オセアニア発の新興ブローカー2社を徹底比較!
公開日:2025.01.22
更新日:2025.01.22
近年、狭いスプレッドと安価な取引手数料、安定した約定力を提供することに注力する2つの新興海外FXブローカーが注目を浴びています。
日本でサービスを開始したばかりのFocus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)は、同じオセアニア地域発の海外FXブローカーということもあり、コストパフォーマンスに優れるという類似した特徴を持っています。
取引コストの大部分を占めるものはスプレッドと取引手数料ですが、それ以外にも約定速度や約定の安定性、スリッページなども、隠れたコストの一面だといえるでしょう。
2社はそれぞれに極めて狭いスプレッドと高い約定力があり、取引の自由度においても大手の競合他社に対して引けを取りません。
本記事では代表的な銘柄のスプレッドや、入出金の利便性など、様々な角度から実際の使用感を交えてFocus MarketsとThreeTraderの比較をしていきたいと思います。
この記事の見出し
- 1 2社の基本情報比較
- 2 【銘柄数】取引銘柄の豊富さはFocus Marketsに軍配
- 3 Focus Marketsの株式・仮想通貨のラインナップに注目
- 4 ThreeTraderは基本的な銘柄を取引可能
- 5 【取引プラットフォーム】ThreeTraderはMT5の取扱い無し
- 6 【最大レバレッジ】有効証拠金100万円以上は共に最大500倍
- 7 CFDのレバレッジを比較
- 8 スプレッド比較
- 9 初回入金ボーナスが利用可能なFocus Markets
- 10 入出金方法と手数料を比較
- 11 2社ともにゼロカットを採用
- 12 ロスカット水準とマージンコール
- 13 FocusMarketsとThreeTraderのどちらを選ぶべき?
- 14 まとめ
2社の基本情報比較
Focus Markets | ThreeTrader | |
---|---|---|
銘柄数 | 二重丸 | 三角 |
プラットフォーム | 二重丸 | 三角 |
レバレッジ | 二重丸 | 丸 |
スプレッド | 丸 | 二重丸 |
ボーナス | 丸 | 三角 |
入出金 | 三角 | 三角 |
ゼロカット | 丸 | 丸 |
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)は、共にバヌアツ共和国に拠点を置いており、オセアニア地域発のブローカーです。
近年オセアニア地域の金融ライセンスは信頼性が大きく向上していて、世界的に見ても大手ブローカーが名を連ねており、厳正な管理下で運営されているブローカーが多くを占めています。
そんなオセアニア地域発ブローカーであるFocus MarketsとThreeTraderですが、どちらも甲乙付け難い特徴を持ち、ユーザーからも高い評価を得ています。
両社に一体どんな違いや特徴があるのか、今回は性能面から実際の使用感まで、徹底解剖していきます。
【銘柄数】取引銘柄の豊富さはFocus Marketsに軍配
ここからは、Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の各項目を比較していきます。
まずは、取引の選択肢の幅広さに関わる、取引可能な銘柄数の比較です。
Focus MarketsとThreeTraderの取扱い銘柄数は以下の通りです。
Focus Markets | ThreeTrader |
---|---|
【商品合計】:1,087種類 【FX/通貨ペア】:41種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:11種類 【CFD/株式】:663種類 【CFD/仮想通貨】:368種類 | 【商品合計】:99種類 【FX/通貨ペア】:61種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:20種類 【CFD/仮想通貨】:14種類 |
Focus Markets(フォーカス マーケット)で取引できる銘柄は1,000種類以上にのぼり、海外FXブローカー全体で見てもトップクラスの数を誇ります。
これに対して、ThreeTrader(スリートレーダー)は99種類となっており、Focus Marketsの10%ほどの銘柄数です。
Focus Marketsの株式・仮想通貨のラインナップに注目
Focus Markets(フォーカス マーケット)で取引可能な仮想通貨ペアは350種類以上です。
