【2025年最新】DMA方式とは?FX取引の高速約定方式を解説|メリットと対応業者

FX取引において「約定スピード」は、トレードの成否を分ける重要な要素です。特にスキャルピングデイトレードなど短期売買を行うトレーダーにとって、わずか0.1秒の差が大きな利益の差につながることもあります。

「外国為替市場は店頭(OTC)市場であり、2000年代初頭以降、電子取引が急速に成長している。かつて明確だったインターディーラー市場と対顧客市場の二層構造は、取引ベニューの多様化とDMAの普及により次第に曖昧になっている。」
BIS Working Papers「The foreign exchange market」より引用 2025年5月12日アクセス)

Alain Chaboud

引用元:Alain Chaboud

米FRB上級エコノミスト。外国為替市場のマイクロストラクチャとアルゴリズム取引に関する第一人者。

DMA方式(Direct Market Access)は、トレーダーの注文を金融機関の市場価格で直接成立させる電子的なシステムです。最大の特徴は約定確認(ラストルック)を行わないため、他の方式に比べて圧倒的に速い約定スピードを実現できることです。

「DMAによって実現されるアルゴリズム取引は、原油・通貨・株価指数先物市場でスプレッドを縮小し、市場の厚み(デプス)を増大させることが統計的に確認された。」
Review of Futures Markets「Direct Market Access in Exchange-Traded Derivatives: Effects of Algorithmic Trading on Liquidity in Futures Markets」より引用 2025年5月12日アクセス)

Ahmet K. Karagozoglu

引用元:Ahmet K. Karagozoglu

ホフストラ大学教授。デリバティブ市場におけるDMAと流動性の実証研究で著名。

この記事では、海外FX初心者の方にもわかりやすくDMA方式の仕組みやメリットNDD方式との違い、そしてDMA方式を採用している海外FX業者について詳しく解説します。

DMA方式とは?FX取引における基本概念と仕組み

DMA方式(Direct Market Access)とは、トレーダーの注文を直接マーケットに届ける取引方式です。英語のDirectとは「直接」、Market Accessとは「市場へのアクセス」という意味で、仲介業者のディーラーを介さずに市場に直接アクセスできる仕組みを指します。

FX取引では、トレーダーが出した注文をどのように処理するかによって、いくつかの方式に分類されます。DMA方式はその中でも特に透明性と約定スピードに優れた方式として知られています。

DMA方式の基本的な仕組み

DMA方式の仕組みをわかりやすく説明すると、次のようになります:

  1. トレーダーが注文を出す
  2. FX業者のシステムが自動的に注文を処理
  3. カバー先(銀行や流動性プロバイダー)に直接注文が流れる
  4. 約定確認(ラストルック)なしで即座に約定
  5. 約定結果がトレーダーに通知される

特に重要なのは4番目のステップです。DMA方式では約定確認(ラストルック)を行わないため、通常のNDD方式に比べて0.2秒〜0.5秒ほど速く約定することができます。

ラストルック(約定確認)とは?

ラストルックとは、トレーダーからの注文を受けたFX業者が、カバー先に流す前に行う約定確認プロセスです。この間に約定拒否やスリッページを発生させることがあり、トレーダーに不利益を与える可能性があります。DMA方式ではこのプロセスを省略するため、より公正で高速な約定が実現します。

「ラストルックは電子取引において流動性提供者が最終判断を下す慣行である。一方で、市場参加者からは透明性と事前開示の強化を求める声が続いており、GFXCは『公正で有効なラストルック・プロセスを担保すべき』と勧告している。」
GFXC「ラストルックに関する執行原則 ワーキンググループの報告書」より引用 2025年5月12日アクセス)

GFXCワーキンググループ

引用元:GFXCワーキンググループ

主要中央銀行と金融機関代表で構成される国際組織。外為行動規範の策定・改訂を主導。

CPUのDMAとの違い

コンピューター用語の「DMA」は「Direct Memory Access」の略で、CPUを介さずに周辺機器とメモリ間で直接データを転送する仕組みです。これに対してFX取引での「DMA方式」は「Direct Market Access」の略で、ディーラーを介さずに市場と直接取引する仕組みです。

名前は似ていますが、全く異なる概念なので混同しないようにしましょう。ただし、どちらも「中間者を介さずに直接やりとりする」という点では共通しています。

DMA方式の4つのメリットと2つのデメリット

DMA方式にはいくつかの重要なメリットとデメリットがあります。これらを理解することで、自分の取引スタイルに合った方式を選ぶことができます。

DMA方式の4つのメリット

  1. 超高速な約定スピード:ラストルック(約定確認)がないため、通常のNDD方式より0.2〜0.5秒速い約定が可能
  2. 透明性の高さ:取引がすべて自動化されており、FX業者の恣意的な操作が入る余地がない
  3. 公正な取引環境:実際の市場価格で取引できるため、トレーダーに有利な取引環境が実現
  4. スキャルピングに最適:短期売買で利益を狙うスキャルピングに非常に適している

