海外FXで大きな利益を得られるって本当? 具体的な例と注意点を詳しく解説!
公開日:2025.01.27
更新日:2025.01.27
FXを始めたばかりの方の中には、こんな疑問を持つ人もいるでしょう。
「海外FXって、本当に大きなお金を稼げるの?」
「一発大逆転を狙うなら、どんな方法があるのかな?」
確かに、海外FXは高いレバレッジを使えるので、大きな利益を得られる可能性があります。
でも、一発大逆転を狙うような取引は、リスクも高くて、長く続けて利益を出すのは難しいのが現実です。
そこで、どんな方法なら大きな利益を狙いやすくなるのか知りたい人も多いのではないでしょうか?
この記事では、以下の内容について詳しく説明します。
この記事の解説ポイント
- 大きな利益を狙った場合の具体例
- 海外FXが大きな利益を狙えるといわれている理由
- 大きな利益を狙うのをおすすめできない理由
この記事を読めば、海外FXでも大きな利益を狙うのがおすすめできない理由がわかります。
ぜひ、参考にしてみてください。
この記事の見出し
海外FXが大きな利益を狙えるといわれている理由
海外FXは国内FXよりも大きな利益を狙えるといわれていますが、その理由は4つあります。
大きな利益を狙える理由
- レバレッジが高いので多くの通貨を取引できる
- 口座開設ボーナスにより損失リスクを抑えて取引できる
- 入金ボーナスを活用すれば口座残高が大きく増える
- 追証がないので損失が限定的
それぞれの理由について順番に見ていきましょう。
1. レバレッジが高いので多くの通貨を取引できる
多くの海外FX業者ではレバレッジが高いので、少ない資金で大きな取引ができます。
例えば、最大レバレッジ2,222倍の海外FX業者と国内FX(最大25倍のレバレッジ)で、どのくらい取引できる通貨の量に差があるのか比較してみましょう。
まずは10万通貨(1ロット)取引する際の必要証拠金は以下の通りです。
業者 | レバレッジ | 1ロット取引時の必要証拠金※ |
---|---|---|
海外FX業者 | 2,222倍 | 5,850円 |
国内FX業者 | 25倍 | 52万円 |
※ドル円のレートが1ドル130円の場合
- 海外FX業者の必要証拠金
10万通貨×130円(ドル円のレート)÷2,222(レバレッジ)= 5,850円 - 国内FX業者の必要証拠金
10万通貨× 130円(ドル円のレート) ÷ 25 (レバレッジ) = 52万円
仮に5万円の資金がある場合、海外FX業者では約8.54ロット(ドル円の場合)の取引ができます。
- 5万円÷5,850円=約8.54ロット
一方、国内FX業者を利用する場合は、約0.09ロットしか取引できません。
- 5万円÷52万円=約0.09ロット
海外FX業者を利用した方が、より多くの通貨で取引ができるため、理論上は大きな利益を狙える可能性があります。
ただし、取引する通貨の量が多くなるにつれて損失リスクも高くなるので、注意が必要です。
自分の資金に見合った量で取引しましょう。
2. 口座開設ボーナスにより損失リスクを抑えて取引できる
海外FXでは、口座を開設した際にボーナスがもらえる業者もあります。
もらったボーナスは出金できませんが、取引の元手として使えます。
もらえるボーナス額は3,000円~2万円前後の業者がほとんどです。
もらったボーナスで取引をすれば、万が一、全額なくなっても、自分のお金は損しません。
3. 入金ボーナスを活用すれば口座残高が大きく増える
入金ボーナスとは、口座にお金を入れた時にもらえるボーナスです。
口座開設ボーナスとは違い、資金がある方に有利です。
入金ボーナスキャンペーンでは、上限額と割合が決まっています。
例えば、100%入金ボーナスの場合、入金額と同じ金額をボーナスとしてもらえる仕組みです。
したがって、3万円入金したら3万円分のボーナスをもらえるので、6万円の証拠金から取引を始められます。
全額なくなっても、損失は入金した3万円のみのため、積極的に取引をしやすくなります。
4. 追証がないので損失が限定的
海外FXでは追証がないので、損失は入金額までに限られます。
例えば、入金額とボーナス額がどちらも1万円のケースで考えてみましょう。
取引した結果、含み損が膨らむとロスカットが実行されますが、相場環境が急に変わった際にロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになるケースもあります。
海外FXであれば、ゼロカットシステムを導入しているため、口座残高がマイナスになっても追証を請求されません。
したがって、口座残高のマイナス額が多くても、実際に失うお金は入金した1万円のみです。
損失を限定できることで、思い切ってリスクを取った取引ができます。
海外FXで大きな利益は可能? 具体例を見てみよう
海外FXで大きな利益は得られるのでしょうか?