海外FXブローカー全体で見ても、ここまで多数の取扱いのある業者はFocus Markets以外にありません。
海外FXで仮想通貨と言えば、FXGT(エフエックスジーティー)、Exness(エクスネス)の2社が有名ですが、取り扱い銘柄はFXGTが32種類、Exnessが35種類と、Focus Marketsの1/10ほどです。
また、Focus Marketsでは、ニューヨーク証券取引所や、ナスダック、ロンドン証券取引所、ドイツ取引所、オーストラリア証券取引所に上場している650種類以上の個別株式を取り扱っています。
仮想通貨や個別株式は他の銘柄と比べて高いリスクがあるものもありますが、同時に大幅な値上がりの可能性も秘めています。
近年高い注目を集める仮想通貨・個別株式銘柄を豊富に扱うFocus Marketsは、現代的な取引ニーズを強く意識しているブローカーであると考えられるでしょう。
ThreeTraderは基本的な銘柄を取引可能
ThreeTrader(スリートレーダー)では、基本的なFX通貨ペアとCFDのみ取引可能です。
ThreeTraderは少数精鋭のチームでコストを徹底的に削減することを目的として、優良な取引環境を実現しています。
銘柄に関しても品目点数を絞ることにより、顧客側にかかる経費であるスプレッドや取引手数料を低く抑えています。
FX通貨や貴金属、エネルギー、指数といった歴史ある安定した銘柄を、ThreeTraderの取引コストの優位性を活用して利益を狙いましょう。
なお、指数に関しては、Focus Marketsよりも多く取り扱っています。
ThreeTraderでは、中国やインドネシア、香港の株価指数や、「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数のような珍しい指数を取引できます。
【取引プラットフォーム】ThreeTraderはMT5の取扱い無し
取引プラットフォームは、Focus Markets(フォーカス マーケット)がMetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)が選択可能なのに対し、ThreeTrader(スリートレーダー)ではMT4のみに限られます。
MT5は動作速度や表示機能が優れており、近年では多くの海外FXブローカーがMT5の導入を行っていますので、物足りないと感じる方もいるでしょう。
ただ前述したように、ThreeTraderは極狭スプレッドを実現する代わりに、コストの削減を徹底しています。
MT5の導入には大きなコストが掛かるため、現状では導入を見送っているのではないでしょうか。
MT4一本で勝負しているThreeTraderですが、それでもなお中上級者に人気なのは、取引環境の優秀さが本物であるという証でしょう。
ThreeTraderは日本市場に向けたサービスを発足する際、多くの現役トレーダーの意見によく耳を傾け、日本人好みの環境構築に尽力した経緯があります。
MT5導入に向けて、ThreeTraderの更なる飛躍に期待しましょう。
【最大レバレッジ】有効証拠金100万円以上は共に最大500倍
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の最大レバレッジは以下の通りです。
Focus Markets | ThreeTrader |
---|---|
最大1,000倍(※) | 最大500倍 |
※有効証拠金100万円まで
最大レバレッジはFocus Marketsのほうが高いですが、有効証拠金が100万円以上になると両社のレバレッジは同じ500倍となります。
ここからは2社のレバレッジの詳細、CFD銘柄のレバレッジを深堀していきます。
Focus Marketsは100万円まで1,000倍
Focus Markets(フォーカス マーケット)では、口座残高100万円まで最大1,000倍のレバレッジを提供しています。
海外FXブローカーは、口座残高が一定数を超えた場合、レバレッジを大きく制限する業者が一般的です。
しかし、Focus Marketsは比較的緩めのレバレッジ制限となっており、口座残高が100万円を超えても500倍のレバレッジを維持しながらの取引が可能です。
ThreeTraderは一律500倍
ThreeTrader(スリートレーダー)では最大500倍のレバレッジを提供しています。
これには制限がなく、海外FXブローカーで多く導入されている証拠金残高に応じてレバレッジ制限が行われる、変動制レバレッジをThreeTraderでは導入しておりません。
証拠金残高によるレバレッジの制限は、時として発生している利益を最大限享受することができなくなります。
