決まっているなら気配値で一つずつ見ていくのが間違いありません。おおまかには、指数のスワップは通貨ペアほど大きくは動かない銘柄が多い、というくらいの掴み方で十分です。
高スワップを狙える通貨ペアランキング
高スワップを狙える通貨ペアは、Vantage Tradingでは金利差の大きいトルコリラ系が中心になります。ここでは、額面のプラススワップが大きい順にどのペアが候補になるのか、そして選ぶときの軸をどこに置くべきかを整理していきます。
額面でいちばん目立つのはトルコリラ絡みのペアで、EURTRYやUSDTRYは、方向が合えば1ロットあたり数千円規模のプラススワップが付く場面もあります。ドル円のような主要ペアが1日で数十円程度なのと比べると、桁が一つ二つ違う世界です。この金利差の大きさが、スワップ運用でトルコリラ系の名前が挙がる理由になります。
ただ、ランキングを額面だけで受け取るのは、正直おすすめしません。トルコリラは金利が高い代わりに、通貨そのものが長い目で見て下がりやすい通貨です。つまり、毎日プラススワップが積み上がっても、その裏で為替レートがじりじり削れていく、ということが普通に起こります。積み上げたスワップ益を、為替差損がまるごと飲み込んでしまう場面も珍しくないんですよね。しかも下落は一直線ではなくて、たまに急落を挟むので、含み損が一気に膨らむこともあります。そうなると証拠金維持率が削られて、スワップを取り切る前にロスカットで退場、という流れになりかねません。額面の順位はあくまで入口で、そこに通貨の値動きと、あとで扱う往復コストを重ねて、はじめて「実際に狙えるか」が見えてきます。高スワップ銘柄ほど、この重ね合わせは省かずにやっておく価値があります。
選ぶときの軸を整理すると、こんな順序になります。プラススワップの額面よりも、まず通貨の値動きに耐えられるロットかどうか。次に、付いたスワップが往復コストで削られないか。最後に、その水準が今後も続きそうか。この三つを順に見ていくと、額面ランキングの上位が必ずしも「稼ぎやすい」わけではない、と分かってくるはずです。
他社と横並びにする視点も持っておくと、判断がぶれません。トルコリラ系の高スワップはTitan FXやXMTrading、Axioryなどでも扱いがあって、水準は業者ごとに差があります。額面の高さだけで乗り換えると、スプレッドの広さで結局トントンだった、ということもあるので、ここはちょっと慎重に見たいところです。高スワップ銘柄は「額面ランキング」ではなく「往復コストを引いた手取り」で他社と並べるのが、失敗しない選び方です。この手取りの考え方は、あとの実効利回りの章でくわしく掘り下げます。
スワップポイントの計算方法と円換算
スワップポイントの計算方法は、表示されている付与額と保有ロット、それに円換算のレートさえ押さえれば、そんなに難しくありません。まずは基本の考え方から、円絡みのペアと円以外のペアで手順がどう変わるかを見ていきましょう。
基本は、1ロットあたりのスワップ額に、実際に持っているロット数を掛けるだけです。0.1ロットなら表示額の10分の1、2ロットなら2倍になります。日数ぶんを持ち越せば、その日数を掛けた金額が積み上がっていきます。
ひと手間かかるのは、スワップが米ドルなどの外貨で表示される銘柄です。ドル建てで付いたスワップを日本円に直すには、そのときのドル円レートを掛けます。円絡みのペア(USDJPYなど)は最初から円で計算しやすいんですが、EURUSDのような円を含まないペアは、決済通貨のドルを円に換算する一段が挟まります。この一段があると知っておくと、計算機で出た数字とのズレに戸惑わずに済みますね。
ここで一つ切り分けておきたいのが、スワップと取引手数料の違いです。スワップはポジションを日をまたいで持ったときの「保有コスト(または受取)」で、Vantage TradingのECN型口座でかかる取引手数料は、エントリーと決済のたびに発生する「売買コスト」になります。持ち越しの管理手数料をスワップと混同しやすいんですが、この二つは別物として計算しておくと、実際の損益が正確に読めます。この切り分けは、次に出てくる実効利回りの土台にもなります。
スワップの付与時間と3倍デー
スワップの付与時間は、Vantage Tradingでは日本時間の早朝、ロールオーバーのタイミングで処理されます。ここでは付与される時刻と、週に一度スワップが3倍になる仕組み、そして「発生した曜日」と「口座で確認できる曜日」がズレる話を、順に整理していきます。
