海外FXの禁止事項とは?ルール違反をした場合のペナルティについても解説!
公開日:2025.01.27
更新日:2025.01.31
「海外FXで禁止されている取引って何だろう?」
「ルールを破ったら、どんな罰があるの?」
「短時間での売買や自動で取引するのはOK?」
海外FXは、国内のFXよりも大きな利益を狙えるチャンスがあります。これは、より高いレバレッジ(てこの原理)を使えるからです。
でも、気をつけないといけないのは、やりたい取引方法が禁止されていないかどうかです。
もし禁止されていることをしてしまうと、罰を受ける可能性があります。
だから、どんな取引が禁止されているのか、知っておくことが大切です。
この記事では、次のことについて詳しく説明します:
この記事でわかること
- 海外FXでよくある禁止事項
- 禁止事項をしてしまった場合の罰
- 海外FXで認められている取引方法
なぜ禁止されているのか、その理由も含めて解説します。
特に海外FXを始めたばかりの人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の見出し
海外FXで代表的な禁止事項とは?
まずは、海外FXでよくある禁止事項を6つ紹介します。
- 複数口座間での両建て取引
- 裁定取引(アービトラージ)
- 窓開けや窓埋めのみを狙った取引
- 経済指標発表時のみを狙ったリスク過多な取引
- サーバーダウンやレートの遅延を狙った取引
- ボーナスの不正取得
それぞれの禁止事項について、順番に見ていきましょう。
複数口座間での両建て取引
多くの海外FX会社では、同じ口座内での両建て取引は認めています。
しかし、同じ会社の別の口座での両建てや、別の会社との両建ては、ほとんどの海外FX会社が禁止しています。
その理由は、海外FX会社のボーナスやゼロカットシステムを悪用することにつながるからです。
複数口座間での両建てをすると、両方の口座でボーナスをもらえます。
そして、片方の口座では買いのポジション、もう片方の口座では売りのポジションを持ちます。
例えば、雇用統計など価格が大きく動くタイミングでこのような取引をすると、片方の口座は損失が増えてロスカットされますが、もう片方の口座は利益がどんどん増えます。
つまり、価格が大きく動けば、確実に多くの利益を得られるのです。
ただ、このような行為は、ゼロカットシステムの悪用につながります。
ボーナスやゼロカットシステムを悪用した両建てが増えると、FX会社は多くの損失を補填しなければならなくなり、経営が危うくなる可能性があります。
そのため、多くのFX会社がこの行為を禁止しています。
特に、複数の口座で手動取引と自動売買取引を使い分けている人は、うっかり両建てしないように注意しましょう。
裁定取引(アービトラージ)
裁定取引とは、同じ通貨ペアで一時的に生じる金利差や価格差を利用した取引方法です。
例えば、A社でドル円が150円、B社では150.10円のレートがついていると仮定します。
A社の口座でドル円を1ロット分買い、B社の口座ではドル円を1ロット分売ると、理論上は確実に1万円の利益を得られます。
(150.10円-150.00円)×1ロット(10万通貨)=1万円
このような確実に利益を得られる方法を使って取引する行為を、FX会社は禁止しています。
別々の会社の口座で裁定取引をした場合でも、以下の理由で見つかってしまいます。
- 使っているMT4やMT5から共有されている情報で分かる
- 裁定取引をすると、ポジションの持ち方が不自然になる
そのため、裁定取引はしてはいけません。
窓開けや窓埋めのみを狙った取引
海外FX会社では、週末から週明けにかけて稀に起こる窓開けおよび窓埋めのみを狙っての取引も禁止されています。
窓開けとは、土曜日の早朝の取引終了時点と月曜日の取引開始時点で為替レートに大きな差が出ている状態です。
また、窓埋めは、窓開けを埋めるように価格が動く現象です。
窓開けや窓埋めのみを狙って取引をすると、大きな利益を得られる可能性がある一方で、ロスカットにより大損するリスクも高くなります。
ロスカットされた場合、FX会社は損失を補填しなければなりません。
そのため、窓開けや窓埋めのみを狙って取引する行為を禁止している会社が多いのです。
ただし、窓埋めや窓開け以外の取引も積極的に行っている場合は、問題ありません。
経済指標発表時のみを狙ったリスク過多な取引
アメリカの雇用統計など重要な経済指標発表前後の時間は、為替レートの動きも大きくなります。
ロスカットのリスクが高くなる経済指標発表時のみを狙って取引をする行為も禁止しているFX会社が多くあります。
ただし、経済指標発表時の取引自体が禁止されているわけではありません。
明らかにリスクが高すぎる取引をしている場合のみ、不正な取引と判断されます。
サーバーダウンやレートの遅延を狙った取引
多くのトレーダーによる決済量の増加に耐えられなかった場合、FX会社のサーバーがダウンすることもあります。
また、海外FX会社によってサーバーを置いている国が異なるので、レートの配信に遅れが生じることは少なからずあります。
特にレートの遅延を狙う取引は、多くのFX会社が禁止している行為です。
なぜなら、異常に短い時間に決済が繰り返されるため、他のトレーダーの取引にも影響が出るからです。
実際GEMFOREXなどは、公式サイトでレートの遅延を狙った取引の禁止を明言しています。
ボーナスの不正取得
口座開設ボーナスを重複してもらうなど、ボーナスの不正取得は禁止されています。
また、家族や他人、あるいは偽の個人情報で勝手に口座を開設して、ボーナスをもらう行為も禁止されているので絶対にやめなければなりません。
インターネットやSNSで家族の口座を使って取引しているという口コミがあっても、真似をしないようにしましょう。
禁止されている方法で取引した場合に起こること
海外FX会社から禁止されている方法で取引した場合、以下のいずれかのペナルティを受けます。
- 獲得した利益やボーナスの没収
- 口座凍結される
- 出金拒否される
それぞれのペナルティについて、順番に見ていきましょう。
獲得した利益やボーナスの没収
禁止事項に該当する取引を行うと、利益やボーナスを没収される可能性があります。
それまでに獲得したすべての利益が没収されれば、今までの努力が無駄になってしまいます。
口座凍結される
悪質な行為を行うと、口座自体が凍結されるため、取引が一切できなくなります。
口座凍結された場合、ほとんどのケースでは二度とその口座が使えなくなるので注意が必要です。
出金拒否される
禁止行為を行った場合、出金申請をしても調査の後に出金を拒否されます。
当然、利益の出金もできません。
ただし、不正な行為をした場合でも、入金した金額までは没収されないケースがほとんどです。
入金した金額まで没収された場合は、詐欺の可能性を疑いましょう。
海外FX会社で認められている取引手法もある
ここまで海外FXで禁止されている取引について説明してきました。
国内FXと同じく、スキャルピングや自動売買も禁止されているのでは? と心配になるかもしれません。
しかし、ほとんどの海外FX会社では、自動売買やスキャルピングなどについては認めています。
また、両建てに関しても同じ口座内での両建てについては、認めているFX会社がほとんどです。
ただし、一部のFX会社では、特定の口座のみ自動売買を禁止しています。
念のため、スキャルピングや自動売買が禁止されていないかはチェックしておいた方が良いでしょう。
まとめ:海外FXで取引するなら禁止事項に該当しないように注意
海外FXで複数口座での両建てや裁定取引などの禁止事項に該当する取引を行うと、口座凍結をされるリスクがあります。
また、意図せずに禁止行為をした場合も、ペナルティを受けるので注意が必要です。
一方で、スキャルピングや自動売買については、ほとんどのFX会社が認めています。
海外FXで多くの利益を狙う場合は、レバレッジや約定力が高い会社を選びましょう。
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