公開日:2025.02.25
更新日:2025.02.25
海外FXで人気のExness(エクスネス)が、全ての通貨ペアでストップレベルを0にしました。
これにより、トレーダーの皆さんの取引がより自由になりました。
この記事では、ストップレベル0の背景やメリット、注意点などを分かりやすく解説していきます。
この記事の見出し
ストップレベル0の背景
Exnessがストップレベルを0にした背景には、ユーザーの声があります。
トレーダーから「ストップレベルを下げてほしい」という要望が多かった
スキャルピングなどの短期取引がしやすくなる
他の大手海外FX業者も既にストップレベル0を提供している
Exnessは、これらの声に応えて取引環境を改善しました。
ストップレベルとは?
ストップレベルについて簡単に説明しましょう。
ストップレベルとは、指値注文や逆指値注文をする時に、現在の価格から離さなければいけない最小の値幅のことです。
例えば、ストップレベルが3pipsだった場合、次のような制限がありました。
現在価格 | 指値注文できる価格 |
---|---|
売値 130.340円 | 売値 130.370円以上 |
買値 130.460円 | 買値 130.430円以下 |
このように、ストップレベルがあると、近い価格での注文ができませんでした。
特に小さな値動きで利益を狙うスキャルピングなどの取引手法では、大きな制限になっていたのです。
ユーザーの声を反映
Exnessのカスタマーサポートによると、以前からユーザーから「ストップレベルを下げてほしい」という要望が多くありました。
Exnessは狭いスプレッドと高い約定力で知られていますが、ストップレベルがあることで、その良さを十分に活かせない場面がありました。
また、通貨ペアごとにストップレベルが違うため、注文する時に毎回確認するのが面倒だという意見もありました。
こういったユーザーの声を聞いて、Exnessはサービス向上のためにストップレベルを0に変更したのです。
他社との競争
大手の海外FX業者の多くは、既にストップレベル0を提供しています。
ストップレベル0を提供している業者
- XMTrading
- BigBoss
- Titan FX
- Traders Trust
- ThreeTrader
Exnessも、こういった他社のサービスを意識して、ストップレベル0を導入したと考えられます。
ただし、Exnessのサポートによると、将来的にストップレベルが再導入される可能性も完全には否定できません。
現時点では予定はないそうですが、市場の状況によっては変更される可能性もあるので注意が必要です。
ストップレベル0のメリット
ストップレベルが0になったことで、トレーダーにはいくつかのメリットがあります。
1. スキャルピングがしやすくなる
スキャルピングなどの短期取引が格段にやりやすくなりました。
スキャルピングは、小さな値動きを狙って頻繁に取引する手法です。
ストップレベルがあると、狙った価格で注文できないことがありましたが、0になったことで自由に注文できるようになりました。
例えば:
- 現在の価格から0.1pips離れた位置に指値注文を出せる
- 小さな利益を狙って、こまめに決済注文を出せる
- 急な相場の変化にも、素早く対応できる
これらの点で、スキャルピングトレーダーの取引の幅が大きく広がりました。
2. 自動売買ツール(EA)が使いやすくなる
自動売買ツール(EA)を使っているトレーダーにとっても、ストップレベル0は朗報です。
EAは事前にプログラムされた条件で自動的に取引を行いますが、ストップレベルがあると思い通りに動作しないことがありました。
ストップレベル0になったことで:
- EAの開発者が意図した通りに動作しやすくなる
- より細かい条件設定が可能になる
- 高頻度取引のEAが効果的に機能する
などのメリットがあります。
3. トレーリングストップが使いやすくなる
トレーリングストップは、利益が出ている時に自動的に決済価格を追従させる注文方法です。
ストップレベルがあると、トレーリングストップの設定に制限がありましたが、0になったことでより柔軟に使えるようになりました。
具体的には:
- 小さな利益でもトレーリングストップを設定できる
- 相場の細かい動きに合わせて決済価格を調整できる
- 利益を逃さずに、かつ損失を最小限に抑える取引がしやすくなる
これらの点で、トレーダーの利益確保がしやすくなりました。
4. 中長期トレードにも影響なし
スイングトレードやポジション取引など、中長期的な取引をする人にとっては、ストップレベル0の影響はあまり大きくありません。
なぜなら、これらの取引手法では通常、数pips単位での細かい注文はあまり行わないからです。
ただし、ストップレベル0によるデメリットもないので、中長期トレーダーも従来通り安心して取引できます。
むしろ、時には短期の取引も組み合わせやすくなるなど、取引の幅が広がったと言えるでしょう。
Exnessの継続的な改善
Exnessは、ストップレベル0以外にも、常にユーザー目線で取引環境を改善し続けています。
最近の主な改善点を見てみましょう。
時期 | 内容 |
---|---|
2021年4月 | 仮想通貨レバレッジ200倍に引き上げ |
2021年7月 | Financial Commissionに加入(トラブル時の補償制度) |
2021年9月 | 仮想通貨CFD5銘柄の追加 |
2021年10月 | 仮想通貨CFD17銘柄の追加 |
2021年10月 | CFDレバレッジの引き上げ、MT5でも無制限レバレッジの提供開始 |
2022年1月 | 仮想通貨CFD、株価指数のレバレッジ引き上げ |
2022年1月 | 仮想通貨、エネルギー、貴金属の一部銘柄のスプレッドを引き下げ |
2022年2月 | USDT(テザー)の「ERC20」規格での入金に対応 |
2022年3月 | ストップレベルを0に変更 |
このように、Exnessは取引条件の改善、新しい銘柄の追加、入金方法の拡充など、多岐にわたる改善を行っています。
仮想通貨取引の改善に注力
特に注目すべきは、Exnessが仮想通貨関連の改善に力を入れていることです。