付与のタイミングは、ニューヨーク時間の取引終了に合わせたロールオーバーで、日本時間だとおおむね早朝6時前後(冬時間は7時前後)になります。この時刻をまたいでポジションを持っていると、その日のスワップが計算されます。反対に、この時刻より前に決済していれば、その日のスワップは付きません。日をまたがない短期売買でスワップが付かないのは、これが理由です。
週に一度、スワップが通常の3倍付く日があります。これは週末ぶんの金利をまとめて処理するためで、実際のロールオーバー処理は水曜に行われるのが一般的です。ここで多くの人がつまずくのが、3倍デーのタイムラグです。
処理そのものは水曜のロールオーバーで発生するんですが、口座の取引履歴でその3倍ぶんを実際に確認できるのは、木曜の早朝になることが多いです。つまり「水曜に発生して、木曜の朝に見える」という時差があるわけです。解説によって水曜と書いてあったり木曜と書いてあったりするのは、この発生日と反映日のどちらを指しているかの違いです。どちらか片方だけ覚えると混乱するので、両方セットで押さえておくと迷いません。祝日が絡む週は、この3倍の曜日がさらに前後することもあります。
3倍デーの覚え方
ロールオーバーの処理は水曜、取引履歴で3倍ぶんを目視できるのは木曜の早朝です。「発生は水曜、反映は木曜」とセットで覚えておくと、水曜説と木曜説のどちらを見ても混乱しません。祝日週はさらに前後することがあるので、狙うなら実際の付与を1週ぶん観察してから動くと確実です。
スワップポイントの確認方法
スワップポイントの確認方法は、MT4やMT5の気配値表示から数クリックでたどり着けます。事前に付与額を知っておきたい人向けに、取引画面での見方を順に追っていきます。Vantageでも操作は共通なので、いちど覚えれば他社でも迷わないと思います。
手順はこうです。取引プラットフォームにログインしたら、気配値表示のウィンドウで対象の銘柄を右クリックして、仕様(スペック)を開きます。そのなかに買いスワップ・売りスワップの数値が並んでいて、これが1ロットを1日持ち越したときの付与ポイントになります。符号がマイナスなら支払い、プラスなら受取です。
実際にポジションを持ったあとは、注文一覧のスワップ欄で、今どれだけ付いているかをその場で確認できます。日をまたぐたびにこの数字が更新されるので、長く持つなら定期的に見ておくと、想定外の目減りに早めに気づけますね。ログインの経路は会員ページとプラットフォームで分かれているので、迷ったら会員ページから口座情報をたどると確実です。
スワップフリー適用マップ
スワップフリー適用マップとは、Vantage Tradingで「どの口座・どの銘柄ならスワップがかからないのか」を一枚に整理したものです。ここが混乱の温床になりやすいので、口座タイプと対象銘柄の掛け合わせで、条件をまとめて確認していきます。
まず大枠として、Vantage Tradingは「全銘柄がスワップフリー」というわけではありません。解説によっては「スワップフリー銘柄はない」と書いてあったり、「特定口座で一部銘柄がフリー、あるいは割引」と書いてあったり、「仮想通貨は対応」と書いてあったりで、真っ向から食い違っています。この矛盾、じつは見ている口座タイプと銘柄が違うだけ、というのが実際のところです。
整理の軸は、大きく二つあります。一つは口座タイプによるスワップ割引で、上位のプレミアム系口座では特定銘柄のスワップが一定率オフになる扱いが用意されている場合があります。割引率や対象銘柄、そして口座を維持する条件(最低残高など)が絡むので、ここは適用条件をセットで見ておきたいところです。
もう一つが、仮想通貨まわりのスワップフリーです。仮想通貨CFDの一部が、口座条件によっては持ち越しスワップの対象外になるケースがあり、これが「仮想通貨は対応」という説明の正体です。ただし対象銘柄や条件は改定されやすいので、額面のスワップがゼロだからといって、往復の取引手数料まで無料になるわけではない点は、分けて考える必要があります。
Vantageのスワップフリーも、こうして「口座タイプ×銘柄区分」で見ると、バラバラだった説明がきれいに整理できます。自分が使う口座と狙う銘柄の交点を確認して、そこがフリーなのか割引なのか、通常どおりなのかを最初に見きわめておく。これだけで、遠回りせずに済むはずです。
スワップフリーの線引き
