2024年1月から始まった新NISA制度は、個人投資家にとって大きな注目を集めています。年間投資上限額が360万円まで拡大され、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠を活用できるようになりました。本記事では、2025年1月時点での新NISA対応の人気投資信託をランキング形式で紹介します。初心者の方にもわかりやすく、それぞれの特徴や選び方のポイントを解説していきます。
1. 新NISA制度の概要と投資信託選びのポイント
新NISA制度は、個人投資家の資産形成を後押しするために大幅に拡充されました。主な特徴は以下の通りです:
- つみたて投資枠:年間120万円まで
- 成長投資枠:年間240万円まで
- 非課税期間:無期限
- 制度の恒久化
投資信託を選ぶ際のポイントは以下の3つです:
- 運用コスト(信託報酬):低いほど有利
- 過去の運用実績:長期的な成績を重視
- 運用方針:自分の投資目的に合っているか
ただし、過去の実績が必ずしも将来の成果を保証するものではありません。自己責任で投資判断を行うことが重要です。
2. つみたて投資枠におすすめの投資信託ランキング
つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した投資信託が対象となります。以下は、2025年1月時点での人気ランキングです:
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬(税込) |
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1位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.09372% |
2位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.05775% |
3位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.162% |
eMAXIS Slim シリーズは、業界最低水準の運用コストを実現しており、長期投資に適しています。全世界株式や米国株式など、幅広い地域に分散投資できるファンドが人気を集めています。
3. 成長投資枠におすすめの投資信託ランキング
成長投資枠では、よりアクティブな運用や特定のテーマに焦点を当てたファンドも選択できます。以下は、2025年1月時点での人気ランキングです:
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 信託報酬(税込) |
---|---|---|---|
1位 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 大和アセットマネジメント | 0.7755% |
2位 | <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント | 0.253% |
3位 | SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) | SBIアセットマネジメント | 0.192% |
成長投資枠では、テクノロジー関連や高配当株など、特定のセクターやテーマに注目したファンドが人気です。ただし、リスクも高くなる傾向があるため、自身のリスク許容度に合わせて選択することが重要です。
4. 新NISA活用のための投資戦略
新NISAを効果的に活用するためには、つみたて投資枠と成長投資枠をバランスよく組み合わせることが重要です。以下は、投資経験に応じたおすすめの戦略です:
初心者向け戦略
- つみたて投資枠:全世界株式インデックスファンドを中心に積立
- 成長投資枠:リスクを抑えた米国株式インデックスファンドを少額から開始
中級者向け戦略
- つみたて投資枠:全世界株式と債券のバランスファンドを組み合わせる
- 成長投資枠:テクノロジーセクターや新興国市場など、成長性の高い分野に投資
重要なのは、自身のリスク許容度と投資目的に合わせてポートフォリオを構築することです。また、定期的な見直しと必要に応じたリバランスを行うことで、長期的な資産形成を目指しましょう。
5. 新NISA活用時の注意点
新NISAを活用する際は、以下の点に注意が必要です:
- 投資可能期間:非課税期間は無期限ですが、投資可能期間は20年間です。
- 損失の取り扱い:NISA口座内での損失は税務上ないものとみなされ、他の口座との損益通算はできません。
- 口座開設の制限:NISA口座は1人1口座のみ開設可能です。
- 商品の選択:つみたて投資枠と成長投資枠で選択できる商品が異なります。
新NISA制度は非常に魅力的ですが、自身の投資目的やリスク許容度に合わせて適切に活用することが重要です。不安な点がある場合は、金融機関や専門家に相談することをおすすめします。
よくある質問
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新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の違いは何ですか?
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成長投資枠は年間最大240万円を非課税で運用でき、株式や投資信託など幅広い商品に投資できます。一方、つみたて投資枠は年間最大120万円を非課税で運用でき、金融庁が厳選した投資信託のみが対象です。成長投資枠はより自由度が高く、つみたて投資枠は長期・分散投資に適した商品に絞られています。2024年以降は両枠を併用でき、非課税保有期間も無期限化されました
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新NISAで人気の投資信託は何ですか?
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SBI証券の人気ランキングによると、上位には「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「iFreeNEXT FANG+インデックス」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」などが入っています。これらは主に米国株式や全世界株式に投資するインデックスファンドで、低コストで幅広い銘柄に分散投資できる特徴があります
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新NISAのつみたて投資枠で選ぶべき投資信託の特徴は?
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つみたて投資枠では、幅広く分散して長期投資を続けられる投資信託を選ぶことが推奨されます。全世界株式インデックスファンドやバランスファンドが適しています。投資対象、コスト、純資産総額を考慮して選びましょう。特に、信託報酬が低く、買付時手数料が無料で、純資産総額が30億円以上の商品が望ましいです
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インデックスファンドとアクティブファンドの違いは何ですか?
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インデックスファンドは特定の指数に連動する投資成果を目指し、その指数と同じ銘柄で構成されます。コストが低いのが特徴です。一方、アクティブファンドは指数を上回る投資成果を目指し、運用者が調査・分析を通じて優良銘柄を厳選します。コストは比較的高めです。初心者にはコストが低く動きが分かりやすいインデックスファンドがおすすめです
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新NISAのつみたて投資枠で高い利回りを記録している商品は?
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直近3年間(2022/2~2025/1)の利回りランキングでは、「iFreeNEXT FANG+インデックス」が年率40.23%で1位、「イノベーション・インデックス・AI」が29.94%で2位、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が26.05%で3位となっています。ただし、過去の実績が将来の運用成果を保証するものではないため、慎重に検討する必要があります