レバレッジ制限が適用されることにより、証拠金残高に応じて保持できるポジション数が制限され、結果的に現時点で所有しているポジションを決済するなどの処置が必要となるためです。
ThreeTraderでは常に最大500倍のレバレッジを利用出来るため、顧客はこのような心配をすることなくいつでも利益の最大化を目指すことができます。
CFDのレバレッジを比較
最大レバレッジは似た条件のFocus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)ですが、ここからは各CFD銘柄のレバレッジ比較していきます。
CFD銘柄のジャンル別レバレッジは以下の通りです。
Focus Markets | ThreeTrader | |
---|---|---|
貴金属 | 最大1,000倍 | 最大500倍 |
エネルギー | 最大1,000倍 | 最大100倍 |
株価指数 | 最大200倍 | 最大100倍 |
株式 | 最大5倍 | 取り扱いなし |
仮想通貨 | 最大100倍 | 最大20倍 |
全体的に、Focus MarketsのほうがThreeTraderよりもCFD銘柄に高いレバレッジをかけることが可能です。
なお、2社ともにゴールド(XAU/USD)に500倍以上というハイレバレッジをかけることができることは大きな利点です。
貴金属レバレッジは通常100~200倍程度の制限を受けることが多いですが、500倍のレバレッジであればハイリターンを狙うことができます。
スプレッド比較
海外FXにおいて、スプレッドは重要な要素です。
Focus Markets(フォーカス マーケット)のRaw口座とThreeTrader(スリートレーダー)のRawゼロ口座のスプレッドを比較してみました。
両社のRaw口座を選んだのは、最も狭いスプレッドを提供し、主力口座だと判断したためです。
実際の測定結果から、以下のことがわかりました。
- CFD取引:Focus Marketsが優れています(取引手数料無料)。
- FX通貨ペア:ThreeTraderのRaw口座がコスト面で優位です(取引手数料込み)。
ThreeTraderの1ロット片道2ドルという破格の取引手数料が、大きな強みとなっています。
取引手数料を含めた2社のスプレッド比較表
通貨ペア/商品 | Focus Markets Raw | ThreeTrader Rawゼロ |
---|---|---|
USDJPY | 0.8pips | 0.7pips |
EURUSD | 0.7pips | 0.4pips |
EURJPY | 0.8pips | 0.8pips |
GBPUSD | 0.8pips | 0.6pips |
GBPJPY | 1.4pips | 1.5pips |
AUDJPY | 1.1pips | 0.9pips |
AUDUSD | 0.8pips | 0.5pips |
USDCAD | 0.9pips | 0.7pips |
SP500 | 0.5USD | 0.5USD |
JPN225 | 5円 | 27円 |
US30 | 1.4USD | 4USD |
NAS100 | 1USD | 4USD |
XAUUSD | 0.1USD | 0.16USD |
BTCUSD | 14USD | 32USD |
両社の特徴を活かすなら、FX通貨ペアメインならThreeTrader、CFDメインならFocus Marketsの利用がおすすめです。
スプレッドについての基礎知識
スプレッドとは、通貨ペアごとに設定された為替レートの売値と買値の差のことです。
例えば、スプレッドが0.5銭の場合、これは5円の1,000分の1にあたります。
一見小さな数字ですが、実は重要な意味を持ちます。
海外では様々な通貨があり、表記が異なるため、基本的にpipsという単位で統一されています。
スプレッドは実質的な取引手数料と考えることができます。
例えば、ドル/円のスプレッドが1pips変動し、最低取引単位が100,000通貨の場合、実質的な取引手数料は100円になります。
このように、pipsは隠れた取引手数料として認識する必要があります。
初回入金ボーナスが利用可能なFocus Markets
Focus Markets(フォーカス マーケット)では、初めてお金を入れる時に50%のボーナスがもらえます。
これは、海外FXを始める人にとってとてもお得です。
最大で20万円までボーナスがもらえるので、たくさん入金すれば取引を始める時に有利になります。
Focus Marketsのボーナスは、他の会社と比べるとそれほど豪華ではありません。