実際に以下の条件で具体例を見てみましょう。
- 口座残高2万円スタート
- レバレッジ1,000倍
- 通貨ペアはドル円
- ドル円のレートは1ドル100円
- 取引量は最大限
- 利益は50pips
なお、今回の例はリスクが高く、あくまでもうまくいった場合の想定です。
何回か取引を繰り返す時点で1回でも失敗すると口座のお金を多く失うリスクがあるので、ご注意ください。
1回目の取引
口座残高が2万円ある場合、2ロット(1ドル100円の時)まで取引可能です。
そして、2ロット(20万通貨)の取引をして想定した方向に50pips動いた場合、10万円の利益が得られます。
- 2ロット×10万×0.5円(50pips)=10万円
うまくいけば、この時点での口座残高は2万円から12万円に増えます。
2回目の取引
2回目の取引は、資金が12万円あるため、12ロット取引できます。
12ロットの取引で、想定した方向に50pips動いた場合の利益は、60万円です。
- 12ロット×10万×0.5円(50pips)= 60万円
取引が上手くいけば、口座残高は12万円から72万円に増加しました。
3回目の取引
3回目の時点で口座残高は72万円あるので、72ロットの取引が可能です。
72ロットで取引して、想定した方向に50pips動くと、360万円の利益を得られる可能性があります。
- 72ロット×10万×0.5円(50pips)= 360万円
4回目の取引
4回目の取引は432万円からスタートが可能で、取引できる量は432ロットです。
432ロットで取引を行い、想定した方向に50pips動いた時に得られる利益は、2,160万円です。
- 432ロット×10万×0.5円(50pips)=2,160万円
よって、最終的な口座残高は2,592万円です。
- 432万円+2,160万円=2,592万円
ここまで4回取引を行ってきました。
最初は2万円しかなかったのに、4回目の取引を終えた時点では、2,592万円まで口座残高が増えています。
海外FXでは、高いレバレッジで取引できるので、資金が少なくても理論上は大きな利益を狙える可能性があります。
ただし、取引量が増えれば少し逆方向に動いただけで取引が強制的に終了されるため、大きな損失を被るリスクも高いです。
そのため、必ずしもおすすめできる取引方法ではありません。
海外FXで大きな利益を狙うべきではない理由
海外FXで大きな利益を狙った取引を行うのは、以下の理由によりおすすめできません。
おすすめできない理由
- いつか大きな損失を被るリスクがある
- 落ち着いて取引ができない
- 取引技術が身につかない
それぞれの理由について順番に説明します。
1. いつか大きな損失を被るリスクがある
運良く初心者の幸運でうまくいっても、資金量に見合わないほどの量での取引が当たり前になると、大きな損失を被る恐れがあります。
特に海外FXは国内FXよりも強制的に取引が終了される水準が低いため、強制終了された場合の損失は大きくなりがちです。
強制終了されると、口座のお金のほぼ全額を失うケースも珍しくありません。
海外FXは毎回利益を得られる投資方法ではないため、リスクを取り過ぎないようにしましょう。
大きな利益が出ると嬉しくなりますが、うまくいっても慎重に取引するのを心がけるべきです。
2. 落ち着いて取引ができない
大きい量で取引をすると「損を出したくない、利益を早く確定したい」と思うものです。
しかし、取引では、利益は伸ばして損切りは早く行わなければなりません。
含み損になった際の損切りが遅れてしまった場合、強制終了により口座資金の全額を失うリスクがあるので注意が必要です。
また、利益確定のタイミングが早すぎれば、思ったように利益が伸びません。
大きな利益を狙いたいとはいえ、取引量を上げすぎると、逆に損するケースもあるので注意が必要です。
3. 取引技術が身につかない
大きな利益を狙った取引は、運良く利益を得られても、取引技術は身に付かないので注意が必要です。
むしろ、リスクの高い取引を繰り返すため、あっという間に証拠金を失う恐れがあります。
何度も証拠金を失っていると、一定のルールで取引を続けるのが難しくなり、取引経験が身に付きません。
その結果、何度も証拠金を失って入金を繰り返すようになります。
取引技術を身につけて長期的に利益を得たいと考えているのであれば、すぐに大きな利益を狙うのはおすすめできません。
まとめ:海外FXで取引する際は大きな利益を狙わない方がよい
海外FXはレバレッジが高く追証もないため、大きな利益が狙えると感じるかもしれません。
しかし、そのような取引は高いリスクを伴うため、1度や2度であればまだしも定期的に行うのは危険です。
特にこれから海外FXの取引を始めようとしている人は、利益よりも損失を抑えることに注力した方が、よい結果を得られる可能性があります。
なお、海外FXで取引する時は方法だけでなく、FX業者の選び方も重要です。
これから海外FX業者で取引したい人には「レバレッジが高い」「約定が安定している」といった特徴のある業者をおすすめします。