「プライマリー・ベニューではいわゆる『ラストルック』が認められていないため、提示価格は約定を前提としたファーム価格と評価できる。」
日本銀行「外国為替電子取引(e-FX)を巡る動向」より引用 2025年5月12日アクセス)

大西芙蓉子

引用元:大西芙蓉子

日本銀行金融市場局調査役。e-FXと東京市場の流動性分析を専門とする。

特にスキャルピングトレーダーにとって、わずか数pipsの利益を素早く確定させるためにDMA方式の高速約定は大きなアドバンテージとなります。

DMA方式の2つのデメリット

  1. 比較的広いスプレッド:高速約定の代わりに、スプレッドが他の方式より広めに設定されていることが多い
  2. 変動スプレッド:固定スプレッドではなく変動スプレッドを採用していることが多く、相場が荒れた時にスプレッドが大きく広がる可能性がある

これらのデメリットは短期的なトレードスタイルであれば、高速約定のメリットが上回ることが多いですが、長期投資スワップポイント狙いのトレーダーにとっては、スプレッドの狭いDD方式の方が有利な場合もあります。

自分の取引スタイルに合った方式を選ぶことが重要です。

スキャルピングやデイトレードで成果を上げたいなら、DMA方式を採用した海外FX業者での取引が断然有利です。約定スピードの差が利益の差につながります。今すぐDMA方式対応の信頼できる海外FX業者で口座開設してみませんか?

DMA方式に対応している主要海外FX会社4社

DMA方式を採用している主要な海外FX会社を紹介します。それぞれの特徴を比較して、自分に合った業者を選びましょう。

1. Axiory(アキシオリー)

AxioryはDMA方式を採用した透明性の高い取引環境を提供しています。

Axioryの主な特徴:

  • 約定拒否なしのDMA方式を採用
  • 最大レバレッジ400倍で取引可能
  • 日本語サポートが充実
  • 取引プラットフォームはMT4/MT5に対応
  • スキャルピングOKの方針

Axioryは透明性の高い取引環境を重視するトレーダーに適しています。Axioryの口座タイプは複数あり、トレーディングスタイルに合わせて選べます。

2. Land Prime(ランドプライム)

Land PrimeはDMA方式による高速約定を実現している比較的新しい海外FX業者です。

Land Primeの主な特徴:

  • 約定確認なしのDMA方式
  • 最大レバレッジ500倍
  • 多様な入金方法に対応(国内銀行送金、クレジットカード、仮想通貨など)
  • 24時間日本語サポート
  • スキャルピング可能

Land Primeは高いレバレッジ高速約定を求めるトレーダーに適しています。詳しくはLand Primeの口コミ・評判をご覧ください。

3. TitanFX(タイタンFX)

TitanFXはDMA/STP方式を採用した約定力の高さで知られる海外FX業者です。

TitanFXの主な特徴:

  • DMA/STP方式による高速約定
  • 最大レバレッジ500倍
  • スプレッドの狭さに定評あり
  • ブレード口座は業界最狭水準のスプレッド
  • スキャルピング完全対応

TitanFXはコストパフォーマンスの高さ約定力を重視するトレーダーに適しています。特にTitanFXのスプレッドの狭さは、多くのトレーダーから高い評価を受けています。

4. Exness(エクスネス)

Exnessは一部の口座タイプでDMA方式を採用している世界的に人気の高い海外FX業者です。

Exnessの主な特徴:

  • Raw Spread口座でDMA方式を採用
  • 最大レバレッジ無制限(プロアカウント)
  • 豊富な口座タイプ(スタンダード、Raw Spread、Zeroなど)
  • ゼロカット制度で安心
  • 仮想通貨取引も可能

Exnessは口座タイプの選択肢が多いため、様々な取引スタイルのトレーダーに対応しています。Exnessの口座タイプについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

各社のDMA方式比較表

業者名最大レバレッジ最小スプレッド
(米ドル/円)
取引手数料約定速度
Axiory400倍1.0pips〜なし最速0.004秒
Land Prime500倍1.2pips〜なし高速
TitanFX500倍0.0pips〜往復7ドル(ブレード口座)高速
Exness無制限0.0pips〜往復3.5ドル(Raw Spread)高速

各業者によってスプレッドや手数料体系が異なるため、自分の取引スタイルや取引量に合わせて選ぶことが重要です。

DMA方式選びのポイント

DMA方式を採用したFX業者を選ぶ際は、約定速度だけでなくスプレッドや手数料も重要な判断材料になります。例えば、TitanFXのブレード口座やExnessのRaw Spread口座ではスプレッドが0.0pipsからと非常に狭い代わりに別途手数料がかかります。取引量が多いトレーダーは手数料方式、少ないトレーダーはスプレッド方式が有利になる傾向があります。