でも、取引をする環境がとても良いので、全体的に見ると海外FXの中でもかなり良いサービスだと言えます。
一方、ThreeTrader(スリートレーダー)は少し変わっています。
「ポイントストア」というユニークなシステムがあります。
取引をすればするほどポイントがたまり、そのポイントでいろいろな商品が買えます。
ただし、ThreeTraderは普通のボーナスはありません。
自分のお金だけで利益を出す必要があります。
でも、ThreeTraderの取引条件は良いので、それを上手く使えば利益を出せる可能性があります。
ちなみに、取引環境が良い会社は、ボーナスをあまり出さないことが多いです。
日本で人気のExness(エクスネス)やTitan FX(タイタン FX)もボーナスはありません。
以下は、2つの会社のボーナスを比べた表です。
Focus Markets | ThreeTrader |
---|---|
初回入金ボーナス50% 初回入金ボーナス100%(期間限定) 5,000円新規開設ボーナス(期間限定) | ポイントストア |
入出金方法と手数料を比較
入出金方法と手数料を比較しましょう。
入出金の方法や条件、速度によって、ブローカーの使いやすさが大きく変わってきます。
ここでは、Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の入出金手段や最低金額、ルールなどを詳しく比べてみます。
入金方法の比較
両社の入金方法を表にまとめました。
入出金方法 | Focus Markets | ThreeTrader | ||
---|---|---|---|---|
最低入金額 | 処理時間 | 最低入金額 | 処理時間 | |
国内銀行送金(円) | 5,000円(※1) | 2-5営業日 | 1万円 | 約20分(※5) |
クレジットカード | なし(※2、3) | 即時 | 1万円 | 即時(※4) |
bitwallet | 100円(※1) | 即時 | 1万円 | 即時 |
VND Instant Pay | 非対応 | – | 1万円 | 約20分 |
Phillipines Instant Pay | 非対応 | – | 1万円 | 約20分 |
仮想通貨(BTC) | 50ドル | 即時 | 非対応 | – |
仮想通貨(USDT) | 非対応 | – | 1万円相当額 | 即時 |
※1 100万円まで
※2 VISA、mastercardに対応
※3 50万円まで
※4 VISA、mastercard、American Express、JCBに対応
※5 銀行営業時間内
出金方法の比較
両社の出金方法を表にまとめました。
入出金方法 | Focus Markets | ThreeTrader | ||
---|---|---|---|---|
最低出金額 | 処理時間 | 最低出金額 | 処理時間 | |
国内銀行送金(円) | 5,000円 | 2~5営業日 | 1万円 | 1~3営業日 |
クレジットカード | なし(※1) | 1~5営業日 | 1万円(※2) | 1~3営業日 |
bitwallet | 100円 | 1~2営業日 | 1万円 | 1営業日 |
VND Instant Pay | 非対応 | – | 1万円相当額 | 1~3営業日 |
Phillipines Instant Pay | 非対応 | – | 1万円相当額 | 1~3営業日 |
仮想通貨(BTC) | 50ドル | 即時 | 非対応 | – |
仮想通貨(USDT) | 非対応 | – | 1万円相当額 | 1営業日 |
※1 VISA、mastercardに対応
※2 VISA、mastercard、American Express、JCBに対応
Focus Marketsの入出金手段
Focus Marketsでは、銀行送金以外のすべての入金方法で即時入金が可能です。
銀行送金は2~5営業日かかるとされていますが、実際に使ってみると約10分で口座に反映されました。
ビットコイン(BTC)入金は現在USD建て口座のみ対応していますが、入金完了まで15~30分程度で反映されるのを確認しています。
出金については、累計入金額と同等額までは入金した方法と同じ方法で出金する必要があります。
Focus Marketsの出金は手作業で行われるため、入金よりも時間がかかります。
公表値では、クレジットカードが1~5営業日、bitwalletと仮想通貨が1~2営業日、銀行送金が2~5営業日となっています。
銀行送金での出金は一度に100万円までという制限がありますが、複数回に分けて出金することで100万円以上の出金が可能です。