「全銘柄フリー」ではなく、上位口座の割引と仮想通貨まわりの一部フリーが実像です。自分の口座タイプと狙う銘柄の交点で、フリー・割引・通常のどれに当たるかを確認するのが先決です。スワップがゼロでも取引手数料は別途かかるので、そこは切り離して見ておきましょう。
実効スワップ利回りで銘柄を選ぶ
実効スワップ利回りとは、表示されているスワップ額から、スプレッドの往復とECN取引手数料を引いて、実際に手元へ残る金額で銘柄を評価する考え方です。ここを押さえると、額面ランキングの上位が必ずしも「稼げる」わけではない理由が、はっきりしてきます。Vantageで銘柄を絞るときも、最後はこの実効利回りで並べ直すのが結局いちばん確かです。
計算の骨組みはこうです。実効スワップ利回り=表示スワップ額−スプレッド往復−ECN取引手数料。スワップは日をまたぐたびに積み上がる受取ですが、そのポジションを取るには、入るときと出るときにスプレッドと手数料を払っています。この往復コストを引いてから残る額が、ほんとうの「手取り」になります。
ここで効いてくるのが口座タイプの差なんですが、ECN型の口座はスプレッドが狭い代わりに、往復の取引手数料がかかります。スプレッドだけで完結する口座は、手数料がないぶん計算は楽ですけど、スプレッド自体は広めに出ることが多いです。同じ銘柄でも、どちらの口座で持つかで手取りは変わってきます。
| 見る要素 | ECN型口座 | スプレッド型口座 |
|---|---|---|
| スプレッド | 狭め | 広め |
| 取引手数料 | 往復でかかる | なし |
| 手取りの見方 | 手数料を引いて判断 | スプレッドぶんを引いて判断 |
上の表のとおり、スワップの額面が同じでも、往復コストの中身が違えば手取りは変わります。額面が大きいトルコリラ系でも、スプレッドが広がりやすい時間帯に何度も出入りすれば、往復コストがスワップを削っていきます。逆に、額面が中くらいでも往復コストが軽い銘柄なら、長く持つほど手取りが安定することもあります。だから銘柄選びは、額面の順位ではなくて、この差引後の数字で並べ直すのが賢いやり方かなと思います。
実際の手取りは、狙う銘柄と口座タイプを決めたうえで、少額で数日持ってみると体感でつかめます。デモ口座なら資金を動かさずにスワップの付き方と往復コストの感触を確認できるので、本番でロットを上げる前にいちど試しておくと、想定とのズレを減らせますね。
実効利回りの見方
額面スワップの大きさより、往復コスト(スプレッド+ECN取引手数料)を引いた手取りで並べ直すのが基本です。同じ銘柄でも口座タイプで手取りが変わるので、狙う銘柄を決めたら口座タイプ込みで試算して、少額で数日持って感触を確かめてから本番へ進むと安心です。
スワップ運用で見落としがちな注意点
スワップ運用で見落としがちな注意点は、マイナススワップの積み上がり、長期保有の累積コスト、両建ての扱い、それにスワップだけの出金可否あたりに集中します。額面の大きさに気を取られると足をすくわれやすいポイントを、順に見ていきましょう。
先に結論だけ置いておきますね。
スワップは「付く」ことより「削られる」ことのほうを警戒したほうが安全です。ここを軽く見て長く持ち続けると、気づいたときには思ったより残っていない、ということになりがちなんですよね。
マイナススワップの符号と長期保有の累積コスト
マイナススワップの符号は、同じ銘柄でも買いと売りで変わって、なかには買い・売りのどちらもマイナスになる銘柄があります。この符号を確認しないまま長期保有に入ると、累積コストが静かに膨らんでいくんです。
金利差がプラスに働く向きならスワップは受取ですが、逆向きだと支払いになります。厄介なのは、ゴールドや一部のCFDのように、買っても売ってもマイナスが付く銘柄があること。この手の銘柄を日をまたいで持つと、方向が当たっていてもスワップぶんは毎日引かれ続けます。一日あたりは小さく見えても、数週間から数か月の保有だと、年率に直したとき無視できない持ち越しコストになりますね。
もう一点、注意したいのが、この累積が証拠金維持率をじわじわ削っていく点です。マイナススワップで有効証拠金が目減りしていくと、相場が大きく逆行していなくても、ある日ロスカットの水準に近づいていた、ということが起こり得ます。長期保有を前提にするなら、符号と水準を最初に確認して、目減りぶんを織り込んだ資金計画を立てておきたいところです。
両建て・サヤ取りの可否と現実
