FXトレードと同時にCFDトレードも同一口座で提供
公開日:2025.01.23
更新日:2025.01.23
海外FXでは、同じ口座でCFDもトレードできることをご存知でしょうか。これは、FXもCFDの一種であり、基本的な考え方が同じだからです。ここでは、このCFDについて詳しく説明します。
この記事の見出し
FXもCFDのトレード方法の1つ
海外FXで同じ口座でCFDもトレードできる理由は、CFDの仕組みを理解すれば納得できます。
CFDとは、「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済契約」と訳されます。「差金決済」とは、実際の商品のやりとりをせずに、売買の結果生じた差額だけをやりとりするトレード方法のことです。
また、CFDは証拠金取引の一種でもあります。つまり、一定の金額を担保として預け、レバレッジを使った取引ができるのです。
ここまで読むと、FXもCFDの一種であり、基本的な考え方が同じだということがわかります。そのため、海外FXの口座でCFDもトレードできるのです。
CFDでトレードできる銘柄は多種多様
CFDは特定の銘柄を指すのではなく、取引方法そのものを指す言葉です。海外FXは、CFDの中で為替の売買に特化した商品といえます。
CFDでは、海外FX以外にも、国内外の株式や株価指数、債券、商品先物などのトレードが可能です。
株価指数というと日経225先物を思い浮かべる人が多いでしょうが、CFDではそれだけでなく、アメリカのNYダウやドイツのDAX指数、イギリスのFX100指数などに連動した銘柄も売買できます。
さらに、以下のような多様な商品もトレードできるのが特徴です。
- 砂糖、小麦、トウモロコシ(コーン)、ココアなどの商品先物
- 金、銀、パール、プラチナなどの貴金属
- 原油、天然ガス、灯油などのエネルギー
中には、ビットコインのトレードができる業者もあります。
つまり、トレードできる市場があるものなら、ほぼすべてのものがCFDとしてトレードできるのです。
海外ではCFDトレードが活発
CFDトレードの発祥の地はイギリスです。イギリスでは全体のトレード額の約3割がCFDトレードだと言われるほど、広く普及し人気があります。
このCFDトレードは1990年代にヨーロッパ各地に広まり、最近ではオーストラリアでも盛んに行われています。
しかし日本では、CFDについて「お金に余裕がないのに手を出すと危険!」「お金持ちの遊び!」「商品先物は危ない!」などと敬遠されがちでした。
海外の投資家は、まずリスクよりも利益に注目して投資を行う傾向があるため、市場も活気があります。特に商品先物市場でこの傾向が強く、アメリカがその市場の30%を占め、大きな人気を集めています。
レバレッジ規制後にしぼんでしまった国内のCFDトレード
日本でも海外FXにレバレッジ規制がかかる前は、「海外FXの次に来るのはCFDだ!」と言われていた時期がありました。
海外FXが広く人気を集め、「証拠金だけで取引をする」という考え方が投資家に広まってきたこともあり、2008年頃からCFDトレードも注目され始めました。
しかし2011年に海外FXのレバレッジ規制が行われた際、同時にCFDにもレバレッジ規制がかかってしまいました。
以前は業者によって50倍や100倍というレバレッジでCFD取引ができましたが、規制後は「債券CFD:50倍、商品CFD:20倍、株価指数CFD:10倍、個別株CFD:5倍」というように、レバレッジが5倍~50倍へと制限されてしまいました。
その結果、多くの国内CFD業者がサービスを停止し、日本でのCFDの盛り上がりも落ち着いてしまいました。
現在でも「DMM.com証券」や「GMOクリック証券」などが国内でCFDを扱っていますが、今後、国内CFD業者が増えることはないだろうと考えられます。
一方、海外では現在でもCFDを扱う業者は数多く存在します。ヨーロッパの業者であればレバレッジ規制はかかっていないので、CFDトレードも高いレバレッジで行うことができます。
日本人にも人気がある海外業者XM (エックス エム)では、海外FXの最大888倍には及びませんが、最大200倍のレバレッジでCFDトレードが可能です。
例えば、A社の個別株に対して1000株分(100万円相当)の取引をしようとする場合、現物株であれば100万円の証拠金が必要ですが、レバレッジ200倍でCFDトレードすれば「証拠金5000円があればOK!」ということになります。
そしてCFD購入後、株価が1000円から1100円に上昇すれば、その差額金である10万円が利益となります。この仕組みは海外FXとまったく変わりありません。
海外FX業者ならFXとCFDを同一口座でトレードできる!
海外FX業者でCFDトレードを行うことには、高いレバレッジ以外にも大きな利点があります。それは、海外FXトレードもCFDトレードも同じ口座で行えるということです。
同じ口座でトレードができるということは、証拠金を移動する必要がないというメリットもあります。
また、複数のトレードを同じ口座で行うことができれば、海外FXだけで資産運用を行う場合と比べ、幅広いリスクヘッジが可能となり、安定した投資プランを立てやすくなります。
CFDトレードでは、株関連の取引だけでなく、金や銀、原油など、さまざまな取引ができます。例えば、米ドルと逆の動きをする金を同じ口座のCFDでトレードすることで、海外FXトレードのリスクヘッジになるわけです。
同一口座でトレードするときは証拠金管理をしっかりと!
海外FXとCFDを同じ口座でトレードする際は、証拠金は余裕を持って入金しておくことが大切です。
ただし、CFDトレードのレバレッジは海外FXよりも低いので、「海外FXをメインに、CFDをサブで行う」という考え方でトレードしている限りはそれほど心配ありません。
逆に、CFDトレードを主体にXM(エックス エム)のようなレバレッジ888倍の海外FXを行う場合はリスクが高まるため、より慎重な証拠金管理が必要です。
なお、業者によっては口座を別々に分けることも可能なので、自分の資金管理の方法に合わせて使い分けることができます。
また、海外FX業者の大きな魅力であるボーナス・インセンティブも、CFDトレードでも受けられるという利点があります。入金した証拠金で海外FXを行い、もらったボーナスでCFDトレードを行うといったことも可能です。
CFDでも海外FXで使用しているMT4(MetaTrader 4)というチャートソフトを使えるので、海外FXに慣れている人にとっては分かりやすいでしょう。
為替(海外FX)と株価、債券利率は非常に連動性が高いものです。そのため、MT4でチャートを見ている際に有利そうなCFDがあれば、海外FXと連動してトレードができます。MT4をさらに効果的に使えるのは非常に便利です。
このように、リスクヘッジにも役立つCFDトレードは、海外FXと同時に行うことでその真価を発揮すると言えそうです。