- 2021年から仮想通貨CFDの銘柄を増やしている
- 2022年初めには、仮想通貨CFDのレバレッジを最大400倍に引き上げた
- 仮想通貨CFDの取引でスワップポイントが発生しない「スワップフリー」を採用
仮想通貨は価格変動が大きいため、多くの海外FX業者はレバレッジを100倍程度に抑えています。
その中で、Exnessが400倍まで提供しているのは特筆すべき点です。
また、Exnessの仮想通貨CFDは24時間365日取引可能です。
これは、仮想通貨の現物取引と同じ条件で、週末も含めていつでも取引できるということです。
急な相場変動にも対応しやすくなっています。
ただし、レバレッジが高いと、それだけリスクも高くなります。
特に仮想通貨は価格変動が激しいので、取引には十分な注意が必要です。
ストップレベル0でも注意が必要な点
ストップレベルが0になったとはいえ、Exnessにはまだいくつかの注文ルールがあります。
スムーズに取引するために、これらのルールを覚えておきましょう。
1. 指値・逆指値注文のルール
指値注文や逆指値注文を出す時は、現在の価格から最低でも0.1pips(1ポイント)離す必要があります。
指値・逆指値注文のルール
- 買いの指値注文:現在の買値(ASK)より0.1pips以上下
- 買いの逆指値注文:現在の買値(ASK)より0.1pips以上上
- 売りの指値注文:現在の売値(BID)より0.1pips以上上
- 売りの逆指値注文:現在の売値(BID)より0.1pips以上下
2. 決済指値・決済逆指値注文のルール
決済のための指値注文や逆指値注文を出す時は、エントリー時のスプレッド分だけ価格を離す必要があります。
決済指値・決済逆指値注文のルール
- 買いポジションの決済指値:現在の売値(BID)より上
- 買いポジションの決済逆指値:現在の売値(BID)より下
- 売りポジションの決済指値:現在の買値(ASK)より下
- 売りポジションの決済逆指値:現在の買値(ASK)より上
3. 現在価格に合わせた注文方法の選択
注文を出す時は、現在の価格に合わせて適切な注文方法を選ぶ必要があります。
注文タイプ | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
指値 | 現在の買値より下 | 現在の売値より上 |
逆指値 | 現在の買値より上 | 現在の売値より下 |
決済指値 | 現在の売値より上 | 現在の買値より下 |
決済逆指値 | 現在の売値より下 | 現在の買値より上 |
これらのルールを守ることで、注文がスムーズに通りやすくなります。
Exnessでトレードの幅が広がる
Exnessがストップレベルを0にしたことで、トレーダーの皆さんにとって取引の自由度が大きく向上しました。
特に以下の点が改善されています。
改善点
- スキャルピングやデイトレードがしやすくなった
- 自動売買ツール(EA)が効果的に機能するようになった
- トレーリングストップが使いやすくなった
- 中長期トレードにも悪影響はない
これらの改善により、Exnessの強みである狭いスプレッドと高い約定力をより活かせるようになりました。
トレーダーの皆さんは、自分の取引スタイルに合わせて、より細かい戦略を立てられるようになったのです。
スキャルピングとデイトレードの改善
スキャルピングやデイトレードを行う人にとって、ストップレベル0は大きな朗報です。
これらの短期取引では、小さな値動きを素早く捉えることが重要です。
ストップレベルがなくなったことで、より細かい価格で注文を出せるようになり、チャンスを逃さず利益を得やすくなりました。
EAの効果的な活用
自動売買ツール(EA)を使用するトレーダーにとっても、ストップレベル0は大きなメリットです。
EAのプログラムがより正確に動作するようになり、開発者の意図通りの取引が可能になりました。
これにより、EAを使った戦略の幅が広がり、より効果的な自動取引が期待できます。
トレーリングストップの活用
トレーリングストップは、利益を確保しながら更なる値動きも狙える便利な注文方法です。
ストップレベル0により、より細かい設定でトレーリングストップを使えるようになりました。
これにより、利益の最大化と損失の最小化をより効果的に行えるようになっています。
中長期トレードへの影響
スイングトレードやポジション取引などの中長期トレードを行う人にとっては、ストップレベル0の直接的な影響は小さいかもしれません。
しかし、必要に応じて短期の取引を組み合わせやすくなるなど、戦略の幅が広がったと言えるでしょう。
ただし、取引の自由度が増したからといって、リスクが減ったわけではありません。
むしろ、細かい取引が可能になったことで、過度な取引に陥る危険性もあります。
常にリスク管理を意識して取引を行うことが重要です。
Exnessの今後の展開に期待
Exnessは、これまでも継続的に取引環境の改善を行ってきました。
ストップレベル0の導入も、そうした取り組みの一環と言えるでしょう。
今回の改善により、Exnessはより多くのトレーダーにとって魅力的な選択肢となりました。
今後も、Exnessがユーザーの声に耳を傾け、さらなる改善を行っていくことが期待されます。
トレーダーの皆さんは、こうした改善を上手く活用しながら、自分に合った取引戦略を構築していくことが大切です。
Exnessでのトレードの幅が広がったことで、より自由度の高い取引が可能になりました。
この機会に、自分の取引スタイルを見直し、新たな戦略を試してみるのも良いかもしれません。
ただし、海外FXには常にリスクが伴います。
特に、レバレッジの高い取引や短期売買は、大きな利益を得られる可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクもあります。
取引を始める前に、十分な知識と経験を積み、自己資金管理を徹底することが重要です。
Exnessの新しい取引環境を活用して、より効果的なトレードを目指しましょう。
ただし、常に慎重な姿勢を忘れずに、長期的な視点で取引を行うことが成功への近道となるでしょう。