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DMA方式でFX取引を始める方法と注意点

DMA方式のFX取引を始めるには、まずDMA方式を採用している海外FX業者で口座を開設する必要があります。以下にステップバイステップで説明します。

DMA方式での取引開始手順

  1. DMA方式を採用している業者を選ぶ
    上記で紹介した業者の中から自分に合った業者を選びましょう。
  2. 口座開設の申し込み
    選んだ業者の公式サイトから口座開設フォームに必要事項を入力します。
  3. 本人確認書類の提出
    身分証明書(パスポートや免許証)と住所確認書類(公共料金の請求書など)を提出します。
  4. 口座の有効化
    審査が通ると口座が有効化され、取引を始められる状態になります。
  5. 入金
    銀行振込、クレジットカード、電子決済などから選んで入金します。
  6. 取引プラットフォームのダウンロードとログイン
    MT4/MT5などの取引プラットフォームをダウンロードし、発行されたIDとパスワードでログインします。
  7. DMA方式の口座タイプを選択
    業者によっては複数の口座タイプがあるため、DMA方式の口座を選びます。
  8. 取引開始
    通貨ペアを選んで取引を始めます。最初は少額から始めるのがおすすめです。

特に人気の高いAxioryTitanFXでは、口座開設から入金、取引開始までスムーズに進められるようサポート体制が整っています。

DMA方式での取引における5つの注意点

DMA方式で取引する際には、以下の点に注意しましょう:

  1. 変動スプレッド
    DMA方式では多くの場合、スプレッドが変動制です。相場が荒れている時や流動性が低い時間帯はスプレッドが広がる可能性があります。
  2. 手数料の確認
    一部の業者では低スプレッドの代わりに別途手数料がかかる場合があります。総コストを計算して比較しましょう。
  3. レバレッジの管理
    高速約定に頼って過剰なレバレッジを使うと、急な相場変動で大きな損失を被る可能性があります。適切なリスク管理を行いましょう。
  4. スリッページの可能性
    相場の急変時には、DMA方式でもスリッページが発生する可能性があります。重要な経済指標発表時は特に注意が必要です。
  5. 取引スタイルに合った口座選択
    すべてのトレーダーにDMA方式が適しているわけではありません。自分の取引スタイルに合っているか慎重に検討しましょう。

これらの点に注意しながら取引することで、DMA方式のメリットを最大限に活かすことができます。

「アルゴリズムやDMAでECNへ直接送信される注文による電子執行は、正確なタイムスタンプを含む詳細な監査証跡を提供するため、新たな規制環境下でますます魅力的になっている。」
Mesirow「Taking a more pragmatic approach to Best Execution in FX」より引用 2025年5月12日アクセス)

Pete Eggleston

引用元:Pete Eggleston

BestX共同創業者。FX取引のTCA・ベストエグゼキューション分野でグローバルに評価される専門家。

DMA方式向けの効果的な取引戦略

DMA方式の高速約定を活かした取引戦略をいくつか紹介します:

  1. ブレイクアウト戦略
    重要な価格レベルを突破した瞬間に素早くエントリーする戦略。DMA方式の高速約定が威力を発揮します。
  2. ニュース取引
    経済指標発表直後の急激な値動きを捉える戦略。0.1秒の違いが大きな差になるため、DMA方式が有利です。
  3. マイクロスキャルピング
    1〜3pipsの小さな値動きを狙う超短期取引。高速約定がなければ成立しない戦略です。
  4. テクニカル指標の乖離を利用した戦略
    テクニカル指標の急激な乖離を捉えて素早くエントリーする戦略。DMA方式の即時性が活きます。

これらの戦略はDMA方式の高速約定があってこそ効果的に実行できるものです。特にAxioryTitanFXなどの高速約定に定評のある業者での取引が適しています。

まとめ:DMA方式で海外FX取引を効率化しよう

DMA方式(Direct Market Access)は、約定確認(ラストルック)を行わずに高速約定を実現する取引方式です。特にスキャルピングやデイトレード、ニュース取引を行うトレーダーにとって大きなメリットがあります。

本記事のポイントをまとめると:

  • DMA方式はトレーダーの注文を金融機関の市場価格で直接成立させる電子的なシステム
  • 最大の特徴は約定確認(ラストルック)を行わないため、0.2〜0.5秒速い約定が可能
  • 主なメリットは超高速な約定スピード、透明性の高さ、公正な取引環境
  • デメリットは比較的広いスプレッド、変動スプレッド制の場合が多い点
  • DMA方式に対応している主要海外FX業者としてAxioryLand PrimeTitanFXExnessがある
  • DMA方式はスキャルピング、デイトレード、ニュース取引に特に適している

特に短期売買で利益を上げたいトレーダーにとって、DMA方式の採用は大きなアドバンテージとなります。一方で、ポジショントレードやスワップ金利狙いのトレーダーにとっては、必ずしもDMA方式が最適とは限りません。

自分の取引スタイルやニーズに合った方式と業者を選び、効率的なFX取引を実現しましょう。DMA方式の高速約定環境で、あなたのトレードが次のレベルに進化することを願っています。

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