まとめて出金したい場合は、銀行送金以外の方法を使うとよいでしょう。
実際のユーザーレビューでは、bitwallet出金で2営業日かかったり、出金が遅いという不満の声もあります。
しかし、これは新しくオープンしたばかりで人員不足が原因と思われます。今後の改善に期待しましょう。
ThreeTraderの入出金手段
ThreeTraderの公表している入金時間は、即時から20分程度です。
実際に銀行送金で入金してみると、約10分で口座に反映されました。
Focus Marketsとは違い、ビットコイン(BTC)での入金はできませんが、ステーブルコインであるテザー(USDT)での入金が可能です。
USDTでの入金も試してみましたが、送金完了から約5分で反映されました。
出金については、Focus Markets同様に累計入金額と同等額までは入金した方法と同じ方法で出金する必要があります。
出金速度は公表値では1~3営業日以内となっていますが、入力に間違いがなく、お昼までに出金申請をすれば、bitwalletやUSDTでは当日中に、銀行送金では基本的に翌日までに着金することが多いようです。
ThreeTraderでは、日本時間のお昼ごろから手作業で順次出金処理を進めています。
まずThreeTrader社内でお客様の出金依頼を承認し、その内容を決済会社に伝えます。
その後、決済会社が出金処理を行い、ようやく利用者の口座に着金します。
入力ミスがあった場合、その訂正が夕方や夜になると決済会社への申請は翌日の昼以降になってしまうため、公式では入力ミスなどに備えて公表値を1~3営業日としているようです。
銀行送金で数千万円の高額出金を行うと、金融機関の調査が入ることがあります。
出金自体に問題はありませんが、着金が通常よりも数日遅くなる可能性があります。
できるだけ早く出金したい場合は、銀行口座への出金は1回につき数百万円程度に抑えることをおすすめします。
2社ともにゼロカットを採用
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)は、両方とも「ゼロカット」という仕組みを取り入れています。
ゼロカットとは、口座の残高がマイナスになった時に、そのマイナス分を帳消しにしてくれるものです。
この仕組みのおかげで、追加の証拠金(追証)が必要になることはありません。
そのため、高いレバレッジを使って大きな利益を狙いつつ、リスクを抑えられるというメリットがあります。
ただし、この2社のゼロカットには、一般的な海外FXとは違う点があるので注意が必要です。
Focus Marketsの場合
- ゼロカットを受けるには申請が必要
- 自動的にマイナスが埋まるわけではない
ThreeTraderの場合
- 審査が終わってからゼロカットが適用される
- 時間差があるため、マイナスの状態で入金すると、その分が相殺されてしまう可能性がある
重要なポイント
両社とも、特定の条件下では、ゼロカットが適用されないことがあります。
例えば、違法な取引(異なる業者間での両建てなど)を行った場合です。
普通に取引する分には問題ありませんが、このような例外があることは覚えておく必要があります。
ロスカット水準とマージンコール
海外FXにおいて、ロスカット水準とマージンコールは重要な概念です。
初心者の方にも分かりやすく説明しましょう。
ロスカット水準とは、自動的に取引が強制決済される証拠金維持率の水準のことです。
この水準が低いほど、より大きな含み損を許容でき、ロスカットされにくくなります。
特に、少ない資金で高いレバレッジを使って取引する場合、証拠金維持率が大きく変動しやすくなります。
そのため、一時的な価格の変動でロスカットされないよう、ロスカット水準が低いほうが安心です。
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)では、ロスカット水準とマージンコールが以下のように設定されています。
Focus Markets | ThreeTrader | |
---|---|---|
マージンコール | 80%を下回った場合 | |
ロスカット水準 | 30%を下回った場合 | 20%を下回った場合 |
両社とも、証拠金維持率が80%を下回るとマージンコールが通知されます。
ロスカットについては、Focus Marketsでは証拠金維持率が30%を下回ると、ThreeTraderでは20%を下回ると発動します。
これらの数値を理解し、自分の取引スタイルに合った業者を選ぶことが大切です。
FocusMarketsとThreeTraderのどちらを選ぶべき?
