道具はネットで節約、でも材料は妥協できない!?──20〜40代DIY支出“あるある”調査

ネット通販や中古市場の拡大で、DIYの道具は以前より手に入れやすくなった。一方で、木材や合板、金物といった「完成度を左右する材料」については、価格よりも品質を重視する声が目立つ。 本調査では、直近12か月にDIY関連支出のある20〜40代を対象に、「どこを節約し、どこにお金をかけているのか」を定量・定性の両面から可視化した。 結果から浮かび上がったのは、「道具はネットで合理的に節約、材料は現物確認で妥協しない」という、世代共通の“線引き”である。

調査概要

発信主体Song合同会社
調査対象20〜40代 全国男女(直近12か月にDIY関連支出がある人)
有効回答数300人
調査方法インターネット調査
調査期間2026年1月21日〜2月4日
モデル世帯ソロDIYモデル:30歳・独身・都内賃貸1K(防音配慮なし)/棚・壁面収納・小型家具/電動工具はネット購入、材料は店頭厳選、月1回工房利用
家族ありDIYモデル:35歳・同棲・賃貸2LDK(ベランダ作業可)/大型ラック・キッチン台/工具はバッテリー共用、材料はグレード重視、必要時のみ工房利用

年間いくら?費目別の“節約とこだわり”

DIY関連の年間支出総額は、平均で¥96,000/年、中央値は¥82,000/年だった。 四分位で見ると、下位25%は¥45,000/年、上位25%は¥138,000/年と、取り組み頻度と作品規模による差が大きい。

費目別構成比では、工具(本体・刃・ビット)31%材料(木材・合板・金物・塗料)42%作業場レンタル 15%消耗品 12%となった。 特に材料費は「品質差が失敗率に直結する」との認識が強く、全体の58%が「材料は店頭で現物確認」と回答している。

購入チャネル別では、工具はEC中心 67%、材料はホームセンター・専門店中心 72%。 「道具はネットで節約/材料は妥協しない」派は全体の61%を占め、その理由として「価格差が大きい」「材料は反りや含水率が不安」といった声が挙がった。

  • K.S., 28, 企画:
    「電動ドリルは型落ちで十分。でも木材だけは現物を見ないと怖い」
  • M.T., 34, IT:
    「ネットで工具を揃えて浮いた分を、材料グレードに回している」
  • Y.A., 41, 自営業:
    「安い合板で失敗して以来、材料は妥協しないと決めた」

1プロジェクト当たりの実コストと“やり直し”損失

代表的なプロジェクトの1件あたり原価は、壁面収納が¥18,500/件、カウンター天板が¥24,000/件、ベランダ収納が¥31,000/件。 作業時間は平均で6.8時間/件となり、工房利用時は準備・片付け込みで¥2,000〜¥3,000/時間相当のコスト感が意識されている。

失敗・再購入・返品による追加負担は、年間平均で¥12,400、回数は1.6回/年。 一方、材料を「グレード重視」と回答した層では、再作業回数が約32%減少し、結果的に年間総額が抑えられる傾向が見られた。

モデル世帯別シミュレーションでは、ソロDIYモデルが¥88,000/年、家族ありDIYモデルが¥124,000/年。 家族ありモデルは材料費が増える一方、工具の共用により工具費は約18%低減している。

  • R.N., 32, 営業:
    「安い板でやり直すより、最初から良い材料が結果的に安い」
  • S.H., 29, デザイナー:
    「返品できない加工後の材料は本当に痛い出費」
  • T.K., 38, 公務員:
    「工具より材料ミスのほうが精神的ダメージが大きい」

上手な“線引き”—節約する所 vs 投資する所

節約ポイントとして多かったのは、中古・型落ち工具共同購入セール・ポイント活用刃物のみ純正リフィル。 これらを組み合わせた場合、工具関連費は平均で22%削減できている。

一方、投資対象として支持されたのは、測定・墨付けツール集じん・保護具材料グレード。 特に防塵マスクや保護メガネは「作業効率と安全性が上がる」と評価され、満足度は85%に達した。

後悔アイテムTOP5には「安価な合板」「互換性のないバッテリー工具」が入り、買って良かったアイテムTOP5には「高精度メジャー」「集じん機」「反りの少ない木材」が並んだ。

  • N.M., 35, 事務:
    「工具は妥協できるけど、材料だけは完成後も残る」
  • H.Y., 27, 学生:
    「安物工具より、粉じん対策にお金をかけて正解だった」
  • K.O., 42, 製造:
    「線引きを決めてから、DIYの出費が安定した」

まとめ

20〜40代のDIY支出には、明確な優先順位がある。 「道具はネットで合理的に節約し、材料は現物確認で妥協しない」という判断は、失敗コストを抑え、満足度を高める実践的な戦略と言える。 DIYを長く楽しむためには、すべてを節約するのではなく、完成度と安全性に直結する部分へ投資することが、結果的に賢いお金の使い方となっている。

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