両建て・サヤ取りは、プラススワップの銘柄で買いと売りを同時に持って、スワップ差を抜こうとする手法ですが、現実にはハードルが高めです。同じ口座内での両建て自体は認められていても、スワップ狙いのやり方には落とし穴があります。
まず、買いと売りの両方にスプレッドと取引手数料がかかるので、抜けるスワップ差より往復コストのほうが重くなりがちです。加えて、業者側が付与時の条件で片方のスワップを不利に調整することもあって、机上で計算したサヤがそのまま残るとは限りません。異なる口座や他社をまたいだ両建ては、規約で禁止されている場合があるので、始める前に現行の規約に目を通しておきましょう。
ここまでの注意点を踏まえると、スワップは受け取る面より削られる面に目を配って、実際に数日持って符号と付与額を確かめてから本格的に動くと、思わぬ目減りを避けやすくなります。付与の様子を先に見ておきたいなら、デモ口座でスワップの付き方をひととおり試してから少額のリアルに移ると、いきなり本番で面食らわずに済みます。
Vantage Tradingのスワップに関するよくある質問
Vantage Tradingのスワップについて、本文で触れきれなかった細かい疑問をまとめました。気になる項目から見てください。
Q. スワップポイントだけを出金できますか?
スワップだけを切り出して出金することはできません。スワップは口座残高(有効証拠金)に合算される形で反映されるので、出金するときは残高の一部として扱われます。ポジションを保有中は含み損益と一緒に動くため、確定した利益として引き出したいなら、決済してからの出金になります。
Q. スワップに税金はかかる?
受け取ったスワップは、為替差益などと同じく課税対象になります。海外FXの利益は原則として総合課税の雑所得にあたり、他の所得と合算して申告する形です。プラススワップだけを別枠で計算するわけではなく、年間の損益全体に含めて考えます。税区分や申告ラインは制度改定もあり得るので、実際の申告は税理士や国税庁の情報で確認してください。
Q. スワップフリーは全銘柄が対象?
全銘柄がフリーというわけではありません。上位のプレミアム系口座での割引や、仮想通貨まわりの一部銘柄がフリー扱いになるケースがある、というのが実情です。対象銘柄や条件は改定されやすいので、狙う銘柄が対象かどうかは事前に見ておくと確実です。
Q. 3倍デーは水曜と木曜どっち?
どちらも正解で、指しているものが違います。ロールオーバー処理が行われるのは水曜、その3倍ぶんを取引履歴で確認できるのが木曜の早朝、という時差があるためです。「発生は水曜、反映は木曜」とセットで覚えておくと混乱しません。
Q. スワップと取引手数料は別物ですか?
別物です。スワップはポジションを日をまたいで持ったときの保有コスト(または受取)で、ECN型口座の取引手数料はエントリーと決済のたびにかかる売買コストです。実際の手取りを計算するときは、スワップから往復のスプレッドと取引手数料を引いて考えると正確になります。
Q. マイナススワップを避ける方法はありますか?
いくつか手があります。まず、日をまたがない短期売買ならスワップ自体が発生しません。持ち越す場合は、買い・売りの符号を気配値で確認して、プラス側の向きで持つのが基本です。買っても売ってもマイナスになる銘柄は長期保有を避け、どうしても持つならマイナス分をコストとして織り込んでおくと、あとで「思ったより減っていた」を防げます。
Q. スワップだけで生活できる?
現実的には難しいと考えたほうがいいかなと思います。高スワップのトルコリラ系は、額面が大きい代わりに通貨が下落しやすくて、スワップの積み上げを為替差損が上回ることが珍しくありません。安定収入として当てにするより、取引全体のなかの一要素として位置づけるのが、無理のない付き合い方です。
Q. 何歳から口座開設できますか?
成人年齢以上であることが口座開設の条件になります。年齢のほか、居住国や本人確認書類の要件もあるので、申し込み前に現行の開設条件を見ておくとスムーズです。
Q. スワップカレンダーはどこで確認できる?
付与の水準やタイミングは、MT4やMT5の気配値から銘柄の仕様を開けば確認できます。専用のカレンダー表示がなくても、気配値の仕様と注文一覧のスワップ欄を見れば、今どれだけ付いているかは追えます。3倍デーの曜日は祝日で前後することがあるので、狙うなら1週ぶん実際の付与を見てから動くと確実です。