FocusMarkets:総合的に優れた取引環境
FocusMarkets(フォーカス マーケット)は、2019年にオーストラリアで設立された比較的新しい海外FXサービス提供会社です。
2022年4月から日本市場向けのサービスを開始し、以下の特徴が魅力となっています。
- 豊富な取引銘柄
- 狭いスプレッド
- 高い約定力
FocusMarketsの運営チームは、Eightcapなど世界的に評価の高い海外FX会社での経験者で構成されています。
特にEightcapの特徴を引き継いでおり、1,000種類以上の取引商品を提供しています。
高い流動性と透明性
FocusMarketsは150以上のリクイディティ・プロバイダー(LP)と契約しており、これにより
- 高い流動性を確保
- 効率的な注文の約定
- より有利なレートの提示
が可能となっています。
リクイディティ・プロバイダー(LP)とは
市場で流動性を提供する金融機関のこと。
海外FXでは、ブローカーのリスクヘッジやレート提示に重要な役割を果たします。
高速な取引環境
FocusMarketsは、世界的に有名なEqinix社のサーバーを使用し、東京にもサーバーを設置しています。
これにより、他の海外FX会社と比べて注文処理速度に優位性があります。
ThreeTrader:圧倒的な低コストが魅力
ThreeTrader(スリートレーダー)は、2021年5月にバヌアツで設立された新興の海外FX会社です。
主な特徴は以下の通りです。
- 極めて狭いスプレッド
- 破格の取引手数料(1ロットあたり片道200円または2ドル)
- NDD/ECN方式による透明性の高い取引
- 取引制限や規制が少ない自由度の高さ
ThreeTraderも、FocusMarketsと同様にEquinix社のサーバーを東京とNYに設置し、低遅延の取引環境を実現しています。
業界最安水準の取引コスト
ThreeTraderの最大の魅力は、その低取引コストにあります。
- Rawゼロ口座:1ロットあたり片道200円(米ドル建て口座では2ドル)の取引手数料
- スプレッド:最低0pipsから、時にはマイナススプレッドも
これらの条件により、ThreeTraderは他社を圧倒する低取引コストを実現しています。
ただし、このような破格の条件は会社の利益を犠牲にしている可能性があるため、長期的な持続可能性には注意が必要です。
まとめ
今回は、オセアニア地域から登場した新しい海外FX会社、Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)を比べてみました。
この2社は日本でも注目を集めています。
取引にかかる費用を比べると、ThreeTraderの方がFocus Marketsよりもお得です。
でも、取引できる通貨の種類や株価指数などの取引条件、初めてお金を入金したときにもらえるボーナスなど、サービスの幅広さではFocus Marketsの方が優れています。
Focus Marketsは、いろいろな人のニーズに応えられる海外FX会社です。
一方、ThreeTraderは取引できる通貨の種類やボーナスは少ないですが、とても良い取引環境で利益を出しやすいので、ある程度経験のある人向けの海外FX会社と言えるでしょう。
この2社は、これまでの海外FX会社よりも取引環境が良いことで注目されていますが、得意な部分は違います。
自分の取引スタイルや大切にしたいポイントに合わせて選んでみるのがおすすめです。